イギリスからの篠竹水切り籠

竹虎四代目(山岸義浩)


遠く海を渡ってイギリスから竹到着した籠は6年程前に日本で購入されたものでした、今回は修理をされたいとの事で遥々日本に里帰りしたのです。


イギリスからの竹籠


荷物を解いてみるとキッチンでお使いいただく水切り籠、修理と言うのは四隅に取り付ける足と底部分の力竹が無くなってしまったので新しく取り付けて欲しいとのご要望です。


水切り籠


実は、このように底が通気性の良い四ツ目になっている籠は沢山種類があって竹虎にも同じような籠があります。ただ、素材が違っていて自分が手に持っているものは淡竹(はちく)、お客様のからお届けいただいた籠は篠竹で編まれたものでした。


篠竹に虎竹の力竹を入れるのか、違和感の少ない白竹にするのか?少し考えましたが、思い出したのは篠竹と同じ笹類である根曲竹の籠に虎竹の力竹を合わせた一人の職人さんの事でした。ビリビリし衝撃を受けた時の事は「続々・北の大地と根曲竹」に書いていますので興味のある方はご覧ください。そこで、篠竹×虎竹でお届けしたいとすぐに思いました。


修理した水切籠


篠竹の籠に虎竹の力竹、足は黒竹。これでお届けさせていただきます。


虎竹の山道を歩く

日本唯一の虎竹


虎模様が特徴の虎斑竹(とらふだけ)の存在は江戸時代から知られていて高知城で土佐藩を治めていた山内家には年貢として献上されていた記録が残っています。けれど当時から現在の虎竹の里のように竹林が沢山広がっていたかと言うとそうではありません。田畑にできる平坦な土地が少なかったので地域の山々は山頂まで石垣が積まれ段々畑とされて芋などの作物が植えられていたそうです。


竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹

 
血と汗がにじむような思いで積まれた石垣の畑を虎竹の林に変えていったのが100年前にこの地にやって来た竹虎初代宇三郎でした。種を蒔いたりせずとも毎年筍が出てスクスクと育つ竹が収入となる事で喜ばれ、竹林は少しづつ広がっていったのです。だから、分け入った竹林の奥で思いがけない石積を見つけると、いつも初代の頃の苦労を思います。


虎竹の里の山道


今年も山頂付近の竹の道は職人が手入れをしていました、これだけの道幅で平らにならしていたら運搬機械に山積みした竹もスムーズに運び出せるに違いありません。一年、また一年とこの繰り返しで続いてきた虎竹の里です。




連休の運動不足に青竹踏み体操

青竹踏み


今年のゴールデンウィークもコロナの影響で旅行をはじめとしたお出かけを控えられた方は多いと思います。竹虎実店舗も1日(土)から本日までお休みを頂戴しておりまして、何件かの電話での営業の有無をお問合せを頂きましたが、全てお近くの皆様だったようです。さていよいよ明日から通常のお仕事です、連休のステイホームでなまった身体を軽く動かしたいという皆様には青竹踏みはいかがでしょうか。

 
炭化竹踏み


若い方々にとりましては少し物足りないかも知れませんけれど青竹踏みはただフミフミするだけではありません。昨年、竹虎では日本古来の健康法をもっと見直してもらいたいと思いま青竹踏みを使った体操を考案しました(笑)。下のYouTube動画を参考にされて是非お試しいただきたいと思っています。


孟宗竹


黄金週間最後の今日は雨、人にとってはあまり嬉しいものではありませんが、ちょうど今頃はドンドンと成長する孟宗竹の筍たちにとっては恵みの雨です。アッと言う間に竹皮を脱ぎ捨て竹となり背丈恰好は親竹と変わらないくらいに大きくなります。そして3~4年経てば伐採されて丈夫な青竹踏みと製造できるようになるのです。




虎竹片袖垣の枝屋根について

虎竹片袖枝屋根付き、竹職人

 
一体どこで使うのだろう?最近あまり見かける事のなくなった袖垣をご覧になられて、こう思う方も少なくないのではないでしょうか。しかし、昔はごく一般的な住宅でもこのような袖垣を玄関脇などに設える事は多かったのです。今なら日本庭園や和風の店舗用のように見られてしまうかも知れませんが、20数年くらい前でも売り出しのイベントに参加させて頂くと地域によっては飛ぶように売れていた竹製品なのです。


枝屋根


レアになりつつある竹袖垣の中でも更にレアなのが、この枝屋根付きのタイプです。袖垣に屋根が付いている凝った作りが好きな方には人気がありました。ただの飾りのようにも見えますものの、外で雨風の当たる場所で使うこのような竹細工は少し雨除けがあるのと無いのとでは格段に耐久性に違いがでるものです。


杉皮


小さいとは言え杉皮を下地に黒穂で仕上げた本格的な作りなので、杉皮もそのためにストックしています。


枝屋根


実家の庭には同じような屋根付きの垣がありますけれど、玄関脇に設置していた袖垣が古くなり取り換えて
何代目か分からなくなってもまだまだ使えそうなので小さな屋根でも効果は絶大だと思います。


黒穂材料、職人


さて、この屋根の仕上げに使う黒穂は先端の細く短い部分だけを使用します。


袖垣の黒穂飾り


つまり袖垣の飾りに黒穂を使った時に切り飛ばす先端部分を有効活用しているのです。


枝屋根を作る

先日はYouTube動画で黒竹の竹林での黒穂集めをアップいたしました。ご覧いただければお分かりいただけるように、苦労してせっかく集めてきた黒穂なので捨てるところがないように全て有効活用しています。




15番目にトライしてヒリヒリせず洗えて涙が出そうになった竹炭石鹸SALE

竹炭石鹸


虎竹の里竹炭石鹸は31万個を完売させて頂いているリピート率No.1、石鹸素地(植物油)と竹炭と水だけで作った石鹸ですが、本当に沢山の方から嬉しいお声を頂戴いたしております。最近では超敏感肌の方が15番目にトライしてヒリヒリせず洗えて涙が出そうになったとお声を寄せていただき社員共々に感動した事もありました。


そこで、只今ゴールデンウィーク中で竹虎もお休みをさせてもらっており5日(祝)までのご注文は即日発送できずお届けが遅くなるお詫びにこの黄金週間限定で商品代金合計11,000円(税込)以上お買い上げの皆様全員に虎竹の里竹炭石鹸を2個プレゼントさせて頂きます!


竹炭石鹸の感想


もともと自分が小さい頃からアトピー体質で長く皮膚病とお付き合いしていますのでスキンケアには、お悩みの皆様以上に色々と試してきました。特に現場に出ることの多かった若い頃には竹林や工場で汗まみれになるのに刺激の強い石鹸が使えず困っていましたので、このようなお客様からのお葉書は身につまされ良く分かります。


竹虎四代目(山岸義浩)、孟宗竹


竹炭の原料は里山に多く植えられているものの活用れされず、時には邪魔者扱いさえされている孟宗竹です。成長が早く毎年次々に筍が生えてくる不思議な生命力を持つ竹を、人様のお役に立てるように出来ている事も大きな喜びのひとつです。いつも申し上げるように「笑」には「竹」と「二人」という文字が入っています。竹があれば、あなたと私も皆も笑顔になれるのだと思っています。




青竹で編んだ茶碗籠新登場

 
青竹茶碗籠、竹虎四代目(山岸義浩)


自分の茶碗籠へのこだわりや思い出については「竹椀かごのある家」をご覧いただきたいと思います。小さい頃には竹の買い物籠や脱衣籠、飯籠なども当たり前に使われていましたけれど特に茶碗籠は地域の文化や温かな人との繋がりを感じさせてくれる大事な道具のひとつだったのです。


青竹茶碗籠


今回の青竹茶碗籠は現代のキッチンで使いやすい30センチサイズ、青竹の表皮だけを使って編まれています。


青竹茶碗籠


ちょうどスズ竹茶碗籠(大)と同じような形とサイズ感です。高さは少し低めではありますけれど、ご覧のように収納力も十分でウェブサイトに掲載いたしておりますようにコーヒーカップ、ソーサーが3客、湯呑茶碗が2個、お茶椀を1個、小皿1枚程度を洗って水切りしても、まだまだ余裕です。


青竹茶碗籠力竹


足付きで上げ底のようになった通気性の良い竹籠なので幅広の力竹を3本入れています。


青竹茶碗籠


編み上がったばかりの青々とした色合いの美しさは格別ではありますものの、これが3年、5年、10年とお使いいただく内に色合いが変わって風合いが増してくるのです。




虎竹とイノシシ

孟宗竹、竹虎四代目(山岸義浩)


イノシシは泥遊びが大好きです。これは体についたダニなどの害虫駆除目的であったり、体温を下げるためだったりするそうですが、イノシシに限らずテレビ番組などで野生動物がヌタ場とよばれる泥のプールで遊ぶ様子をご覧になられた事があるのではないかと思います。いやいや野生動物はおろか以前家にいたゴールデンレトリバーでさえも山に連れて行くとヌタ場で喜び転げて真っ黒になり自分が飼っている犬とは思えない姿になる事も度々でしたから動物は本能的に水浴びや泥遊びが好きなのでしょう。


虎竹


イノシシは一年中頻繁にやって来ているようです、泥のプールになっている場所は常に水があり新しい足跡があったりしています。しかし、まあ泥遊びするのは良いのです、問題はその後なのです。泥の付いたまま近くの樹木の幹に身体をこすりつけて回ります、他の地域では松の木などが好まれるとも聞きます。木肌が荒く肌への刺激が心地よいのでしょうか?それは分かりませんけれど樹皮が剥がれるほどこすっていきます、虎竹の里ではが多いだけに、その習性が竹に見られるのです。


虎竹


竹林に入り根元に近い部分に擦れたような古い傷がついている竹があります、今年の伐採のシーズンにも時々見かけましたが全てイノシシの仕業です。だから、このように色付きの良い一級品の虎竹に泥がついているのを見ると少し心配です。


根曲竹


全国的に農作物のへのイノシシ被害が広がっていて駆除の話もよく耳にします。背中に模様のあるウリ坊の頃はカワイイけれど、少し大きくなるともう怖いです。子供を引き連れた群れに出会おうものなら、まさに「もののけ姫」に登場する突進シーンのような迫力!まったく身動きできません。


根曲竹を伐採する職人はクマ除けに爆竹を鳴らし、笛を吹き、ラジオを大音量でかけながらの仕事でした。昔からいたはずの野生動物、流行っているウィルスや変化しつつある気候、虎竹の色づきや孟宗竹、真竹の品質が違ってきている事を考えても、人と自然のバランスは少し不安定になっているのかも知れません。


忘れられた逸品、シダ編み脱衣籠

 
シダ編み二重脱衣籠(大)


洗濯機の回る音を聞きながら艶やかなシダ編み二重脱衣籠の滑らかな手触りを楽しんでいます。竹編みの脱衣籠は虎竹を始めとして白竹や青竹、染竹、篠竹まで色々あって好みでお選びいただけますが、どれも同じように竹を割って竹ヒゴをこしらえてから編み込みます。メゴ笹のように丸竹をそのままに編み込むのであれば毛羽立ちもなく衣類を傷める心配がなく理想的です。しかし更にシダ材の場合は節もなく、良く本当にこれだけの自然素材があるものだと改めて感じ入るのです。


虎竹の里、シダ


かっての最盛期には良質のシダの産地とも知られた虎竹の里らしく、虎竹の足元にはシダがずっと向こうまで茂っていました。プラスチック製品が普及するまでは各ご家庭のキッチンや脱衣場に当たり前のようにあり愛用されてきた籠を、二重編みなどの技法でデザイン的にも機能的にも更に進化させ洗練された籠があります。里山の素材や技を同じ日本の皆様にお役立ていただきたいのです。




強力青竹踏みの天日干し

 
強力青竹踏み


南国土佐の強い日差しの下、強力青竹踏みの天日干しをしています。足のむくみや疲労回復だけではなく近年色々な効果が言われている青竹踏みですが、コシのあるウドン作りの為に足踏みするウドン職人に頻尿の方がいないとテレビで放映されてから更に注目を集めているのです。


しかし自分が両手に持っている青竹踏みは、そんじょそこらにあるモノとは違います!普通の青竹踏みは孟宗竹という大きな竹で製造するのに対して、この強力青竹踏み踏王(ふみお)くんは何と真竹で作っているのです。少し小振りな竹である真竹を使うことによって竹の曲りが急になり足裏のツボへのマッサージ効果が何倍にも高まるのです。


青竹踏み天日干し


しかも、孟宗竹を使った青竹踏みなら竹を半分に割って作りますので1本の竹から2個できるのですが、この強力青竹踏み踏王(ふみお)くんはピンポイントで強い刺激が欲しいと思って真竹を6:4に割っています。つまり、1本の竹から1個しか作れないのです。


青竹踏み踏王くん


竹の種類や製法まで変えてこだわり抜いた強力青竹踏み踏王くんが出来たのも、元々は毎日青竹踏みを愛用する竹虎スタッフの声から誕生した竹屋ならではの発想と豊富な竹材があったからなのです。竹を割っただけの簡単に見える竹製品ですけれど、カビをはじめ品質管理には多くの手間暇がかかり実は大変です。


けれど、自分たちも愛用していて本当に気持ちがいいし手放せないお手軽健康法なので一人でも多くの方にお届けしたいという使命感でどうにか続けられている一つです。YouTube動画では、そのあたりの苦労をお話しもさせて頂いていますので宜しければご覧いただき参考にしてください。




腰痛対策?美しい簾(すだれ)が泣くような使い方

 
竹簾を高反発ベッドに使う


先日、「美しい簾(すだれ)が泣くような使い方なので、メールしようか迷いました。」と言う書き出して神奈川県のK.Kさんからお便りを頂きました。メールの大まかな内容は下記のように続きます。


このすだれ1本は申し訳ないような使い方をしています。腰痛対策のために、ベッドパッドの下に敷くのです。すだれを使い始めて25年以上になります、糸が弱くなって切れたりしてきたので今回ずっと使ってきたすだれを買い替えたわけです。低反発や高反発のベッドマットレスなどがありますが、この竹すだれは、どちらかというと高反発の方になります。最近、実際に親族が購入した高反発マットレスで確かめてみたところ、性能は同じだと言っていました。ただ市販のものはポリエチレン等石油製品です。廃棄する時には環境問題に心が痛みます。それならば竹すだれがいいですね。竹虎さんの、竹の表皮の強い部分を使った本格的なすだれでも安価です。こちらに予約をする前にネットで購入したすだれは、竹の表皮を使用していない安物で、腰痛対策の効果はありませんでした。邪道な使い方ですが、とても役に立っているのでお許しください。こんな使い方があることも知っていただきたくお便りしました。


別注すだれ


簾(すだれ)と言うと日除けに使うか、サイズをご指定いただいて作る別注簾くらいのものなので今回のお客様のご使用方法には少し驚きました。ご使用になられるキッカケは元々畳に敷布団一枚の寝具だったのがベッドを使わなければならない生活になり、腰痛がひどくなった事からだそうです。


最初はゴザを試したものの、もっと硬くしなやかな物が何かないかと考えて丁度使っていなかった簾を敷いたところ硬さと柔らかさの塩梅が良く、腰痛も出ずにずっと愛用続けられて25年と言われますから本物です(笑)。細い竹を組み合わせた竹簾の微妙な強さが横になった身体をしっかり支えてくれているのだと思います。