
竹の曼荼羅
もう2年前くらいになると思います、均等に割られた孟宗竹が大量に届いた事があります。一体何に使われるのかと聞きますと、ひとつひとつのパーツを組上げて竹の曼荼羅にされるとの事でした。四国霊場第二十二番札所である平等寺さんは、昔から筍の産地として知られる阿南市にあるので、竹にこだわられているのかも知れません。組上がると高さが6メートル、幅は12メートルにもなる巨大な曼荼羅が姿を現すことになります。

耐久性をあげる竹の炭化加工
竹虎が少しだけお手伝いさせて頂いたのは、竹を炭化させる加工をお願いされたのです。青竹酒器や門松などをご覧になられて、ご存じのように、竹はそのままだと色合いはすぐに退色してしまいます。カビも生えやすいので品質管理のためにとの事でした。近年、虫害も多いので、防カビ、防虫のために炭化加工する製品は増えています。炭化すると竹の硬度が上がり耐久性が高まるという効果も期待できます。

実は、ずっと行きたい行きたいと思っていた平等寺さんは同じ四国にあるとは言え、車に行ってもなかなか遠くてずっとお伺いする機会がありませんでした。

ようやく、竹曼荼羅を拝見できて、その迫力に驚きます。予想をはるかに上まわる大きさです、竹に灯りが入ると神々しくて、とても美しいものです。この大きな曼荼羅が光を放ち浮かび上がれば、どんなに素晴らしいかと思って、手間にあったベンチにしばらく座り込んでいました。

今やお遍路さんは海外の方も多くて、この日も欧米やアジアの方々が次々に参拝に訪れていましたが、皆さんこの大きな竹曼荼羅に足をとめ、近づいて眺められていきます。

綺麗に穴の開けられた竹板は、5600枚もあるそうです。

それぞれ古くなっていくスピードにも差があるものの、いずれは朽ちていき土に還っていきます。それが自然で竹のよいところです。

四国霊場第二十二番札所・平等寺
弘法大使にゆかりの四国霊場は全部で八十八か所あります。徳島県の霊山寺から始まり、高知、愛媛と通って香川県の88番大窪寺まで、それぞれ豊かな自然に囲まれ、同じ四国とはいえ違った特色のあるお寺が魅力のひとつでもあります。孟宗竹の山々に囲まれた平等寺では、この日も竹を加工する音が竹林に響いていました。
