国産竹炭にこだわる調湿パック

竹炭調湿パック、竹虎四代目(山岸義浩)


いやいや、本当に今日も暑いです!カンカン照りの太陽と青空を見ていると梅雨だという事を忘れてしまいそうだ。けれど今年の梅雨明けは、まだ先だそうだからご自宅の湿気対策は、やはりしっかりやっていかねばならないようた。少しづつ皆様にも知っていただけるようになった、竹虎の調湿竹炭パックはリビングなどでもご愛用いただきたいから、竹炭の微粉末の出にくい不織布を選び、さらに念を入れて二枚重ねにして製造している。


日本の孟宗竹


竹炭は木炭に比べて湿度調節、消臭効果が高い事が言われているが、何より素晴らしいのは、竹の無尽蔵とも言える資源の活用になることだ。日本の孟宗竹林は、筍が輸入されてるようになってから急速に人の手が入らなくなり、放置竹林が全国各地に広がっている。


竹炭調湿パック


竹虎では孟宗竹を袖垣の芯に使ったり、伝統的な竹ざるに活用したりしているが、全体量からすると本当にごくわずかでしかない。


調湿実験結果


竹は、わずか1日で1メートル以上も成長する驚異のパワーを持っている。そして、そんな竹を使った竹炭の湿度調節効果は、皆様の想像をはるかに超えていると思う。


竹炭調湿パック


よかったら、下のYouTube動画をご覧ください。衝撃の実験結果にきっと驚かれる事だと思います。電気も必要ありません、余計な費用はかからず、置いておくだけ、湿気があれば吸い込み、乾燥すれば出す事を繰り返すので半永久的で経済的なところも竹らしい(笑)。





あとは革持ち手だけ、虎竹手提げ籠バッグ

虎竹手提げ籠バッグ


実は結構前から竹籠は編み上がっている虎竹手提げ買い物籠バッグ。今までは丸い籐を曲げて取り付ける、籐持ち手などが一般的だったのだが、良質の籐がなかなか手に入りづらくなっている。実は籐は日本では成育せず、全ての籐は輸入材だ。確か江戸時代から籐細工はあるのに?と不思議に思われる方がいるとも知れないが、当時は海を渡って輸入される船の荷物を縛るために使われていた籐などを再利用していたらしい。竹よりも柔軟で丈夫な独特の性質を持っている希少素材として、とても高価なものだったと思う。


今回も、虎竹手提げ籠バッグに使えるような太めの籐がないので革持ち手を取り付ける事にしている。籠は出来ているので、後は革職人さんの仕事を待つばかり、夏のお出かけに楽しみにされている皆様、もう少しだけご勘弁ください。





国産竹うちわの話

国産竹団扇


団扇(うちわ)と言えば、蒸し暑い日本の夏には欠かせない道具のひとつだった。ところが、近年はエアコンや扇風機などがあるので、夏祭りや花火大会などのイベントを除けば、もしかしたら一度も手にする事なく季節を終える方も多いのかも知れない。むしろ、最近はインバウンドで来られる海外からの観光客の皆様向けのお土産物的な要素が強くなっているようにも思う。


竹虎は、今から130年前に竹傘の骨材を提供する竹材商として創業した歴史がある。傘と同じように、当時は団扇も全国に大きな産地があって大量に製造されてきたから、実は縁のある馴染の竹製品のひとつだ。竹のしなやかさと強さを活かした団扇は、身近に置いて長く使うことができ、エコロジーな選択肢としても若い世代にも魅力的に見えるのではないだうろうか。伝統を繋ぐ職人技を見ていると、団扇の良さを再発見し、その魅力を広めることも大切だと改めて思えてくる。





クルミ手提げ籠バッグの修理について

クルミ手提げ籠バッグ修理


近年、竹籠修理のご依頼が少しづつ増えている。先日の30年ブログでご紹介した、サクランボの収穫に使う腰籠など代表的かも知れないが、一昔前なら近くで手直しできる職人がいたであろう竹細工も、購入先する分からなくなったものは何処にも当てがなくなり、遠くからでも竹虎にやって来られる。


クルミ手提げ籠修繕


竹素材だけでなく、今回はクルミで編まれた手提げ籠がお客様から届いた。クルミも味があって秀逸なものが多い、ただ山葡萄と比べると耐久性が低く、長くお使いいただく中でヒゴが割れたり、折れたり、この籠のように負荷のかかる持ち手付け根部分が傷むものは結構多い。


クルミ手提げ籠手直し


だから、素材の特性を知り尽くた熟練の職人の編むくるみ手提げ籠バッグには、傷むことの多い持ち手付け根部分には丈夫な山葡萄が使われている。


白あけび手提げ籠折れた持ち手


新しく届いた買い物籠も持ち手が折れているけれど、素材は何かお分かりだろうか?籐にも似ているけれど、実はアケビだ。普通に見かけるアケビ細工は、もっと焦げ茶色をしているかと思うが、蔓を長時間煮込んで表皮を剥ぐという伝統の手法があって、このように白い籠編みができあがる。このような白アケビは元々珍しいので修理は本当に稀だ、製作される職人も殆どいないようなので、是非元どおりに修理させていただき長くご愛用できるようにしたい。



大不作の梅

梅干し用四ツ目編エビラ


2024年は、暖冬の影響で梅の大不作だそうだ。長年の梅農家の方でもこんなに収量の少ない事は経験がないと言われているようで、梅不足から価格が高騰してしまっている。そこで、毎年梅作りを楽しみにされてきた主婦の方の中には、どうも今回は梅干しは漬けられないと話される方もいる。


昔のエビラ


虎竹の色づきにも暖冬が関わっているけれど、やはり自然の事だから人の力の及ばない事もあるのだ。しかし、それでも竹ざるや、エビラなどへのご用命が多いのは、どうしてだろうか?特に今年から本格的に製作はじめた四ツ目編エビラは、昔からの民具を集めた、高知民族資料館さんで見かける籠を参考にさせてもらっている。


竹虎四代目、四ツ目エビラ籠


長く人の暮らしの中で使われてきた竹細工は、実際の生活で磨かれた秀逸なものばかりだ。定番の網代編みと並んで、四ツ目編が沢山遺されているのは通気性抜群の機能的な部分からだと思う。梅不足でも、このような干しざるに評価を頂くのは、近年の食品ロスや物価上昇による皆さんの節約意識などもあるかも知れない。残った野菜を干しておけば、長く保存できて、美味しく栄養価の高いドライベジタブル(今風)になるのです。



【イノベーションの現場から】竹虎の新しい夜明けぜよ!―竹の未来を切り拓く老舗竹屋の"型破り



日本最大級のショッピングモール楽天市場さんには、楽天大学ラボという学びと成長の場を提供するメディアがある。ここでの気づきは、楽天に出店している、していないに関わらず役立つ事が多いのだが、「イノベーションの現場から」というシリーズ動画で、竹虎を取り上げていただいた。取材の様子を5月30日の「宇野常寛さんが来社、楽天大学ラボ取材」でご紹介しているが、取材が終わってからどんな動画が出来あがるのか、ずっと楽しみにしていた。


00:00 オープニング
03:20 忘れられゆく竹文化
06:35 竹を知るきっかけを作る
14:00 なぜユニークな竹細工に挑戦するのか
16:37 ユニークな発想の源とは
21:12 竹の魅力を伝える
24:45 「伝える」活動の意義
30:41 竹文化を後世に残す
36:32 取材を終えて


虎竹林


動画の内容は、このような目次になっている。オープニングから自分達が直面している課題と、竹製品が日本の生活から消えつつある現状に対して、どのように向き合っているのか?そして、忘れられてしまっている竹を知るきっかけを作るための取り組みについてお話しさせてもらった。自分たちは、ブログやYouTubeチャンネルなども活用して竹の魅力を発信し、竹文化に触れる機会を提供したいと思い続けている。


竹トラッカー


虎竹電気自動車「竹トラッカー」


竹の新しい可能性を探求し、従来の枠にとらわれない発想で竹細工を進化させる事が、竹製品の魅力をより多くの人に伝えることができると信じている。一見、ユニークにも見える虎竹製の電気自動車などは、その最たるものだ。


虎竹REIWA-125


今回の動画は、楽天市場に参加されている6万社が毎日アクセスする管理画面の中央にバナーを貼っていただいている。ここは、嫌でも目に入る一等地だ、これを機会に日本唯一の竹を知る方も少なくないかも知れない。竹は日本人の誰もの心に眠っているモノなので、もしかしたら竹や竹文化に関心を持つ方もおられれば、この上なく嬉しいです。



新春に向けての竹編み

特大真竹玉入れ籠


一体何人で玉入れ競争をするつもりだろうか!?こんな特大の真竹玉入れ籠が出来あがった。ところが、実はこれくらいのサイズの六ツ目編みの竹籠は、たまに製作させてもらう事がある。たとえば、背負い籠では、重量のあるものだと大き過ぎたら担げないが、落ち葉籠として使うのなら大丈夫だったりする。今回の特大玉入れ籠も、実は玉入れ競技ではなく繊維関係の仕事用として使われるものだ。


箸置き


さて、ここに小石を入れて編み込んだ籠がある。護岸用として使われて来た蛇篭を思わせるものだが、サイズはずっと小さくて箸置きとしてお使い頂いている。


竹炭ヘチマかご


全く同じ形で少し大きく編み上げた虎竹ヘチマ籠には、お客様のご要望で最高級竹炭を入れてインテリアを兼ねた竹炭籠としている。同じ竹編みでも、大きくしたり、小さくしたりで用途が全く異なり面白いが、新年に向けてこれらの竹籠をヒントに準備をする予定だ。まだ半年も先なのに気が早い(笑)。





泡もたたない水で、こんな少しで本当に汚れが落ちるの?竹炭の洗い水

竹炭の洗い水


「泡もたたない、こんな水で、しかもこんな少しでほんとに汚れが落ちるの?」多くの方が半信半疑で、お使いになられる竹炭の洗い水。お使いいただくのは、アトピーであったり、敏感肌であったり、お肌の悩みや化学物質過敏症の方が多い。そんな皆様が、色々と洗剤を試された果てに、ようやく辿り着いたと言っていただける洗濯用洗剤なのだ。


何を隠そう自分も、小さい頃から皮膚科にどれくらいお金を使ったか分からない、そう母が言うほどアトピー体質で痒みには困っていたから、そのような皆様の気持ちは良く分かる。全寮制の明徳中学に入学してからは、自分で洗濯する事が日課だったから、すすぎが足りないと襟首や袖口など一発で肌荒れしてしまっていた。もし、同じようなスキントラブルの方がおられたら、一度竹炭の洗い水をご愛用いただく皆様の声をご覧ください。


竹炭(バラ)


それにしても、この真っ黒な竹炭からできた透明な水が、お洗濯ものを真っ白に洗い上げるのだから少し不思議な気もする。けれど、昔からカマドの灰をお洗濯に使っていた、おばあちゃんの知恵を応用しただけの洗剤なのだ。ただし、素材が継続利用可能な唯一の天然資源とも言われる竹というのが素晴らしい点だ。


竹炭の洗い水


汚れ落ちはバッチリ綺麗に落ちて、更に良い点がニオイがない事。梅雨時はお部屋に洗濯物を干される方も多いかと思うけれど、こんな時こそ部屋干しのニオイ解消にご使用いただくのはオススメだ。洗い上がりが明らかに、ふんわりとしている等というお客様のお声もあるので、お試しいただきたい。



真竹茶碗籠へのこだわり

真竹


同じ頃合いの、細めの真竹ばかりを集めて一体何を作るのかお分かりだろうか?良くご覧いただくと全ての竹には節が入っているので、丸竹のまま使えばコップか何か容器のようなものも出来そうだ。




さて、この真竹を小さな釜の中で沸き立った熱湯に入れていく。小型ではあるものの、これが湯抜きと言って、竹材の余分な油分を除去していく加工だ。虎竹のように、ガスバーナーの炎でする油抜きが乾式と呼ばれるのに対して、熱湯は湿式と呼ばれるが同じ効果がある。


湯抜き後の真竹


こうして湯抜きされた竹は色合いがこのように変化する。この後、乾燥によりさらに色合いは変わっていくが、竹には糖類やデンプンが多く含まれているので、これらを油抜きする事により除去して害虫やカビに対する耐久性を高めているのだ。


真竹茶碗籠の足


特に近年、頭を悩ませている竹の虫は、竹表皮ではなく竹の身部分を食害する。そこで、薄い竹ヒゴにする竹材は問題ないが、竹の身部分を厚く使う茶碗籠の足だけは念のため湯抜きしているのだ。青竹細工に使う竹材で湯抜き加工するなんて異例中の異例だが、最高の竹籠を編み上げている職人の自負とこだわりが垣間見える。





続・虎竹で修理した腰籠でサクランボの収穫体験

虎竹で修理した腰籠


サクランボの収穫を手伝わさせてもらった。片手で小枝をもって茎をつまんで上に動かすとポロリと収穫できる。しかし、小粒だから、あの枝、この枝と収穫は本当に重労働だと思う。山形では「はけご」と呼ばれる腰籠も、大きくてもダメだ、これくらいのサイズで少しづつ運ばないとサクランボはデリケートなのだ。


サクランボ農家禅別場


収穫される度に運ばれて来るサクランボは色別、サイズ別に選り分けられる。ご家族三世代の皆様が力を合わせられているのが素晴らしい。まさに、家族の絆で作られている果物だと思った。


ビニールバンドの腰籠


実は収穫籠は竹製のものだけではなく、荷造り用のPPバンドで作られたものなどもあるようだ。素材や大きさの違いは、他に栽培されているラ・フランスやブドウ、リンゴなどの果物用なのかも知れない。


作業場での休憩


畑で収穫作業をされていた方々も戻られて休憩タイム。缶コーヒーと地元のお菓子での楽しいひと時は竹虎の現場や内職さんでもあるから全国共通だ(笑)。


虎竹で修理した籠でサクランボ収穫


選別場でブラスチックコンテナの上で休む腰籠は、やりは存在感が圧倒的に見えて仕方ない。


サクランボ選別


仕事が再開されて、次々とサクランボの宝石箱が出来あがる。


佐藤錦


思えば、この可憐な果物の収穫に役立っているのだ。凄い事だと思っている。


サクランボ籠、腰籠


修理させてもらった腰籠が農家の方々の大切なパートナーとして活躍している姿を拝見した。竹籠が畑でどれだけ重要な役割を果たしているのかを改めて感じさせてもらった。天童市の美しい果樹園の景色とともに、サクランボの収穫作業は貴重な体験となった。


宝石のようなさくらんぼ


この美味しそうなサクランボはどうだろうか!?


虎竹で修理した籠でサクランボ収穫


来年もその次も、その次の年も長く長くお使いいただきたい、虎竹で修理させていただいた腰籠。そして、また何か不具合があって手直しの連絡をしてくださるのは、もしかしたら次世代を担う方々からかも知れない。