竹碗かごのある家が好き

2018年1月17日

  竹籠、椀籠のある暮らし


竹細工がひとつあれば、いつものキッチンが大変身します。竹の持つ優しさ、強さ、しなやかさ、温かみが自然と広がるのだと思います。ホッと気持ちが緩むのは竹を見た時、だから、竹碗籠のある家が好きです。


椀籠の活躍した土佐のお客


自分は中学から全寮制の学校に入学したので縁遠くなるまでは地域のあちこちの「お客」に顔を出していました。「お客」というのは法事や神祭の度に親戚やら隣り近所から沢山の方が、それぞれの自宅に集まる宴席です。その日は母親達も手伝いに出ていますので自宅での夕食はありません、自然と子供たちも皆その「お客」にやってくるのです。


襖を取り払って大広間のように設えた部屋には座卓が用意され、ツマミからお寿司、羊羹まで大皿に盛り込まれた高知ならではの豪快な皿鉢料理、カツオの刺身も負けないくらい大きな皿盛られてズラリと並んでいます。


ガラガラと戸を開けるとワッと聞こえる上機嫌の大人達の笑い声!本当に楽しい思い出ですが、自分の場合は、そんな温もりに竹籠が重なります。


スズ竹丸かご


何人来客があるか分かりません、入れ代わり立ち代わりですから小皿やコップ、お箸が沢山必要です。台所には次々と使用済みの食器類が運び込まれるのですが、とても乾かしれきません。大きな竹笊に重ねられ土間から庭先や縁側に運ばれていくのです。竹碗籠にはそんな小さい頃の思い出あるので大好きで、大切にしたいのです。


当時は家族の人数も多かったので沢山の食器を入れる大きな籠が必要でしたが今では事情がかなり違ってきています。少し前まで販売していたスズ竹丸かごは直径が30センチ程度だったでしょうか。上げ底になっていて茶碗籠として愛用されてるいるのを拝見した事がありましたが、深さもありますので今の生活に茶碗籠としては少し大きすぎるかも知れません。


足付き台所籠(大)


淡竹で編んだ台所籠は大きいサイズでも33センチ程度にしています。深さも足部分もいれて10センチ、これでも二種類用意している大きい方のサイズです。竹籠のある暮らしが好きだからこそ、皆様に使っていただけるサイズ感は大事だと思っています。


すべての小中学校の玉入れ籠が竹籠戻ればと願っていますが、同じように多くのご家庭に竹籠が戻る日を願っているのです。


この動画は出版記念の懇親会ですが「土佐のお客」は、こんな感じです。















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スマホ首、ストレートネック、クレーンネックをご存じですか?

2018年1月16日

スマホ首、ストレートネック、クレーンネックの竹首枕


昔はなかったけれども生活様式や暮らし方の変化によって生まれた現代病と呼ばれる病があります。たとえば足の親指が小指の方に極端に曲がっていく外反母趾は女性がハイヒールなどを履くよになってできた足の病気であり、その昔の鼻緒の生活の時にはなかったそうです。そこで竹皮草履など室内でも鼻緒の履物が見直されて外反母趾の予防に使われたりしていますので竹が現代病に役立つことは他にもありそうです。


スマホ首、ストレートネック、クレーンネックの竹首枕


今、若い学生さんなどを中心に言われてるのがスマホ首、あるいはストレートネック、クレーンネックなどとも呼ばれる症状をご存知でしょうか?首や肩の傷み、頭痛、めまいなど様々ですが新国民病と言う方もおられるほど多くの方がこの傾向にあるのはパソコンの普及、そして一日中使っているスマホにあるようです。


スマホ首、ストレートネック、クレーンネックの竹首枕g


そんなスマホ首対策に極太孟宗竹を半割にした竹首枕が活躍します。実はこの半割枕の歴史は古くて、ずっと昔から竹の放熱性や肌さわりの良さを活かした竹枕がありました。新しい病が出てくるのは喜ばしい事ではありませんが、この時代になってようやく人が竹枕に追いついてきたのかも知れません。


スマホ首、ストレートネック、クレーンネックの竹首枕


両サイドに入れた切れ込み、竹首枕のデザインはそのまま昔の製品を踏襲した形にしています。


スマホ首、ストレートネック、クレーンネックの竹首枕


素材の孟宗竹は安定させてるために加工する前に高温で蒸し焼き状にして油抜きした状態にしています。ここだけ見ると竹の太さは均一で丸く、身もしっかりと厚みがあるものと勘違いされそうですが、この積み上げられている何十倍もある沢山の素材の中から厳選して、竹枕に適した使用できる竹材料のみ炭化しています。














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「ねはんの会」土居瑞先生、第25回高新大賞受賞

2018年1月15日

第25回高新大賞「ねはんの会の土居瑞(みず)先生


その日は新聞を見てビックリ!そして本当に嬉しく思いました。高知新聞厚生文化事業団主催の第25回高新大賞を「ねはんの会」の土居瑞(みず)先生が受賞されたのです。地域の障害福祉に50年以上も取り組んでこられた土居先生とは祖父の代からのお付き合いになっていて瑞先生と呼んで親しくさせて頂いてきました。


土居瑞(みず)先生、竹虎四代目(山岸義浩)


昔は黒竹暖簾というものを作っていて小さい竹、短い竹筒に糸を通すという細かい仕事が沢山あったので、瑞先生の施設におられる生徒さんに手伝ってもらっていたのが、そもそもの始りだったようです。


ある程度の年代の方でしたら覚えておられる方も多いのではないでしょうか?昔の室内の天井に吊られた灯りにはスイッチ紐がついていました。その紐を引っ張って電気を点けたり消したりしていたものですが、スイッチ紐にも黒竹や染竹を使った製品があって当時は大ヒット商品だったのです。


涅槃の家


「生涯現役 余生はなし」がモットーの先生は今でも高知市春野町にある多機能型障害福祉サービス事業所「涅槃(ねはん)の家」で多忙な日々を送られていますが、高知新聞さんから表彰状と副賞が贈られるとの事で自分もお祝いに駆けつけていました。


第25回高新大賞「ねはんの会」土居瑞(みず)先生受賞


事業所に通われる皆様、ご家族の皆様、職員の皆様で会場はいっぱい、熱気に包まれています。


第25回高新大賞「ねはんの会」土居瑞(みず)先生受賞


そして、瑞先生の受賞挨拶を拝聴して改めて先生の功績の偉大さ、大きな意義を痛感しました。


土居瑞(みず)先生受賞、筆文字


こちらには何度もお伺いした事がありますが、いつも楽しみにしているのが皆さんの筆文字です。書道をたしなむ瑞先生の指導で素晴らしい文字を書かれているので感動です。自分が下手なりに筆を持つようになったり、竹筆を製作したりしたのも実はこちらで多くの書道の作品を拝見させてもらった事が理由のひとつなのです。


門セット


瑞先生のご自宅には祖父である竹虎二代目義治が製作した門セットがありました。もう数十年前の仕事ですので古くなり朽ちかけていました。


新門セット


それを新しくして欲しいとの電話を頂いてからが瑞先生と自分とのお付き合いの始まりです。まだ20代の後半だった自分は竹が一体誰の役に立って、誰に喜んでもらっているのか知らずにしました。


「こんな竹なんか、こんな竹なんか、こんな竹なんか...」


何千回、何万回思ったことが分かりません。しかし、どうしても忘れられない虎竹。あの職人の顔、歴史を刻む山々、竹しかないボロボロの工場。背を向けても、どうする事もできず、あふれるのは涙だけ。そんな時に「自分の虎竹」を教えてくれたのが瑞先生だったのです。














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続・帝京大学駅伝競走部と強力青竹踏み「踏王(ふみお)くん」

2018年1月13日

青竹踏み、強力青竹踏み踏王くん


長距離ランナーは毎日の練習の中で足を酷使するので知らないうちにランニング障害を起こす事があるそうです。足底筋膜炎(そくていきんまくえん)や疲労骨折などというお話しを伺いましたが下半身を中心とした様々なトラブルがあるようです。


しかし、身体には自然治癒力があり、それを最大限に引き出すために古来日本で使われてきた青竹踏みを活用されるとの事でした。これからは練習前、練習後に強力青竹踏み踏王くんが選手の皆様のお役に少しでも立てればと思っているのです。


青竹踏み、強力青竹踏み踏王くん


一般的に青竹踏みは孟宗竹を使いますのでアールも緩やかで足裏の全体に刺激を与えるような感じです。初めての方を含めて多くの皆様にはこちらをオススメさせてもらっています。ところが、自分などもそうなのですが毎日愛用していますと足裏にダイレクトなツボ押し効果が欲しくなってくるのです。仕事や運動で足に疲れがたまっているような場合は特にそうなのです。


そこで、細身の真竹を使った急な角度の強力青竹踏み踏王くんが生まれたのですが、元々は長年の青竹踏みファンである竹虎社員の要望で形にしたものでした。


強力青竹踏み踏王くん


ところが、真竹は孟宗竹に比べて細身であると同時に身の厚みも比較的薄いので材料集めが大変です。また青竹踏みには強度を考えて一本の長さの間に竹節を2つ入れるようにしていますが、真竹はこの節間が長く一本の竹から適材として使える部分が思うよりもずっと少ないのです。


しかも、普通の青竹踏みは半割にして使うので一本の竹から2個製品ができますが、強力青竹踏み踏王くんは急な角度を保つために「6:4」の比率で製造しています。つまり、一本の竹から1個の製品しかできません。苦労して集めた素材を十分乾燥させ、厳選し、その結果コスト高になるという踏王くんですがツボに直接効く気持ち良さを一人でも多くの方に知ってもらいたいので作り続けています。


強力青竹踏み踏王くん


さて、沢山ある在庫の中には乾燥が十分できてなかったりして時間の経過と共に細い強力青竹踏みが更に丸くなり細くなるものがあります。これは販売できずにB級品として残ってしまうのですが実はコレが又良いのです。自分は自宅でも会社にも数本持っていて、それぞれ電話しながらや、テレビを見ながらフミフミしてますが何を隠そう使っているのは全てこのB級品(自分では超A級品と思ってます)なのです。


非売品なので社員やお得意様には差し上げる事がありますが、今回の帝京大学駅伝競走部様にも、きっとお役に立てるのではないかと思って探してみましたが、年末の大掃除で配ってしまったようでお目当ての超A級品はあまり有りませんでした。今度の機会には、是非お届けさせていだたこうと考えています。














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帝京大学駅伝競走部と強力青竹踏み「踏王(ふみお)くん」

2018年1月12日

青竹踏みと強力青竹踏み


青竹踏みは竹を半分にしただけの非常にシンプルな竹製品ですが古来ずっと日本の家庭では愛用されていた足の健康グッズです。足の疲労、むくみなどに効果絶大で沢山の嬉しいお声をいただきますものの最近の若い方の中には、このスグレモノをご存じない方も増えているので少し危機感を持つこともあります。


ところが、昨日本当に嬉しいご注文をいただきました。何と今年の箱根駅伝でも総合第9位になりました帝京大学駅伝競走部様から沢山の青竹踏みへのご注文を頂いたのです。


虎竹電気自動車竹トラッカー「チャレンジラン横浜」


箱根駅伝といえばお正月に一大イベントとして楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。実は、一昨年の虎竹電気自動車竹トラッカーで高知から横浜まで1000キロを走破した「チャレンジラン横浜」にて静岡県三島市から小田原までの箱根越ルートを選んだのは、この大学駅伝の影響に他なりません。箱根の山を走り抜けるランナーと同じ道を走って、日本の剣と言われる険しい道を少しでも体感できればと思ったのです。


ところが箱根の坂道は自分の想像をはるかに越えていました。三島のスタート地点から箱根峠までは、わずか16キロしかありません。ところが平地なら50キロ近く走行できる竹トラッカーがあまりの急こう配で満タンにしていた電池が悲鳴を上げます!箱根峠手前ですでに電池切れの状態になったのでした。


充電しようにも早朝で何処も開いておらず箱根駐在所に助けを求めねばならなかった思い出のある箱根。あれから更に箱根駅伝のファンになり、特に山の登り下りには思い入れがあるのですが、そんな駅伝を走る帝京大学駅伝競走部様からのご注文だったのです。


強力青竹踏み「踏王(ふみお)くん」


しかも、ご用命は普通の青竹踏みではありません、ご用命は足裏のツボにピンポイントでギュッと効く強力青竹踏み「踏王(ふみお)くん」でした。さすがに走る事、足のスペシャリストの方々ですので効果的なものは良くご存じだと思いましたが竹材も豊富な孟宗竹という大きな竹を使う青竹踏みは良くあるものの、細身の真竹を使った竹踏みなどは全国探しても竹虎にしか無いのではないかと思います。


上級者用青竹踏みとも言うべき強力青竹踏みを良く知って頂いていたなと思っておりましたら、懇意にされている高校の陸上部に行った際、グランドにブルーシートを敷いたその上に選手用としてズラリと並べられている踏王くんを見たのがキッカケだったそうです。足が勝負のスポーツの現場で使っていただけている事に嬉しさを感じます。














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雨の虎竹の里、行きはよいよい帰りは怖い

2018年1月11日

雨の虎竹の里の山道


竹伐採のシーズンは今月1月末までですが、雨が降ると竹林に入る事はできても細く急な山道を機械で上り下りする事ができなくなります。画像では、なかなかこの急角度の斜面というのがお伝えしずらいのですが見学に来られた方の中には少し上がってきて頂上に向かう道を見ただけで竹林まで登るのを諦める事すらあるようなキツイ傾斜の坂道です。


雨の虎竹の里


なので雨の日に山に行く事は本当に少なかったのですが、たまたま機会があって濡れた竹林に入るといつもとは全く違った竹の表情があり驚いた事があります。濃い緑色の竹葉に虎竹の色合いが黒光りして見える、雨音だけしか聞こえない静寂の世界、知らなかった雨の竹林の魅力を教えてもらった気がして感謝したのです。


雨の虎竹の里の山道


ただ、やはり帰りは要注意。虎竹の里周辺の土壌は粘土質の赤土です、雨に濡れると光沢を放つ山道は本当に滑りやすいのです。慣れない方でしたら手ぶらでも尻込みしてしまって、尻もちをつきながら恐る恐る下る雨降りの山道。この道で働く山の職人の凄さを思う、虎竹の里の「行きはよいよい帰りは怖い」です。













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渡辺竹清先生の煤竹ペーパーウェイト

2018年1月10日

渡辺竹清先生、竹虎四代目(山岸義浩)


先月は久しぶりに父母と揃って渡辺竹清先生のご自宅兼工房にお伺いさせてもらっていました。先生はお仕事はすでに引退されて悠々自適の生活をされていますが、祖父の代からこうしてお付き合いさせて頂けるのも先代からのお陰です。


渡辺竹清先生パーティーバック


先生の作品に多用されているのは100年、200年前の煤竹。そんな時代を経た竹を後世に伝えるために作品にされていると言われていましたが、このような美しい作品となり命を宿した竹はずっと遺っていくのだと思います。


渡辺竹清作、煤竹ペーパーウェイト


緻密な網代編みと対照的な乱れ編みの作品も創作されていましたが、そんな中のひとつで珍しいペーパーウェイトをいただきました。振ると音がするのは重しのための小石が入れられているため、竹鈴は音で邪気を祓うとされていますけれど、使うたび心地のよい音のする先生の作品も年の初めから良い事の起こる福音のように聞こえて仕方ありません。













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3種類に選り分ける消臭用竹炭(バラ)について

2018年1月 9日

土窯竹炭(バラ)


竹は衣食住の全てに関わり役だって来たという事はいつもお話しさせていただきます。しかも、活用できるのが稈(カン)はもちろんの事、竹の根から枝から葉、いやいや竹になるまでの筍も食用のみならず竹皮は抗菌性などの機能性まである優れた天然素材なのです。


しかし、それだけではありません。竹は焼いて炭や灰になっても更に驚くような性質を持ち生活に役立ってくれるので本当に凄いとしか言いようがないのです。


シックハウス用竹炭


高知と言えば土佐備長炭が有名ではありますが、そのような炭窯でなくとも地元の山々には小規模な窯が点在していて山深い小さな集落などにも一つくらいは炭窯がありました。そのような炭窯で焼かれる竹炭は400度程度の比較的燃焼温度の低い窯で柔らかく割れやすいため形状も様々ですので竹炭(バラ)と呼んでいますが消臭や湿度の調整に向いた竹炭です。


電気伝導率が高く、叩くとキンキンと金属音が出るような高温で焼いた竹炭が注目されていますが使い方によればこの低温で焼かれた竹炭(バラ)の方が効果的な場合もあるのです。


土窯竹炭(バラ)選別作業


高温の竹炭はシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの吸着に優れます。随分前の事ですが新築マンションを借りた時には入居する数週間前から最高級置き竹炭を多めに持ち込んでいました。


ところがアンモニア臭などの悪臭対策には竹炭(バラ)の方が安価で使い易くもあり、効果的な場合もあります。竹虎ではこの低温の竹炭(バラ)も炭窯から出されたものを室内でも使いやすいようにと全て手で選別して3種類に選り分けているのです。














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竹取物語に登場する「光輝く竹」の秘密

2018年1月 8日

淡竹(虎斑竹)


竹取物語と言えば日本最古の物語とも言われて誰もが知っているお話しです。竹取の翁によって光輝く竹の中から生まれて翁夫婦に育てられたかぐや姫を巡る物語ですがどうしても「光輝く竹」というのが気にかかっています。以前、梅雨時の孟宗竹が光輝く竹であると30年ブログに書いたことがあります。


孟宗の若竹には注意していないと見逃すくらいの産毛のようなものが生えており、雨の湿気で本当に信じられないほど光輝いて見える事があるのです。連日の雨で回りの景色が暗く沈んでいる中、まるで浮かび上がらんばかりの竹の神々しさに出会えば竹取り翁ならずとも何かを感じてしまいそうです。


しかし、孟宗竹が日本古来種であれば、これで問題解決ですが実は孟宗竹は中国から江戸時代に入ってきた外来種でありこの物語が成立した1200年も前には日本になかった竹なのです。


それでは「光輝く竹」とは一体何なのか?


それは淡竹(はちく)に間違いありません。淡竹のひとつの特徴として白く粉が吹いたように見える竹表皮があります。何を隠そう日本唯一の虎竹も淡竹の仲間ですが、独特の虎模様はこの白塗りした下に隠されています。虎竹と言っても全ての竹に色付きがあるのではなく、一級品の色合いになるのは一部の竹だけです。


ずっと色付きのない竹も多いのですが、そのような竹に何かの拍子に日の光が当たった瞬間、「光輝く竹」が表れ竹取り物語の秘密が解けた事を確信するのです。遥か昔、翁は淡竹の林でこのように光る竹を見つけて、かぐや姫が誕生したのです。


雨に濡れた虎竹


白粉に隠された虎模様を一般の方が見分けるのは少し難しいかも知れませんが、簡単に虎模様を見ることができる事があります。先日の雨模様の日に山出しの様子を確認に行くと、雨水で濡れた竹表皮には美しい虎模様がしっかり見てとれます。


Installation kaguya出版記念企画


昨年、東京国際フォーラムにて開催されたアートフェア東京2017がありました。竹取物語をテーマにしたInstallation kaguyaに虎竹を使って頂いたのですが、この時の企画をまとめた本が出版されてアマゾンで販売されています。


また、蔦谷書店さんの方で特別コーナーを作り出版記念の展示が開催される事になっているそうです。代官山蔦屋書店では今月1月11日(木)~31日(水)、京都岡崎蔦屋書店で1月11日(木)~2月12日(月)、梅田蔦屋書店で1月10日(水)~31日(水)の会期を予定されています。蔦屋書店と言えば若い方々にも人気のスポット、虎竹の事も知っていただく機会にもなれば嬉しいと思っています。













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車窓からも美しい虎竹の里

2018年1月 6日

竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


新春!日本唯一虎竹の里ウォーキング2018年でスタートしたのは午前9時30分です。焼坂の山道は虎竹の古里と言うだけあって道の両側に竹が繁っている箇所が点在していますので、ゆっくり竹の成育を観察しながら歩きます。


竹葉の道


竹は一年を通して青々とした葉を繁らせて生命力があふれる植物でもありますが、実は「竹の秋」と言われて落葉する時期があります。同時に若々しい新葉がはえてきますので目立つことはありませんが竹林を通る小道には竹の葉が敷き詰められています。


テングス病


見慣れない竹を見つけました。近年淡竹(ハチク)の開花が話題になることがありますが竹の花ではありません、Aciculosporium take Miyakeと言う病原菌が原因のテングス病です。弱った竹に見られる事が多い症状なので虎竹の里ではあまり見る事はないものの山の抱える問題をこうして教えてくれているのです。


何千回、何万回と通った道であっても車に乗っているのと歩くのでは景色が全く違います。所々で立ち止まり、竹林に続く脇の細い山道を登ったり、1200年続く遍路道に寄り道したりで山越えして国道56号前にでる頃には正午も随分すぎて12時30分頃になっています。


土佐久礼駅


そこから更に歩いてJR久礼駅には午後1時すぎに到着するのですが、ちょうど午後1時31分発、普通列車の須崎方面行がやって来ます。


久礼駅時刻表g


虎竹の里にある安和駅は特急列車は停車しません、なので普通列車に乗らねばなりませんが久礼発の安和行きと言いますと一日6本しかなくて午後1時に乗れないと次は午後5時まで待たねばなりません。時間に追われてばかりの生活ですが、こんな長閑さも悪くないのです。


毎年、この汽車に乗りますが歩けば安和から4時間近くかかる距離もJRならほんの数分。山越えで歩いて来た焼坂も長いトンネル一本、真っ暗闇を抜けると眩しい日差しの虎竹の里です。ガタンゴトン、ガタンゴトン...意外とスピードのでる1両編成のJRで揺られるのも、ほとんど乗る事がありませんので新鮮な気分です。





何より汽車の車窓から見える虎竹の里が最高です!ここは、やはり美しく豊かな所です。安和駅は無人駅の小さな駅なのですが目の前には雄大な海が広がっていて最近ではわざわざ県外から車でやって来られる方も多いのです。この日もホームでは本格的な三脚を持って安和海岸の絶景を撮影するカメラマンの方がおられました。見慣れた景色なので地元ではつい見逃してしまう、かけがえのない地域の宝。実は、日本唯一の虎竹も同じように自分たちこそ価値をもっと見直さねばならいと思っているのです。













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