別注の特大黒竹玄関すのこ

2015年10月 1日

別注の特大黒竹玄関すのこ


前に大学の先生と虎竹についてお話しさせていただきよりましたら、虎竹の色づきの理由のひとつとして、もしかしたら潮風があるのではないか?と言われよりました。植物にとって塩分というのは決して良いものではなく、塩害で農作物が出来なかったりする話しを聞く事もありますが、この塩分で植物は黒い色合いに変化するそうなのです。


虎竹の里もすぐ目の前に海があります。台風の接近したきた波の荒い日などは、波の音が聞こえてきますが、たとえ音が聞こえずとも建物や車のドアを開けた瞬間に、強い潮の香りして波の高さを知る事ができる程なのです。それほど海に近く、また潮風も場合によっては白く見えるくらい山の方に向かって吹き付けている事もありますので、そんな潮風が竹林に何らかの作用をしていることは、十分に考えられるかも知れません。


潮風で色合いが黒く変わるという事は自分達の経験からでも頷ける所があって、それは、黒竹の竹林が温かな陽当たりの良い海沿いの地域に多いからながぜよ。陽当たりが良い場所というのは、目の前の海から遮ぎられるものが何も無いという事でもあって、潮風も十分に吹き付ける場所だということです。


いずれにせよ、自然界のものなので、そう単純ではなくて、様々な要因が絡み合い、絶妙なバランスで生み出されるものが日本唯一の虎竹であり、黒竹ではないかと思うちょります。黒竹玄関すのこは、そんな黒竹の色合いと細さを活かし、足裏に何とも心地のよい感触が楽しめるスグレモノぜよ。通常のサイズより何倍も多くなった別注黒竹玄関すのこが、お客様のお手元に届いたら、その自然の竹の迫力に、さぞビックリされますろうにゃあ。例えば広い玄関に置かれるとしたら雰囲気が一変しますので、それも又、圧巻に違いないがです。


けんど、このような別誂えの製品は職人も手慣れたもの。問題は、今月6日にクラウドファンディングの終了する、日本唯一の虎竹自動車プロジェクトですぞね。なんとか目標金額を達成して、それで終わりではないがです。実は、製作にゴーサインが出てからが本当のスタート。今まで創った事もないもの、それも車という竹虎始まって以来のもの。期待と期待と期待が入り交じっています。













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竹虎インターンシップ2015前半終了

2015年8月24日

竹虎インターンシップ朝礼2015


今年も竹虎のインターンシップが始まっちゅうがです。まっこと一番最初に始めた2001年には全く要領が分からず手探り状態。自分がずっと付きっきりやったにゃあ。大学生の方が来られるとあって、何か学びになるものを用意せねばと、あれこれ考えあぐねちょったですけんど、実はそれが大きな勘違いで、インターンシップに来られるような学生さんは、皆さん意識が高く、どんな職場を見ても、仕事をしても、それぞれ意味を考えてくれよりました。


竹虎インターンシップ花籠作り研修2015


思えば、会社も忙しく、こじゃんと大変な時期に取り組んだインターンシップ。いやいや、だからこそ始める事が出来たように思うちょりますが、初めて来られる学生さんにも恵まれました。こんな考え方をされる方が来るのなら当社もお役に立てる事があるだろうし、当社の職人や社員にとってもプラスになると感じて、それから続けて開催させていただくようになったがです。


竹虎インターンシップ油抜き研修2015


朝礼や、日本唯一の虎竹を使う花籠作り、そして油抜きの加工など、毎日の竹虎のそのままが、学生の皆様には一番の勉強になると思います。特別な何かをするのではなく、ありのままを見ていたたき、体感いただく、だから、インターンシップは、どこの会社様でも、その気になれば取り組むことができるように思うのです。


竹虎インターンシップ目打ち研修2015


今の日本では、竹に触れる機会というのは田舎にいても少ないですろう。竹林に足を踏み入れることも、筍を掘るなど余程の事がないと、あまり経験のない事だと思います。年配の方でもそうなので、若い皆様なら尚更ですろう。そして、卒業された後も竹に触れる事はあまりないのかも知れません。だからこそ、この夏の体験が、とても貴重なものやと言うのです。


竹虎インターンシップ目打ち研修2015


しかも、学生の皆さんが何気に触れている竹は、かっては土佐藩山内家に年貢の代わりとして献上されていた竹であり、イギリスBBC放送が遠く海を越えて取材に来た竹、竹虎が初代宇三郎から、ずっと100年に渡って守ってきた竹、そう思うたら暑い工場での作業も、また違ったものになりますろうか。


竹虎インターンシップ2015


ちょうど先日は安藤桃子さん始め、日頃から竹虎をご愛顧いただく沢山の方々が来られちょって工場見学をしていただきました。慣れない仕事に四苦八苦するインターンシップの皆様の頑張りも見てもらいましたので、これも、ひとつの夏休みの思い出になるかも知れませんぞね。













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あきらめるのは、いつも自分

2015年8月13日

「竹虎四代目への道」お客様のご感想


お客様から自分の書かせて頂いた「竹虎四代目への道」へのご感想を頂いたがです。竹虎はお陰様で今年で創業121年を迎えさせてもらっている老舗ではありますが、日本の山仕事が疲弊しつつある中で竹も間違いなく斜陽産業であり、将来性など全く感じることのできなかった、どん底からのスタートやったのです。自分では当たり前と思っていたり、あまり何も感じずにいることが、現在の竹虎しかご存じない方が、こうして驚かれたり、意外に思うて頂いたりするとしたならば、やはり恥を忍んで拙書を出版させてもらった甲斐があるというものながぜよ。


自分は学生の頃から何をやっても中途半端やった。イヤな事や苦手な事があれば、すぐに楽な方にばっかり逃げよりました。派手で居心地のよさそうな場所にばかり気をとられ、自分が誰かも知らんかったのです。一つの事を長続きさせられず、あきらめてばかり、挫折の連続ちや。ちっくとでもイヤな事、大変な事があれば、その都度、楽に方に曲がっていきますので、どんどん快適になるはすが、気がついたら自分の望んだ状況と全く正反対になっちょった。


竹虎四代目(山岸義浩)


自分がどうして生まれてきたのか、何を成すべきか、教えてもろうたのは、一人のお客様やったけんど、田舎の小さな竹屋ですきに、できる事はたかが知れちゅうぞね。まっこと、小さい小さい、皆様からしたら笑われそうな事ながです。けんど、これを日本で自分しか出来ないと思うたら...。


最初から竹が好きな人などおるがやろうか?竹に魅入られた祖父を見て、どうしてやろうかと不思議で仕方なかった。何が面白いがやろうか?何が楽しいか?何が美しいのか?どうかしちゅうぜよ、とずっと思いよった。こんな竹、こんな竹、こんな竹...。手にした竹を見ていたら泣けてきた、恨みたくなった、腹が立って力一杯蹴飛ばした事さえある。


あきらめて来たのは、いつも自分ながです。ここしかないと腹をくくった瞬間に世界が変わる、そんな当たり前の、ごく普通の話しをもしかしたら、まだ知らない、気づかいな方がおられたら、自分の経験の範囲でお伝えしたい、そう思うたのです。前掛けの「004」の数字か輝いて見えたのやったら、それは、ご自身が輝きゆうきですろう。人は、それぞれの場所で輝くために生まれちょります。













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日曜日の竹工場

2015年6月22日

休日の竹工場


誰もいない静かな日曜日の竹工場が好きながぜよ。長い竹を立てかけますので天井も高く作っちゃある竹虎の工場。小さい頃から屋根の低い所は、どうも違和感があるのは、このせいやろうか?広々とした工場に自分の歩く八割BLACKの音だけ聞こえよります。そういうたら、祖父もこうやって雪駄履きで工場を歩きよった。ゆっくり、ゆっくり、ひとりひとりの職人さんの手元を見ながら歩きよった。一本、一本の竹を下から上まで見ながら歩きよった。


竹虎本社工場


そんな事を思いだしながら作業場に入るがです。職人さんの使う機械や道具、この古い鋸には住所が刻印されちょります「大阪上本町六丁目」竹虎は今年で創業121年もやらせてもらいよります。こんな文字ひとつで多くの先人の方の苦労によって今がある事を改めて感じさせてもらえて感謝するがです。


休日の竹虎工場


「ヨシヒロ。お前も少しは竹の事が分かるようになったなあ...。」


いずれ、こんな事を祖父に言うてもらいたい、ただ、それだけぜよ。振り向いたら、おそらくそこに居るろう。けんど、まだまだこれから恥ずかしゅうないようにやってから、それから声をかけるきに。そんな、竹人たちに会える誰もいない竹虎の工場は、自分が帰る場所であり、ここが故郷ながですろう。













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北欧から凱旋した竹家具

2015年4月25日

ストックホルム国際見本市の竹家具


ストックホルム国際見本市から2ヶ月もの船旅を経て、巻き段で丁寧に梱包された竹家具が虎竹の里に帰ってきたがですぞね。寒い異国での展示会と長旅、まっことお疲れ様ぜよ、ありがとう!梱包を解くと、久しぶりに見る孟宗竹には想像通り、いっぱいのカビです、竹表皮の変色などもあって、見本市での美しい立ち姿とは随分と違うて見えるのです。


製作した者からしたら、こんな形で返送されて来るのは辛い事です。一緒に竹を見る専務が弱音をポツリ...。けんど、それは日本全国の竹屋のつぶやきですろう。竹は青竹そのまま使うこともありますが、その季節だけの、本当に短い、はかない命を愛でるものながです。青竹の杯が宴席に出される事がありますけんど、使った後は、よろしければ持ち帰ってくださいと言われます。その日だけの、もっと言えば、その方だけのために作る専用の酒器ぞね。それくらい生竹の使用期間は限定されたものなのです。


たまに見かける青竹の花器も、その時だけのものですし、新春を迎えるために設える青竹の垣や枝折り戸、竹の井戸蓋など、庭園に使う青竹は造形が大きく迫力があって辺りの雰囲気を一変させる力を持っていますが、やはり、目に鮮やかで清々しい期間は本当に一時のもの、見る見る色褪せていくのです。けんど、それが竹であり、その色合いの落ち着きや、季節の移ろいの中で枯れていく風情そのものを楽しめるのが竹ながです。ただ、青竹(真竹)もそうですし今回の孟宗竹もそうですが、油抜きしない竹は、水分を多く含み耐久性がありません。長い輸送でも極端な品質の劣化は避けられないがです。


ストックホルム国際見本市の竹家具2015


それでなくとも竹にはカビ、割れる、虫が食うなど、宿命的なマイナスを背負っている素材とも言えるのは事実ぜよ。だから竹を使うての家具と言えば集成材にして、形や強度をコントロールしやすくした上でのモノ作りになるのです。一本づつ太さも形も性質も異なるのが竹なのです。同じ規格のものを複数作る方法としては最適のやり方です。


自然な竹の形をそのまま活かしての家具づくり、最初のスタートはこんな形になりましたけんど、けんど、だからやめるのか?ドイツ人デザイナー、ステファンさんの斬新な発想と技術は、今まで自分達が考えた事もないもので心から感服したし、竹の可能性の種とヒントを残してくれちゅうと思わんろうか?1を2や3や10に、あるいは100にするのは簡単ではないですが割合出来る事ではないろうか?なかなか出来ない、本当に難しい事はゼロを1にすること。頭で思うだけで行動しなかったら決して到達できない領域がある。竹虎は「1」に少しだけ近づいちゅうがです。自分にはカビと変色で疲れ果てた「竹」が英雄に見えちょります。













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土佐の男が、土佐の素材で勝負する!?

2015年4月24日

虎竹の里


ロンドンで開催される王立芸術大学のファッションショーで日本唯一の虎斑竹が使われることになって、しかも、そのデザイナーさんが高知県出身の方であり、自分のルーツとか色々考え抜く中でたどりついた和の世界。おそらく日本におったら竹など考える事もなかったかも知れませんけんど、外から故郷を思う時、そこに竹はなくてはならいものと気づいたのかも知れませんぞね。


まっこと、自分たちから見たら土佐の男が遠い異国で、土佐の素材で勝負するように思えて仕方ないですにゃあ。こりゃあ、どうしても応援したくなりますろう。地元の高知新聞さんも早速、竹虎まで取材に来られちょりましたぞね。けんど、今回の記者の方は須崎支局に着任間もない若い方なのです。


竹虎本社工場、虎竹油抜き


イカンイカン、須崎支局に来ちょってから、ここにしかない土佐虎斑竹を知らんかったら県外の方に笑われますぜよ!まっこと、余所から来られるお客様の方が高知の自然や人を、そして虎竹を、こじゃんと(とても)勉強して、ご覧になられよりますちや。今まで地元高知でも、あまり知られていなかった虎竹なのですが、せめて地元新聞の方には特産の竹の事も知っておいて欲しいがですぜよ。そこで、少しでも虎竹の里の事や、ここにしか成育ない日本唯一の竹の事を、この機会に知っていただこうと思うて色々と説明させもらうがです。


竹虎工場の虎竹


ちょうど今は筍のシーズンながです。筍は孟宗竹(もうそうだけ)が一番早くて、その次が淡竹(はちく)、最後に真竹(まだけ)となっちょりますが虎竹は淡竹の仲間なので、4月から5月半まで只今筍シーズン真っ最中なのです。皆さん、筍の美味しさは良く知っちょりますが、その筍がたったの3ヶ月で親竹と同じように高さに成長するなど、日頃あまり考えた事もない事かも知れません。まあ、無理も無い事ですが、お話すると本当にビックリされるがです。


「えっ?それなら筍は1日に、どれくらい伸びるのですか?」


「記録では1メートル20センチ伸びた事もありすまぜよ」


「ヒェェェ~!!!」


というような調子ですぞね。虎竹の色づきなどについても虎竹の里に育つ竹が全て綺麗な虎模様が付くという事ではなく、土場で選別され選り分けられた良い竹だけが油抜き加工され、こうして工場に保管されているというようなお話もさせていただきます。虎竹の里に生まれ育てば通学路に竹が積み上げられていたり、竹を見る機会も多ければ、触れる事もありますが、最近では田舎の方でも竹を知らない...というか忘れられちゅう、そんな方が多いように思うがです。だから、何も今回の記者さんが知らないという事でもなく、竹は、まだまだ皆さんに向けて声を大きくしていく必要があるがぜよ。


高知新聞さん取材


こんどのロンドンでのファッションショーが、どんな記事になるか分かりませんけんど、こじゃんと熱心に聴いて、メモを取っていただきましたので、きっと高知にお住まいのご家族の方にも喜んでいただけるような素晴らしい記事になると確信しちょりますぞね。


そして、その新聞記事を見た、高校生、中学生が、「おっと、高知にもこんな人がおるがやいか...」と思うてくれたらエイ。かつて自分が真っ暗闇のような中でインターネットに取り組む時にも同じ高知の方が、同じ田舎の条件の中で活躍されていたと聞いたからこそ、自分にも出来るのではないかと思うように、近くで刺激になるような方を見つけられるのは幸せな事ながです。今度の高知新聞の記事が、そんな嬉しい連鎖を産む事になるよう、自分も出来る事をしたいと心に決めちょります。














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イギリス王立芸術大学のファッションショー

2015年4月23日

王立芸術大学ファッションショー用竹材


虎竹とイギリスの関係...?そう言われても一体何の繋がりがあるのかと思いますろう?あまりにも、イメージも掛け離れすぎていて、さっぱり分からないかと思いますが、実は、もう20数年前の事、イギリスからBBC放送が取材に来た事があるがぜよ。当時から海外のバンブークラフトの方が見学に来られたり、竹の好きな欧米の方がお買い物に来られる事はたまにありましたけんど、さすがに外国から、わざわざメディアの方が来られる事はありませんでした。


BBC放送は、ご存じのように日本で言うならNHKさんのようなテレビ局ぞね。イギリスを代表されるようなテレビ局にお越しいただいた事が嬉しくて、その時のプロデューサーさんが虎竹の模様をご覧になられて「ミラクルバンブー!ミラクルバンブー!」と連呼してくれた事が嬉しくて、それ以来、イギリスBBC放送の話しは1000回はしちょりますろう!いやいや、もしかしたらもっと多いかも知れませんちや(^^;)とにかく、外国は行った事のない所ばっかりではありますが、イギリスというのは自分にとって、そんな国なのです。


さて、そんな好感度抜群のイギリスはロンドンに王立芸術大学(Royal College of Art)なる有名な大学があるそうながぜよ。先日、そこの大学院で学ぶ方から連絡がきました。日本の方が遠くイギリスの大学院まで行ってファッションの勉強をしている事に驚きましたが更にビックリしたのが、竹を衣服のデザインに取り来れてコレクションを製作されている事でした。そして、若い方ですが異国の地で日本人としてのアイデンティティをご自身なりに解釈されて衣服に表現するファッションショーに共感しました。これは、竹で出来る事なら何でもやらせてもらいたいと思っていたら、


何と、オマン(あなた)高知県出身かえっ!?


それでなくとも「日本人×イギリスで竹を使う=虎竹」日本の方が海外で発信するのに日本唯一の竹を使わなくて一体何を使うのか?と思いよりましたが...。「高知県人×イギリスで竹を使う=絶対に虎竹しかない」に一気に最高段階までバージョンアップしましたぜよ。高知県出身者が自分を表現するのに世界でも高知にしかない竹を使わずして、どうするっ!!!自分の生まれ育った郷土の竹を使わずして、どうするぜよっ!!!


王立芸術大学ファッションショー高知新聞取材


6月にあるという王立芸術大学のファッションショーは、ちっくと特別なものになりそうですにゃあ。けんど、高知出身のデザイナーさんが高知の竹を使うてイギリスで洋服作りをするか...。高知新聞の記者の方も駆けつけて頂いてますので、今回作った竹ヒゴの事について工場長が詳しく説明させてもらいよります。


いかん、いかん、けんど、ゆっくりしている場合ではないにゃあ。早速土讃線安和駅発のダイヤを調べんとイカン。それから龍馬空港じゃあ、ボンバル機、いやいや海外ならYS11か...(もう飛んでません)。まあ、そんな事はどうでもエイ。大事なことは、熱い現場にワシが立つことぜよ。油は、いつでも満タンやきに燃え上がることぜよ。













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ステファン(Stefan Diez)さんの竹

2014年12月27日

竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、Stefan Diez、Wataru Kumano、大谷宗平


今年は韓国、台湾、ニューヨークと海外に行かせて頂く機会があり、それぞれの国での竹に携わる皆様にお会いさせてもらい、まっこと感動、また感動の連続やったがです。竹でアジアは繋がっちゅうと改めて思いましたけんど、この竹文化を、どうやって展開していくのか、世界の中の日本の竹の素晴らしさや美しさを沢山の方に知って頂ける時代になってきたのだと、竹は、ますます面白くなってくると楽しみに思うちょります。


竹虎、Stefan Diez、Wataru Kumano、大谷宗平


たまたま海外を訪問する機会がありましたけんど、反対に海外から虎竹の里にお越しになられる方も多かった一年やったです。そんな中はじめてドイツのデザイナーの方とのコラボがありましたぞね。デザイナーのステファンさんは2回に渡って来日され、竹虎の工場で職人と共にあれこれ竹と格闘していただきました。


竹と言う素材を知らない方の作る竹、短い時間で製作できる事は限られちょります。今回は来年2月にストックホルムで開催される展示会までに、形を仕上げるという時間制限もありましたぜよ。会社に負荷がかかる事を承知でやらせてもろうたのは、「よそ者、若者、ばか者」の発想ぞね。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、Stefan Diez、Wataru Kumano


一流のデザイナーの方に、こんな言う方は、こじゃんと失礼ですけんど、地域興しであるとか、昔からの慣習があって、なかなか変化がなかったり、風通しの悪い組織を変えていくには、このような考え方は多いに役立つろうと思います。竹の世界も長い伝統と歴史があって、何につけても今までの事を考えながら、過去の実績ありきの思考やき新しい動きが出来にくいがです。技術や竹の特性など知らない方の方が、自由に竹と向き合い面白い作品が出来上がると思いよりますし、作品もさることながら、竹との関わり合い自体、日本の竹職人とは全く違うちょって楽しい機会を頂いたがです。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、ステファンStefan Diez、Wataru Kumano、大谷宗平


さて、仕事納めも終わり静かな竹虎には、今は試行錯誤された残骸のような竹が残るだけとなっちょります。静かな工場での一時は自分の大好きな時間でもあるがです。祖父もこうやって薄暗い工場をゆっくりと歩きよりました。


竹が話しかけてくる、人が聞いたら笑うかも知れんにゃあ。けんど、面白い。来年の向けて自分達はもう走りだしちょりますぞね。













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二度目のステファン(Stefan Diez)さん

2014年12月 2日

Stefan Diez、Wataru Kumano、大谷宗平


前回は雨ばかり降り続いていた8月に来られていた、ドイツ人デザイナーのステファン(Stefan Diez)さんが、晩秋の高知に再度お越しいただきましたぜよ。


実は夏以降に母国におられるステファンさんとやり取りをして竹をお送りしたり、構想のまとまったデザインを頂戴したりして、ある程度の形に試作してみた物が出来上がっちょったがです。今度はそれを元に改めて製品作りをしていく手はずやったがぞね。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、Stefan Diez、Wataru Kumano、大谷宗平


はじめから、一つの形にする事すら結構大変やと思うて、困難を予測してはいましたけんど、竹文化とはあまり馴染みのないヨーロッパの方でもあり、モノ作りの第一線でずっと活躍されゆう方もありますので、竹という素材そのものにも、かなり関心もあられるのだと思います。当社から届けさせてもろうた竹材を自分で扱い特性を知り、前回竹虎に来られた時に見て頂いた竹加工の技術もよく考慮した上で、しっかりした形を模索しているのが伝わりますぞね。


Stefan Diez、Wataru Kumano


そんな中でも特に目を見張った技術がありましたちや。これは少なくとも自分の知る限り日本の竹業界には、全くなかったやり方ですし、実現することができれば感性の高い、一つステージの上がった竹を、皆様にご覧いただける事にもなるのではないかと思うちょります。応用ができそうなので色々な横の広がりも考えられ面白いですぞね。ドイツのモノ作りの片鱗をほんの少しですが垣間見たような気もして、まっこと、さすがとしか言いようがないがです。


竹虎、Stefan Diez、Wataru Kumano、大谷宗平


しかし、とは言うても今まで扱った事のない素材でもあり、今まで形にした事のないものであり、それでなくとも難しい素材の竹ですので、そうそう簡単に事が進むことはないのです。


竹と木材との大きな違いは中が空洞になっている事ですろう。このため重量が軽く、利便性もあり大小色々なモノに活用されてきた反面、使い方によっては耐久性や強度には劣る部分は否めませんちや。そこで、一歩進んでは立ち止まり、一歩進んでは立ち止まる事を繰り返し、試作を続ける職人も含めて重苦しい空気が流れる事が多くなりよります。


竹虎本社工場Stefan Diez、Wataru Kumano、大谷宗平


近く寄りすぎて、その問題と向き合うと見えない事も、一歩さがって大きな俯瞰した視野で見直してみますと、もうすでに心が躍り出しそうなくらい素晴らしい成果が上がりつつある事に気がつきますぜよ。まず、一つの形になっていく事が第一段階であり、クリアせねばならない課題が多々ありますが、竹の悩ましい所は、それからの課題が更に多くやっかいであることですろうか。まだまだ道のりは果てしないくらい長いと思うちゅうがです。













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竹屋の絨毯?

2014年12月 1日

竹編み


土曜日は休みですので広々とした竹ばっかりの工場が静まりかえって、これは、これで実はなかなか好きながです。金曜日の夕方から、あちこちに広げて乾燥させているのは、梅干し用のエビラ籠に使う竹の網代編みながぜよ。


新しい竹を使うて編み上げられちょりますので、まだまだ生しく、竹表皮を使うた部分は青々として気持ちがエイもんです。けんど、ご存じない方が見られたら一体何と思いますろうか、風通しのよいようにの下に枕木を敷いちょりますけんど、さすが竹専門の工場じゃ、竹の絨毯を一面に敷いちゅうにゃあ!そう思われる方もおられるかも知れんぜよ。


土用干し


こうやって編まれた竹が木枠をつけて仕上げをされてから、また、来年のシーズンにはこうやって縁側や、いえいえ都会のマンションやったらベランダですにゃあ、吊られたり、置かれたりして、美味しい梅干し作りにお役にたてるがですちや。


おっと土用干しだけではないですぞね。料理で余った野菜などを干し野菜にされる方も増えているようです。野菜を無駄なく捨てる事なく利用できますし、なんと干した方が旨味や香り、栄養価が高くなるそうぜよ。高知県などでは、大根やニンジンを干しているのは、まっこと、いつもの当たり前の光景ですぞね。通りがかりに良く目にしますけんど、都会のベランダでも、洗濯物の横に普通に並ぶようになったらエイですにゃあ。













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