黒竹御簾垣

2013年6月 3日

黒竹御簾垣


数ある庭垣の中で一つ好きな庭垣を選ぶとしたら御簾垣(みすがき)になるでしょうか。親柱の内側に縦溝を掘り、そこに横格子を落とし込み、表裏から縦の押し縁を当てて作られる、表裏のない目隠し垣です。場合によっては屋根を付けたりもするのですが、自分的にはこのように杉板一枚をちょこんと乗せるだけで十分だと思うのです。とてもシンプルで洗練されてスッキリしたこの御簾垣が私の一番のお気に入りです。


日本唯一の虎竹で作った御簾垣と言いたいところですが、この黒竹で作った御簾垣がなんとも言えず好きなんです。黒竹の濃い色目がどんなお家にもしっくりとなじみ、庭を引き締めてくれます。そのままの丸竹を使うので、竹素材の良さが非常にわかる垣だと思うのです。


黒竹といっても自然の色目なので、少し色の薄いものや濃いものがあり、その色目をわざと揃えずに作るのが良いようです。あまり色を揃えすぎてしまうと、遠目に見ると人工竹にも見えてしまうからです。また見る角度によって、向こうが透けて見えたり、全く見えなくなったりするのもこの御簾垣の面白いところではないでしょうか。


また、いくらくっつけて並べたとしても竹には節があり、節の部分は膨れているために、どうしても隙間が空いてしまいます。そのおかげで風が通り抜けてくれて、垣が風を遮断することもないのが、この御簾垣の良いところでもあると思うのです。


だから迷われているお客様には選択肢の一つとして、いつも御簾垣をお勧めしてしまいます。でもその分、御簾垣に決めてくれて、施工後出来上がった御簾垣を見る度に、お客様にこれにしてよかったと言っていただける度に、やっぱりこの垣はいいなって思ってしまうのです。












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祖父の白竹屋根付建仁寺垣

2013年5月 9日

白竹建仁寺垣


祖父・竹虎二代目義治が亡くなって30年近くにもなるのですが、先日祖父に作ってもらった白竹建仁寺垣が傷んだので、作り変えて欲しいとお客様からご依頼がありました。祖父に作ってもらった白竹建仁寺垣を壊してしまうのは忍びないですが、ともおっしゃって頂きました。


一般的にはもう少し早いサイクルで交換されることが多いのですが、祖父の作った白竹建仁寺垣は、お客様のお宅で長い間、愛され、親しまれ、お客様と祖父と共にあったんだなと思うと、なんだか凄く嬉しくなりました。


その当時のものとは仕様が多少違うかもしれませんが、大きさなどはほとんど一緒です。祖父の作った白竹建仁寺垣と今回作った白竹建仁寺垣。これを取りつけた時に、お客様にどう感じていただけるか。同じように感じてもらえたらこんなに嬉しいことはありません。


また、今回作らせて頂いた白竹建仁寺垣も、何十年後に古くなって交換される時に、取り壊すのは忍びないと思って頂けたらいいな。そう思ってもらえるような商品作りはもちろんのこと、そんな会社になってなきゃいけないな。この出来上がった白竹建仁寺垣を見ながら、そう感じました。












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