「NO BAMBOO NO LIFE」竹のない人生など無い

2018年10月22日

大正市場、田中鮮魚店の田中隆博さん、Maryvonne Wetsch、竹虎四代目


虎竹の里から車ですぐの漁師町久礼は昔からカツオ漁で有名です。あの青柳裕介の漫画「土佐の一本釣り」の舞台となった町であり自分が小学校の時に映画化された時には知った街並や風景が大きなスクリーンに映し出されて興奮したものです。ちなみに準主役八千代役として、解散したキャンディーズの田中好子さんが初出演された映画で話題にもなりました。


鰹


久礼大正市場には今朝も立派なカツオがあがっています。昔の安価な時であれば一匹数百円という事もありましたが、近年はカツオ資源も心配せねばならないくらいだそうですので大きな鰹は価格もそれなりです。


鰹のたたき


田中鮮魚店の田中隆博さんが鰹のタタキを焼いてくれます。フランスから初めて虎竹の里に来られたMaryvonne Wetschさんは来日14回という日本通ではありますけれど藁の豪快な火で焼くのはあまりご覧になられた事はないのではないかと思います。


鰹のタタキ


実は久礼や須崎辺りでは鰹はあまりタタキにはしていませんでした、新鮮な鰹はそのまま「生」で食べるのが一番なのです。自分も小さい頃から食べ飽きるほど食べていたのはナマ、タタキは大人になって県外の方と食事をとる機会が増えてからの事でした。焼いたとしてもかなり薄く、それが山間部や漁港から遠い土地になると高知の中でも焼きが厚くなるので面白いものです。


久礼の素晴らしいところは人気のタタキも食べられるし、昔から地域で食されてきた鰹の「生」文化に触れてもらえる事かと思います。


田中鮮魚店の田中隆博さん


さて、鰹のタタキも燃える、漁師町久礼が熱くなっています。大正町市場のTシャツもできたらしいのです。田中さんの胸にも白抜きで鮮やかに「NO KATSUO NO LIFE」と書かれています、竹虎は「NO BAMBOO NO LIFE」と2011年から、ずっと言い続けてきました。この炎が、ずっと広がっていけばいいと思っています。

















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続・時代と共に移ろう青物竹細工

2018年10月20日

お一人様の茶碗籠


竹編みの工房はどこも思ったより随分と広い。それは長い竹を扱うので仕方ない事なのです。自宅兼工房のような形で仕事をされている職人の多くは長尺物の竹を使うために壁に穴を開けていたりする事が珍しくありません。誰だったか手元に垂れ下がった紐をスッと引くと、後ろに空けた竹用の小窓がパッと開く細工をしていた職人もいました。


お一人様の茶碗籠


坦々と進んでいく竹編みが完成しました。これから口巻の竹を取っていきます。


お一人様の茶碗籠


職人は手が四本あるといつも思う。ヒゴ取りの時にはもちろんですが、竹編みの際にまでも上手く足をつかって仕事をするのです。


お一人様の茶碗籠製造


竹ヒゴの表皮を薄く剥いでいます。この加工は丸竹の時にされる職人が多いと思いますが、父親譲りのやり方を変えることなくずっとこのやり方を貫いています。


お一人様の茶碗籠


口巻ができれば完成、後は水切れと通気性をよくするため四隅の底に足を付けて出来あがり。見事な出来栄えです。
















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時代と共に移ろう青物竹細工

2018年10月19日

お一人様竹碗籠


底を角くした椀籠は立ち上がりの部分が難しいと職人は口を揃えます。特に椀籠の場合には水をはじく竹表皮部分を内側にして編むので急角度で編み上げるのは技術が必要なのです。


家族の多かった昔は飯籠にしても茶碗籠にしても、両手で抱えるような大きなものがありましたが時代の流れと共に家族の人数が少なくなり台所も小さくなるとコンパクトな竹籠が求められるようになり数年前から「お一人様」として小さな茶碗籠を製作するようになりました。


お一人様竹碗籠、竹職人


今までのサイズ感を変えて小さくするのは実は難しい事なのですが、さすが熟練の職人です、もくもくと竹編みは続いていきます。


お一人様竹碗籠


竹は油抜きと言って、熱を加えて余分な油分を取り除く事により美しさを出し、耐久性や強さを高めるものです。しかし、「青物細工」は竹素材そのままを使い長く使える籠に編んでいき、竹本来の素朴さを活かしています。


普通は粘りがある扱いやすい真竹が使われる事が多いのですが、地域によっては淡竹(はちく)が好まれています。そして、淡竹を使う職人は真竹は嫌だと正反対の事を話すので面白いものです。更に嬉しくなってくるのは、この職人。自分で竹山に入り頃合いの竹を伐って担ぎ出してくるのですが先日は淡竹だったのに、今日は真竹だったりします。


「真竹の良いものがあったから...」


ああ、似ている


「今日は、良い魚が入ったから」


まるで鮨屋のオヤジのようでもあります。

















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いよいよメキシコから凱旋!日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」

2018年10月18日

日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


世界竹会議に出陣していた日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」がいよいよ帰ってくる事になりました。メキシコからの出国で何かあったり、寄港先でトラブルがあったりして本来なら9月末にも帰ってくるはずだったのが2度、3度と遅れて遂には11月まで延期かも?との連絡まで来ていました。


日本を出発する時には暑い、暑いと言っていたのに、これでは到着する神戸港から大阪市内の菩提寺まで墓参りに走るのに風が冷たくなるかも?などと思っていた矢先本日遂に電話がかかってきて帰国の日程がほぼ確定したようです。今までは遅れる予定だったのが今度は反対に早まって来週末には引取りさせてもらえるとの事です!


お客様から竹虎への葉書


先日、お客様から心温まる嬉しい手書きのお葉書をいただきました。その中には日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」を描いてくださっている物もありました。世界竹会議のために作った虎竹和紙の幟旗まで綺麗に書いていただいて本当に皆様に応援いだたいているのだと言うことが伝わってきます。


神戸港から大阪中央区の本政寺までは40キロ程度、しかし実際にはもう少し大阪寄りの倉庫からスタートしますので途中寄り道しても十分電池燃料はもってくれる距離ではあります。走り切った所にはトレーラーでお迎えに来てもらっていて虎竹の里まで運んでもらう計画です。













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強力青竹踏みの割れ

2018年10月17日

強力青竹踏み


普通、青竹踏みは身の厚い一本の孟宗竹を半割にして使うのです。ところが、もっとガツンと来る青竹踏みが欲しいと言う社員の要望に応える形で製造をはじめた強力青竹踏み踏王(ふみお)くんは少し細めの真竹を使います。細身の竹だから急なアールが足裏にピンポイントで刺激があって初心者には少しオススメできかねますが、毎日愛用する上級者には一度使ってしまうと手放せない至極の逸品です。


しかし孟宗竹のように半割にするわけではなく、より強い痛キモ感のために6:4の割合で切り割りしてします。つまり、本来なら一本の竹から二つできるはずの製品が一つの製品しかできないのです。全体重がかかる物です、強度を考えて竹節を必ず二つ入れていますが、竹節の間隔は竹の元の方は短く、ウラ(先端)になると長くなり直径もだんだんと細くなります。従ってその頃合いの竹ばかりを選んで伐採して、更に厳選して製造しているのです。


青竹踏み


しっかり乾燥させたつもりでも自然の竹は呼吸しているので湿気を吸ってカビが生える、虫も入ります。竹によっては歪みがでて加工しなおす事もあるし、縮んだり、反対に広がったりもするのです。真竹は厚みのある竹ではありますが、日本最大級の孟宗竹ほどではないので沢山製造していく中にはこうして割れてしまう物もあります。


単純に竹を伐っただけの簡単な品のように見えますが、実は竹材確保だけでもかなり大変なものです。恐らく一般的な青竹踏みで満足できなかった方は多いかも知れませんが、今までずっと製品としてありそうで実は無かったものです。やはり、それなりの理由があるのです。













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日本唯一の虎竹、竹のサンクチュアリ

2018年10月16日

日本唯一の虎竹林


「うわーっ、これはヤバイ!」


後ろからついて登ってくる方の弾んだ声に思わず振り向きます。目がキラキラ輝いて、ワクワクされているのが伝わってくるので嬉しくなります。しかし、虎竹の竹林はまだ見えてきたばかり、これからなのです。


日本唯一の虎竹


「本当に明るいですね!」


普通の竹林は手入れされず間伐もされていませんので竹の密度が高すぎて薄暗いところばかりです。風通しも悪く湿り気を感じてしまいますが、本来人の暮らしと共存してきた竹の本来の姿はこのようなものだと思います。


「皆さんがいつも見ているのは竹藪、これが竹林です」


虎竹林の中に入ってもらいました。下を流れる川のせせらぎと小鳥のさえずりが聞こえます。


「朝は品川にいて、今は別世界だ」


竹林の撮影


さっそく撮影をはじめたカメラマンが一言。


「一日中撮っていられる...。」


こうしてお越しいただくカメラマンの方は実に様々な場所に行って、色々な所を撮っているので知っている場合が多いのです。それなのに、こうして言っていただけるのはお世辞半分だとしても(とても、そんな風には思えないけれど)虎竹の里がいかに特別な竹のサンクチュアリだと言うことを改めて思うのです。

















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大きな蓬莱竹とアンパンマン列車

2018年10月15日

蓬莱竹(シンニョウチク)


自然豊かな風光明媚な所ほど災害になると被害が大きいそうです。高知の場合は、山が高く、平野部が少ないから川の流れが速い。大雨が降ったら尚さらです、泥に濁った激しいうねりは見ているだけで恐ろしくなってきます。竹は衣食住すべてにおいて人の暮らしに役立ってきたと常日頃から口を酸っぱくして言っています、防災面でも人の命と財産を守ってきました。


この川岸にある蓬莱竹(シンニョウチク)は護岸のために植えられたに違いありません。株立ちで大きくなるので庭や畑に根が広がる事がないので重宝される竹なのです。山の境界線や目印としての役割もありました、川岸にポツリと生えている事があり子供の頃は不思議に思ったこともありますが、あの場所は川の流れが急になる曲がり角だったのです。


さて、いつだった樹齢90年の蓬莱竹を見たことがありますが、これより一回りも二回りも小さかった。ならば、この竹はここで人の暮らしを一体何年見続けているのでしょうか?脇には土讃線の鉄橋が架かっていてアンパンマン列車が子供たちを乗せて楽しそうに走って行きました。こんな平穏な日々を、ずっと見守り続けてくれているようで何やら誇らしげにも見えてきます。


竹林


皆さんの周りを良くご覧になられて見てください。実は竹は、いつでも人の近くにあります。話かけています。忙しい毎日、たまに立ち止まって竹を愛でていただきたい、そう思います。
















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朝日新聞に掲載いただきました。虎竹文様、世界へ駆ける

2018年10月13日

朝日新聞掲載


10月11日の朝日新聞に掲載いただきました。虎竹文様、世界へ駆けるという見出しとは裏腹に「デパートで土下座して買ってもらったこともある」「借金を抱えて廃業しかないと追い詰められた」など田舎の小さな竹屋は経営難にあえいでいました。


しかし、少し間違いがあります。「デパートで土下座して買ってもらったこともある」ではなく「土下座しても買ってもらえなかった」なのです。「借金を抱えて廃業しかないと追い詰められた」も少し違う、一生返せないような多額の借金があったものの廃業など考えた事もなかったです。


日本唯一の虎竹林


借金は人を殺すが、人を生かしもするものだと身に染みてます。


「山には自分の子供が何万本もおる」


普通に考えれば狂っているかも知れません。しかし、本気で思っているし父が祖父が曾祖父が苦労してやってきた虎竹なら失くすわけにはいけません。


脱皮、竹虎四代目


有難いことに自分を変えてくれるキッカケを竹の神様から頂いたと思っています。そういえば大学4回生の時から続けているポストカードで「脱皮」と筆文字書いたことがありました。


竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI、山岸義浩)、竹虎社員


自分が恵まれているのは助けてくれる人がいつも周りにいる事。「脱皮」は一人では難しい、それが出来る天才のような人もいるのだろうけれど自分のような凡人には大変です。変わるには志を同じくする仲間が必要なのです。
















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炭を、どうして猿が食べるのか?

2018年10月12日

解毒のため炭を食べる猿


「昨年春頃、NHKダーウィンが来たで、どこかの国の野生の猿さんが、畑にまいた炭をとって食べている特集を放映していました。炭を食べる事により主食の木の葉の持っている毒素を体外に出しているとの事、これだと思いました。以来、毎日続けていますし、知人にも分けさせていただいております。白スリゴマ小さじ大盛り3杯に竹炭小さじ半分をよく混ぜ、豆乳で飲んでいます。」


お客様から竹炭パウダーへのこのようなお便りをいただきました。実はこの番組は大好きな日曜日の大河ドラマの前に放送されているので、ちょうど自分もこの回を目を皿のようにして観ていました。確かダマカスカルの猿の話ではなかったかと記憶していますが、暮らしている環境の中で本来なら色々な種類の木の葉を食べなければならないのに、数種類の木しかなくてお客様から申されているように、それぞれの樹木にある毒素が身体にたまってしまうそうなのです。


そこで、どこで毒素を排出する手段を知ったのか猿たちは時々炭を食べにやって来るのです。口の周りを真っ黒にして懸命に食べている姿が印象的でした。


竹炭パウダー


戦国時代の忍者が解毒のために炭を常に持ち歩いていたとか、炭職人に胃腸の悪い人はいないとか日本でも昔から炭の効用は広く知られていて使われてきたものなので竹炭パウダーを活用される方が増えていますが今に始まった事では決してありません。


竹炭ヨーグルト


自分は毎日無糖ヨーグルトを食べていますが、竹炭パウダー入れてマーブル状にすることがあります。パンやクッキーに入れるよりも断然手軽に摂取できるので習慣となりやすい方法です。


竹炭オムライス


しかし、何でもやれば良いと言う物でもなさそうです。先日は竹炭オムライスを作ってもらいましたけれど、どうも食欲がわきません...失敗もあるのです。

















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命を頂いて編む、棕櫚の木は生きている

2018年10月11日

土佐箕


日本各地で作られてきた箕(み)ですが土佐箕の突出した特徴は持ち手部分の棕櫚巻です。それぞれの地域で手に入りやすい素材を使って編まれたきた道具ですので温暖な気候の高知では棕櫚の材料が豊富だったと言う事です。


棕櫚皮


棕櫚は水にも強く強靭な繊維を持っていて、かっては様々な生活用に活かされてきた素晴らしい素材です。





見た目は南方系のヤシの木を思い出させますが、自分たちは小さい頃から馴染の植物でもあるのです。


棕櫚箒


棕櫚が使われる代表選手としは束子があり、棕櫚縄なども竹垣の製造にも多用してきました。近年音が静かで手軽という事でフローリング掃きに見直されてきている棕櫚箒なども棕櫚皮を使った製品です。


シュロ


ところが先日、箕を作るために伐り倒してきた棕櫚の木の葉が開いたのです。これには職人も驚いていましたが、棕櫚の木は伐り倒されてなお、まだ生きているのです。慌てて職人は横に寝かせていた木を壁に立てかけてやります。棕櫚の生命力に驚くと共に、自分達も山の命を頂き製品作りをさせてもらっているのだと改めて気づきました。日本唯一の虎竹にも全てに命が宿っています、頂く以上は無駄にできるものなど何ひとつとして無いのです。













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