ひとりひとりが築く竹虎
今の竹虎があるのは、様々な出来事があって、それを乗りこえてきたからこそあるということが伝わる本でした。竹材の取り扱いから始まり、良質な竹を求め高知にたどりつき、今でこそインターネットを使用しての販売と昔と異なるように感じますが、竹への想いは、全く変わらず生きつづけていると感じました。初代の宇三郎さんは、杉や檜が価値がある時代に虎竹をふやしてもらうようにお願いし、伐りだされた竹はすべて現金で買うことを実行していたことに驚きですが、現在でも四代目である竹虎四代目は守りつづけていると書いていてさらに驚きました。
また、竹虎四代目は本で情報とは「情け」に「報いる」ことで大切な情報は机上にいてつかめるものではなく、人と接し現地に赴き人と人との「情」の中から知ることができると述べているように実際に職人さんのもとにゆき、商品だけでなく、職人さんの想いも一緒に持って帰ってきます。
竹虎は、インターネットでただの商品を売るのではなく、少しこだわりのあるこれこそ自分たちが知っていただきたいという商品を、それがどうして誕生した商品か?何でできているのか?誰が作っているのか?どうしてこの形なのか?どうやって使うのか?使うと何がいいのか?など理解している自分たちが販売しているスタイルだからこそ根強いファンがいてくださると感じました。職人や社員、商品を愛してくれるお客様などたくさんの人ひとりひとりが竹虎を築き上げ続けていると思います。私はまだ3年目ですが、今の竹虎の社員として責任をもって仕事をしようと思いました。 |
|