竹製品いっぱいの祖母の台所 その2

竹皿


遠くから来られたお客様を自宅でおもてなしする際に竹製品を使っていたお話しをさせてもらいましたが、実は竹の食器類はまだまだあるのです。


竹皮盛り器


お刺身などは、竹の盛り皿を使っていましたし、今では見かけることもない竹皮細工の器にも色々な料理用として使っていました。


竹おしぼり入


竹をのして作られた、おしぼり入れは竹繊維の流れが木目などとは又違って真っ直ぐ流れて綺麗だと思っていました。自分の小さい頃には、この技術を活かした竹製品はもっと沢山あったように覚えています。


竹集成材茶托


茶托にしても竹集成材を加工したもの、竹編組細工のものなど本当に沢山の種類がありました。


竹編み茶托


小さく、大量に製造されたと思われるそれらの商品たちは、今見ても素晴らしい出来映えです。恐らく今とは比べ物にならないスピード感をもって作られたのだと思いますが、効率的を考えて短時間に、しかも美しく仕上げる当時の職人さんの技が、ひとつひとつのモノから伝わってくるようなのです。


竹炭は二日目のご飯の臭いにも効果絶大

竹炭(Bamboo charcoal)


炊きたてのご飯は本当に食欲をそそるものですが、竹炭を入れると更にご飯が美味しくなると言われます。その秘密は、竹炭から放出された遠赤外線が米や水に吸収され熱エネルギーに変わり、米の内部まで熱を伝える事がひとつ、そしてもうひとつが水分子の運動が活発になり、その結果水のクラスター(分子)を小さくし米の主成分であるデンプンの網の目構造の中に入り易くなることが考えられています。


竹炭を入れた場合、ご飯に含まれる水の量が約17%も増えるそうです、この差は、ご飯が冷えた後にもその効果がハッキリと現れます。竹炭を入れていないとパサつきますが入れた方はムッチリとして冷やご飯も美味しく頂けるのです。


先日、お客様からこのような嬉しいお声を頂きました。


いま、てんこ盛りの二日目ご飯を平らげたところです。この「二日目ご飯」の臭いに悩まされていました。水は天然の地下水(美味い!)。米櫃を替え、炊飯器を替え、洗浄はまめに、蛇口もきれいに、米を新たにし・・・とさんざん手立てを尽くしたのにもかかわらず、二日目のごはんは発酵したような臭い。粥や炒めごはんなどにアレンジしていましたが、竹炭が一発解決してくれました!毎日のことに費用がかさむのでは?と躊躇していましたが、最大3か月は繰り返し使用できること、また竹虎さんが品質はもとより価格もエコであることを確認!もう決まりでした。ありがとうございました。これで快適旨飯ライフ取り戻せます!・・それにしてもあの臭いはなんだったんだろう...。


このように二日目のご飯の臭いの効果も絶大なものがあるのです。


竹製品いっぱいの祖母の台所

祖母の台所にあった竹製品


実家の台所はとにかく竹製品であふれていました。お箸や箸置き、おしぼり入れ等は言うに及ばず、調理道具から器から、お盆や食卓にある調味料入れ、楊枝入れ、とにかく何でも竹ばかり。どうしてこんなに竹が多いのかと不思議に思った事がありますが、昔はありとあらゆるものが竹で製造されていたのです。そしてこれには、自分の幼い頃には虎竹の里は今とは比べられないほどの交通不便な場所だった事と関係があります。


祖母の台所にあった竹製品


車の行き違いも心許ないような曲がりくねった細い山道を、大きな乗用車でやって来られるのは虎竹を求めて遠くから来られるお得意様。立派な背広姿の方々を見るたびに、いつも田舎では食べられないような美味しいお土産を沢山いただくのでワクワクしていた覚えがあります。


祖母の台所にあった竹製品


周りに宿泊できるホテルなどない当時、やって来られる皆様は仕事を終えると決まって当家で宿泊されるのが常でした。そのため、お客様をお迎えする二階は旅館風な設えになっていて、そこでおもてなしをする食事の際に使われるのは全て竹製の食器類だったのです。


祖母の台所にあった竹製品


家庭用品として製造されたものですので大量生産されたものや、安価な物も多かったと思うのですが、そのひとつ、ひとつを今見ると本当に良く出来た竹細工ばかり、その出来映えに驚くほかないのです。


想像を越える、竹とんぼの世界

虎竹トンボ


竹とんぼは昔からある竹で簡単にできて遊べる玩具のひとつです。虎竹を使った竹とんぼもありますが、もう少し変わったものがありそうだと思っていたところ、たまたま出会った方が竹とんぼで凄い記録を持たれている方でした。


凄い記録と聞きますと、一体何なのか?と思われる方もおられるでしょう。実は竹とんぼの世界は単なる子供のオモチャから、大人が真剣に競い合う競技用まで知れば知るほど奥が深い世界なのです。以前、様々な形の竹とんぼを拝見したことがあり種類の多さにビックリしたことを思い出しますが、競技用に特化した竹とんぼもあり大会が開かれているので、遊びとは一線を画した競技として記録というのもしっかり残れされています。


虎竹トンボ


最初、竹とんぼの象嵌距離競技と聞くと竹とんぼの羽根に象嵌細工のような装飾をしているのかと思ったりしていましたが羽根の先端に金属を入れて回転がより強力に回るように加工した竹とんぼとの事で、何とこのタイプの記録は152.33メートルと言いますから庭先や、ちょっとした空き地で竹とんぼを飛ばせて楽しんでいた自分の想像を越えています。


このような特別な細工をしていない竹とんぼでも、競技となると風の具合によって70メートル程度も飛ぶ事もあるそうですし条件が悪かったとしても50メートルは普通に飛ぶそうですので本当に凄い竹とんぼの世界です。


竹下駄の色々

虎竹右近下駄


虎竹下駄は、特産の虎竹を正四角形に切り取って下駄表に貼り付けた職人技を感じさせてくれる逸品。本当に履くのがもったいなくなるような美しい出来映えで、何度も何度も手で撫でてから、ようやく足を入れて外に一歩また一歩と踏み出した覚えがあるのです。


竹皮男下駄


竹皮下駄も別段何という事がないように見えますが、実はこの下駄表に使える竹皮編みは特別腕のよい熟練の職人だけなのです。機械で成型する竹皮ではありません、手編みだけで下駄の台と同じ形に仕上げられる技術は長いキャリアと鍛錬の賜と言えます。


竹下駄


いずれにせよ竹下駄はそれぞれ手間暇かかったものが多く、消耗品というにはもったいないものばかりです。下駄を履くシーンは多くはありませんが革靴などでもカカトを張り替えて長く愛用できるように、竹下駄も底のスポンジ部分をやり替えて長く愛用いただきたと思っています。


別誂えで製作させて頂いた、虎竹玄関すのこ

虎竹玄関すのこ


青竹踏みの気持ち良さは一度体験して頂いた方ならご存じの通りです。自分なども、自宅にも職場にも置いておいて、ちょっとした暇を見つけてはフミフミして足の疲れを取っています。まあ、自分の場合は青竹踏みではモノ足りない方にオススメする強力青竹踏み踏王(ふみお)くんの更に上をいく超細めでピンポイントで足ツボを刺激しています。(実はこれは細すぎでB級品で販売できない商品です)


竹の足裏への感触の心地よさ、何ともいえない開放感のある刺激を毎日の玄関で味わっていただきたいと製作したのが黒竹玄関すのこです。ところが玄関の広さや高さな等、お客様によって千差万別ですので別誂えで作らせて頂くことも多いのです。今回は、サイズだけではなく黒竹を日本唯一の虎竹に変更して欲しいとのご要望で何台が製作させてもらいました。


別注黒竹玄関すのこ


黒竹の別注の玄関すのこを作る事はよくありますが、虎竹を使って出来あがった玄関すのこは竹の明るさが全く違いますので、やはり雰囲気があります。それぞれ違う場所に置いてご使用になられるのですが、これは実際に置いて使われている所を是非拝見したいものだと思っているのです。


白竹八ツ目バスケットでスーパーへ

白竹八ツ目バスケット


自分のお気に入りの竹籠バックのひとつに白竹八ツ目バスケットがあります。竹は、しなやかで柔軟性に富んだ曲線の表現が魅力のひとつですが、相反するように竹には真っ直ぐに伸びる直線の美しさというものがあります。この竹籠バックは八ツ目編みしながら、この直線を活かした四角い箱型がちょっと違う雰囲気を醸し出しています。


白竹八ツ目バスケットとスーパーのカゴ


製作してもらった時に参考にしたのは自分が良く行くスーパーの買い物籠でした。買い物に手頃なあのサイズを竹籠バックでも欲しいと思ったことが始まりでしたけれど、すぐに、同じくらいの大きさにしたいと考えるようになりました。スーパーで手押しされているカートは沢山のお買い物をする時には非常に便利です、重たい野菜やお米など広い店内を持ち歩くのは大変。カートにちょうど乗せられる大きさに編んでおけば、お買い物もゆっくりと楽しむ事ができると考えたからなのです。


それにしてもカートに乗せてみると、やはり目立ちます。プラスチック製のカゴしかご覧になられていない方が見ると目をパチクリさせそうなインパクトです。


「竹害深刻 あふれる竹どう対処」東京新聞

 
「竹害深刻 あふれる竹どう対処」東京新聞


先日の東京新聞に掲載された「竹害深刻」というショッキングな見出しのニュースには少なからず驚かれた方もおられるかと思います。昔から日本人の暮らしにあって親しみもある竹が「害」になるとは一体どのような事なのか?竹は成長が早く、継続利用可能な唯一の天然資源と言われていますので、自分もよくお客様にお伝えする事があります。なので竹が環境に優しい素材である事はご存じの方もおられるのですが、この成長の早さという一見良いように考えられる点が今回の「害」と言われている一つの要因となっています。


かっては筍を採ったり、大きくなった竹を加工材として利用するなど人の暮らしになくてはならない存在だった竹林が、その存在感が薄れ忘れられて人が竹の中に入らなくなった途端、竹林は竹藪になってしまうのです。実は日本の森林に占める竹林面積は自分達が思うよりずっと少なくて全国平均でみると0.6パーセント程度のものなのです。ところが実際の面積以上に広く、森林を浸食しているかのような印象を持ちやすいのは人の生活に多方面にわたって役立つという竹の有用性から、人里近くに植えられる事が多く目立ちやすいと言う事だと思います。


「竹害深刻 あふれる竹どう対処」東京新聞


今回の東京新聞の紙面には協力させていただき自分なりの意見を掲載させていただきました。抜本的な解決策などがある訳でもありませんが、変わりつつある虎竹の里の現状をふまえて竹虎が出来る事をしていくしかありません。


人と竹との関わりは深く、長い歴史がありますので少なくとも「竹害」というような言葉を使うのは今まで日本人の暮らしを支えてきた竹に対して好ましい事ではありません。海外の方から見ると日本の国のイメージに美しい竹のイメージを重ねられる方も多いのです。しかし、このような言葉さえ使わざるをえない今の里山を確かに感じます。


第五回ものづくり総合技術展の竹電気自動車「竹トラッカー」


第五回ものづくり総合技術展の竹電気自動車「竹トラッカー」


この夏、高知から横浜まで1000キロを走破するチャレンジラン横浜を無事達成しました日本唯一の虎竹自動車竹トラッカーを、高知ぢばさんセンターで開催されていました第五回ものづくり総合技術展に3日間展示させてもらっていました。会期中の会場には地元テレビ局さんの取材等もお越し頂いており、お陰様で沢山の方にご来場頂けたのではないかと思います。


竹の車「竹トラッカー」


自分は搬入と搬出だけ手伝いに行っただけでしたが、ほんの少しだけブースにいて感じたのは、高知にしかない虎竹に自分達ではいつも囲まれているので、もっと認知されているかと思っていましたが意外と一般の方には知られてはいないと言う事でした。自分にも覚えがありますが、関心の無いことはたとえ近くにそれがあったとしても目には入ってきません。虎竹の電気自動車を製作しようと思ったのも、横浜までの走行を考えたのも、自分達には当たり前の竹を皆様に知っていただきたい一心からでした。


第五回ものづくり総合技術展の竹電気自動車「竹トラッカー」


今回のものづくり総合技術展、3日間の会期中は竹トラッカー製作に関わった職人に交代で一日づつ接客を担当してもらいました。質問を頂く事は技術的な事ばかりではありませんので当然分らない事もあるのですが、それが自分が何を知らないのか、足りないのかという気づきになり勉強になるのではないかと思って任せていたのです。


何より日頃工場の中にいる職人は、一般の方々からの竹への感想や声を聞く機会はあまり多くはありません。会場には沢山の小学生や学生さんも来場されていましたが、自分達の創り出したものが注目され喜んでもらえる姿は少なからず良い刺激になったと思っています。


えびら(竹編み平かご)の竹ひご

えびら(竹編み平かご)竹ひご


竹はご存じのように稈の中は空洞になっていますので同じ太さの木等と比べると材料効率はあまり良くありません。しかも、竹表皮部分に近いほど繊維が密集しており強く、良質な素材ですので出来るだけ表皮に近い部分で竹ヒゴを取っていきます。えびら(竹編み平かご)に使う竹網代編みも、粗割した竹ヒゴを更に竹表皮一枚と身部分三枚の合計四枚に薄く剥いで使います。


えびら(竹編み平かご)竹ひご


編み上がった時に青々とした竹表皮部分と白い身部分が交錯して見えますが、これは二種類の竹ヒゴを使っているためなのです。えびらは竹身部分も使えるだけは竹ヒゴに取っていますが、虎竹製品などは模様の入る竹表皮が命ですので表皮部分しか使いません。竹は見えない所で使われない素材をかなり破棄して厳選された箇所だけを使う細工とも言えるのです。


自然豊かな日本の竹

図面竹


日曜日の朝に関口宏さんが司会をされている「サンデーモーニング」をご覧になられる方も多いのではないかと思います。この番組のスタジオに虎竹が使われていますね?と何度かお客様にお問い合わせいただいた事があるのです。確かに出演されている方々の後ろ側には、その時々の綺麗な花が飾られていて、そこには模様の入った竹を見る事ができます。


虎竹と同じような模様が入っていますので間違えられるのも仕方ないかと思いますがこの竹は図面竹といって大変な手間暇をかけて孟宗竹に模様を付ける職人技の結晶のような竹なのです。室内装飾などに多用される美しい竹ですが、京都で生産される様子を拝見させてもらった事がありますが本当に感動するような竹の仕事、「図面竹の竹林」で紹介していますので是非ご覧ください。


金明孟宗竹(キンメイモウソウチク)


そういえば先日の高知新聞に、県天然記念物の金明孟宗竹(キンメイモウソウチク)という竹が掲載されていました。この竹は黄金竹とも言われる美しい竹で観賞用としても人気がありますが自生するのは全国でも西日本の数カ所だけという珍しい竹なのです。


細い竹でもこのような黄金色の竹を見る事がありますが、孟宗竹のような太さでこの色合いは迫力があります。国内には600種を越える竹の種類があり、それぞれ土質や成育の環境により育つ地域が異なっていて、日本の自然の豊かさや多様性を感じます。そして、虎竹の里に育つ竹たちもその一つなのです。


第5回ものづくり総合技術展に竹トラッカー展示させて頂きます。

ものづくり総合技術展、竹トラッカー


今年で第5回目となります高知県下製造業の製品を一堂に集めた、ものづくり総合技術展が本日11月17日(木)~11月19日(土)の日程で高知ぢばさんセンターにて始まります。


竹虎からは、この夏に高知から横浜まで1000キロ走破した竹トラッカーを展示させて頂いています。クラウドファンディングで資金を集め、光岡自動車さんのLike-T3という電気自動車をベースにして日本唯一の虎竹で製作した竹自動車です。


竹トラッカー


思えばLike-T3が光岡自動車さんから届いたのが、ちょうど一年前の事、竹自動車製作の前途多難を暗示するかのような冷たい雨が降っていました。


どのように創ってよいか分からず思案する期間が長くて工場長はじめ職人は苦労した事と思いますが、本格的な製作にとりかかったのは年越しの春になり、そして、どうにか完成したのが予定より3ヶ月遅れの6月でした。


竹虎トラッカーin横浜


しかし、そんな竹編みで創られた電気自動車が充電を繰り返しながらも、連日走り続け横浜まで辿り着けるのですから竹の強さ、耐久性というものを証明できたのではないかと思っています。


昨日の展示会場への搬入でも、あれだけ遠くまで走っているのに竹車体の歪みや傷みが全くないと驚かれました。竹の柔軟性、しなやかさは凄いのです。




父母と行った、食堂「かね又」

食堂「かね又」


大阪の天神橋筋六丁目にある食堂「かね又」は、その昔には織田作之助も食べに来ていたという歴史のあるお店なのですが実はここの名物料理、特製シチューは山岸家の味とも言えるほど祖母がよく作ってくれていた料理のひとつなのです。


かね又特製シチュー


お伺いしたのは暑い夏の盛りの事でした、ブログに掲載せねばと思いつつ、高知に帰ってきてからすぐに竹トラッカーのチャレンジあり、その後もいつもながら何やらバタバタとして書くのが遅くなりましたが、今回はどうしても父と母に懐かしいシチューを味わってもらいたくて車を走らせて行ったのでした。


かね又特製シチュー


祖母が若い頃の大阪市内には、かね又は数店舗あって経営者の娘だった祖母もよく店に出ては働いていたそうです。料理の得意なおばあちゃんの食事は大好きでしたが、そこで出される塩味の特製シチューは他では見たこともない独特のものでしたので本当に美味しく、何杯もおかわりして食べたものです。


かね又特製シチュー


しかし、それがロシアから来た船乗りさんにまで遡る、かね又の味と知るのはずっと後の事。父もこのお袋の味を再現すべく台所に立つことがありますが、うどんを入れても更にいける、この特製シチューには思い入れがあるようです。


大阪に行って時間が出来ると必ず頭に浮かぶ店であり、梅田から近いとは言え行けない事が多いので、後ろ髪を引かれる思いをいつもする店でもあるのです。


タケはタケでも「マツタケ」

竹職人とマツタケ


毎月一度の全社会議なるものを開催して、社員全員が集まる機会を作るようにしています。もちろん何か難しい事をしているわけではありません。少ない人数ですが、いえいえ少ない人数だからこそ自分達がやって行く方向や、課題などがあればその都度話しあって共通の認識として皆が知っているだけでも会社は良くなると思っています。


この全社会議で自分が個人的に楽しみにしているのが「GOOD&NEWS」というコーナーです。ここでは一人一人に最近あった嬉しかった事、楽しかった事を全員の前で報告してもらうのです。いつも一緒に働いていれば何をしているか知っていたりしますが、少し離れた部署にいれば意外と何をしているのか知らない事もあるかと思います。毎月こうして話をしてもらう事で、休みの日をどう過ごしているのか?趣味は何か?何か好きなのか?知る事ができるのです。


竹職人の採ったマツタケ


さて、とても良い事がありました。先月の全社会議で一人の職人が「今度の休みの日にマツタケを採りに行ってきます、沢山あったら会社に持ってきます。」と話してくれていました。マツタケか...秋らしくてそのような話を聞くだけでも嬉しくなってきますが、近年それほど採れないと聞きますし実はそんなに期待してはいませんでした。


ところが、職人が手に持ってきたのは本当にビックリするくらいの大量のマツタケです!社員全員に配ってもまだ余るくらい、高知の山々がこんなに豊かだとは正直思ってもみませんでした。竹職人ですから「タケ」はお手の物ではありますが、タケはタケでもマツタケまでコレほど採ってくるとは本当に驚きなのです。


文化放送「福井謙二グッモニ」ラジオ番組に出演

文化放送「福井謙二グッモニ」,作務衣,さむえ,SAMUE,竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI、TAKETORA)


文化放送「福井謙二グッモニ」という朝のラジオ番組に出演させてもらいました。東京のスタジオなので本来なら遠いので行く事できませんが、たまたま前日に東京にいましたので翌日の朝、仕事前の時間という事でお伺いする事となったのです。


山手線浜松町からすぐの文化放送さんのビルに入ると早朝というのにフロアではスタッフの皆様がバリバリ働かれています。聞けば担当の方は朝5時から出社されているとの事ですが、東京とは言ってもここの窓からは浜離宮庭園の朝の美しい景色が広がっていました。


文化放送「福井謙二グッモニ」


さて、どうしてこのような番組に出る事になったかといいますと「エンタメいまのうち」というコーナーがあり、ここで竹虎の強力青竹踏み踏王(ふみお)くんを取り上げて頂ける事になったのです。踏王くんは名前の通り、踏み竹の王様という意味合いで名付けたものですが、通常の青竹踏みが太い孟宗竹を半割にしているのに対して、踏王くんは比較的細い真竹を使います。


そして、その真竹を半割でなく6:4の比率で割っているのが強い刺激の秘密なのです。アールが小さくピンポイントに足裏のツボを押していきます、足裏は第二の心臓とも言われるほど身体中の血管とツボが集中する場所。初めての方は痛くて簡単に踏む事はできないほどなのです。


まず、この強さを比較していただきたいと番組パーソナリティの福井謙二さんにも、まず普通の青竹踏みを使っていただきます。これはアールもゆるやかで土踏まずにフィットする感じで気持ちよくご使用いただけます。ところが、踏王くんになりますとアールの角度が全くちがいます、その強力な刺激に悲鳴をあげるほどでした。


文化放送「福井謙二グッモニ」


「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」は長くやられている番組で、高知でも聞く事ができますので知っていましたが一緒に出演されている水谷加奈さんが、こちらの番組にもアシスタントとしておられました。同じようにヒールを脱いでフミフミして頂きますと、なかなかの大好評。青竹踏みを愛用しているうちに普通のものでは物足りなくなった社員からのリクエストで定番となった商品だけに皆様に喜んでいただけて本当に嬉しかったのです。


関東だけの放送なのに沢山のリスナーの方がおられるようで、沢山のお問い合わせを頂き驚きました。お聴きいただきました皆様には本当に感謝です、関東以外でお聴きいただくことのできなかった皆様にも放送内容は番組のブログで早速公開されていますので、よかったらご覧ください。


「安和村文書」のその後

「安和村文書」竹銀藪野取帳


もう45年も前にまとめられた「安和村文書」ですが、運良く文化財保護委員として郷土文化を研究されている方のお話しを伺う機会があり編集した当時の事、文書の中に記載された竹銀藪野取帳の事について教わる事ができました。


虎竹の里には高知県指定天然記念物となっている樹齢500年のナギの巨樹がありますが、その傍らに鎮座する大師堂に安和村文書は残されていたものだそうです。仏像調査のためにやって来られた大師堂で、このような資料を見つけてこのままではもったないと本にして下さったのです。


江戸時代から明治初期まで此処には藩の役場がありましたので、どうやらその関係で資料が大師堂に置かれたようなのですが、小さな集落であった安和村でこれだけ書類が残されているのは地域の人々が大事にしてこられたお陰との事でした。


「安和村文書」竹銀藪野取帳


ナギの葉は竹の葉に似て縦には裂けやすいのですが横には裂けにくい等と言われる樹木です。虎竹の里にふさわしい巨木でもありますが、その下の大師堂で発見された「安和村文書」、そして竹銀藪野取帳。100年前からこの地の虎竹と関わり続けきた自分達にとっては大ナギか守り神のようにも思えてきますが、他の地域では竹銀藪野取帳のような竹を年貢として納めていた所はやはり見た事がないそうです。


当時は曲がりくねった山道しかありませんので運搬はもっぱら海上輸送が中心でした。安和の海岸には船場と呼ばれる場所があったそうですが、そこから船に積み込まれ遠く高知城下に運ばれていった虎竹達はどうなったのでしょうか?


高知城は当時の建造物が残るお城として全国的にも知られますので一度どこかにその痕跡がないか調べた事があります。その時には虎竹の「と」の字も見つける事ができませんでしたが、いつか山内家か、いやいや何処でもいい、そんな竹の行く末を偲ばせるものを拝見する事ができたなら、どれだけ感激するかと思うのです。


別注の虎竹茶漉し

別注の虎竹茶漉し


定番の籠やざるのサイズを違えるご注文や、修理であったり、今はなくなってしまった竹細工の復刻など、実に様々なご要望が寄せられる事があります。竹の素晴らしいところは、その高い加工性からそれらのご要望にひとつひとつお応えしていける所にありますが、今回の虎竹茶漉しも少しだけサイズを小さくした別注の商品でした。このような簡素な茶漉しも、出来のよい国外からの製品に押される形で、あまり国内では製作されなっていますがお客様の使い勝手により当然このようなお声は出てきます。


自分が何度かブログでもお話しさせていただくキンマ(虎竹を山から運びだす木製のソリ)職人さんのお話しを覚えらおられますでしょうか?仕事をするご家庭に何泊か泊まり込みでキンマを製作する職人さんですが、納屋に運び込まれた木材の状態からキンマを製作していきますので、仕事を発注された使う人の要望により長さや幅、形が微妙に違っていたに違いありません。


同じように竹籠職人さんも、その昔はお客様であるご家庭に何日か滞在し必要な籠、笊を修理したり、新しく編み上げたりする事があったそうです。そして、そんな時に製作される竹細工は、使う方の体格に合わせて籠の大きさや深さを調節する、担ぐ人の肩幅に合わせて背負い籠を編む等、ひとつひとつ全てがオーダーメイドと言ってよいものでした。誂えのスーツを作るように、背負い籠を編むなど今から思えば本当に贅沢な夢のような話でもあります。


虎竹箸の色合い

虎竹箸


虎竹男箸は細くなった箸の先端部分まで、しっかりと四角い形で仕上げられていますので滑りやすい小さな小豆なども難なく摘むことができるスグレモノのお箸です。24センチの男箸、22.5センチの女箸、18.5センチの子供箸と3種類を用意しています。


虎竹箸


日本唯一の虎竹模様を活かしながら拭き漆で仕上げていますが、この虎竹模様が自然そのままの色合いで細い竹製品にする場合には特に色合いの強弱が極端に出る場合があります。同じ虎竹でも虎模様が均一に入っている竹箸もあれば、まるで元々黒い竹なのかと思われるほど真っ黒一色のように見えるものもあります。


黒虎竹箸


虎竹箸はレーザー刻印でお名前やメッセージを入れられるようにしており、ご家族で揃ってご愛用いただいたり、ちょっとしたギフトにもお使い頂く事も多いのです。


色合いについては、どちらが良いというワケではなく、それぞれ全てお客様のお好みです。普通の虎竹模様よりも、むしろ黒っぽい虎竹箸をお求めになられる方もおられますので「黒虎竹箸」という名前を付けてご指定頂けるようにしています。


「安和村文書」の記録の残る竹銀藪野取帳

「安和村文書」竹銀藪野取帳


郷土の歴史を調べられている方が「安和村文書」を発行されたのは、もう随分と前の事で昭和46年10月26日の事となっています。安和は交通の要所である港町須崎と、カツオ漁でも有名な久礼の間に位置していますが、須崎のように人口も多くなく、久礼のように漁業で栄えてきた町でもなのに、全176ページにもなる貴重な資料がよく残されていたと本当に驚いたのです。


江戸時代から安和の虎斑竹は土佐藩の中では知られていて山内家へ船を使って運ばれて行った記録は別の資料で見た事がありました。ところが、更に詳しい記載のある「安和村文書」には竹銀藪野取帳という竹材の取り扱いを記載した箇所があり、それを見ると当時の事が今に偲ばれて興味深いのです。文政五年(1822年)4月4日から始まる記述から見ていきますと、何と四十数名もの方のお名前が登場します。


この本をまとめられたのが45年も前の事ですから、まだ関係の方々に話を聞く事ができておらず詳しい内容についてはこれからなのですが、当時の安和で名前が残るだけでも、こんなに多くの人数が竹に関わっていたという事は虎竹が重要な地域の特産品であり、少なくとも200年近く前から地元の人達に守られ継承されてきた竹だという事の証です。


手にした本は、数十年も前のものとは思えないほど綺麗に保管されていました。竹虎が、この地の竹達とであって100年、それ以前の虎竹の里を知る貴重な資料となる一冊です。


ちょいワル雪駄、蘇る職人技

ちょいワル雪駄


昨日の30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」でご紹介させて頂きましたスーパーちょいワル雪駄は、特別中の特別な逸品で、今のところ製造の見通しは実はまったく出来ていない雪駄なのです。誠に申し訳ございません、しかし、ガッカリしないで下さい。3年間近く製造できなかった、ちょいワル雪駄は、その時間を取り戻すかのように急ピッチで年内販売に向けて走り出しています。


ちょいワル雪駄


白い雪駄表に太く黒い鼻緒が男らしく、普段履きとしてガンガンご愛用いただきたい一足です。昔のタイプは古タイヤを使用していて、その重量感、堅牢さが人気となってしましたが、新しく製造している物も雪駄底製造の職人さんに本当に何度も何度も無理を言って試作を繰り返し、何パターンものサンプル、素材を選びぬいてゼロから型を作りようやく完成した雪駄底です。


ちょいワル雪駄


黒革にクレモナという漁師さんが漁に使う白い丈夫な紐で一針、一針縫い込む職人技が蘇えります。是非、ご期待ください。


復活の日はあるか!?ちょいワル雪駄、そしてスーパーちょいワル雪駄

スーパーちょいワル雪駄


自分がいつも愛用している履き物のひとつに、ちょいワル雪駄があります。昔ながらの竹皮編みに黒い太めの鼻緒と黒い合革に白紐のステッチが効いた何とも格好の良い履き物です。ところが、その更に上を行くスーパーちょいワル雪駄と自分が呼ぶ前ツボ部分だけでなく両脇、踵部分まで合革を多用した特別な雪駄があるのです。


スーパーちょいワル雪駄


実は、ちょいワル雪駄は職人さんの都合や部材の廃盤などの理由でここ3年近くも製造できずにいます。ちょいワルの底材は古タイヤを利用していましたがタイヤの製造技術が上がりラジアルタイヤが一般的となり今まで草履底として流通していた古タイヤがなくなり職人さんが製造を中止しているのです。


ちょいワル雪駄底材


モノ作りは一本の細い糸のようなもの、それぞれの部材を供給してくださる職人さんで繋がり保たれてきました。どこか一カ所でも切れてしまうと最終的な製品は出来あがらなくなってしまいます。廃盤となりながらも、どうしても諦めきれず、誰よりも自分が一番履きたいと思って底材を探しを再び始めました。これで行けるかと思っても、厚み、重さ、底のパターンなど、あの古き良き、ちょいワル雪駄まで何とか近づきたいともがいています。


スーパーちょいワル雪駄


そして、その先にはこのスーパーちょいワル雪駄。職人さんが最後の一足だからと手渡してくれたもの、あれから何年経っても足を入れることができないでいる逸品です。


第57回全国竹の大会東京大会

竹林(Bamboo)


全日本竹産業連合会の主催する「全国竹の大会」は今年で57回目となるそうです。昭和36年に第一回大会を東京で開催して以来、竹産業発展のために毎年全国各地に開催場所を移しながら続けてこられた大会で、57年という大変な歴史の重さを感じますが、この長い時間の移ろいの中で竹産業を取り巻く環境も大きく変化してきました。


竹産業といっても実は多岐にわたっています。皆様がすぐに思い浮かべられるような竹製品、竹細工や茶華道竹器だけでなく、建築資材、農林漁業に活用される竹材からタケノコのような食材分野まで幅広くあり、日本人の衣食住に竹が深く関わってきた事を改めて思うと共に、それ故の難しさにも直面しているのです。


そこで今度の東京大会は「新しい竹の未来をデザインしよう」がテーマとなっています。ここ数年、参加だけはさせていただいている竹の大会なのですが、自分にとって今年の大会は例年と少し様子が違います。竹のこれからの展望を考える大会にシンポジストとして登壇させて頂くことになったのです。竹の専門家の方が集まります全国大会で、自分のような田舎の小さな竹屋が時間をいただいて発表させてもらうなど本当に重責で今から緊張しています。


まだまだ先の事とばかり思っていましたが、気がつけばいよいよ来週の水曜日に迫ってきました。このような時に、いつも思い出すのが全寮制の明徳で中学の頃から全校生徒揃って吟じていた詩吟「少年老い易く学成り難し」、本当に時の過ぎるのは早いものです。


七味入れへの刻印

竹製七味入れ


竹虎で販売させてもらっています竹製の七味入れには、炭化竹、胡麻竹、白竹の三種類があります。時期的な事もあり白竹は材料不足で現在欠品となっていますが、ご家庭用として使われるよりも店舗様での使用が多いため「七味」「山椒」などの刻印をさせていただく場合が多いのです。


気にとめていないと意外と人は見逃してしまいがちなのですが、今度お蕎麦屋さんなどに行かれる機会があれば少し注目いただきたいのです。丸い竹をそのまま使った七味入れなら、すぐに竹と分かりますが、角形のその七味入れも、もしかしたら竹製かも知れせん。


自分の小さい頃には食卓の中央には竹製の手付き平台があり、その中にだけでも竹箸を立てた竹筒や、竹製楊枝入れなど沢山の竹細工がありました。楊枝入れなど亀の形をあしらっていて、首が左右に揺れるように作られた遊び心あふれる楽しい物でした。小さくて何てことのない卓上ツールの七味入れですが、こうして竹があるだけで少し嬉しくなってきます。


竹炭職人の竹酢液へのこだわり

最高級竹炭竹材


竹炭と木炭の大きな違いは原材料となる竹とクヌギ、ナラ、カシなどの形状の違いがあります。中身の詰まった樹木に対して、空洞のある竹は縦割にして細長い板状にしたものを束ねて窯の中に入れていきます。この原材料の性質の違いが手間や炭焼き技術の難しさにつながるのですが、今回注目いただきたいのは縛るために使われている紐についてです。


竹酢液は竹炭を焼き上げる熱分解時に発生するガス成分と水蒸気を冷やして採取するpH3.0~3.1の酸性の液体です。だから原材料の竹材は当然ですが割った竹材を結束する場合もビニール紐など使用せず自然素材の麻紐を使います。


最高級竹炭竹材結束の麻紐


竹炭の初期段階では水煙と呼ばれる水分を多く含んだ煙が出るので排煙口の温度で約80~150度の「きわだ煙」と言う煙からだけ竹酢液は採取されます。この時の竹炭窯の中の温度は350~425度と言いますが、さらに窯の温度が上がり青くなってくる煙にはタール分が含まれてきますから品質の高い竹酢液のためには、この温度帯での採取を守る事が非常に大事なのです。


大きな炭窯ではありますが、このように細やかな管理をして最高級の竹炭を焼き上げ、竹酢液を生産する中では、たとえ紐一本といえどもこだわり抜かれていることに感銘します。


寒くなったら恋しくなる、竹炭ミネラル温泉

入浴用竹炭


冬至のユズ湯や、端午の節句の菖蒲湯には入浴で健康を願う先人の知恵があるように思います。夏場はシャワーで済ませる事の多い皆様も、寒くなってきたらやはり湯船で身体を温めリラックスしたくなるものです。


お風呂用竹炭を入れると一体何が良いのか聞かれる事があります。そもそも竹炭には水の分子集団(クラスター)を小さくする働きがあって皮膚の深くまで浸透しやすくなるという事が言われますが、竹炭に含まれるミネラルがお湯に溶け出しアルカリ温泉と同じ湯質になるというのが一番です。


1000度の高温で焼かれた最高級竹炭をオススメしているのは、低温で焼かれた竹炭に比べてアルカリ度が高く、吸水性や硬度に優れていて使いやすいという事もあります。1週間に一度程度天日干しして2~3週間が交換のひとつの目安ではありますが、ついついもったいなくて1ヶ月程度は使ってしまいます。


竹(Bamboo)


青々とした竹は、それだけで見る人の心を清々しく気持ち良くしてくれますが、真っ黒な竹炭になっても人の癒しになる本当に優れた天然素材だとつくづく思います。それでいて人の手を借りることなく毎年どんどんと新しい筍が生え、短い期間に急成長していくのですから、まさに継続利用可能な唯一の天然資源です。


さて、さらに肌のトラブルのある方などの入浴には竹酢液をキャップに4~5杯入れていただくと良いのですが、炭職人の細やかですが大事なこだわりを思い出したので明日はそのお話しをさせていただきたいと思っています。


虎竹バックニューヨーカー、いよいよ完成に近づきました

虎竹バックニューヨーカー


虎竹バックニューヨーカーの製作が静かに進行しています。リニューアルする今回のバックには虎竹の葉を染料とした虎竹染めを使う事にしているのです、インナーバック、そしてバック本体の収納にも使える大きめの持ち手付きのエコバックは優しい色合いの虎竹染め生地で製作しています。


更に、虎竹フレームを繋ぐ紐を以前の焦げ茶色のものから虎竹染めに変更しました。ニューヨーカーの構造の要になる部分ですので、春頃から試作して強度を試していた紐を虎竹染めにしたものです。虎竹がバック本体の虎模様だけでなく、染料として色合いとしても活用される事になり一層愛着のわく逸品になりそうです。


虎竹バックニューヨーカー


マグネット式の口を開けてみますと、淡い虎竹染めのインナーバックが設えられています。このインナーバック自体が口部分をマグネットで留められるようになっていて、ニューヨーカーから取り外しても単体でお使いいただけます。


虎竹バックニューヨーカー


今回のバックには竹虎ロゴマークを何カ所か入れるようにしていて、ひとつがインナーバック、エコバックには大きなマークを印刷予定です、そして本体金具には竹虎ロゴーマークを刻印しました。全ての出来あがりを一番楽しみにしているのは、やはり自分自身なのです。