藍染マスク

虎竹コーヒードリッパー


もう先々月の事になりますが、今回のコロナウィルスでマスクが何処に行っても売ってなくて「何かないか?」と考えた時に、ふと思いたったのが虎竹コーヒードリッパーでした。


虎竹珈琲ドリッパー


もちろん竹編みは通気性抜群なのでウィルスを防ぐとか拡散させないとかの効果は全くありません。ただ、今回のウィルスは飛沫感染もありますが、ウィルスに触れた手で鼻や口を触る事による感染も多いと言われていますので、無意識に鼻を触るクセのある自分などには、その点において有効かと思ったのでした。


六ツ目コーヒードリッパー


六ツ目ドリッパー


実は先月末にご紹介させていただいたばかりの六ツ目編みの新しい虎竹コーヒードリッパーがあります。今までのタイプより大きめサイズですが、こうしてコーヒーペーパーフィルターをセットしているのを見て「そうかペーパーフィルターという手があったか...」これなら竹編みの隙間を多少なり防ぐことができそうです。


虎竹ドリッパー


しかし、実際に使うことはありませんでした(当たり前ですが)。そもそもマスク用ではありませんので口の周りにフィットしません、そして何より長時間になると痛いです。コーヒードリッパーは、ご家族とゆったり過ごすコーヒーブレイクにお使いいただきたいと思います(当たり前ですが)。


藍染マスク


マスク不足でアレコレしている内に何と作務衣を作っていただいている玄照堂さんから藍染のマスクをプレゼントいただきました。使い捨てのマスクも段々と出回るとは思いますけれど、こうして洗えるタイプは今後も重宝しそうです。大切に使います、ありがとうございます!


創業126年、新年度の朝

竹虎社員旅行


竹虎は創業明治27年、お陰様で今年で126年目を迎えさせていただいている。新年度を迎えて改めて先人の皆さんの事を思う。自分の生まれる数年前の社員旅行に写る懐かしい方々。


虎竹の里、竹虎四代目(山岸義浩)


このような一人一人のお力添えがあって虎竹が守られ、今日まで続いてきた。厳しい時期を迎えようとしているが、きっと長い歴史の中には幾度となくあった事に違いない。


「あの空から見ている」


こんなに多くを与えていただいた。
やれて当然だ。



虎竹のへの愛情を肌で感じて育ってきた。

虎竹、竹虎四代目(山岸義浩)


虎竹の山々には竹林に通じる細い山道が沢山あって、そこに自分が行くと結構な人気者だ。「使ってくれ、使ってくれ」と今日も山から竹が下りてくるのである。虎竹の場合、江戸時代から土佐藩に年貢として納められる付加価値の高い竹だった。


現在の山の価値は、あまり高いとは言えないがその昔のは森林が富の源泉であり地域が大いに潤った。だから杉や檜に持ち主の名前が書かれていたり、「木一本、首一つ」と言われ木を一本勝手にきれば極刑が待っているほど厳しく管理されていたりもしたのだ。高知県は岐阜県をおさえて森林面積84%の日本一の山王国だから山間部の町には華やかな頃の名残が今もあり、運び出されて行く材木などの中継点となった港もにぎわっていた。


虎竹


普通の山々でもそのような時代だったからかも知れないが、虎竹の里の竹林には他人が近づく事などあまり無かった事だと聞く。もちろん明治以降、大正、昭和と時を経て自動車も走るようになってからは虎竹の古里である焼坂の峠に向かう山道は誰でも通行は可能だった。しかし、海岸に沿って通る新しい国道が開通すると、その道は行き止まりとなり用のない人が車で来る事はなくなった。


竹虎四代目(山岸義浩)


「あの車は一体誰だ、何のために来ているのだ?」


そこで、自分の小さい頃には竹林に通じる道路脇に自宅のあった職人は、山に向かう見知らぬ車はすべてチェックしていた。幼心ながら地域の虎竹への並々ならぬ愛情やこだわりを肌で感じて育ってきたのだ。



自分の知らない虎竹の里

竹虎四代目(山岸義浩)


今日も虎竹の里を見学にお越しいただきました。中にはご高齢の方もおられますが多くが若い方々です、は日本人の身近にありながら、すっかり忘れられた存在のようになっている事を皆様の表情を拝見させてもらって改めて感じています。


竹虎四代目(山岸義浩)、虎斑竹専門店 竹虎


竹に触れたことのない方もおられますので、その特性や加工からお話しさせていただく事が竹製品への理解に繋がります。


竹虎四代目(山岸義浩)、山岸竹材店


知らないと言う点では欧米から来られるお客様と同じですので「竹を知らない世代は海外の方と同じだ」と言ってきましたけれど、実は少し違います。


竹虎、竹虎四代目(山岸義浩)


長い歴史の中で日本に暮らす人々はずっと竹と親しみ触れ合ったきましたので本人さえ気づいていないDNAが隠されているのです。


虎竹の里、竹虎四代目(山岸義浩)


思えば当たり前に日本唯一の竹林があり、積み上げられた竹があり、工場での製竹、加工、様々な竹細工や竹製品に囲まれて、近くにありすぎて実はこの虎竹の里の価値を見逃していたのかも知れません。一番知らなかったのは自分ではないかと最近思うようになりました。






「竹は未来」Silvia Furmanovichさん来社

Silvia Furmanovich(シルヴィア・ファーマノヴィッチ)、竹虎四代目(山岸義浩)


は未来。」日本唯一の竹林でSilvia Furmanovichさんがそう言ったので思わず握手した。来社される当日までブラジルはサンパウロから訪ねて来られるという事以外は何ひとつ知らなかったが店舗で竹を見る目、話すしぐさが普通ではない。決定的だったのが竹林に続く山道に車から降りた時だ、吸い寄せられるように木立に進んでいく。都会的な装いと裏腹に自然に異様な興味と関心を持っているうように思えた。


Silvia Furmanovich(シルヴィア・ファーマノヴィッチ)、竹虎四代目(山岸義浩)


気になって後で調べてみたらナオミ・キャンベルやグウィネス・パルトロウなどセレブをも魅了する世界的ジュエリーデザイナーだった。インスタグラムには魅入られてしまうような美しい彼女の作品が並んでいる。「竹は未来。」なるほど、だから分かっているはずだ。


竹レトロブローチ


竹レトロブローチを沢山お求めいただいたが、この竹細工の技巧と難しさを見抜いていた。


Silvia Furmanovich(シルヴィア・ファーマノヴィッチ)、竹虎四代目(山岸義浩)


杉とヒノキが混在する林では、杉か?ヒノキか?訊ねられたが、こんな事はあまりないのである。


Silvia Furmanovich(シルヴィア・ファーマノヴィッチ)、竹虎四代目(山岸義浩)


淡竹の仲間である虎竹は節の輪が二本なのに対して孟宗竹は節の輪は一本なので誰でもすぐに見分けられる。多くの人にはあまり関心を持っていただけない話にも食い入るようだった。


虎竹


虎竹伐採は1月末まで、ちょうどこの竹林は竹を伐り倒したばかりでSilvia Furmanovichさんに今しかない竹林をご覧いただく事ができた。


Silvia Furmanovich(シルヴィア・ファーマノヴィッチ)、竹虎四代目(山岸義浩)


本当は前日にお越しいただく予定が、自分の都合が悪くなり翌日になった。しかし、そのお陰で天気に恵まれ最高の一日を過ごしていただけたと思う。竹に招かれている方は、いつ来られても最高のコンディションなのだとつくづく感じる。そして、世界を旅してインスピレーションを得て作品を作られているという事なら、もしかしたら虎竹も何かの形でジュエリーやバッグになるのだろうか?そうであれば心から楽しみだ。






虎竹の里より、ありがとうございます。

台湾からの贈り物


台湾の黄さんより竹虎の社員も大好きな美味しいお菓子が届きました。冬筍餅はイラストでも分るようにサクサク感のある筍の入ったクラッカー、筍をお菓子にしているものは日本には無いと思いますので自分達にとっては嬉しいオヤツです。その他、台湾で有名なお茶やカラスミまでお送りいただいて本当に感謝しています、ありがとうございます。





竹筒を切り抜いて中に照明を入れ「2020竹山」と浮かびあがる提灯も気に入りました。今年は9/16日~9/22日の日程で第12回世界竹会議(World Bamboo Congress)が台湾桃園の国立中央大学で開催されますので是非お伺いしたいと思っています。


竹職人さんから野菜の贈り物


遠くから贈り物をいただく事があれば、近くの職人さんから自分が育てた野菜や釣ってきた魚、採ってきた貝などもいただく事があります。自然豊かな高知ならではですが本当に幸せだと感じるのです。


農村漁村の宝奨励賞


農村漁村の宝奨励賞


頂くと言えば、中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」奨励賞も頂戴しました。わざわざ賞状を届けていただきましたけれどこうして色々と頂くばかりではいけません、頂いた分はお返しできるように頑張らねばなりません。ありがとうございます!


続・2020年、新春虎竹の里ウォーキング

虎竹の里をみおろす


2020年新春虎竹の里ウォーキングを再開します。少し歩いて下の集落を眺められる見晴らしの良い所まで来ました。


虎竹の里ウォーキング


木漏れ日の山道を進んでいきます。虎竹の里も麓から山頂まで竹林ばかりという事ではなく杉や檜の植林もありますし雑木林もあるのです。


虎竹の里ウォーキング


そんな木々の中にこうして虎竹の林が現れます。実は今年の新春ウォークですが途中の竹林で2時間も過ごしていた事もあって峠までの道程の3分の2くらいまで来たら左膝が痛くなってきました。


虎竹を上空から撮影


上空から見ても植林や雑木林の中に竹林が広がっている山道を登ります、いつもは膝の後ろ側が痛くなりますけれど今日は膝の外側がキシんで歩くたびに痛みます。


虎竹の里ウォーキング


途中の竹林で思わぬ時間を過ごしてしまい例年より時間も遅いし峠までは何とか辿りついて、その後はUターンして帰ってこようとずっと思っていたのです。


虎竹の里ウォーキング


更に歩いて行くと、ここにも竹を伐採している竹林があります。しばらく伐採していなかった場所ですが少し手を入れるとやはり見違えるように明るくなっています。


虎竹の里ウォーキング


焼坂峠までの道沿いには、このような小道が竹林に向かって何本も伸びています。それぞれの虎竹はこんな細い道を通ってトラックの入る事のできるこの道まで
運ばれてくるのです。


虎竹の里ウォーキング


同じような細い山道がある所でとうとう立ち止まりました。そして、あまりの膝の痛さに藁をもつかむような気持ちで道端に職人が切り落していた竹を杖にしようと手にしたら...足の痛みがスーッと軽くなっていく気がします。


日本唯一の虎竹


ええっ!?新春早々ミラクル体験か?と思いましたが本当にその虎竹杖をつくだけで今までと全く違うのです。まだまだ遠いと感じていた峠が近くなってきました。竹林の向こうに輝く太陽が見えています。


焼坂


山頂に少し段差が付いたように見えるところが標高228メートルの焼坂峠です。


焼坂峠


峠に到着する頃には反対に前よりも元気が出て結構余裕となって引き返すことなど思いもしなくなっています。焼坂峠の反対側の道は、ほとんど手入れもせず自然にまかせるままの状態ですので人は歩けるものの獣道のようになっている箇所もあり車はおろか、オフロードバイクでも走るのを断念するような山道になっているのです。よろしければ、峠からの下り道を動画でご一緒ください(笑)。





2020年、新春虎竹の里ウォーキング

虎竹の里


2020年の新年も恒例となっている新春虎竹の里ウォーキングにでかける事にしました。今年のお正月休みも気持ちの良い大空とポカポカと温かい太陽の日差しが輝いて全てが新しい年明けをお祝いしているように感じます。


新春虎竹の里ウォーキング2020


耳を澄ませば聞こえてくるのは遠くで鳴く山鳥の声、見渡す限りのどかで心休まるような景色の中、歩き出します。31年間愛用する時計をのぞくと現在朝9時45分、ゆっくめのスタートでした。


新春虎竹の里ウォーキング2020


母校の安和小学校跡を通り歩いていくと文旦でしょうか?黄色く色付いた果実が見えます高知では当たり前の光景ではありますが、冬でもこんな明るい元気になるような彩が育つ土地に生まれ育っている事を今さらながに感謝するのです。


新春虎竹の里ウォーキング2020


ところが、そんな虎竹の里も人が減り続けています。子供の頃に遊んだあちらこちらにも少しづつ空地も目立つようになりました。自分達を100年もの長きに渡り温かく見守り続けて来てくれた虎竹の里に、こんどは何か恩返しをせねばと強く思いながら前に進みます。


日本唯一の虎竹


少し行くとアスファルトの道路は未舗装の道に変わります。轍のある土の道路を鉄道沿いに登っていくと所々に日本唯一の虎竹が見えてくるのです。


虎竹の里空撮


歩いているのは正面に見える焼坂の山道です。竹虎は皆様のお陰で昨年125周年を迎えさせていただきましたが、大阪天王寺で竹材商として創業した初代宇三郎がこの安和海岸に小舟でおり立ったのが約100年前の事です。わずか1.5キロしか幅のないこの狭い地域でしか成育しない虎模様の浮かび出る不思議な竹と出会ってから歴史は始まりました。


虎竹g


まさに、これから山出しされ始めようとしている竹が置かれていました。


虎竹搬出用機械


竹林に続く小さな山道に停められている搬出用の機械もブルーシートをかけてお正月休みです。


虎竹の運ばれる山道


驚く程綺麗に整備されている山道に魅かれるように竹林に登ってきました。


日本唯一の虎竹


そうすると新春の神々しいような陽射しの差し込む息をのむような竹林の光景が目に飛び込んできたのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


ほんの10分くらいのつもりが竹林を見ると我を忘れてしまいました。正午のサイレンで我にかえります。


日本唯一の虎竹


ややっ!?時計が間違っていたのか...しかし間違いなく出発したのは10時前の事でした。あれから2時間...。この竹林で竹に魅了され続けていた事になります。
浦島太郎のような気分で山道を下りて元の道路に出てきました、狐か狸にだまされたのでしようか?不思議ですが悪い気持ちではありません。





虎竹の里のランチタイム

虎竹の里、虎竹


昨日もお話しさせていただきました通り虎竹の里は日本唯一の虎竹の伐採シーズンで焼坂の山道を登っていくとこのように所々の道路脇には竹が積み込まれているのです。


虎竹の里、虎竹の葉


こうしてずっと繰り返されてきた竹の暮らしが今年も無事に迎えられて感謝の気持ちでいっぱいです。けれども早い時代の流れの中で虎竹の里だけ変わらずにいる事は難しいのです。


虎竹の里、竹林


山の職人が少なくなり伐採できなくなった竹林も少しづつ増えてきています。わずか1.5キロの間口の谷間と言いますと狭い地域のようにも思われますが峠の標高は228メートルあり広大な竹林が広がります。


ゴマ竹


しっかり管理された竹林ではまず見ることのないゴマ竹がありました。立ち枯れした竹にゴマ菌が付着したもので、京都の竹林で生産される人工的に光合成ができないようにしてゴマ菌を付着させる銘竹とは似ているようで全く別ものです。


虎竹の里、虎竹


竹林整備を少しづつしていく虎竹の林の向こうから明るい光。信じて前を向くしかありません。


虎竹の里、虎竹林でのランチタイム


さて、この山の上まで聞こえてくる正午のサイレンの大きな音。虎竹の里にもランチタイムがやってきました、鳥たちのさえずりを聞きながらのお昼休みです。






日本唯一の虎竹がすべて通ってきた竹の道

虎竹の里、竹虎四代目(山岸義浩)


師走に入って好天の続く虎竹の里です。すでに雪化粧の地域もあるようですけれど南国土佐は明るく日当たり良い場所など上着がいらないくらいの温かさ。伐採の続く竹林を歩くといつもの鳥の声に交じって「コンコンッ」そして「ザザッー」と竹を伐り出す音が聞こえてきます。


日本唯一の虎竹


いつもは静かな虎竹の里が一年で一番にぎやかになる季節、山道を車で登っていても山出しされた虎竹が脇に積み込まれています。どれどれ?どんな色付きやろうか?近年の温暖化もあって色付きが良くない状態が続いていて満面の笑みという訳ではありませんが、それでもこうして毎年続いてきた虎竹の伐採が創業125年を迎えた今年も先人と同じようにできる事に感謝の気持ちが沸き上がります。


虎竹の里、竹の伐採、山出し


知らない方がご覧になったら獣道かと思うような、この細い山道を一体どれだけの竹が通って来たのか...?これが日本唯一の虎竹がすべて通る竹の道なのです。