濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

完成までもう一息!?日本唯一の虎竹自動車

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さて、こちらはいったい何の写真でしょう?丸みのあるものを虎竹の竹ヒゴで巻いているけれども...なんだか見たことある形ではありませんか?実はこれ、制作途中の日本唯一の虎竹自動車の椅子部分の一部だそうです。よくよくみると編まれている竹ヒゴの太さは違っているのがわかると思います。このように太さと長さの違う竹ヒゴを不規則に編み込んでいく技法はやたら編みというがです。凄い椅子の座席の乗物がありますのはきっと竹虎だけですちや。


日本唯一の虎竹自動車プロジェクトは、本体のLIKE-T3が到着してから少しずつ進んでおりますぞね。実は、虎竹自動車は職人さんたちが作業する竹工場の方にありまして、寅子や何人かの竹虎スタッフは、いつもは作業合間に遠目から自動車を見ていたがです。それをつい先日、竹虎工場長からじっくり虎竹自動車を見せていただきました~~(^^)


職人さんたちは「竹の自動車だから竹で作っているだけ」と当たり前のように言われますが、その竹で作れるということがすごいがです...。車といえば金属やプラスチック材料ですのに、出来上がっている部分はまさに竹の車。無機質が当たり前の車が自然素材の竹でできているのは感動しましたちや!それに、足場は竹の集材、荷台部分は平らに伸ばした竹のひしぎをならべて...といろんな方法で使われている竹をまじかで見るのも面白かったぞね!


最初の写真の腰掛はさらにかっこよく仕上げられる予定ちや。それが、竹虎工場長の作った緻密な網目の網代編みの台座に取り付けられるがです。同じ虎竹でも編み方の違う台座と椅子の組み合わせはこじゃんとかっこよくなりそうです!虎竹自動車の完成がますます楽しみになってきますちや!


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さて、先日に地元高知のRKC高知放送さんが取材に来てくださっていて、3月15日にこうちeye「あの値高知の竹を再発見!」の放送で竹虎が出演させていただいたがです。残念ながら虎竹自動車は映らなかったのですが、取材に来られていたアナウンサーとカメラマンの人たちは制作中の虎竹自動車を見て、まっこと(ほんとうに)驚いたがやと。テレビ局の方というたら、きっと今までもいろんなものを見てこられているはずです。そんな人たちをびっくりさせられる日本唯一の虎竹自動車はやっぱりすごいちや。完成したらもっと多くの人を驚かせたいなぁ~。


日本唯一の虎竹自動車を見たスッタッフの感想はこちら。皆様も一緒に竹の自動車の完成をワクワクして下さったら嬉しいぞね~。


・給油(充電)の所の竹節が揃っていて凄い!
・座席部分の網代編みが素敵で、そのままでも良いくらい、座りたい!
・ハンドル部分(全面)の六ツ目編みを下地にして編み込んでいく手間が凄い!
・後部のヒシギ張りが綺麗で、触っても丁寧に仕上げられている!
・両サイドに丸竹をそのまま使っているのが編む技術ばかりで作っているのではない素材
 感があって良い!
・竹で難しい箇所には木材を上手く使用し、その組み合わせで自然素材にこだわって製造
 しているのが素晴らしい!
・全てに竹を使い、手作りしているのが良く伝わり、これからどうなっていくのかワクワク
 する!
・もともと車にあったFRPのカバーを全て取り外して、その代わりに竹を使って車にするの
 が職人のこだわりを感じます!
・短時間でこれだけのものが出来る手の早さに脱帽する!