ジャパンクリエイティブとは? Japan Creative

日本唯一の竹林


「ジャパンクリエイティブ(Japan Creative)?」最初お話をチラリと聞いた時には、学生時代から英語は出来んかったし横文字は妙に苦手という事もあってから、実はあまり自分達とはそぐわないのではないかにゃあ、そう思いよったのが正直なところながです。


もちろん日本の竹ほど素晴らしい素材は他にはちょっとありません。だから、モノ創りをするなら絶対に注目される素材ですし、しかも、竹は日本人と長い長い付き合いで生活の隅々に入り込み、まさに豊かな自然と、美しい四季のある日本のイメージそのものぞね。けんど、クリエイティブが創造であるとか、新しいモノや今までになかった事を生み出すという意味であれば、東京のデザインの方が、わざわざお越しになられなくとも、自分が誰よりも竹の事を知り、竹の特性を思い、竹を愛しちゅう新しいモノは愛からしか生まれんものではないろうか?そんな事も思いよったがです。


竹虎工場 Japan Creative


しかし、話しを聞くと県の関係の方も来社されて何か力が入っちゅう。そりゃあそうぞね、高知県下で3社が選ばれて今回のお話となったがきに...そう勝手に思いよったら、


「オールジャパンで3社ですぜよ、竹虎さん」と県の担当の方。


「なにっ!?自分達だけながですか?」


わざわざ竹虎のためだけに何度も高知に足を運び、県の方も来られちゅうのかと思うてまっこと恐縮してお話を聞かせてもろうたがです。自分は田舎者ですし、頭も悪い小さい竹屋やきに、それでもやっぱりアレコレお話を聞いても、こじゃんと洗練されちょりますし、デザイナーはドイツの方や言われるし、あまり話しが大きすぎてやっぱりあんまりピンと来なかったがです。それで改めて考えたのですが竹虎のモノ作りの基本は「自分」ながです。自分が好きか、自分が楽しいか、使いたいか、心地良いか。


日本一の竹屋と人から言われよった祖父に見せて、「ああ、これなあ...」目を細めて大阪弁で褒めてもらいたい。ただ、それだけの事でやってきましたきに、誰かと竹で協働するという事は初めての経験と言うてもエイ。だから、取っ付きが悪かったのかも知れませんちや。


袖垣説明 ジャパンクリエイティブ


ちっくと東京の方にも面白い人がおるがやにゃあ。そんな風に前向きに思えだしたのは竹林に行ったり、工場で竹を見て頂いたりする中で、二人のデザイナーの方の志と人柄が「ワシらに似いちゅうぜよ」そう竹たちが言うてくるきながです。海外からのデザイナーさんも数日滞在されて、しっかりと竹と向きおうてくれると言われます。それなら、竹虎の竹を少しはお伝えできる時間もあるろうか。


竹虎工場見学


日本の竹は、まず日本の若者に知ってもらわんとイカン。青竹踏みも知らない若者こそ「外国人」だから...。ヨーロッパなどは行った事もないし井の中の蛙ですきに、そうずっと言うてきましたけんど、海外で認められた日本の伝統文化や商品が、逆輸入のような形で国内に受け入れられた事も多いようながです。そう考えたら、海外の方に唯一の虎竹を見てもろうて、何か新しい発想を形にできるのなら面白そうな試みやと思うちゅうがです。


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