ローソン須崎安和店

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竹虎本社前にあるローソン須崎安和店。人口720名のこの虎竹の里唯一の食料、日用品を販売しているお店でもあります。小学校の全校生徒数が30人足らずというこの地域も、ご多分に漏れず老人が多く、独居老人や交通手段を持たない方が多く暮らしています。


そんな人にとってはこのローソン安和店は毎日の暮らしに無くてはならない大切なお店となっています。もちろん自分をはじめ、当社社員もほとんど毎日数回は利用していますし、前を走る国道の通行人の方々にも大変便利なコンビニとして、このお店は存在しています。


そのローソン安和店が突然の7月いっぱいでの閉店というお知らせを店舗に貼りだしたのが7月に入ってからのことでした。本当は1週間前の告知と言われていたそうですが、この地域の現状と後々の事も考えてオーナーさんが早めに告知してくれたようです。


こんな小さなところのお店ですし、そんなに売り上げが多いとは思っていません。オーナーさんも頑張ってやってくれており、閉店も苦渋の経営判断だと思っていました。ところがオーナーさんは継続意志があるのにローソン本部の今後を見ての判断で、契約更新をしてくれないということがわかりました。


この地域での唯一の食料、日用雑貨販売店でもあるローソン安和店の存在は、この地域の人にとっては本当に大事な大事なお店です。そのことをオーナーさんも理解してくれており、なんとか継続の道を模索してくれていたようです。


地域の声を本部に届けることで、考え直してくれるかもしれないということで、藁をもすがる気持ちで安和地区民とローソン利用者、1400名分の署名を5日で集め、それを添えて請願書を送らせてもらいました。


請願書の届いた夜には、考え直してくれるとのお返事をいただき、条件付ではありますが、契約更新のめどがついて、本当にほっとしました。8月からローソン安和店が無くなるということを想像しただけでも、この地域の寂しさや、何より日々の生活をこのお店に頼っている方々にとって、どれだけ不便で大変なことか。


今回は時間がなく、見切り発車での署名集めとなりましたが、地域の人たちのおかげでたくさんの署名を短期間で集めることができました。苦情も届き、自分のしていることは勝手なことなのかと思ったこともありましたが、ギリギリセーフでの契約継続となり、本当にやってよかったと思っています。


よそに住んでいる人がわざわざこの地域を助けてはくれません。今後はこのローソン安和店閉店の危機を、自分たち自身でこの大好きな地域の先をみながら、やれること、やらないといけないことを本気で話し合っていけるいい機会にしなければいけないなと思うのです。

虎竹の里の水鉄砲

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竹の水鉄砲といえば2013年に「ザ!鉄腕!DASH!!」で放送された長さ15mの巨大水鉄砲作りを思い出します。あのときは番組のADさん二人が1ヶ月もこの虎竹の里に滞在し、朝から夜遅くまで、一緒にどうやって巨大水鉄砲を作ろうかと考え、いろんな方法を何本も試作しながら作ったという楽しい思い出があります。


水鉄砲といっても今はプラスチック製のいろいろな種類の水鉄砲があるようですが、昔ながらの竹の水鉄砲も親子やイベントで手作りしたり、水の出かたもさまざまで、それはそれで味のあるおもちゃです。


節を一節つけて、その節に水の出る穴を開け、穴の大きさで水の勢いや出る量が変わり、押す棒に巻きつけたスポンジや布の感じで綺麗に水を押し出せるか、あるいは緩いと水が手元のほうにかえってきてしまったりと、簡単に見えてなかなか難しいおもちゃではあります。


水鉄砲を保育園の親子イベントで手作りをしたいので、材料がありませんか?とのお問い合せをいただきました。しかしお客様が思われているような白竹ではなく、ここは虎竹の里です。筒はもちろん虎竹で作り、押す棒は細い黒竹で作りました、


保育園児ですので、水鉄砲自体も初めて手作りする子どもたちがほとんどだと思うのですが、その素材自体も日本唯一の虎斑竹で、初めて見る園児がほとんどではないかと思うのです。水鉄砲作りの思い出と共に、虎斑竹という竹のことも少しだけでも知ってほしいと思うのです。