黒竹伐竹

黒竹伐竹


竹を一年中伐っていると思われている方も多いようです、だから作りたくとも竹材が無いので作れないと言う話はお客様によって何度もご説明させて頂くお話しです。そんな伐採のシーズン真っ盛りに黒竹の伐採もはじまりました。


竹林の空


虎竹の里からすぐ近くには、虎竹同様に昔から笛などの素材として好まれた黒竹の産地があります。近年は需要低下や輸入材の影響で多くの職人が竹から離れ荒れている竹林も増えていますが竹虎では無くてはならない竹材です。


虎竹縁台


例えば虎竹縁台、細身の黒竹を並べて座面にすることによって独特のしなりのある座り心地になります。


別誂え黒竹玄関すのこ


黒竹玄関すのこも有難い事に20年前に考案して以来、ずっとご愛用者の方がおられる製品のひとつですが、革靴を脱いでホッと癒されるような気持ちのよい足触りは黒竹あっての事です。


黒竹伐採


自分の記憶にある黒竹の竹林は淡い緑の葉が茂る中に、真っ黒い竹が垂直に立ち並ぶ美しい光景です。竹は竹林にある時がやはり一番、あの生き生きとした竹の表情は忘れません。






白竹クギ留め粗四ツ目角籠

白竹籠


四ツ目編みの竹籠は数多くありますけれど、こうしてクギ留めで仕上げていくものは珍しいです。熱を加えて直角に曲げた竹フレームを組み合わせて角籠を作っていきます。昔の工芸作家の作品で、もっと幅の広い竹ヒゴを使った美しい籠があったのを思い出します。


粗四ツ目竹角籠


現代では竹材や価格など容易ではなくなりつつある中での製作ですが、クギ留めも場合によっては面白いなと感じます。


竹ざる四枚組


熟練の竹職人が少なくなり美しい竹細工だけでなく、このような三枚組だったり四枚組の竹籠を国産で見る機会は少なくなりましたので、形や大きさにバリエーションのできそうなクギ留め四ツ目籠には、それだけでワクワクします。


竹かご


こうして見ていると、ああも使いたい、こうも使いたい...。竹虎のお客様同様に自分も妄想して楽しんでいます(笑)。





続・天敵!チビタケナガシンクイムシ

チビタケナガシンクイムシ


今回、竹の害虫であるチビタケナガシンクイムシの動画を公開する事にしました。過去にこのような動画を観た覚えがありませんので、もしかしたら初めてご覧になられる方も多いのかも知れません。温暖化、気候変動による竹材の変化をずっと感じている中で竹を喰う虫の生態にも変化を感じています。もちろんこれは一部の竹材ではありますものの、自分達が毎日接する日本唯一の虎竹はじめ、孟宗竹、真竹、淡竹、など日本国内の三大有用竹はもちろん、寒い地方のスズ竹、篠竹、根曲竹など今まであまり無かった竹材にも同じような被害を目にします。


伐竹時期や竹材管理を今まで以上に徹底してやる外にありませんが、昨日の30年プログでお伝えした炭化加工した竹材でさえ少ないものの虫が入る事があって防虫は100%ではありません。さらに言うと薬剤で防虫加工された竹でも虫が喰うものは喰ってしまうのです。しかし、反対に伐竹時期の悪い竹でも全く虫の来ないものもあり不思議に思う事が多々あります。


チビタケナガシンクイムシ熱湯処理


竹虎では実験も兼ねて、孟宗竹、真竹、淡竹など様々な竹の種類のザルや籠を数回から十数回、熱湯処理を施す事があります。多くの場合は一度や二度の熱湯処理ではあまり効果はなく、時間が経つと再度虫が喰う場合があります。熱湯処理と天日干しを根気よく繰り返す他ありません。


チビタケナガシンクイムシ、竹の害虫


チビタケナガシンクイムシは小さいだけに見つけづらい上に意外と動きも素早く、アッという間に小さな穴に隠れたりしますので、竹細工から落ちる細かい粉に日頃から注意することが必要です。


チビタケナガシンクイムシの穴


早く対処すればどうと言う事はありません、しかし対応が遅れるとこの竹串のように全く使用できなくなります。虫が喰うのは一部の竹材ですし、薬剤を使っていない安全な証と言っても、ここまでだとユーザーの皆様の支持を失くしかねません。山の職人が少なくなり良質の竹材確保が大変な時代に、ますます難しい竹管理は避けては通れない課題です。





天敵!チビタケナガシンクイムシ

竹製鬼おろし


寒くなったら湯気の立ちのぼる鍋料理がいいですね、食される機会の多くなるご家庭もあるのではと思います。自分なども毎日鍋でも構わないほどの鍋好きです、鍋料理と言っても様々な食材、味付け、食べ方があって実は飽きない食事ではないでしょうか。


そんな鍋料理に大活躍する大根おろしをシャキシャキの新触感に変えてしまう竹製鬼おろしは全国のご家庭に一台はご用意があると美味しく豊かな食卓になること間違いありませんが、ただ一つ、特に近年増える傾向にある竹の害虫の事をお話ししておかねばなりません。





YouTube動画でご覧いただきましたように出来るだけの虫害、カビ防止のために高温と圧力によって炭化加工をした竹素材を使用する事にしています。防虫剤などの薬剤処理ではありませんので自然の竹と同じように安心してお使いいただけます。


炭化加工竹鬼おろし


ところが、動画の中でもご説明していますように本体や持ち手には炭化加工を施しているものの、鬼歯部分には強度面を考慮して炭化加工しておりません。ご覧いただきましても確認できるのではないかと思います、鬼歯は白っぽいままになっています。


チビタケナガシンクイムシの穴


今年になって炭化加工された製品への被害は目に見えて少なくなりホッと安堵していましたけれど、何と今度は炭化していない鬼歯部分にだけ虫が喰っています!さすがに炭化していない部分を狙うとは見事!(などと呑気なことは言ってられませんが)害虫の名前はチビタケナガシンクイムシ、小さい虫なのに被害は甚大。それぞれが自然の営みの中で生きている証、しかし気が抜けません。






虎竹フロアライトの製作

虎竹フロアライト


日本唯一の虎斑竹と土佐和紙という高知県特産の素材を組み合わせて製作した虎竹フロアライトは、同じ地域の山の恵みというだけあって相性も抜群で、自然素材ならではの優しい灯りが心を静かに落ち着かせてくれます。


虎竹フロアライト


サイズは大小に種類からお選びいただけますが、和洋問わず様々なお部屋のインテリアに馴染むと好評です。


虎竹ライト、竹虎四代目(山岸義浩)


柔らかい光と、浮かび上がる虎竹の影に魅入ります。何となく幼い頃、母の実家にあった大きな囲炉裏でパチパチと燃えていた小さな明かりを思い出しました。


虎竹フロアライト製作


今回は、この虎竹フロアライトがどのように製作されているのかを動画でご紹介しています。竹材の扱いだけでなく、台座の木工の技術もある職人によって生み出される癒しの灯りの様子もご覧ください。





虎竹アーマーで地元高校の授業?

虎竹アーマー


いよいよ今週になってしまいました。いよいよ、と言いますのは今週高校生の授業でお話しさせていただくのですが折角の機会なので虎竹アーマーでお伺いするとポロリと話してしまったのです!テーマは今年地元中学生にお話しさせていただいた「NO BAMBOO NO LIFE」なので分かりやすくて良いアイデアだと、その時は思っていました。


虎竹アーマー腕


あっ、もしかしたら虎竹アーマーをご存知ない方もおられるかも知れません。昨年の竹虎創業125周年記念で参加したスペインはビトリアでのボックスカートレースに日本唯一の虎竹カートを製作して参加したのですが、その時に着用するプロテクターとして作ったものなのです。細部まで職人がこだわりぬいた傑作です(笑)。


スペインでのレース


虎竹は土佐藩政時代に山内家への年貢として献上されていた歴史がある竹なので兜のモチーフは山内家初代の山内一豊公が被っていたものを再現しました。お陰でスペインでも拍手喝采でしたが、今の若い高校生には果たしてどうでしょうか?


竹虎四代目(山岸義浩)


この格好でドン引きされたら...。虎竹アーマーは本格的なので重量もあって重いのですが、鎧よりも気が重い月曜日です。





炭鉱で使われていた背負い籠「タンガラ」の不思議

タンガラ、竹虎四代目(山岸義浩)


タンガラ(炭殻)の一番の特徴は何と言っても縁部分にヒョッコリと突き出したアタマ!一体何だろうか?と考えていて背負った時に背中に当たる面を多くする事で円形のタンガラが安定して背負う事ができるのではないか?等とも考えていましたが、実は背負った荷物を下ろす際に役立つというのが正解でした。


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しかし、これは当時の仕事のやり方を知っていないと分かるはずもない事です。今はリュック式のバッグが流行っていますので若い方をはじめとして多くの方が使っています、背負っている鞄を下ろす時には、片方の腕を背負い紐から抜くのが普通ではないでしょうか。だから、このタンガラにしても片側の紐から腕をぬいて両腕に籠を持ち換えてから中の石炭を下ろすのかと思ってしまいます。ところがです、何と荷物を下ろす時にも両腕から背負い紐を抜くことなく頭を下にさげて、そのままバラ撒くような格好で使っていたのです。下のYouTube動画で詳しく説明していますけれど、その時にこの突出したアタマが役立ったのでした。





もう一度先日の30年プログでご紹介した大きな背負い籠をご覧ください。背中の方にある大きな背負籠は乾燥した軽い枯れ葉を集めるための籠、前に持っている少し小さな背負籠の方は草刈り籠で、生の葉を集めて入れる籠なので重量がある分だけ少し小さめに編まれています。背負籠の大きさ、使い方、それぞれによって違いや工夫の生まれる暮らしの道具、興味が尽きません。


背負い籠



2021年新春は青竹箸

青竹箸


お正月には気持ちのよい青竹箸でお節料理がいい。青竹の塗り箸というのは不自然な色合いのものもあるのですが、この青竹塗箸はかなりリアルな色合い。サイズも23センチで、どちら様でも不自由なくお使いいただけるお箸となっています。


青竹箸コントラスト


アッと言う間にお正月がやってきますけれど、玄関先に置かれる門松を思い出していただきたいのです。中心に3本立てられた青竹とハス切りされて見える竹の身の白いのコントラストは日本人の一番好む色の組み合わせてとも言われます。この青竹箸も裏返せば美しい竹肌をご覧いただけます。


真竹、青竹


青竹箸塗箸です、もちろん天然の青々とした真竹を使う自然そのままのお箸もあります。しかし、この青竹の青さが長く保たれればよいのですが、青い色合いは本当に一時のもので伐採するとその切口からみるみる間に白くなっていきます。


メゴ笹籠


たとえば、このメゴ笹籠も青く瑞々しい内でないと編めない素材なので編み上がったばかりの籠を見ると目が覚めるような美しさです。ところが少し時間が経つと青さがぬけ、更に時間がたつと白く落ち着いた色合いに変化します。


青竹酒器


実は竹の良さは色合いが落ち着いてから長く長く使う内に醸し出されるものなのですけれど、青竹の良さを、一瞬の香りを楽しむ場合には伐竹してすぐの青竹を使わねばなりません。ただし青竹を愛でることのできるのは一回限り、次の日には青竹の良さは消えてなくなるので店舗で出された青竹酒器を自由にお持ち帰りできるのはそのためです。(カビも生えやいすのでご注意ください)


青竹箸


青竹の塗箸は、このような問題を解決して使い勝手の良さと青竹の色合いの両方を味わいたいという欲張りですが自然なご要望から生まれました。お求めやすいお値段ですのでご家族の皆様揃ってお正月をのんびりお過ごしいただきたいのです。


タンガラと呼ばれる背負い籠の職人

タンガラ、背負い籠職人


とにかく格好が良い職人だった。このタンガラと呼ばれる背負い籠は元々は炭鉱で石炭を運ぶのに使われていた物で漢字で書くと「炭殻」。重たいに荷物を運ぶのに孟宗竹のような丈夫な竹が使われる事が多かったようだ。太い孟宗竹で編む場合には1本子(いっぽんこ)と言う一枚の竹ヒゴを使い、真竹の場合には孟宗竹のように大きくはないので二本子(にほんこ)という幅の狭い竹ヒゴを二枚並べて編んでいる。武骨で丈夫な竹細工は上質な竹から生み出される、今回使われた青々とした真竹を粗割する。節を払う、竹編みがはじまる。


淡々と進む竹編み、終始寡黙な職人から伝わる野武士のような気迫。この職人は真竹と向き合い、格闘しているかのようだった。編み上がった時、工房から一気に緊張感がスーッと消えるのが見えた。






竹二段重箱のすすめ

竹二段重箱


そろそろお節が気になり始めた方もおられるのではないでしょうか?先日テレビニュースを見ていましたら、何とお節の予約販売が好調だと言われていました。自分の母の頃は家で作るのが当たり前だったお節料理が、現代では冷凍で30日や大晦日に届けられる時代なのかも知れません。


竹二段重箱、お節
 

けれど、いやいや私の家ではやっぱり手作り、家の味にこだわるという皆様には竹二段重箱をおすすめいたしております。「松竹梅」と縁起のよい植物に数えられる竹は、お正月に無くてはならない門松の中心にドン!と三本ならんで存在感を示していますがそんな竹を集成材に加工して製作された重箱です。


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仕切りには「井型」「十文字」と二種類あってお選びいただけますし、追加で仕切りだけをお求め頂く事もできます。


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十文字仕切りもお使い用によっては色々と応用がきいてお正月だけでなく春の行楽などにもご愛用いただいております。


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竹集成材ならではの竹節の現われる木目の美しさをお楽しみください。