乾燥させた状態の国産竹皮
竹皮は乾燥させて保管していますので、そのままですと見た目にも何となく伝わるように、パリパリに硬い状態の素材です。このような硬さの竹皮で一体おにぎりや食材をどうやって包むのか?と知らなければ不思議に思って、使うことはないのかも知れません。
緻密に編みこまれた竹皮草履もおなじような竹皮を使います。もちろん、こんな硬そうな素材のままでは、とても使う事はできません。
水に戻すと柔軟性を取り戻す
ところが、この竹皮を水に浸けて少しそのままにしておくと、水分を含み元通りの柔らかく、柔軟性のある皮のような素材感に戻るから不思議です。
試しに折りたたんでみましたけれど、このように簡単に折ってしまえるくらいのソフトな感触に戻ります。
竹は縦に繊維が走っていて割りやすいのですが、竹皮も同様で裏側を見ると縦に幾筋ものラインが入っており、水に濡らして柔らかくなると、手で簡単に裂くことができます。
そして、その裂いて作った細い紐も、蝶結びができてしまうほどの柔らかさなのです。
オニギリを竹皮に包む前に、ほんの少しだけ竹皮の端を摘んでシャーーーと皮を裂いて置いておきます。オニギリを竹皮で包んだあとは、この紐で竹皮全体をしばれるから無駄がありません。