竹を世に送り出すのは自分達自身だ。

2019年6月19日

竹職人


都心にあるギャラリーから展示の問い合わせを頂戴した。たまたま知り合いの作家の個展で訪れたことがある場所だったのと「古き良き日本を愛する」というコンセプトに共感した。


ところが、その取引条件を見て落胆した。委託販売で掛け率は60%とある、これは陳列されている中から売れた分だけを支払うシステムで店舗側にはリスクゼロの販売方法だ。1万円の品が売れた場合に初めて6000円が支払われる、しかも8月からの企画というのに入金は会期終了した一ヵ月後の12月末だと言う。


日本唯一の虎竹


それぞれの商売のやり方だから自分がとやかく言うべきことではない、これが相場の条件なのかも知れない。しかしこれでは「職人を応援する」と書かれた文字が虚しく見える。せめて聞こえのよい上辺だけのお題目はやめるべきだ。この催しを運営するのは誰もが知る大企業であり、おそらく此処での売り上げは取りる足りない金額だろう。


竹笊のある台所


ならば、もう少し作り手を顧みることはできないか?真剣に田舎と世界を繋ごうとしているのか?会場の現場で働いている社員に罪はない。沢山の仕事の中のひとつとして携わっているだけなら本気や情熱には限界がある。


だから肝に命じている。


竹を世に送り出すのは自分達自身だ。
自分達を知りもしない何処かの誰かではない。













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お客様から届いたREIWA-125号のイラストデータ

2019年6月13日

竹ビアグラス、刻印


竹製品にレーザー刻印をしてオリジナルギフトにされる方は多いのですが、先週お客様から素晴らしいイラストデータが届きました。これは味があります(笑)竹虎ロゴマーク、創業年の「1894」なども気に入りました。


虎竹車REIWA-125号


REIWA-125号のイラストは先日の30年ブログ「竹虎創業125年記念製作!REIWA-125号ついに初走行!」の画像を見ながら描かれているのだと思います。そして、こうして刻印のご用命までいただけるとは嬉しい限りです。


竹カトラリー名入れ、刻印


レーザー刻印ではこのようにイラストだったり写真なども表現できるので面白いものです。そういえばもうすぐ父の日がやってきます、すっかり忘れられている方もいるのでは?お客様からのお問い合わせを見ても母の日と比べるとかなり影の事を感じています。


世のお父さんファイト!自分こそ頑張らねば(笑)。













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竹虎創業125年記念製作!REIWA-125号完成

2019年6月 1日

竹虎創業125年記念製作REIWA-125号、社員


竹虎創業125年記念製作!REIWA-125号が遂に完成しました。竹トラッカーほどではないものの今回の製作にも2ヶ月近い時間を要していますので、やはり新しいモノ作りは大変です。


竹虎創業125年記念製作REIWA-125号


には真っ直ぐに伸びる直線美と、しなやかに描く曲線美という相反するようにも思える二面性があります。車体製作を始める前から竹の原点とも言えるこのふたつの顔を表現したいと考えていました。


竹虎創業125年記念製作REIWA-125号製作


創業当時「竹亀」だった屋号が、虎竹を専門に扱うようになって全国で「竹虎」という名前で自然と呼ばれるようになった歴史があります。


竹虎創業125年記念製作REIWA-125号ハンドル


虎竹を厳選し、職人の思いで完成させた車体です。ハンドルも潔く虎竹一本。


竹虎創業125年記念製作REIWA-125号


まだ未完成の部分も少し残っていたり全てに完璧な出来栄えと言うことではありませんが大事なことは、この一歩です。たとえ未熟でも一つの形を作っていくことが次に繋がります。














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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!REIWA-125号にバンブーウィング!

2019年5月22日

REIWA-125号、竹虎工場


さて、8月のレースに向けたREIWA-125号の製作は手探りしながら少しづつ進んでいます。本体のサイド部分はあらかた完成し、上を竹張りしていくとかなり車らしくなってきました。どうしようかずっと頭を悩ませてきたセンターフレーム部分、ハンドル、そして車体イメージを大きく左右するリア部分の製作がはじまります。


REIWA-125号イメージ図


REIWA-125号のイメージ図を思い出していただきますとリア部分がせり上がっています。確かに今のままの車体では面白みがありません。


REIWA-125号


しかし、日本からスペインまで長距離を輸送せねばならない事を考えますと、費用がかなり違ってくるため出来るだけコンパクトにする必要があります。最初はリア両サイドには、箱に同梱できるギリギリサイズの長尺の虎竹を何本かを現地にて取り付けしようと考えていました。しかし、実際試作してみると思っていたほどの格好良さではありません。


REIWA-125号


そこでオーソドックスではありますけれど本体と同じ曲りの虎竹フレームを左右に7本づつの用意しました。折りたためば重なって低くなり梱包を解くと羽根がたちがあります、タイガーバンブーウィングです!


REIWA-125号、サドル


やたら編みのサドルもイイ感じに出来あがりつつあります、早く腰掛けてみたい気持でちいっぱいです。














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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!続・姿を現すREIWA-125号

2019年5月14日

  竹虎工場、REIWA-125号、令和125


先週から続いているREIWA-125号の製作は、ゆっくりとした歩みながらも確実に一歩また一歩と進んでいて大まかなボディの形は出来あがりつつあります。


竹虎工場、REIWA-125号、令和-125号


馴染のない皆様から見れば、と木は似ているように思われるかも知れません。しかし、圧倒的な違いがあり、そのひとつが曲げやすい事なのです。


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


今度のREIWA-125号の製作にあたり考えたのは、日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」と同じヤタラ編みでは面白くないという事。


竹虎1961年10月13日


そして、もう一つがこの竹の大きな特性である曲げ加工です。曲がった竹を真っ直ぐに矯め直すという技術を125年の歴史でずっと守り続けてきたことを表現したかったのです。


REIWA-125号、令和、竹虎本社工場


そんな先人のひとり、退職して畑仕事をしているおじさんがフラリと立ち寄って又変なことをしていると笑います。


REIWA-125号、令和、竹虎四代目


それでも何かが形になっていくことは楽しいものです、やはり現場は面白い。


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


ビトリアガステイスラブランカのソープボックスレース(Carrera de Goitiberas de las fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)には凝った作りの車体から簡素なものまで色々な30チームを超える参加者が集います。


REIWA-125号、令和、竹虎四代目


あの坂道を下るのかと思うと11日間の長丁場だった「チャレンジラン横浜」以上の準備が必要だと感じています。
















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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!姿を現すREIWA-125号

2019年5月 8日

虎竹の車、REIWA-125号


先日からお話ししていますように8月6日にスペインのビトリアという街で開催されるボックスカートレースに創業125周年を記念して参加すべく日本唯一の虎竹で製作をしているレース用竹製車「REIWA-125号」は、少しづつながらもその姿を現してきました。


虎竹の車、REIWA-125号


竹の曲線と直線を表現すると言うのは簡単ですが、それを時速40キロのスピードで動く車体にしていくのは思ったよりも大変な作業です。


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


輸送コストの関係で車体サイズを決めているので、その中で竹に馴染の少ないヨーロッパの皆さんに最大限に竹を感じていただくにはどうすれば良いでしょうか?


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


レースの順位より、まず完走できることを目指して試行錯誤は続きます。車体はレッドブルボックスカートレースに参加したものを岡山科学技術専門学校さんから譲っていただき再利用させてもらっていますが、実はこのレースコースにはジャンプ台などが設置されていたようです。


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


そこで、前輪、後輪共にスプリングが入ってショックを吸収できるように作られています。しかし、それは同時に車体自体が走行時に激しく揺れることを意味しますので仮留めをしながら組んでいる虎竹フレームには柔軟性を持たせる必要があります。


虎竹の車、REIWA-125号


以前、60年前の竹バッグを復刻した虎竹バックニューヨーカーのように虎竹フレームを紐で繋ぐのはどうかとアイデアが出ました。なるほど、それならイメージ通りのデザインと機能性を両立させた車体となりそうです。


虎竹の車、REIWA-125号


そうして上段まで並べてみると、ようやく次の課題が具体的に見えてきました。


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


車体後部も竹の曲線美を活かしたいと思っています。


Ivanさん竹車


元F1デザイナーのIvanさんが昨年のボックスカートレース用に製作した車は、竹のフレームを使い、駆動部分まで非常に良く考えられた素晴らしいものでした。


スペイン、ビトリアボックスカートレース


日本から参加する唯一の車として、又違う竹の可能性を示さねばなりません。スペイン、ビトリアの夏も暑そうです。













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チョコレートケーキの王様、ザッハトルテ

2018年11月29日

衣装籠


随分と前からお願いされていた衣装籠の下地がようやく出来あがりました。大きな衣装籠には真竹より孟宗竹の方が身も厚く、頑丈に製作できるという事ですが良質の材料がなくて時間がかかっていたのです。美しい出来映えに、これならお客様にも喜んでいただけると嬉しくなっていました。


ザッハトルテ


今日は何か良い事が起こりそうな予感がすると思っていましたら、オーストリアから成田に到着し、そのまま脇目もふらずに虎竹の里に直行いただいたお客様が来られたのです。普通は色々ご覧になられたり、日本での用事があったりされるものではないかと思いますが虎竹の里に真っ直ぐにお越しいただいたと言われます。


それだけでも感激なのですが、そのお方の手に持たれていたお土産に更に感激しました。ご存じでしょうか?チョコレートケーキの王様と世界が認めるザッハトルテです!ザッハトルテは、有名すぎるくらい有名なオーストリアのホテル・ザッハー(Hotel Sacher)のお菓子です。テレビや雑誌でも出てくる事が多いので実はずっと前から一度食べてみたいと思い続けていました。


ホテル・ザッハー(Hotel Sacher)、ザッハトルテ


恐る恐る箱を開けてみると、ああこれが憧れのザッハトルテか!?と又感激。一人で食べるにはあまりにも、もったいないので切り分けてもらい社員全員と少しづつ分け合い美味しく頂きました。お菓子にはワクワクさせていただきましたが、肝心の来社の目的である虎竹の仕事の方はもっとワクワクできるような内容です。実現できるなら来年の春を飾る楽しいイベントになりそうです。


この名物菓子ほどではないにせよ、一人でも多くの方に喜びを感じられるお手伝いができればよいと思っています。













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思い出すバリ島、Bambu Indah Resortのバンブーナイト

2018年9月10日

バンブードーム、竹虎四代目


工場の中に地元のイベントに使うバンブードームの試作があります。わずか30年前までは筍生産は、ある一定のレベルで続いていたものの安価な輸入筍の拡大によって国内孟宗竹の伐採はされなくなり放置竹林が増えて来たという事情があります。そこで、その余っている竹を使う催しが各地にあって、大きなものから、小ぶりな物まで、このようなバンブードームを色々な所で見かけるものですが、さすがにこのドームをホテルにするという発想は無いと思います。


竹虎四代目、Green Village


ところが、そんな常識を覆すのがジョン・ハーディー(JOHN HARDY)さん。竹への思い入れは普通ではありません、Green schoolはじめGreen villageなど目を見張るようなアートとライフが融合した圧巻の竹の世界に触れれば瞬間に心を奪われます。


竹の車


事業で大成功されている方と聞いていますが自分の知るハーディーさんは竹好きな子供がそのまま大人になったような無邪気な方。竹トラッカーとは対照的に集成材の竹フレームを使いシンプルな構造の電気自動車を乗り回す事もあるそうです。


ジョン・ハーディー(JOHN HARDY)、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


Bambu Indahという大人気のリゾートホテルも竹づくし、バリの美しい緑の中で、のんびりゆったりと自然と戯れて過されていました。


ジョン・ハーディー(JOHN HARDY)、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


「泊まっていけ」


と言われて、厚意にあまえる事にしたのですが急なので部屋が空いていません。


「ちょっと付いて来い」


不思議なバンブーエレベータや、徳島県祖谷のかずら橋もビックリする竹橋を渡りとにかく様々な世俗から遠く離れる結界のような場所を通り過ぎて辿り着いたのがバンブードームでした。


バンブードーム


切り立った崖の上に並ぶバンブードームは一目で気に入りました。こんな経験はあまり出来ない事ですし、とにかくワクワクしてきます。


バンブードーム


バンブードームの昼


バンブードーム


バンブードームの夜、ジャングルが一晩中、これほど賑やかとは知りませんでした。川の音、鳥や虫の声、何か分からない動物の声、たまに野犬の遠吠まで聞こえてきますが慣れてくると森と一体感を覚えますので不思議です。





bambu indahジャングル大合唱団と自分が名づけた声が少しだけお聴きいただけます(笑)





明け方の素晴らしい心持は言葉では言い表すことはできません。


バンブードームホテルの朝


今度行く時には自分はどうなっているだうろか?竹に関心のある方は是非一度行くことをおすすめします。詳しくは「バンブードームの夜 in bambu indah













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竹の日、2018年7日7日

2018年7月 7日

竹林


今日は何の日かと言いますと一般的には七夕だと思います。竹の葉に願い事を書いた短冊を飾り、夜空を眺めると織姫と彦星の天の川...というのが多くの方が思い描く7月7日です。しかし、もうひとつ日本最古の物語とされている竹取物語に登場する、かぐや姫が誕生日が7月7日ではないかという説がある事から1986年に全日本竹産業連合会が「竹の日」として制定されています。


せっかくの記念日ですので、気持ち良く晴れて竹の清々しい風を感じたいと思っていましたが先日からの長雨です。高知でも川の氾濫など被害があって心配です、午後から雨も小康状態になってきましたが土砂崩れなどないことを祈るばかりです。


竹虎工場


この時期の長雨は覚悟はしていて竹の管理には毎年気をつけていますが、さすがに今回は長期間に渡り降り続いています。来週にやってくる、海の日の連休に子供たちのイベント用に製作していたガリガリとんぼと言う昔ながらの玩具がピンチです。


竹のガリガリとんぼ


遠目には何という事もないのですが近づいて良く見てみると黒い斑点が...!これはカビが生えているのです。急なご注文で生竹を十分に乾燥させる時間がなかったのも原因ですが、竹をそのまま加工することの難しさのひとつです。


竹のガリガリとんぼ


羽根の部分にも同じようにカビが発生しています、まだ荒削りの状態でしたのでこれから表面を削り綺麗な状態に仕上げていきます。


このような玩具だけでなく、たとえば青竹踏みなども十分に吟味して乾燥もさせている竹材を加工した製品でも、梅雨の季節は湿気をすって短時間でカビができてしまいます。場合によっては作業場にて2回も3回もカビを拭き取らねばならない事がありますし、箱詰めする時には何ともなくてもお客様のお手元に届くまでにカビが生えることもある等、青竹の管理は思うよりずっと大変なのです。


ガリガリとんぼが、どのような竹玩具なのかご存じない方は動画をご覧ください。羽根の回転で雨雲が吹き飛べばと思っています。
















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日曜日の竹虎工場にて

2018年6月 4日

虎竹やたらソファベンチ


日曜日の工場も良いものです。いつもは加工する機械音が鳴り響いている工場が、シーンと静まりかえっています。こんな時には日頃は聞こえて来ない竹達の話声がするものです。面白い話を聞きながら製作途中の虎竹やたらソファベンチに寝転がります。


虎竹やたら椅子


先週は台湾はじめお客様が沢山お越しになられていましたが、製作途中に置いてあった虎竹ベンチも関心を持ってご覧いただきました。


虎竹縁台


来客の方が多くて慌ただしい一週間だったと振り返りながら、やはり思いだされるのは皆様の笑顔。


竹虎本社工場


人は竹林に入るとリラックスしますが、それは竹を身近に感じた時も同じです。


虎竹の里竹林


国内の方なら高知観光のついでに又か来られる機会もあろうかと思いますが、海外からの場合は余程のことがないと再度足を運んでいただける事はありません。


一期一会、梅雨時ではありますがタイミング良く雨が止んだり、好天に恵まれたり。竹に関わっておられる方々が多かったので虎竹の里も気を利かしてくれているのか...まあ良かったと思いながら一眠りするのです。













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