わくわくチャレンジ in すさき

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竹虎では毎年夏休みを利用して、大学生や専門学校生を受け入れてのインターンシップを行っています。最初の1週間は暑い工場内での虎竹の目打ちや、油抜き、そして梱包、発送作業場での梱包作業などを通じて、竹虎の実際の現場を体験してもらい、次の一週間でそのインターンシップのHPを製作するというプログラムです。


今回、地元須崎市の中学生の「わくわくチャレンジ in すさき」、通称「わくチャレ」という職場体験学習で3日間の短い間ではありますが、中学生を受け入れることになりました。


この事業は、中学生を地域社会に預け、職場体験を通じて、豊かな感性や個性、創造性などを育もうとするものであり、同時に、地域の人たちに子どもたちの姿を見てもらい、学校、家庭、地域が連携を取りながら、子どもたちを守り育てることを趣旨としているようです。


業務が忙しい時期でもあり、中学生を受け入れることには少しためらいがありましたが、希望している中学生が竹虎や虎竹のことに興味があると聞いて、それならばぜひということで今回の「わくチャレ」となりました。


小学生のころから本社前をいつも通って通学していて、見かけてはあいさつをしていた生徒さんですが、職場体験では緊張しながらも、しっかりとあいさつも出来て、2日目には少しだけ大きな声も出せるようになってきました。


商品を包んだり、梱包をするということは、自分がやったことが、そのままお客様のところに行くということです。そういう意味で、すごい緊張があったようですが、素直に「はい!」という返事をしながら、彼女なりに考えながら、どんどん覚えて動いてくれました。


3日間という短い期間ではありますが、少しでも虎竹や竹虎を知ってもらい、また少しでも仕事や人とのコミュニケーションなどの気づきがあり、竹虎に来てよかったなと思える「わくチャレ」になればいいなと思うのです。

えびら(竹編み平かご)

えびら(竹編み平かご)


梅干用の実を収穫する時期は6月後半から7月中頃にかけてと言われており、梅を漬ける時期が近付いてまいりました。梅を漬けると土用干しと呼ばれる梅を干す作業が必要となってきます。土用の頃と言われますが、梅雨明けのよい天気に干すことが多いようです。


漬けた梅を干す理由は太陽の熱で殺菌しながら余分な水分を蒸発させ、保存性が高くなると言われています。そのほかにも色を濃くするだとか、味をまろやかにするだとか、干し方によって、柔らかくさせたりもできるようです。
 
 
その梅を干すのに多くご愛用いただいているのが、えびらとよばれる竹を網代に編んだものに杉板で縁を付けた平たいざるです。金属のざるですと、梅の塩分で錆びてしまうということもあるそうですが、昔から日本人の暮らしのそばにあった竹だからこそ、今もずっと最適な物として求められているのではないかと思います。


土用干しに間に合うようにと、大きくて厚みのある孟宗竹を幅広に割り、薄く剥いだヒゴで編んだえびらの生地を職人が一生懸命作っています。まだ生しい編み生地をこうして天日干しをして乾燥させ、カビなどの生えることのないように管理しています。


虫の入りにくい時期に竹の伐採をしていますが、どうしても入ってしまうこともあります。その際には早い段階で熱湯をかけて虫を殺して頂ければまったく問題なく長くお使いいただけます。


竹は吸湿性に優れているため、保管場所が悪かったり、時期によっては気をつけていても湿気を吸いこんで、カビを生やしてしまうこともあります。しかしそれも早めに対処すれば問題ありません。カビや虫などで、ざるなどが使えなくならないように、ほんの少しだけ気をつけて欲しいと思うのです。