虎竹の里竹炭石鹸とアトピー

竹炭石鹸


竹炭石鹸にはお陰様で沢山の皆様から嬉しいお便りをいただいております、特に竹炭石鹸手書きの声はご愛用いただきますお客様ご自身の筆跡を拝見できますのでしみじみとご感想をかみしめる事ができております。

 
竹炭石鹸へのお客様の声


そもそも自分が小さい頃からアトピー体質で皮膚病とは長いお付き合いになっています。出張先でホテルに備え付けのボディソープがヒリヒリ痛くて使えない事が竹炭石鹸開発のキッカケでしたので、このようなお声を頂戴しますと本当に嬉しくなってきます。


竹炭石鹸への感想


もしかしたら同じようなお悩みの方は沢山おられるのではないかと思いますが、昨年からのコロナウィルスで手の消毒をする機会が増えていますので手の甲や指に痒みがでる事も多くなりました。少しづつステロイドを使いながら良くなったり、悪くなったりの繰り返しです。


竹炭石鹸の泡


数年前より足に症状が出るようになってずっと傷が絶えませんが(笑)、どうも手荒れと連動しているようにも感じたりしています。頭からつま先まで竹炭石鹸は自分が一番手放せません。




虎竹の道

 
虎竹の山出し


の伐採には時期がある事をご存じでしょうか?地域や竹の種類によって違いがありますものの、冬場のあまり竹の活動が活発でない頃を見計らって毎年伐竹しています。日本唯一の虎竹の場合は1月末までが昔からの伐採期限で、それ以降は品質管理のために伐る事はありません。


日本唯一の虎竹伐採


チビタケナガシンクイムシという害虫の入ってしまった小さな穴が沢山開いている竹材を見る事がありますけれど、もしかしたら伐竹の旬を外しているのかも知れません。しかし、いくら旬が良くても食害ににあう事もありますので山の職人が減り熟練の技が失われつつある今後は竹の管理はますます大切になってくると思っています。


竹運搬機


日本唯一の虎竹の山出しに欠かす事のできない竹運搬車は、元々は農作業用として使われている機械です。それを、狭く曲がりくねった急勾配の山道から安全に効率良く竹を運び出せるように随所に工夫と改良がなされています。


虎竹の山道


何でもない山道なので普通の方は説明しないと、この道がある事を当たり前のように登って来られます。けれど、よくよく考えてもらえば、雨の多い高知県にあって、しかも誰も歩かない竹林の山道がこれほど綺麗に整備されている事は奇跡です(笑)。


虎竹山出し


山道の傾斜や曲りは虎竹の山出しに関わりますので細心の注意を払っている証なのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


近くの竹林からはこうやって肩に担ぎ下ろしてきます、伐採されたばかりの竹は水分が多く一般の方が知る竹とは少し違うかも知れません。伐採の時期にお越しになられた運の良い方には竹を持ってもらう事もあって、中には力自慢の方もいましたが長い竹のバランスを取ることが難しく肩が痛いと満足に担げません。


山の職人、竹虎四代目(山岸義浩)


昨日公開したばかりのYouTube動画が既に沢山の方にご覧いただき再生回数が6300回を超えていてビックリしました。皆様のお手元にある虎竹箸や虎竹の籠、名刺入れに至るまで全てこうして運ばれてきます、思えば竹林の竹から山道を通り、土場での選別、工場での加工、職人の細工、そしてお客様への販売までずっとお手伝いさせていただける幸せな仕事です。




黒穂の竹林

黒竹、黒穂、竹虎四代目(山岸義浩)


黒竹の竹林に来ています、伐竹や山出しは随分前に終わっていますが今日は黒穂集めに来ているのです。竹を伐った後、枝打ちと言って小枝を全て取り除きますが実はこの小枝も竹製品に欠かす事のできない素材です。まさに竹は根っ子から稈、枝、葉まで余すところなく活用できるスグレ物と言えます。


黒穂


黒穂と聞いてもどのような物かイメージできない方も多いと思いますが、このような竹の枝です。以前は竹枝を集める専門の方が何人もいて10トン車で何回も往復するほど出荷量も多かった事を思い出します。


黒穂集め


竹の葉はなかなか落ちにくいので暫く竹林に放置してから来ています、小枝同士を叩きあって竹葉をできるだけ取り除いてから集めていきます。


黒竹の竹林


黒穂、竹虎四代目(山岸義浩)


このような竹枝が何になるのだろうか?と不思議に思う事もありました。けれど、穂垣といって竹穂ばかりで作られる庭垣もあれば、袖垣の部材としても使われますので竹虎でも年間で言えばかなりの量を使っています。他にも伐採している竹がありますので、その竹枝も集めれば良さそうにも思われませんでしょうか。しかし、孟宗や真竹、淡竹などの竹枝は黒竹の枝のような黒さがありません。黒々と美しい竹枝はやはり黒竹でないといけないのです。




竹皮下駄の理由

 
竹皮下駄


この緻密な編み込みをご覧ください、素材は竹皮。竹皮と言っても良くご存じない方がおられますが、筍の皮の事です。室内履きに愛用していた竹皮草履を外履きにするのにEVAスポンジ底を貼り付けたスリッパを作った後、竹皮下駄にしたいと思って特別な竹皮編みをお願いしました。


竹皮下駄


竹皮草履は職人の手編みのまま愛用できますし、EVAスポンジはある程度竹皮編みの形を整えていればスポンジ部分を竹皮に合わせて削りだします。ところが下駄となると木製の台を削るわけにはいかないので、台に合わせた竹皮編みが必要となります。腕の良い職人の竹皮編みでしか製作できないのは、こういう理由なのです。


筍から竹へ、竹皮


今年も筍が伸びる季節がやってきます。1日に1メートル以上も成長する事のある竹林は、まさにダイナミック、毎日景色が変わるように感じます。


竹皮


竹皮女下駄


大きくなっていく過程で脱ぎ落していく竹皮は抗菌性があり昔からオニギリを包んでお弁当にしていました、肉屋でも最高級のブランド牛は竹皮で包装されています。編み込めば足当たりの心地よいこんな素敵な履物になるので竹は、つくづく万能選手だと思います。




竹炭塗料で簡単DIY

竹炭塗料、竹虎四代目(山岸義浩)


高温で焼き上げた竹炭微粉末を原料として作られた竹炭塗料があります。近年、耳にする機会が多くなったシックハウス症候群を竹炭の力で何とかできないかと開発されたもので、床下のコンクリート基礎や室内の壁紙の下地へ塗布して使います。


最高級竹炭


臭いの吸着に優れた竹炭なので酢酸、アンモニア、ホルムアルデヒド、キシレン、トルエンなどの臭気及びガス吸着試験結果を見ても一目で分かる効果的な数値となっています。


孟宗竹


しっかり手入れされた孟宗竹の竹林に入ると清々しい気持ちになりますけれど、その竹が竹炭となり、塗料となって心地よい空間作りに役立つのは素晴らしい事だと思います。




戦国時代と蓬莱竹

蓬莱竹、竹虎四代目(山岸義浩)


2月19日の30年ブログ「これぞ土地の守り神!百年蓬莱竹」を書いて以来、どうも蓬莱竹が目につきます。ご関心のある方など多くはないと思いますけれど、一度意識して周りを見渡してみてください。気候の暖かな西日本の田園地帯や里山にお暮しの方でしたら結構な確率で出会う竹です。


ちなみに高知などの場合、虎竹の里から半径10キロ圏内に少し思い浮かべるだけでも10数カ所くらいは植えられています。洪水対策のために川岸に見られる事が多いですが、それだけでなく山林の境界として利用されていているであろう蓬莱竹を所々に見つける事ができるのです。




ところで、このYouTube動画はご覧いただきましたでしょうか?今では洗濯籠に編まれているメゴ笹が、実は戦国時代にはお城の守りに一役買っていたという意外なお話です(笑)。

 
蓬莱竹、竹虎四代目(山岸義浩)


しかし、この蓬莱竹につきましても元々は南方系の植物だったものが遠く日本まで運ばれてきた理由に、これまた戦国時代が関わっているから驚きです。まず種子島に伝わりましたから当時は「タネガシマ」と呼ばれていた火縄銃、これによって戦国の世は大きく変わりました。長篠の戦いで織田信長が武田騎馬軍を打ち破ったのはまさにこの新兵器の登場によるものでした、そして銃の火縄に使われていたのが節間の長い蓬莱竹でした。


戦など好ましいものではないものの竹はどこまでも人と共にあり、さらに平和な世の中になってからは防災に役立っているという事なのです。




続・虎竹スツールの職人

虎竹スツール職人


竹編みの音だけが響く広々とした工房で虎竹スツール作りは黙々と続きます。


虎竹スツール製作


竹に限らず編組細工では型を使って編み込む事が多々ありますけれど、ここにある木型は何処にもないような特別なものばかりです。スツールを製作するにあたって長い時間をかけて試行錯誤しながら独自の工夫を重ね続けて進化されてきた事が分かります。


虎竹スツール製作


編み上がってきた虎竹スツールと内側に組み込む補強籠です。こうして補強籠を見ているとスツール製作着想の原点となった話を思いだします、逆さにした背負い籠を見て椅子になるのでは?と考えた事から創作がスタートしているのです。


お茶農家の竹籠


普通の竹籠であれば重たい荷物を入れるための補強は底や側面に力竹を入れていきます。お茶農家で使われてきた籠には中央に節を入れた半割竹が底の四辺を支えています、このように農作業や漁業などはじめ仕事の現場で活躍してきた籠には考えられる限り最大限とも思えるような設えがされています。


虎竹スツール


しかし、それをしたくなかった職人が虎竹スツールの強度を高めるために考えぬいた技法が補強籠でした。見た目を変える事なく更に快適に使う事ができるのです。




虎竹スツールの職人


 
虎竹スツール、竹虎四代目(山岸義浩)


この30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」2月15日でもお話させていただいたリニューアルした虎竹スツールですが、いよいよ本日から動画でその製作の工程をご覧いただけるようになりました。中央空洞部分に二重八ツ目編みで補強された部分は外観からも確認できます。ところが、リニューアルのキモの部分は竹編みの内側に隠されているのです。


虎竹スツール


虎竹の里、虎斑竹


しっかりとヒゴ取りした虎竹を丁寧に編みこんでいる籠の内部に一体どんな秘密が隠されているのでしょうか?日本唯一の竹林から伐り出され厳選した竹材で編みこまれた竹肌を何度も撫でながら考えていました。


虎竹スツール補強籠


籠の内側に収められている耐久性を高めるための補強籠。「補強籠」などという言葉自体聞くことは、あまりありませんけれど、それがこの虎竹スツールを創り出した職人の強いこだわりと思いを表している部分でもあります。


虎竹スツール


前回も書きましたけれど竹は素晴らしい素材であると共に非常に難しい素材です。特に荷重のかかる家具として形づくる場合は様々なケースを考えねばなりません、今回のリニューアルはひとつの答えです。まず、その工程をご覧ください。




赤茶色の飯籠

 
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自分の小さい頃には、まだ使われていた飯籠は持ち手がついて軒先に吊るせるようになっています。赤茶けた色合いが美しいので前からずっと手元に置いてある籠が一つあるのですが、現在竹虎でご紹介させて頂いているような小さな物ではなくて尺3といって約39センチくらいの大きさがあり炊いたご飯が一升くらいは入られるのではないでしょうか。家族の人数が少なくなるにつれて、このような大きさの竹籠は不要となり電化製品の進歩と共に籠は姿を消してしまったのです。


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大きなサイズの飯籠は編まれる事もなくなりましたけれど、今回久しぶりに瑞々しさの香りたつような青竹を手にすると度々お話させていただく経年変色についてお伝えせずにはいられません(笑)。ご存じない方は、きっと赤っぽい竹と青い竹があって其々の色合いの特徴を活かして作られているのだろう...とか、色のバリエーションのために赤茶に染めているのだろう...と思われるかも知れません。


飯籠


ところが、この赤茶色に輝く色合いは年期の入った証。数十年前は、この青い竹籠と同じ色合いだったのです。にわかに信じられないでしょうか?けれど、これが竹細工の魅力のひとつ、使うほどに色合いが変化し、風合いが増していき愛着が深まっていく竹の良さです。お一人様でお使いいただくような小さな飯籠も長い月日の内に段々とまるで成長するかのように変色してきます。




職人が作り、職人が使う極みの盛り付竹箸

 
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孟宗竹を厳選して一膳一膳、熟練の職人が研ぎだして仕上げていく竹皮付取り箸は(大)で27.5センチ、(小)で23.5センチのサイズなのですが竹材で一番丈夫な竹表皮を箸先の先まで残したまま綺麗に削られていると言うのが凄いところです。


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元々、職人の手技から生み出される竹箸なので沢山製造する事もできなかったのが、近年はさらに良質の竹材が手に入りづらくなった事も重なり度々品切れとなってご迷惑をお掛けする事もある菜箸です。日本料理をされる板前さんの中には、このお箸でないとダメだと話すファンがいるのも、一度持ってみると使いやすく手に馴染む感じに納得です。


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太いお箸ならいざ知らず、細く細く削ってもしなやかで強い性質を持つ自然素材は竹をおいて他にはありません。プロの繊細な盛り付けにも活躍する竹箸が、どのようにして製造されているのか?YouTube動画をご覧いただきますと思うよりも太い竹素材に驚かれるかも知れません。竹切断面に丸い模様のように見えるのが維管束とよばれる養分を運ぶ管、表皮に近くなるほどに細かく密集している様子がお分かりいただけます。