鼓を習っているのではない

2017年12月13日

  竹虎四代目、鼓椅子


年齢を重ねると歌舞伎や能、狂言など古くからある日本伝統の舞台にも不思議と関心が沸いてきます。だからと言って、鼓を急に習いたいと思っているワケではありません。そう、鼓の形をした竹スツールなのです。


虎竹網代鼓椅子


本体部分を支えるのは、幅の広いしっかりとした白竹ですが、中央部分に絞りを入れて弾力のある竹の特性を活かした作りとなっているのです。そして、その形は本当に鼓そっくりぜよ!


虎竹網代鼓椅子座面


座面は、日本唯一の虎竹を細かく網代編みして貼り付けています。白竹×白竹も格好が良いかと思いますが、白竹×虎竹だと色合いにアクセントが効いて更に格好良いのです。


虎竹網代鼓椅子、竹虎四代目(山岸義浩)


「おまん、ちっくといざらんかえ(君、少し座っていきませんか)」。庭先にでも、どこか屋外にでも置かれていたら思わず誘いたくなる座り心地です。
















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昼寝できるような、虎竹やたら編みソファベンチを創りたい

2017年12月 6日

  虎竹ヤチャラ椅子"


羽田空港の出発ロビーに革張りの四角いソファがあるのをご存じでしょうか?それがただのフラットな正方形ではなく中央部分に段差のあるような不思議な形をしています。社名はよく耳にする有名なカッシーナ・イクスシーが製作したとの事で荷物の多い旅行客ばかりの空港で使われるソファなのでちょっとした小さな荷物置きなどの機能性を考えたものかも知れませんが非常に印象的です。


虎竹ヤチャラ椅子、竹虎四代目


実は前々からあのようなソファを虎竹で作ると面白いなあと思っていました。虎竹ヤチャラ椅子という竹の弾力だけで編んだ一人がけの椅子は製作することはありますので、竹の弾力や肌触りを活かして広く大きな座面が出来るなら、沢山の方が思い思いに腰をおろして休めるのがソファだと何と素敵なのか!


竹ハンモック、竹虎四代目


今年は竹ハンモックなども体験することができて改めて竹と人との関係を考える機会も多かったのでより実現したいと考えるようになったのかも知れません。


虎竹ソファベンチ図面


しかし、いきなり大きなサイズをいざ作るとなると難しい問題が沢山出てきそうです。まず自分のイメージを話して絵に描いてみます。


竹虎四代目(山岸義浩)


サイズや不特定多数の方にお使いいただける強度を考えて鉄フレームを製作いただくことにしました。フレームの出来あがりを見ると、すぐに完成した虎竹やたら編みソファベンチと横になってくつろぐ笑顔の自分が浮かんできます。まだまだこれから虎竹のあしらいをせねばなりませんが、もう頭の中には出来ているのです。













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根曲竹の椅子たち

2017年12月 4日

根曲竹スツール


根曲竹(チシマザサ)は主に東北、北海道はじめ寒い地方に育つ竹で、竹と名前が付くものの笹の仲間であり高さも直径も通常の真竹などに比べるとかなり小さい竹なのです。雪の多い地域で育ちますので重みで根元が曲がるから根曲竹といいます。


根曲竹


寒い地方竹はスズ竹にしろ強靭で粘りのある特性をもっていて実用性のある竹細工には最適ですが、この根曲竹も雪に鍛えられたような堅牢さが持ち味で昔から生活用品のみならず農業用、漁業用の竹製品の素材として広く活用されてきました。現代でもその竹の風合いは根強く支持されていて籠やざるに加工されていますが本日の主役は同じ根曲竹でも、そのような小さな竹細工ではありません。


根曲竹椅子


この背もたれの付いた座り心地の良さそうな椅子をご覧になって何で作られたものか分かる方が何人いるでしょうか?恐らくは、ほとんどの方が籐製の家具か何かと思って気にもとめないかも知れません。籐家具なら海外で沢山製造されていますし、目を見張るようなデザインのものも見かけることがあります。


根曲竹家具


しかし、実はこれらがかって非常に高い評価を受けていた根曲竹製の家具なのです。今から60数年前、戦後の日本は物資不足ということで竹製品にも多く需要があり農村工業の副業として竹細工の籠が売上で日本一の地域などもあったと言う、竹を取り巻く環境も現在とは全く違う時代背景がありますが、根曲竹をひとつの工芸的な製品化として目指された方々がいた証です。


根曲竹家具


これらの根曲竹の椅子は、おそらく50年くらい前の作品ではないかと思います。弾力に富み加工性の高い根曲竹の性質を活かした家具は今では全く見る事すらできませんが、当時はテーブルなども創作されていたようです。


根曲竹家具


このように竹を丸く曲げる技は、黒竹を使った丸窓などに残っているものの黒竹が装飾であるのに対し強い根曲竹を加工する事により実用的な家具とした所が非常に面白く興味をひかれるところです。


今の時代にあれば喜んでいただける方も多いであろう根曲竹の家具、しかし、たまたま出会うことがあってこうして僅かながらもお伝えすることができています。時代の流れの中で残念ながら消え去り、忘れ去られてしまった竹細工、竹製品は数えきれないほどあるのだろうと思います。













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虎竹ペンダントライト

2017年10月11日

虎竹ペンダントライト、竹虎四代目


虎竹で作られた球形の竹編みが沢山出来あがりましたぞね。これほど一杯作る機会もあまりないので近くの草原に持ってきて転がしてみたのです。しかし、この球体一体何に使われるのかお分かりですろうか?体育祭の時期でもありますので、これに和紙を貼りつけて玉ころがしにするのも有り?かも知れません。


虎竹ペンダントライト


けんど、それにしては編み目が少し粗いですし、サイズも小さすぎますぜよ。和紙を貼ってボールにするのなら別の競技になりそうです、いやいやそもそも一閑張りのような加工をするのなら竹ひごは外側からは見えなくなりますので、わざわざ虎竹を使う必要もありません。


虎竹ペンダントライト


恐らく予想されちょった方もおられると思いますが実は虎竹ペンダントライトになるのです。竹灯りは、それだけでも竹編みの美しさを楽しめて存在感があるものなのですが、電球が灯ると更に素晴らしい雰囲気に包まれます。まるで室内が一瞬にして別世界になるように感じることもあるほどです。


ちょうどこんな感じでご使用いただくのだと思いますが、クリア球を入れると竹模様が壁に浮かびあがります。これだけの数の虎竹ペンダントライトが同じくらいの高さでズラリと並んでいても良いですし、高さを違えて変化をつけて使っても面白いものです。そして、さらに光を放ちますと、さぞ壮観だろうと想像しよります。













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虎竹の竹灯り、クリア電球とLED

2017年10月 5日

虎竹フロアライト、竹虎四代目


昨日まで連日お話しさせていただきました30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」bambu indahのバンブーテントに吊り下げられていました竹灯りを思い出すような虎竹フロアライトぜよ。


竹の灯りには、まっこと心和ませる不思議な力があります。浮かび上がる、ゆるやかな竹ならではのラインがその秘密かも知れません。


虎竹フロアライト(丸)


秋の夜長にはもってこいの静かな灯りでありますが大小ふたつの大きさがありますのでお部屋の広さやお好みに合わせてお選びいただいて楽しんでもらえたらと思うのです。


虎竹フロアライト(丸)改善前


実は、この虎竹フロアライト(丸)には最初クリア電球を入れていました。土佐和紙を下の部分だけ竹ヒゴに合わせてジクザグに切取れば、このような美しい灯り模様を照らしだすことができます。


たまらない魅力のひとつではある事に間違いありませんが、クリア電球は非常に熱を持ちますので床に置くタイプのライトでは少し安全性において不安があると感じていました。


虎竹フロアライト(丸)LED電球


そこで、せっかくの竹の影絵は消えてしまいますが安全性と節電性に優れたLED電球に交換する事にしたのです。この電球でしたら熱を持たず誤って触れても火傷をする事はありません。


虎竹フロアライト(丸)LED電球


LEDの灯りは土佐和紙を通して優しく、優美に室内を明るくします。


虎竹フロアライト(丸筒)


今回、新登場した虎竹フロアライト(丸筒)にしても、虎竹フロアライト(卵)にしても同じように熱を持たないLED電球にしており昔ながらの風情と共に安全性も十分に確保されています。


もう、随分と前の事ですがアメリカ在住のバンブークラフト作家の方のご自宅に宿泊させていただいた時に全部電気をつけずに、わざと暗くしているのかと思ったことがあります。


虎竹フロアライト(卵)


しかし、元々照明器具がそんなに多くはないのです、革張りの立派なソファが置かれた広い室内ですがスタンドライトなどが少し灯っているだけ。しかし、そこに座っているご家族の方々の表情を見ていると本当にリラックスされていました。


日本の夜は少し明るすぎると聞いた事があります。心安らかに過ごしたい夜には、こんな竹灯りがちょうどですぞね。













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国産竹すだれの重み

2017年6月17日

国産竹すだれ


日除けのといいますと竹をはじめとしてヨシ、御形(ごぎょう)、萩、がま等色々な自然素材のものがありますが竹表皮を残した竹簾は節部分をジグザグ模様に編んでいますので特徴的ですぐに見分けられますぞね。


国産竹すだれ


肩に担ぐとズッシリとくる重さが丈夫さの証のように思えるのです。学生の頃、西日の強い部屋に住んでいましたので近くのホームセンターさんで買ってきた安価な簾を使っていましたがすぐに傷んで毎年買い換えていましたが、さすがにこの竹なら耐久性はかなりありそうぜよ。


国産竹すだれ


簾は日本的で良いものだと、いつも思います。風通しがよくて気候風土に合っているのはもちろんですが、何かにつけてファジーながです。相手との境界をハッキリさせません、控え目に優しく和を大事にしながら仕切をします。


国産竹すだれ


昔からずっと暮らしの中にあって、日本文化に大きな影響を与えているものの一つだと思うちょります。














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別誂えで製作させて頂いた、虎竹玄関すのこ

2016年11月24日

虎竹玄関すのこ


青竹踏みの気持ち良さは一度体験して頂いた方ならご存じの通りです。自分なども、自宅にも職場にも置いておいて、ちょっとした暇を見つけてはフミフミして足の疲れを取っています。まあ、自分の場合は青竹踏みではモノ足りない方にオススメする強力青竹踏み踏王(ふみお)くんの更に上をいく超細めでピンポイントで足ツボを刺激しています。(実はこれは細すぎでB級品で販売できない商品です)


竹の足裏への感触の心地よさ、何ともいえない開放感のある刺激を毎日の玄関で味わっていただきたいと製作したのが黒竹玄関すのこです。ところが玄関の広さや高さな等、お客様によって千差万別ですので別誂えで作らせて頂くことも多いのです。今回は、サイズだけではなく黒竹を日本唯一の虎竹に変更して欲しいとのご要望で何台が製作させてもらいました。


別注黒竹玄関すのこ


黒竹の別注の玄関すのこを作る事はよくありますが、虎竹を使って出来あがった玄関すのこは竹の明るさが全く違いますので、やはり雰囲気があります。それぞれ違う場所に置いてご使用になられるのですが、これは実際に置いて使われている所を是非拝見したいものだと思っているのです。













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竹照明の楽しみ方

2016年9月24日

竹照明


秋の夜長だからという訳でもないですけんど、竹灯りが目につく事が多くなってきましたぞね。竹の照明は本当に素晴らしいものです、明るい時には竹の優しい雰囲気や曲線の造形美で室内の人たちを楽しませてくれます。


竹の灯り


ところが暗くなってきて灯りを入れると一変。竹編みされた一本一本の竹ヒゴが光の中で濃淡混じり合う影絵となり様々なイメージを投げかけてくれるのです。


竹ライト


時には何の変哲もない天井に、昼間では想像もできなかったような面白みのある編みの模様を描きだす竹の照明。スイッチを入れた時にポッと和みの空気感につつまれるのも竹灯りの魅力ぜよ。













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懐かしの図面竹人形

2016年6月 1日

図面竹人形


これは随分と古い竹製品が出てきたものですぜよ。片目は無くなっていますし、まわしも綱も色褪せ形も崩れちょります。恐らく初めてご覧になる方も多いかと思いますが、かっては、このような竹人形が竹虎の店頭にズラリと並んでいた時代もあるがです。作られちょったのは40年...いやいや50年も前の事やろうか。陳列されていたのは竹虎だけではありません、観光施設やお土産物販売所、レストランなどでも販売されたり、又この竹人形に「いらっしゃいませ」などの文字プレートを付けて飾って店頭に置かれちゅう所もあったりしましたぞね。


けんど、これは立派な図面竹が使われています。図面竹は京都で職人さんによって孟宗竹に模様を色付けされた竹ですが、この竹の風合いを活かして高知の逞しい土佐犬をイメージして製造されていたのです。太い竹を使っていますので高さも50センチほどはあるでしょうか、当時はこのような大きさの竹製品であっても流通していた事を思えば、ゆるやかな川の流れのように変化の少ない竹業界であっても住環境の変化や時代の移ろいにより竹の商材もどんどん変わってきていることが分かるのです。


それにしても懐かしい。すっかり忘れかけていましたが、この竹人形を見ていたら幼い頃に周りに埋もれるくらい沢山あった竹の事をひとつ、ひとつ思い出してきましたぜよ。あんな物もあった、こんな物もあった、ああ、そうやった...。思えば思うほど当時の竹が、どれだけ豊かで、いかに生活の中に竹があふれて様々に役立っていたのかを改めて感じるのです。













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竹編みフロアライトの光

2015年12月22日

白竹フロアライト


前にブログで少しだけお話しさせてもらった事がありますけんど、例えば長い廊下などにも置けるような行燈というか、足元を静かに照らす竹灯りをご紹介したいと思いよりました。近年、いろいろな場所で竹をハス伐りにして中にロウソクを入れた竹灯りのイベントが開催されよります、丸い竹筒にゆらぐ自然な光というのは本当に素晴らしい物で、無数に並べられてずっと向こうまで続く幻想的な光景がずっと頭にあったのかも知れません。


白竹フロアライト編み目


洋室でも和室でも使えて、控えめに照らす竹のフロアライトの面白さは竹編みにありますぞね。様々な編み込みは、お客様が実際にご使用になられるお部屋では直線の組み合わせとなるのです。


白竹フロアライト


蝶々、三本縞、六ツ目花と、それぞれ名付けた編み込みの三種類を今回ご紹介しちょります。照明器具は、やはり中に光りが灯ってこそ、その美しさを発揮できますにゃあ。


白竹行灯


日本人の暮らしの中に竹は無数に取り入れられ、役立っていたという事をお話しさせていただく事がありますが竹の照明器具等にしても自分の小さい頃には今とは比べものにならないくらい製造されよりました。自宅にも吊り下げるタイプから壁に取り付けるタイプ、部屋の隅に置くタイプまで色々と使われよりましたし、又竹虎本店でも沢山販売もしよったのです。大手電機メーカーさんの分厚いカタログにも掲載されるような量産型の竹照明もあった頃ですので全国でみれば、かなりの数の竹職人さんが専門に製造されていたと思うのです。


白竹照明


しかし、それも今は昔。竹照明を製造される職人さんは、ほとんどおられなくなり、見かける事も本当に少なくなっちょります。随分前の事ですが高知の梼原町という所に雲の上のホテルという洒落た宿泊施設があり人気になっちょりますけんど、この入り口ロビー部分に大きな大きな竹照明を製作させていただいた事があったがぞね。


あまり行く機会のある所ではありませんが、たまに夜間に通りかかると、その優しい光は今でも健在でホッと心が和みます。暗闇の中に浮かび上がる蝶も、三本縞も、その灯りとは比べものにならない小さなものですが心がちっくと温くなるのは同じなのです。













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