もうひとつの染やたら手提げミニバッグ

 
染やたら手提げミニバッグ


先日限定でご紹介させていただきました染やたら染やたら一本手提げミニバッグは特別価格だったこともあってすぐに完売となってしまいました。お問合せいただきました皆様にはご迷惑をお掛けいたしまして大変に申し訳ございませんでした。もう少しだけ追加で製作できそうですのでお待ち頂ける方は「再入荷お知らせ」ボタンからお申込みいただきましたら改めてご連絡させてもらいます。


やたら編み竹籠


さて、実はこのやたらミニバッグには薄染のタイプも作るようにしています、ただしコチラは個数が本当に少なく追加製作の予定もありません。そもそも手提げ籠バッグにせずに花籠か何かにできないかと思っていた所、可動式の長い籐二本手なら持ち手が邪魔にならず、どちらの用途でも使えそうだと思って持ち手付にしています。


やたら編み手提げ籠


同じサイズのやたら編みの籠ですけれど、色目と持ち手で随分と雰囲気が変わります。


染やたら手提げミニバッグ


こちらの薄染やたらの方も完成するのは11月以降になりそうです。秋も深まって、この籠が似合ういい季節には登場させたいと思っています。


ランチタイムにプラスワンできる虎竹網代ミニ弁当箱

 
虎竹網代弁当箱


虎竹網代ミニ弁当箱は通常サイズの弁当箱と比べるてみたらこの通り。新しく作ったミニサイズがどれくらいの大きさ感かといいますと、こうして手の平にのるくらいの可愛さです。


虎竹網代ミニ弁当箱


このような小さな弁当箱でも作りは全く同じ網代編みでしっかり丈夫ですけれど一体どんな風に使うのでしょうか?男性の皆様でしたら、いくらダイエット中でも少し足りない大きさです(笑)。


虎竹網代ミニ弁当箱


そこで使い方としては、メインのお弁当箱にプラスワンしたい時に例えばサラダ専用のランチボックスとしてこのように使うのはいかがでしょうか?


フルーツ籠


はたまた、ミニバナナなら入りますから食後のフルーツやデザート用としてご愛用いただくのも良いかも知れません。


弁当箱力竹


実は竹細工は小さい方が編みづらいのです、それでもサイズに関係無く力竹も入れられていますので長く快適にお昼のお供ができるのではないかと思っています。


虎竹網代ミニ弁当箱


虎竹の模様はオンリーワン、それぞれが全て違いますので出来あがる弁当箱の風合いもまさに世界に一つです。


虎竹網代弁当箱、竹虎四代目(山岸義浩)


この緻密な編み込みの虎竹網代弁当箱が、どのようにして編まれているのか?職人の仕事が分かりやすいようにYouTube動画も作らせて頂きました、お時間あれば是非ご覧くださいませ。




限定予約の染やたら手提げ籠バッグ

 
染やたら一本手提げミニバッグ


深まる秋にピッタリな雰囲気の染め竹を使って小振りな一本手竹バッグを作りました。口には竹虎生地で巾着を付け実用的に仕上げています。


染やたら手提げ籠バッグ編み込み


「やたら」とは、「やたらめったら」と同じ意味あいで職人の感性で自由に編みこまれる技法です。ゴザ目編みや六ツ目編みのように決められた編み方がありませんので、それぞれ出来あがった籠の表情が微妙に異なるのが面白いところです。


染やたら一本手提げミニバッグ


染やたら一本手提げミニバッグ竹ヒゴ


竹ヒゴを良くご覧いただきますと二枚重ねになっている事がお分かりいただけるかと思います。二枚剥ぎにした竹ヒゴを使う事によって柔らかさと強さとを兼ね備えた竹籠にしています。


染やたら一本手提げミニバッグ


普通の手提げ籠に比べるとかなりのミニサイズなので身の周りの大切な小物だけもってのお出かけに活躍しそうな竹籠バッグです。


手提げ籠力竹


底には小さい籠には似つかわしくないくらいの迫力ある、しっかりした力竹を入れています。


染やたら一本手提げミニバッグ


今回は珍しく予約販売です(笑)、只今予約受付中でお渡しできるのは11月下旬を予定しています。




白竹ワインバッグと虎竹ワインバッグ

 
白竹ワインバスケット


家飲みをする機会が多くなったお客様が、訪問されるご自宅にワインを持参する際に使うワインバッグというものがあるそうです。紙や布製の他に高級感あふれる革製などもあったり、保冷機能のあるタイプもあり多種多様ですけれど、ちょっと個性的に白竹で編まれたワインバッグをお選びいただきました。


白竹ワイン籠底


ワインバスケット、ワイン籠とも呼ばれるそうですが竹編みのバッグなど他にはあまりありません、まさに注目の的です。底編みの細いヒゴは竹ではなく籐、芯に編んだ竹を丁寧に巻きあげています。


白竹ワイン籠持ち手


白竹ワインバッグ籐持ち手


持ち手ジョイント部分のあしらいや籐持ち手など細かい部分もしっかりとした作りです。


虎竹ワイン籠、竹虎四代目(山岸義浩)


しかし、同じ形でも虎竹ワインバッグとなると、やはりこの渋さ。


虎竹ワインボトル籠底


白竹と同じように底部分は籐編みしています、しかし黒染された籐と虎竹の組み合わせだと雰囲気が全く違いキリッと引き締まってイイ感じです。


虎竹ワインバッグ


どちらでもお好みでお選びいただいて大好きなワインをお楽しみいただきたいと思っています。


ハエナワの思い出

 
鰻籠、竹虎四代目(山岸義浩)


昨日の30年ブログでハエナワの話がでましたので、今朝は自分が小学校の頃に独自に作って仕掛けた鰻のハエナワ漁(漁というのは全く大袈裟ですが)の事をお話しさせていただきます。ハエナワ(延縄)は横に伸びる幹縄(みきなわ)に同じ間隔で枝縄(えだなわ)を吊るし魚が食いつくのを待つ漁法です。


太平洋


こう聞きますと、もしかしたら多くの方は海での漁を思い浮かべるのではないでしょうか?猛スピードで走る漁船から次々とエサの針がついたウキを放り投げていく豪快な漁法をテレビなどでご覧になられた事があるかも知れません。マグロ漁の場合には何と長さが100キロを超えるような長さのものもるようですけれど、川で鰻をとるハエナワは、もちろんこのように大規模な仕掛けではありません。


網代編み竹舟


特に自分の作ったハエナワは、シャンプーの空ボトルを二本用意してその間をテングスでつなぎ幹縄とし、3~4本程度の枝縄を吊るしたものでした。先輩に聞きながら適当に手作りしましたがエサは近くの新荘川で投網漁を趣味にしていた父親が冷凍庫に大量に保存していた鮎でした。


元々は竹編みのを仕掛けて毎朝のように川に通っていましたけれど初めてハエナワにチャレンジした日はいつもより早く起きて、まだ誰もいないピンの張りつめたような空気感の川原に来ました。辺りは静まりかえっていて川の流れの音が心地良かったのを覚えています、そして健康な川の流れというのは良い香りがします、胸いっぱい吸い込むのが好きでした。


美しい川


いのいちばんにハエナワを仕掛けた場所に急ぐと、何とウキ代わりに使っていたシャンプーのボトルが見当たらないのです。これはっ...!?下流の方に流されてしまったのか?鰻がかかって何処かに引っ張って行かれたか?辺り見回すと川草の茂る小さな中州でガサゴソと動いているものがあります。近寄って行くと草の間から黒っぽい鳥が飛び出してきました。


虎竹の里


ところがバタバタと激しく羽ばたきするだけで遠くへ逃げられません、シャンプーの空ボトルが川草に絡んでいるのでした。この鳥は鰻を捕るための鮎を飲み込んでしまいハエナワにかかってしまっていたのです。テングスを手繰り寄せ、口をのぞき込みましたが針を外すこともできず仕方なく口元で切って逃がしました。鳥は慌てていなくなりましたけれど針を飲み込んだままで大丈夫だろうか?と心配になりました。


護岸竹


帰って本で調べると、その鳥はカイツブリだと知ります。川や沼で暮らしている鳥で水面に巣を作り子育てする可愛い水鳥でした。ああ悪い事をした...そんな思いでハエナワは最初で最後、あの時以来一度もしていないのです。




※鮎と言えばこの鮎籠は独特の形です。若い頃からこの魚籠を使ってきた、投網で捕った鮎を50匹も入れて重たくなるほどだった。と話す古老が編む不思議な形の魚籠があります。やはり日本の竹細工は奥が深く面白い。


豊かな仁淀川の暮らしと鰻籠

仁淀の竹林


仁淀ブルーとして有名になった仁淀川ですが水の美しさは昔から知られていて、キャンプに行った時など流れる水をそのまま煮炊きの水に使っていました。公開中の映画「竜とそばかすの姫」の舞台にもなっていると聞いた時にはビックリしましたけれど、地元では一足先に全国に知られていた四万十川以上に認知度の高い川だったのです。そんな仁淀川に沿って県境に向かう山々の竹林は青々としてさすがに元気そうで安心しました。


仁淀川支流の滝


そして谷筋に沿って続く山道を登った支流には懐かしくホッと安らぐような景色が残されています。青い空と濃い緑、白い水しぶきを見ていますと、つくづく高知は素晴らしい所だと思うのです。


鮎の玉しゃくり漁


橋の上から麦わら帽子のお爺さんと子供たちが伝統の鮎の玉しゃくり漁をしていました。鮎は縄張り意識が強く同じ岩場をグルグルと回っているので泳ぐコースを見定めて意外なほど小さい針で素早く泳ぐ魚を引っ掛けるのです。水面は随分下だし、これでは釣れないだろう...ところが予想に反して釣れていました(笑)。


鰻うけ、ころばし


自分の小さい頃には虎竹の里も川の水量はいつも豊富に流れ、鰻ウケをつかって鰻などをよく捕まえたものです。いつかお話させていただきましたけれど、どこの家庭に行っても鰻をまな板に打ち付けるキリが台所に常備されていました。鰻は川で捕って食べるもので、大学に行くまでお店で食べた鰻は祖父に連れられて大阪千日前にあった「いづもや」だけでした。


虎竹の里の安和川


先日、たまたま工場から見える安和川で父と一緒にウケを沈めた日の事を思い出していました。面白いものです仕掛けた場所、重しに使った石、川のせせらぎ、風に揺らぐ川草など色々覚えています。


仁淀川と集落


そんな豊かな景色がここには残されていて川を見ていたら一時間経っていました。


鰻籠


人の暮らしの中に切り離せない存在として川があり、鮎や鰻もその一部です。そんな生活の中から編まれる籠だから迫力があります。名人は毎朝10匹もの鰻をハエナワで捕ると話してくれました、大物が飛び出さない籠の高さ、かっちりはまる上蓋、ずっしりと重い鰻籠を支えなければいけない力竹、この籠は本物です。




塗り脱衣籠の裏側

 
塗り衣装籠


不要不急と言うことを毎日のように耳にしますので、今は温泉旅館に行かれるような事は少ないかと思いますが、この塗り脱衣籠は人気の温泉街にあるホテルや宿屋さんなどで浴衣を入れて使われている籠です。もちろん着替えを入れてご自宅使いにされる事も多い定番のひとつです。


塗り脱衣かご素地


塗り脱衣籠は、しばらくの間製造できなくなっていた竹籠です。復刻する機会に元々は真竹で製作していたものを強度を高めるために竹素材を太い孟宗竹に変えました。枠に当たる口巻の部分などには長く太い竹が必要だったからです。


塗り衣装籠


旬の良い時期の竹ばかりで製作されますが、近年は虫が喰う事が多くなりましたので塗り加工して仕上げてから穴を開けてしまうと大変です。そこで素地のまま数ケ月、長いものだと一年以上も保管しておいて様子を見ていました。ところが今度は乾燥の具合によって細い竹ヒゴが弾いてしまっています。


塗り脱衣かご


孟宗竹は少し硬めの素材です、しかし同じ編み方でも全く平気なものもあれば、そうでないものもあり竹の個性次第なのでその辺りにも気を配らねばなりません。つくづく竹の難しさを感じる毎日です。




伊賀市の竹材問屋さん

 
番傘


かって三重県伊賀市には良質の竹が豊富にあって伊賀傘とよばれる和傘の生産地でした。昭和初期には傘製造業者が125軒もあって全国でも1位2位を競うほどの出荷額があったそうです。そこで、その和傘作りに必要な大量の素材を提供する竹材商として創業されたのが、かって竹虎とは長い長いお付き合いをさせて頂き自分も幼い頃から毎日のように耳にしてきたF竹材店さんでした。


竹虎は今年で創業127年を迎えさせて頂いておりますが、実は創業地は大阪天王寺であり当初は「竹亀」という屋号で、やはりF竹材店さんと同じ和傘の竹材商として事業をスタートさせています。伊賀に拠点を置き、北海道から九州まで全国的に名前の轟いていた会社様ですので明確な記録は残っていないものの初代宇三郎の時からのお付き合いである事を考えますと100年のお取引をさせて頂いていた事になります。


昔の竹虎職人


戦後、本社を高知の虎竹の里に移した竹虎には10トントラックが2台ありましたが並んで停車してる事を見る事は稀でした。毎日フル生産して製造した竹材や竹製品を満載できる量になったら即日F竹材店さんに向けて配送していたのです。だから自分達にしたら「親方日の丸」と言いますか絶対的な信頼を寄せていた会社様であり、虎竹の里は竹の製造のことだけ考えていれば良い時代だったのです。


F竹材店の社長さんは声が大きく、豪気でいつも優しいニコニコして笑顔の方でした。以前の30年ブログ「竹製品いっぱいの祖母の台所」でも書いていますけれど当時は出張で来られた方は当社の自宅でお泊りいただくのが常で、来られると聞くと嬉しくて心待ちにしていた覚えがあります。


あれから年月は流れ、すべてが大きく変わりました。エネルギッシュだった社長様の事を改めて息子さんから聞いて先人の事を思い、これからの事を思っています。


真っ直ぐな竹

 
竹


はこうして並べられただけで美しいです、ずっと魅入ってしまいそうになります。


晒竹


この竹は真竹を湯抜きという熱湯で油抜きした白竹、晒竹ともいいます。


真竹


竹自体は染みがあり最高に美しい白竹という事ではありません。


白竹


それでも、こうして並ぶだけで清々しい空気感に圧倒されます。しかし、これはそれぞれの竹が真っ直ぐに矯め直されているからこそ感じるものです。自然の竹は丸くなく、真っ直ぐでもありませんので必ず曲りを矯正する作業が必要なのです。どうやってするのか?白竹とは違い、ガスバーナーの炎で矯め直す虎竹の仕事をご覧ください。お湯でする湿式に対して、乾式とよばれる火抜きです。




一本づつ手づくりされる名人作耳かき

 
名人の耳かき


名人作の耳かきを手にして感じるのは軽さ、触り心地の良さ、ぬくもり。


名人作竹耳かき


そして、何と言っても肉厚真竹の特徴を活かした持ち手の部分の太さです。


竹耳かき


しなりの竹耳かき


竹のしなり、柔軟性を活かした首の細さと竹ならではのやさしい耳当たりの皿。


名人作竹耳かき


薄く表皮を剥いだ竹肌はすべすべつるつるです。


竹耳かき


耳かきには色々な素材のものがあるますけれど、やはり竹より優れたものはありません。