ロイヤルウェディングになる?

黒竹ビール運び


ゴールデンウィークはどこかにお出かけされますろうか?ワシもどこかに行こうと今頃考えよりますけんど、どうも、飛び石で東京からのお客様がおられたり大阪から取引先の方が来られたりして遠くには行けそうにもないがです。


大型連休言うたら、有田の陶器市をご存じですろうか?佐賀の有田焼の産地で毎年開催されゆう、やきもの市ながです。祖父がこじゃんと(とても)好きで毎年のように行きよりましたが、小さい頃は、お茶碗を見て何が面白いがぜよ...言うて一緒に行くことがなかったけんど、この歳になって、ようやっと焼き物を見る楽しみが少し分かってきて、行きたい、行きたいと思うがですが、やっぱり何だかんだあって今年も無理やにゃあ。


けんど、そうぜよ、良く考えたら高知県が連休にたくさんお客様の来られる観光地となっちょりますきに休みがてら竹虎に来られる方もおるき仕方ないかも知れんちや。まあ、ワシのように、いわゆる黄金週間にはどこにも行かず里帰りするご家族や友人らあと一杯酌み交わす、そんな方には、せめて雰囲気満点の黒竹ビール運びがエイぜよ。


ええっ?昼間やきにビールはイカン?ほいたら、コレ、コレ、黒竹アフタヌーンティースタンド。虎竹平かごも付いちゃある、午後のお茶の時間が昨日のロイヤルウェディングみたいになるぜよ(笑)。都会からの方やき、誰やち、みんなあビックリ仰天されて、たまるか(とんでもない)言うて喜んでくれるかも...ぜよ。


新しい竹ざる

蕎麦ざる


虎竹ざる(タガ)、こりゃあ、まっこと上手い事考えたものちや。昔から樽や桶に使いよった竹のタガをそのまま利用したような竹ざるちや。丸いタガに四角い竹枠をはめ込んで固定させ、その上に簾をのせて出来あがりちシンプルな作りで簡単なようやけんど、なかなか思いつかんアイデアで生まれた新しい竹ざるながです。「さあ、何か考えろう...!」言うて思い浮かぶものやないぜよ。毎日の職人さんの仕事の中で、ふと、これやったらどうやろうか?と、自然に出てきた竹ざるやと思います。


もちろん、一番似合いそうながは蕎麦ざるとしての使い方ですけんど、お寿司をのせてみたり、天ぷらやったり、ご愛用いただく方のアイデア次第で色々と用途がひろがりそうな竹ざるなのです。暑うなりそうな今年の夏には、日本の昔からの知恵はますます見直されてきそうやと思うちょりますけんど、「衣・食・住」の「食」でも、竹の清涼感でお役に立てると嬉しいがです。


幅広鼻緒の竹皮スリッパ

竹皮スリッパ


毎年この時期になりますと竹皮草履竹皮スリッパを沢山の方に心待ちしていただいて本当にありがとうございます!竹虎の竹皮草履は全て地元の竹林から材料を集め、昔ながらの熟練職人の手作りながです。


今シーズンは、竹皮スリッパ(下駄鼻緒)にいつもの印伝柄だけでのうて、幅広で履きやすい鼻緒を選べる竹皮スリッパをご用意させてもらいましたぞね。柄は青海波、鹿の子、市松、井絣(青、赤)の4種類からお選びいただけるぜよ。


竹皮スリッパは、まず竹皮部分だけこうやって編み上げちょって、それからEVAスポンジの加工に入ります。乾燥させた竹皮を水につけ、まるで革の様に柔らかくしなやかに戻してから編みこみますので、出来上がったばっかりの竹皮は湿り気が多く風通しのよい場所で保管しますけんど、天気のエイ日には、びっくと(少し)太陽にあてて天日干しします。


工場に取り込んだ竹皮編みはどれも丁寧な仕事ぶりで、何年も竹の仕事をしゆうワシですけんど、これだけの美しい竹皮草履はちょっと他では見ることが出来ないと胸を張れるがです。まだ底を貼られていない竹皮編みにはEVAスポンジ底貼りがあって、仕上げのスポンジ削りの工程を経て、ようやっとお客様の手元にお届けできる竹皮スリッパになるがです。


黄昏の海岸線

安和の海


言うたちイカンちや、おらんくの池には潮吹く魚が泳いじょる。よさこい節の一節ながですが南国土佐というたら豪快な海、虎竹の里の前にひろがる海もご覧のとおり「おらんくの池」やきに。今日の日暮れ時は、この海をみながら母と海岸線を散歩するがぜよ。


いつも見慣れた海や島や空や海岸線の旧道がなんか違うて見えてくるきに不思議ちや。海を渡ってくる風が心地エイにゃあと思いよったら、


「私も、まだまだ一生懸命がんばるきね」


母がぽつりと言うがです。まっこと(本当に)太陽のような人やけんど、ワシがいつまで経っても子供やきイカンちや。


職人さん


ずっと歩いていきよったら、竹虎で何十年も働いてくれよった職人さんに会うたぜよ。


「元気でやりゆうかよ?」


笑顔のエイ、元気なおんちゃんじゃ。


「うん、お陰様でやりゆう!おんちゃんも、ひとつも変わらんねえ」


磯をうつ波の音が静かに聞こえる、ここも虎竹の里。豊かな気持ちになる、素直な気持ちになる、やさしい時間を過ごさせてもろうたちや。ありがとうございます。


竹炭の効果

竹炭


竹炭に使う竹は虎竹ではないがです。あ、いやいや、虎竹の端材を竹炭に焼くこともありますけんど、ほとんどの竹は孟宗竹(もうそうだけ)というて太くて身も厚い竹ぜよ。今は東北以南であれば日本国中どこででも見る事が出来る竹で、竹と言うたら、だいたいこの孟宗竹だったりしますが、この竹が日本渡ってきた歴史は実はそんなに古くは無いがです。


孟宗という親孝行な息子がおったそうなけんど、その方の名前に由来しちゅう竹ぜよ。竹は根っこでそれぞれの竹がお互いにガッチリ手をにぎり合う家族愛のこじゃんと(とても)強い植物やきこんな逸話ができたがやろうか?


まあ、それはさておいて、最近は竹炭が又見直されてワシらあも、庭に埋める、床下に敷き詰める、部屋や会社、車などあちこちに置く、飲料水に入れたり、炊飯用として使う、お風呂に入れる、ほんでから、竹炭パウダーをパンやクッキーにいれて食べる、などなど色々な使い方をさせてもろうちょります。ああ、それから当たり前すぎで忘れるところやった、竹炭枕に、竹炭シューズキーパー竹炭線香も大好きぜよ。


まあ、こんな竹炭やけんど、竹炭を焼くようになって何がエイかというと、ひとつは竹林で使い道がなくて困っちゅう竹を使えること。ほんで、そんな竹の伐り出しやら竹炭に焼くための準備やら、竹炭を製造するために地元のお年寄りさんや農家の方が自分らあのペースで仕事ができると言う事やろうか。


高知は日本一の森林県というのを知っちょりますか?なんと森林面積率は84%やきに!ほやき、山が元気がないと高知も元気が出んがちや。竹炭焼くことによって、もっともっと焼いて竹林を活用することによって、本当にびっくと(少し)でも山に元気が出たらエイけんど...。安価に販売させてもらいゆうお達者クラブの竹炭にはそんな思いがあるがです。


箕


竹細工はもともと農作業になくてはならない道具やったがです。先月、東北学院大学と国立民族学博物館の先生が鰻うけの作り方を調べに来られていたましたけんど、似たような竹細工でも、その地方、その地方で形や作り方が微妙に違うて興味深いと言うちょりました。骨董品屋さんなどで古い竹細工をみつけては集めらているとの事やったですが、その形や編み方で、どこで作られた竹細工か分かるそうです。


ワシも、そこそこは分かるつもりでしたけんど、別の大学の先生の本を見せてもろうた時に、箕だけでもいったいいつの時代のものやろうか?言うような物の含めて数十種類ならべられていて、さすがに舌を巻いたことがありましたちや。


さて、高知で作られる箕(手箕)の特徴言うたらこの持ち手部分の棕櫚巻きぜよ。竹の縁をワラと棕櫚で補強して丈夫で使いやすいようにしちょります。棕櫚は、棕櫚箒や束子に使われちゅうように、水にも強くて耐久性のある自然素材やき、昔はこじゃんと(とても)重宝されたと思うがです。今は真新しいこの手箕も、いずれ渋い飴色となって役目を終えた後は、もしかしたら、どこかの資料館らあに飾られる日が来るかも知れんちや。


梅原真さんの高知

梅原真さん


尾崎高知県知事に言うたそうです。


「知事、坂本龍馬が生きちょったら、それやりますろうか?」


何の事かは、どうでもエイがぞね。どこを目指しちゅうか言う事やき。おおの、まいったちや、しびれた。まっこと(本当に)、高知にはこんなヒトがおるきにゃあ。とても県外に出て行こうとは思わんがぜよ。


この、おんちゃんは遠くを見ゆう。おおきい。すぐい(真っ直ぐ)。あつい。おもしろい。たのしい。だいぶ前から何人もの人から梅原真さんの事は聞いちょったけんど、今日までに15年も経ったがは、今がその時やきやろうちや。話し出したら次から次への色んな案件をかかえちょって、アイデアも、泉のように沸いちゅうがぜよ。けんど、色々のように見えて、別々のように見えて、結局ひとつのようにも思うたちや。この、おんちゃんは、ひとつじゃ、ワシもだけやき、ほいたらもしかして、ひとつ、と、ひとつ、で同じやろうか?


梅原真さんと竹虎四代目


ほりゃあ、見てみいや!最後にスタッフの方に写真撮ってもろうたけんど知らん間に同じポーズになっちゃあるろうがえ。同じ(おんなじ)、同じ(おんなじ)ぜよ(笑)。しかし、まあ、こんな事を書いちゅう事を人づてに聞いて、「おんしゃあ!何をエラそうな事を言いゆうがなや!」そうやって怒鳴られるがも、又、一興。


そんな風に思える、いごっそうな、おんちゃんじゃ。まっこと(本当に)、愛すべき南国土佐。愛すべき高知人。おまんらあ、高知へ来て何処を見ゆうぜよ、銅像はどれほど見ても動きださんきに。けんど、どうぜよ?もしかしたら、その銅像みたいな人が土佐を歩きゆうかも知れんぜよ。


黄金週間

虎竹の里


いよいよ来週からゴールデンウィークやにゃあ!早いもんぜよ、毎年この大型連休いうたら南国土佐は、海じゃあ、川じゃあ言うてレジャーで急に賑わい出すきに、ワシは勝手に「海開き、川開き」の季節だと、いっつも思いよります。


皆さんも、いろいろな予定を立てちゅう事やと思いますが虎竹の里は今年から、こじゃんと(とても)大きな変化があっちゅうがです。そうやねえ、大袈裟に言うたら、車社会になってから安和の歴史はじまって以来の事かも知れませんぞね。


そう、ご存じの高速道路ちや!高知市内方面からずっと延びてきた高速ですけんど、この春から遂にお隣の漁師町久礼まで行けるようになったがです。今まで竹虎の工場の前にある国道56号線をいっぱい通りよった車が、ありゃあ...?言うばあ少なくなりましたけんど、例年、この大型連休から夏休みなどにかけては四万十川に行き来する観光お客様で会社の前の道は大渋滞になって、ひどい時には夜中まで数珠つなぎになりよりましたきに、交通渋滞がなくなるのは本当に有り難いと思うちゅうがです。


さて、そこで、県外から高知市内を通って四万十方面にお越しの皆様、カワウソで有名な新荘川を渡って長い長いトンネルに入りましたら久礼までの間に本当に一瞬だけ、トンネルから出て明るい日差しの照る谷間を通るがです。そう、谷間の一番狭いところを通過しますきに車でスピードが出ちょりましたらアッという間やきに気をつけちょいてください(^^)


その谷間こそ、虎竹の里やきに。車の運転には十二分に注意してもらいたいですけんど前のトンネル入り口を見とうせや。竹林が目に入ると思います。そうぜよ、そこに見えちゅう竹林も、日本唯一の虎竹ながぜよ。


ほろ苦いチョコレート

竹バック


アメリカはカリフォルニアから荷物が届きました。一体何やろうか?ドキドキしながら送り主を見させてもろうたら、何と先日竹バックをご注文いただきながらサイズを間違えて製作してしもうたお客様からやったがです。急いで荷物を開けて、はるばる太平洋を越えて帰ってきた竹バックを確認しようと思うたら、ありゃあ?横に銀色に輝く高級感のある小箱が添えられちゅう。なんじゃろうか?香水の箱みたいやけんど、と思いながら横におりました社員に「びっと、開けてみとうせや」言うて渡しました。


アメリカから送っていただいたチョコレート


「チョ、チョコレートですーーーーーーー!」


ええっ!?あれほど、楽しみに待ってもろうちょってから、こちらがミスして送ってしもうたのに、しかも、わざわざアメリカからご返送いただいたのに、こんな美味しそうなチョコを入れてくれるち......っ!まっこと(本当に)感激しました、お客様の温かいお心に。ほんで、思いました。これは、竹虎への激励のチョコレートぜよ。さっそく社員全員で1個づつ分けおうて食べたがです。


ほろ苦い味のチョコレートの味は忘れませんぞね。これからは、もっともっと、しっかり業務して、今回みたいな間違いがないようにやっていきたいと思うちょります。まっこと(本当に)、まっこと(本当に)ありがとうございます。


青さのり

青さのり


昨日はツガニの話をしましたきに今日は川のりの話ぜよ。川のりとは青さのりの事ながですが、どうですろうか?この色つや、これが高知の青さのりやきに。高知は四万十川がこじゃんと(とても)有名で皆さんは、青さのりは四万十と思うちゅうかも知れません。


新荘川


けんど、実は何を隠そう、虎竹の里から車で数分走ったところにニホンカワウソで知られる新荘川いう川があって、そこな河口でも収穫されるがです。


岩についた青さのり


こんな身近でも青さのりが収穫できるち、実は地元の方でも知らん人もいっぱいおるがです。川におりて行ったらちょうど収穫を終えたばっかりの老夫婦が仲良くウェットスーツを着て、軽四トラックの荷台に青さのりを積み込みしよりました。


青海苔収穫


「今年は、どこな川も少ないみないなちや」


長年このお仕事されて来たと言うおばちゃんはこう言いますが、荷台には青さのりで、大きくふくらんだ袋が一杯やったがです。これを持ってかえって洗って自宅近くに干して乾燥させて製品にしていくとの事でしたが、実は実は、青さのりは、もっと高知市内に近い仁淀川でも採る事ができるがです。海水と真水が混ざり合う流域でしか成育せず、川の透明度が高くないとダメやそうなので青さのりが採れる高知の川は、やっぱり自然が残っちょって綺麗ながですぞね。


ほんで、最初にご覧いただいた写真の青さのりはこの仁淀川産のモノ。これだけ袋に入って、何とびっくりの200円ぜよ!さっそく、味噌汁に入れてみましたけんど、なんと、いつもの味噌汁が上品な会席料理(?)にでてくるような一品になるやないですか!?たまるか、川の香りがひろがって、炒飯にもタップリのせてみたりサラダにも振りかけてみたり、まっこと自然の恵みは日本唯一の虎竹だけやないのう、エイところじゃあ、高知県。


ツガニ汁(ふわ汁)

ツガニ


ツガニは最近は少のうなってから妙に珍重されちょりますけんど、ワシの小さい頃は川遊びにいって橋の上からのぞきこんだら、川底のあっちにも、こっちにも、このツガニがおったぜよ。学生の頃でも学校をでて高知に帰って来た頃でも、有り難い事に職人さんやら、近所の方から、このツガニをいっぱい頂きますきに、シーズンには、自宅の池にはツガニ用のプラケースがあったほどです。


このツガニをどう食べるかと言いますと、良く洗ったツガニをミキサーにかけて、そして、甲羅が入らないように布で漉して弱火で煮込んで醤油で味つけするがです。いわゆる、ツガニ汁ですけんど、我が家では「ふわ」と呼んじょりました。煮立った汁が泡立ち、ふわふわに見えるからですが、大きな鍋にいっぱい作りよりましたので3日くらいは、このツガニ汁が続いてましたにゃあ。


リュウキュウや茄子をいれると蟹の出汁とよくあって本当に何杯でもいけるがです。それと、一番エイがは、そうめん!!!この「ふわ」の温かい素麺食べたら他の素麺は食べれんなるがぜよ。いやいや、都会のでは絶対に味わうことのできん、田舎の、高知の、本当の味やにゃあ...。


ツガニ籠


と、ツガニ汁の事ばっかり言うたけんど、このツガニ籠の大きさはどうぜよ?うなぎうけウツボかご等とは比べものにならない位のこんなビックサイズの竹かごを川に仕掛けておくのです。「ひとつ、持ってかえって店に飾っちょきや」たまたま行った職人さんの所で余分にこしらえた1個を頂いたがです。いよいよ得したちや、おおきに、ありがとうございます!


つがに籠


踏切竹

踏切竹


「カンカンカンカン......」


別に何という事のないJRの踏切ながです。赤信号が点滅しだして、黒と黄色の縞模様の遮断棒がおりてきます。何か違和感があると言うと、高知らしい1両編成の汽車くらいちや(笑)。汽車が通りすきだら遮断機が開く訳ですが、実は、この閉じたり、開いたりする遮断棒を竹虎で作りよった事があるがです。


ええっ?黒と黄色の虎模様...みたいな、言うも日本唯一の虎竹とは違いますぜよ!もう十数年くらい前までの事ですけんど、そもそもの注文はずっと国鉄から来よりました。(国鉄という当たりがエイですろう?)昔から、この遮断棒は踏切竹とも言うて竹が使われちょったがです。竹の軽さ、しなりのある丈夫さが適していたのだと思います。


ほんで、どうやって作るのかと言いますと、この竹に黒と黄色の虎模様みたいな専用のビニールをかぶせていくのです。そして、竹の油抜きをする大きな釜にお湯をグラグラいわせて沸かしておいて、熱湯をビニールをかぶせた端の方から少しづつかけていきます。そしたら熱でビニールが竹にピタリッ!と、くっつくがやき。作った遮断棒(踏切竹)はビニールにキズかつかないように、いつもの竹よりも慎重に4本づつ束にしてトラックにのせて近くの駅まで持っていきよりました。


遮断棒


「プププププッーーーーーーー」


おっと、後ろの車のクラクションぜよ。信号機の前で考えよったら当時の職人さんの顔が懐かしゅう思い出されて遮断機が開いたのを気がつかんかったちや、まっこと(本当に)。


竹虎どうでしょう

みてちょんまげ


こじゃんと(とても)懐かしい画像が出てきましたぞね。タキシードらあ着たこともないけんど、この時は着ちょったがやにゃあ。おおの、懐かしいちや...。「見てちょんまげ」いったい、いつのギャグやろうか?


いかんぜよ


さて、そこで、これっぱあ気合いを入れて見てもらいたいモノ言うたら、なんちゃあない、もう昨年の事になりますけんど日本財団さん主催の日本ドキュメンタリー動画祭にノミネートしてもろうちょりましたが、その道中のお話を短くまとめております。まっこと、ワシは田舎のおんちゃんやきに大都会で道が分からんなるし...まあ短い動画ですきに見とおうせや。



竹皮草履とおばちゃん

竹皮草履


「私らあが、子供の頃と同じやもの」


おばちゃんが言います。竹林で竹皮を集め、干して、乾燥させ、昔ながらの道具を使い、一枚、一枚細く裂いた竹皮で編み上げる竹皮草履。裏側を見るとゴツゴツして、


「こんなので、フローリング履いて大丈夫ですか?」


都会のお客様に何回聞かれたことか。


けんど、そもそも皆さんの生まれる前から小学校の上履きとしても使われてきた履き物やき、キズ等がどうしても心配な方は一度お構いのない所で試してみられて、ダメならご返品いただいたらエイがです。まあ2~3日試してみとうせ、あれっぱあゴツゴツしよったと思う裏面がピッタンコになって普通の上履きスリッパと同じように履けますきに。自然の素材というのは、まっこと(本当に)偉大ぜよ!硬くもなる、柔らかくもなる。人も自然の中から生まれちょりますろう?自然の中から出来たもんがやっぱり一番エエがやないですろうか。


ただ、床面によっては最初はびっくと(少し)滑りやすいですきに、小さいお子様とか、お年寄りの方は階段らあでは特にご注意しとうせや。大切に使うたら絶対に気にいって長く長く長く、ご愛用いただける逸品となると思うちゅうがです。


こんなエイものが海外のものに負けずにこうやって細々とやけんど、地元の材料で製造されゆう事、今の日本でまだ国産で残っちゅう事、はじめてある人気雑誌で取り上げてもろうたのは、もう20数年前の事。それから全国の方に知ってもらえる商品になりましたけんど、もっと、もっと前からずっと愛され続けてきた履き物やと言う事。知ってもらいたいがぜよ。


インテリア用竹炭

飾り竹炭


竹虎には竹に関する色々な商品がありますけんど、その中でも飾り丸竹炭というびっくと(少し)変わった商品があるがは知っちょりますか?名前のとおり飾り用の竹炭の事ながですが、その話の前に備長炭のお話を少しだけさせてもらいますと、高知は昔から備長炭の産地でもあって室戸などが特に有名ですけんど、足摺半島などへ仕事にいってもよく炭窯を見ることがあったがです。


いわゆる土佐備長炭という、木炭なのですが、これはウバメガシという木を焼き上げた炭でこじゃんと(とても)硬く、しかも、炭窯の天井が高いので、長くて丈夫な炭を焼く事ができて、店舗などの室内装飾にも使われちゅう事もあります。


ところが、竹を焼き上げる竹炭は木と違って中は空洞ですし、竹炭窯は天井が低いのが特徴ですので長さもサイトでご紹介しちょります70センチが精一杯ぜよ。ほんで、中が空洞の竹を焼いているという事は土窯で高温で硬く、硬く焼き上げるとは言うても、丸竹のままですきにどうしても割れたり、折れたりすることも多々あります。


丸竹炭


けんど機能性にも優れちゅうし自然の竹の節の面白さや、竹ならではの風合いが皆様に喜んでもらえているのです。最近多い使用法としては生け花のアレンジに使われる事ですが、花を活けゆう時にポキッと折れたりする事もあると思います。そんな時はまた気分を変えて、そうですちや、これからの季節やったら涼しげな緑とあわせて小鉢などで使うていただけたら嬉しいがぞね。折れた丸竹炭もアイデアで楽しく使うとうせよ!この飾り竹炭には訳ありアウトレットの商品もありますぜよ。


11日限定炭石鹸チャリティ企画

竹林にて


11日限定で開催させてもらいました。東北地方太平洋沖地震チャリティー企画には、まっこと(本当に)沢山の方のあたたかいご支持をいただいて嬉しかったです、ありがとうございます!


ワシが自信を持ってイチオシする虎竹の里炭石鹸ですけんど、こんなに多くの全国各地のお客様にご協力いただけるとは思うちょりませんでした!お陰様で昨日17万2800円もの義援金を寄付させてもらえる事がてきましぞね。感謝の気持ちでいっぱいぜよ。


復興への道のりはまだまだ遠いと思いますけんど、この大災害の記憶が薄れていく事が一番イカンではないですろうか?虎竹の里じゃあち、この大地震の時には避難勧告が出されちょりました。そして実際、同じ市内では養殖など漁業に多大な被害もあったがです。


東北地方太平洋沖地震を対岸の火事とせず、自分たちのへの戒めという意味もふくめて毎月11日という日を復興への祈りと、防災への備えを改める日にしたいと思うちょります。ワシには竹しかありません。竹で、どうやって一人一人の皆様のお役にたてるのか、それだけを、まさしく竹のように真っ直ぐに、しなやかに、のびやかに、竹が地中で根を張り沢山の仲間たちと手を結びあっているように助け合い、重みにじっと耐え、風雨をかわし、サラサラと竹の葉が音をたてるように、笑うがですよ。


モノとヒトと幸せな事

草履用生地


竹皮草履の竹皮は地元の竹林に集めにいくし、芯に使うちゅうワラは近くの農家さんに稲刈りの手伝いにいって分けてもらう、竹虎の竹皮草履は履き心地も最高やけんど昔ながらの手仕事、生活の中から生まれてきたそのまんまが今もずっと続いてきちゅうという所が凄いぜよ。


自分の父親や母親に世代が、いやいやその前の世代が小学校の上履きに履きよった履き物が今も手作りされ、現代のご家庭で会社で役立ちゆうのが凄いがぜよ。もう日本では、これだけの品質のモノはここだけやと思うがです。最近は、海外で作られゆうモノのあるみたいやけんど、面白い事に竹虎の竹皮草履が逆に値段が安かったりしますきにお客様は迷わんようにしとうせや!


いえいえ、もちろん海外のものがイカンがやないきに、エイものがいっぱいあるがちや。けんど、格好だけやないきに竹皮と言うたら日本の山里でほとんど利用されることもなく消えていく天然素材。それを一枚、一枚集めてきて頑張って作ってくれゆう職人さんを守る意味でもワシは声を大きゅうにして、この竹皮草履をご紹介したいがぜよ。皆さんには、応援してほしいがぜよ。


そんな事をいっつも思いよったら、千葉県にお住まいの客様から色々な生地が届いたがです。実は、このお客様は趣味で裂き織をされているそうなのですが、浴衣生地などが使いきれないくらい沢山あるので、なんと親切にも当社まで送ってくたれたとの事。いやいや、まっこと(本当に)嬉しいちや、感激しました!竹皮草履の鼻緒の布巻きはハギレなどを再利用させてもらう事が多いですきに、是非お送りいただいた生地も有効活用させてもろうて立派な竹皮草履として生まれ変わらしたいと思うちょります。


そのままだったら捨てられたり、忘れられるモノもこうやって新しい命を吹き込む事ができるがです。古き良き日本は、ずっとそうやってモノを大切に、何度も何度も役に立ててきましたぞね。これは、モノにとっても、ヒトにとっても、まっこと(本当に)幸せな事ながぜよ。


本日、炭石鹸の売り上げ全額を寄付します

竹ざる


今はこうしてニコニコ笑いゆうけんど、実は小さい頃からアトピー体質で親に心配をずっとかけてきたがです。虎竹の里は田舎やきに汽車は各駅停車しか停まりません。1日に数本しかない上りの汽車に2時間近く揺られて高知市内の病院までいつも通いよりました。


「一体、いくら薬代に使うたか知れんぞね。」


今でも母親は、たまにそんな事を話します。大学時代は不摂生な生活やったきに当然としても、自然豊かな高知に帰ってきて働きだしてからも一番酷いときには、痒くて痒くて仕事どころではなかったちや。まっこと、あれはキツかったにゃあ。痛いほうが、まだましやったので短い竹の棒をいつも持ち歩き、痒いところを叩いてごましよりました。


まあ、お陰様で30代からは塗りクスリもほとんど使わなくて済むようになり、皮膚科にも全然行くことがなくなったがです。早寝、早起きの規則正しい生活のせいやろうか?と、ワシは自分で勝手に思うちょります。そんな自分が、肌に優しい石鹸を作りたいと思うて自然派石鹸で有名な地の塩社さんと言うメーカーに出会い、誕生したのが、虎竹の里炭石鹸ぜよ。今では14万個も完売して沢山の方にご愛顧いただける人気の商品になっちょります。まっこと(本当に)ありがとうございます!


さて、今日は11日。先月の東北地方太平洋沖地震から、ちょうど1ヶ月です。この「11日」の記憶が薄れないように日本のみんなあで復興していかなイカン、そして、心をひとつにしていきたい。そんな思いで、今日「11日」だけのチャリティー企画をする事にしたがです。今日の虎竹の里炭石鹸の売り上げを義援金として全額寄付させてもらいたいと思うちょります。


この炭石鹸は無香料、無添加やし、石鹸素地と炭と水だけで作らちゅうきにデリケートなお肌の方にも、はじめての方にも、お年寄りから小さなお子様まで、絶対の自信をもっておすすめできますきに今回の企画の商品に選んだがです。いっつも、こんな土佐弁の読みにくいブログを読んでくれてまっこと(本当に)ありがとうございます。ほんで、もしよかったら虎竹の里炭石鹸で東北の皆様への応援を届けさせてもらえませんろうか?そう思うちょります。


雑誌「ELLE」エル・ア・ターブル

雑誌「ELLE」エル・ア・ターブル


雑誌「ELLE」エル・ア・ターブルと言う本をご存じですろうか?何やらワシの見たこともないようなお洒落な料理からお店、調理道具、料理人、レシピまで、色々と掲載されている見るだけで楽しくなってくる雑誌ぜよ。ペラペラめくってみますけんど、見たこともないような料理や食べたことのない野菜、アレコレいっぱい掲載しゅうちや。一体、どんな味ながやろうか?そもそも、どこの国の料理やろう?こうやって見ていますと「食」の奥深さを少し感じることができるがです。


さて、そんな雑誌「ELLE」エル・ア・ターブルさんにエル・クッキングおすすめアイテムとして取り上げてもろうちゅうのが竹虎が提供させてもろうた竹製弁当箱たちぜよ。スズ竹弁当箱白竹四ツ目弁当箱ゴザ目弁当箱


最近は自分でお弁当を作る方が多くてお弁当箱も大人気ながです。金属製のものからシリコンの物まで、色や形など本当に選びきれないほどあるがですが、竹や木など自然素材の昔ながらのお弁当箱が特に若い方などに見直してもらいだしたと感じちょります。竹のお弁当箱を愛用してもらう事で、毎日の生活の中でちょっと気持ちに余裕ができたり、楽しくなったりしてもらえたら、こじゃんと(とても)嬉しいがです。


しびれる竹細工

竹細工


しびれるちや、まっこと(本当に)しびれるぞね。しびれる言うたちビリビリ電気に感電しちゅうがではないぜよ。この竹ざるに感電しちゅうがちや、どうぜよ?この竹ひごの整然と並んだ美しさ。主に梅干しざる等と言われる平ざるなのですが、実はこんなシンプルな竹ざるほど製作が難しいのです。


画像では良く分からんけんど熟練の職人さんも大変やと言う縁巻きもビックリするばあ綺麗なし、良く見たら分かりますが一本、一本の竹ひごは平らではないがです。横から断面図を見るとしたら三角形になっちゅう、そう、つまり長い長い三角柱のような竹ひごを作って、それで、これだけの美しい編み込みをしているのです。竹ひごが三角なので水切りが、こじゃんと(とても)エイという事やき。


また、これが出来たての青々とした風合いで新緑の風に吹かれてから何ともエイが違う!どうですろう?しびれる竹細工の訳が分かりましたろうか?しびれが移りましたろうか?この竹ざるは、製造があまりにも少ないですきに残念ながら竹虎ではご紹介できないのですが、まあ、こうやって写真を眺めるだけやち、ああ、イカン、イカン、また、しびれてきたちや...。

亀甲竹の影絵

亀甲竹


ややっ!?この変わった影絵はなんぜよ?実はこれ、竹の影絵。ええ?竹は、真っ直ぐに伸びて節も一文字になっちゅうのが竹やろ?そんな声が聞こえてきそうなのですが、これは竹は竹でも亀甲竹というて亀の甲羅のようにボコボコと表面が盛り上がったびっとく(少し)変わった竹ながです。


そうそう、ちょうど水戸黄門様がいつも持っている杖を思い出してもろうたらエイぞね。ボコボコしていて杖の持ち手には、持ってこいの形やけんど、縦に割ってみるとこんな面白い節の形をしちゅうがやき。竹を割ったような性格と言うこともありますけんど、ワシの場合は竹は竹でもこの亀甲竹を割ったような性格(?)とでも言うたらエイかにゃあ。


新緑の山々

新緑の季節


こちら高知は、毎日のように快晴が続いて、日中は半袖姿も見受けられるほどのぽかぽか陽気やし、まっこと(本当に)南国土佐とは良く言うたものです。日ものびて早朝から空も明るいし、山桜も綺麗やけんど何と言うたち嬉しいのは若葉の芽吹きぜよ。見た目にも寒々としちょった木々にほんの小さな小さな膨らみがあるよ...と思いよったらいつの間にやら大きくなって、青々とした葉となり、緑がしげり、新緑萌える季節がやってくるがです。


寒い時期は会社におる時も、時々、気分転換や消臭をかねて竹炭線香を楽しみよりましたが、これからは窓を大きく開けて輝く日差しと新緑の風を吹き込んでもらうがぜよ。ほんで、胸いっぱい深呼吸じゃ。新しい年度のはじまりやき、新しい一歩を踏み出さなあイカンきにゃあ。


暮らしの中の竹かご

温泉かご


こじゃんと(とても)いっぱい編みあがってきた温泉かごちや。温泉場で使われる事が多きに温泉かごと言われて、四国やったら有名な道後温泉らあでもよく見かけよった竹かごながです。


昔ながらの職人さんが竹を伐り、ヒゴ取りをして、ひとつひとつ編み上げるかごやきに、最近はあんまり目にする事も少なくなりつつありますけんど、温泉かごとしてだけでは無くてお部屋で使う小物入れや、台所で野菜かごなどとして若い方らあにも愛用してくださる方がおりますし、そう、そう変わったところやったらお店の店長さんがお客様用の買い物かご代わりにお求めいただいたりと、使い方が様々にひろがっているのです。素朴なだけでは無い、見栄えだけでは無い、暮らしの中で息づいてきた竹細工。まっことエイもんぜよ。


火鉢の虎竹

火鉢


虎竹は油抜きという加工をして虎模様をくっきりと浮き上がらせますけんど、全部が全部ゴーーゴーーと音をたてる大きなガスバーナーで炙るがではないがです。竹虎では「火鉢」と呼ばれゆう、大きめのバーベキューコンロのようなバーナーでも短く切断した虎竹を油抜きの加工をするがちや。


虎竹油抜き


左側からコロコロ転がして竹全体に熱を加えていくがです。短かくても立派な色づきのエイ虎竹ぜよ。綺麗に虎模様が浮き出たら堅く紐で縛られて、また、四国山脈を越え、瀬戸内海を渡って行くがぜよ。


スシバー「Matsuhisa」

風鈴


ロサンゼルスか...。話に聞くだけやけんど一体どんな所やろうにゃあ?まっこと(本当に)憧れるぜよ。「ロス」と言われたりするし「Los Angeles」略したら「LA」と言われます。実は学生の頃、「LA」と大きくプリントされたトレーナーを買うた事があるがです。ある日、友人が、


「そのプリント文字、何の意味や?」


こう聞くもんやきに言いました。


「これ知らんのか!?ラスベガスやき!」


大学1年の冬やった。


Matsuhisa


まあ、そんな事はどうでもエイけんど、そんな「ロス」で流行は日本食(らしい)。スシぜよ、スシ。先日、虎竹の里から送られていった竹風鈴がこのロスの「Matsuhisa」いう名前のスシバーで使われゆうとの事ちや。まっこと、この田舎からアメリカの大都市のスシ屋さんかえ?たまげる、たまげる。間違えてラスベガスに届かんで良かったちや。


そばせいろ

そばせいろ


四国やきにゃあ、やっぱり饂飩ぜよ。蕎麦か饂飩か?言われたら、そりゃあ、間違いなく饂飩ぜよ。饂飩は高松だけと思われちゅうかも知れませんけんど、四国は饂飩にこだわる人は多くて、随分と前の事やけんど徳島から竹職人さんが自慢の生饂飩をお土産に持って来られちょりましたが、


「この麺は茹で方で味が決まるでえ!」


とか、言いながら勝手にウチの台所まで入ってきて、強引に鍋でお湯を沸かしだした事もあったちや。けんど、その饂飩は、まっこと旨かったぜよ。


ほんでから、ワシも学生時代からずっと考えて、外食屋さんをこじゃんと(とても)利用させてもろうてきましたけんど蕎麦を食べたいう記憶は、実はあんまり無いにゃあ。蕎麦も饂飩もあるお店でどちらか選ぶいう場合はまず間違い無く饂飩。どうして、そんなに饂飩に一途ながぜよ?と聞かれたら、うん、うん、そりゃあ、まず安い!それから、ずっと食べ慣れちゅう、ほんで一番大事な事やけんど、饂飩が好き。


と言うことで夏場も、ざる蕎麦ではなくてざる饂飩ばっかりのワシやけんど、この季節になったら夏に向けて、そばざるやらそばせいろやら、色々とでそろってくるがです。そうじゃのう、饂飩ざる、とか饂飩せいろとはあんまり言わんにゃあ。どういてやろうかにゃあ?ワシが「饂飩せいろ」言うて名前つけてひとつ大きなムーブメントを作っちゃろうかしら?こじゃんと(沢山)出来てきた、そばせいろを眺めながらそんな全く実行に移せもしない事を空想をするワシながぜよ。(仕事せよ)