老舗茶房「淳」の竹

2017年8月24日

茶房「淳」


30年前からずっと大好きな喫茶店があるのです。知る人ぞ知る高知の名店、茶房「淳」がその店ぜよ。場所は窪川と言った方が自分など馴染みがありますが今の四万十町にあります。この町は県西部の田舎にあるのに、このような個性的な店舗や洒落た店、美味しい食材が豊かな面白い所ながです。


ずっと不思議だったのですが最近これは四万十川のせいなのかも知れないと思いよります。日本最後の清流は、その源流から何と196キロもの長さを蛇行して中村(四万十市)まで辿りつくのですが、その雄大な行程の中で自然の恵みを窪川にも、そしてアチラコチラに振りまきながら行きゆうがですろう。


四万十町、茶房「淳」


土佐の自然の恵みは素晴らしく、有り難いです。自分たちの虎竹にしても、まさに恵みそのもの。記録には藩政時代からの物しか残ってはいませんが、四万十の流れが遥か昔からあるように虎竹もずっとこの里に育まれていたのだと思います。


さて、「淳」の開店は確か昭和39年やったと思いますので既に50数年の時が刻まれちょりますが店内に入ると珈琲好きにはたまらんような良い香りに包まれます。これが昨日や今日、豆を煎った香りではなく長年煎り続けた煙に、まるで煤竹が燻されたかのように珈琲色に変色した店内の壁から柱から装飾物から、それこそ四方八方からの香りに全身を包まれる感じなのです。


茶房「淳」竹製おしぼり入れ


いやいや、それにしてもココ本当に落ちつく。久しぶりに来てもやっぱり素晴らしいお店ぞね。最初に出して頂く竹のおしぼり入れも半端な雰囲気ではありません、しっかりとコーヒー色に染まっていて存在感はまるで店の顔のようなのです。


茶房「淳」サンドウィッチ


「淳」に来ると食事をしていようが、していまいがお腹の好き具合など関係なくサンドウィッチを頼んでしまいます。いつ食してもホッとできる味が、まっこと嬉しいのです。


茶房「淳」サンドウィッチ竹ざる


サンドウィッチがのせられた、この竹笊も渋い。一体いつから使っているのだろう?どれだけ燻したら、こんな珈琲色になるのだろう?先代の店主の方が、かなり趣味人だったと思うのは図面竹などを店内にさりげなく立てて使っているからですが、やはりその竹も見た事がないくらい焙煎の煙で煤けています。100年の時を重ねた煤竹のように渋い風合いになった竹など全国探してもここにしかないのかも知れませんぞね。


茶房「淳」アイスウィンナー


この店を知った頃に、人から教えてもらったアイスウィンナー。季節に関係無く、ここに来て頂くのは決まっちょります。この年齢になっても、これ以上の珈琲は飲んだことがないのです。














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第58回目全国竹の大会高知県大会、プログラムが出来ました。

2017年8月23日

第58回目全国竹の大会高知県大会プログラム


全日本竹産業連合会主催で第58回目となります全国竹の大会が今年は初めて高知県で開催される事になって自分もお手伝いさせて頂いています。郷土の英雄、坂本龍馬の150回目となります生誕日に合わせて11月15日の開催とし、テーマも名言にあやかって「竹業界の夜明けぜよ!」と言うような大袈裟なものにしております(笑)。


第58回目全国竹の大会高知県大会プログラム


まだまだ先の事と思ってはいましたが、いよいよプログラムも出来あがってきました。8月も早くも後半になりましたので、全国大会もあれよあれよという間にやって来るのかも知れませんにゃあ。


第58回目全国竹の大会高知県大会プログラム


今回のシンポジウムのテーマは「竹イノベーションを生みだし、循環型モデルの構築を!」とされています。トークセッションには長く高知工業試験所に在籍され様々な研究開発に関わり現在は高知県立紙産業技術センター所長の篠原速都氏、トヨタレクサスの竹ステアリングを製造するミロクテクノウッド片山弘紀氏、京都大学の柴田昌三先生のお三方がご登壇予定となっちょります。


いつも申し上げますように竹は非常に成長が早く生命力にあふれる植物です。21世紀は竹の時代と自分達が考えてきた通り、竹を通して本当に豊かな暮らしと未来を実感できる学びの場となればと思っています。


第58回目全国竹の大会高知県大会プログラム


先ほども言いましたように全国竹の大会は高知での開催は58年目にして初めての事となっています。84%を森林が占める日本一の森林県では、木材はもちろんですが竹材の活用が大きな課題であり、チャンスでもあると思っています。今回は、せっかく地元開催の機会ですので高知の皆様にもご参加いただけると嬉しいのです。


大会翌日には現地視察研修会として普段は簡単に見学ができないミロクテクノウッドさんの工場を拝見させていただいたり、近年全国的に知名度があがってきて活発に活動されています白木谷の四方竹なども拝見させてもらえるようになっています。高知に暮らしていても意外と知らない地元の竹の取り組みと可能性をご覧いただけるかと思っています。













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ブラジルから虎竹の里へ、里帰りの古谷さん

2017年8月22日

ブラジルから虎竹の里へ里帰り、竹虎四代目


高知の国道沿いでは歩き遍路の方々が休まれることは珍しくないのでこの時にも店先の日陰に座って休んでいるお遍路さんかとばかり思っていたのです。ちょうど夏期休暇明けの日でしたので仕事もたまっていましたし来客の方も多く、電話も鳴っています。バタバタしていても、何やら様子が違うようですので気になって話しかけてみたら何とブラジルから里帰りされていた方やったのです!


これには、まっことビックリ仰天しましたぞね、最初は耳を疑ったほどなのです。なんせ、この6月に初めてサンパウロで高知県人会の皆様に温かく歓迎いただいたばかりなのに、こんな身近にも新天地目指した方がおられたとはっ!


お名前は古谷さんと言います、狭い虎竹の里ですが古谷さんのお宅は会社からも目と鼻の先、そこから遠く南米目指して移民したのが60年前の事だそうです。自分が生まれる前の事なのですが時間も距離も超えて、今こうして偶然お会いさせてもらえた事に感謝したのです。


古谷さんの虎竹の里の昔話は、こじゃんと面白い、そして熱い。無人駅となっている安和駅には、当時大きな駅舎があり国鉄職員が数名働いていて、今では乗り降りする人もまばらな長いホームには通学する学生さんで溢れていたと言います。


竹虎社員


自分は知らない時代ではありますが、まるで昔の安和に戻ったかのようなワクワクする楽しいお話しをしていただきました。そして虎竹は当時から特産として生産されちょりましたが、そんな竹の事も地域の事も全く知らない二世の息子さんにの目にも古里の山々の光景をしっかりと焼き付けてもらいましたぜよ。


古谷さんが海を渡って新天地を目指して行った頃は、竹虎が大阪から安和の地にやって来て念願の株式会社を設立した数年後の事、会社は借地に穴だらけのトタンの倉庫ひとつ、海岸に竹を並べて干していた時代です。学校を卒業してすぐに竹虎で働きはじめて定年まで長く長く働いてくれちょった職人さんの同級生という事もあって祖父の事もよく知っていてくれました。


祖父を知る人の言葉は胸に響きます。中学を出ると同時に故郷を離れた古谷さんですが土地の特産の竹をずっと誇りに思っていてくれたのです。その竹を活かし、今に繋げている自分達を遠くから応援してくださっているのだと感じました。


「サンパウロの新聞で竹虎の事は知っちょった。頑張ってやりよ。」


そう土佐弁で話してくれて振り返りもせずブラジルに向かって帰って行った古谷さん。60年前もそうやったがですろうか?


日本唯一の虎竹は、実に様々な人の思いを宿した竹でもあるのです。














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竹籠で行くお買い物

2017年8月21日

根曲竹お買い物かご


目に良いと聞きますので最近はヨーグルトに冷凍ブルーベリーを入れて食べるのが日課のようになっちょりますが、以前、お客様からいただいたお便りでブルーベリー狩りでの出来事をいただいた事がありました。


一枚のお写真も頂戴していたのですが、そこには3つ並んだ根曲竹お買い物かごが写っていたのです。確か、お友達で出かける事になって、たまたま三人が集まると同じ竹手提げ籠を持って来られていたとの事だったと思います。気の合う仲良しの皆様でしたら趣味や嗜好が似てこられるのかも知れませんが、果樹園のような自然の中で遊ぶなら、やはり素朴な竹籠というのは似合います。


白竹八ツ目バスケット


竹が忘れられていると言われますけれど、このように竹の手提げ籠や天然素材の籠をお使いになられる方は、やはり少なからずおられて、その度嬉しく思うのです。


昔ほど頻繁にではないものの自分も買い物等のお出かけには数個持っている竹手提げ籠を使いますぞね。その中でも一番多用している籠といえば白竹八ツ目バスケットですろうか。何でも遠慮せずにドンドン入れられるタップリ収納力は頼りになりますし、底面が広くて安定感バツグンなので車のシートにそのまま置けるのも気に入ってます。


更にサイズを決める時には近くのスーパーのプラスチック製かごを参考にしましたので、カートにもピッタリ収まるのも良いところです。













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別誂えの白竹バスケット

2017年8月19日

白竹アメニティボックス


白竹ピクニックバスケットなどの角型の竹籠は、元々豆腐籠として愛用されてきたものですし最近ではお弁当箱として使われる多いので、自分などには食品を持ち運ぶ籠としてのイメージが強いのです。ところが、角型の形をした竹籠というのは意外と使い勝手が良いもので、サイズを別誂えにすれば室内の色々なシーンにもバッチリ似合う事が少しづつ知られてきたように思っています。


白竹ピクニックバスケット


ピクニックバスケットの上蓋を無くした角籠はホテルや旅館さんなどでもお使いいただけるセンスの良い白竹のアメニティボックスとして活躍する予定です。持ち手の方向を違えただけでモダンな雰囲気もかなり変わります。


白竹ピクニックバスケット、アメニティボックス


宿泊施設などでは、いくら良い品でもコストが大事なポイントのひとつとなります。その点でもこの角籠は、国産の職人手作りの品でありながらも比較的にお求めやすいのも大きな利点です。これから海外の旅行客も増えていくのではないかと思いますが、ホッと心和む日本の竹の落ちついた雰囲気で多くの方をお出迎えできれば良いと思うちょります。













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古いスズ竹角手提げ籠

2017年8月18日

  スズ竹角手提げ籠


スズ竹は粘りがあり強く加工性も高い竹なので素朴な竹の素材感そのままに美しい籠は色々と編まれてきています。今ではあまり作られていない古い籠の中に角型の手提げ籠がありました。美しい形から、かなりの熟練職人が編んだものではないかと思っていましたが、少し浅めの作りで普通の市場籠のように野菜や食品の買い出しに使うと言うよりは、室内での小物の整理や道具入れなどにピッタリの籠だと思っていたのです。


スズ竹角手提げ籠金具


良い感じのツヤの出はじめている竹製持ち手も格好が良いのですが、昔の竹籠には味のある金具が使われていたりします。三箇所しっかりと丈夫に留められていると同時にポイントとなっていて締まって見えます。


この時のスズ竹籠が頭のどこか片隅にずっと残っていて、白竹ピクニックバスケットの上蓋をのけた形でホテルのアメニティボックスに使いたいと話を頂いた時には瞬時に面白いと感じました。竹だから和風という事ではなく、色んな雰囲気の室内に合わせられるので竹は本当に凄いものです。














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黒革の持ち手

2017年8月17日

手付き竹籠


手提げのついたシンプルなゴザ目編みの籠は、何処にでもあるように思えますが手付き田舎籠と名付けたこの籠の丈夫さと言うたら他の追随をちょっと許さないのです。見た目の綺麗さもそうですが元々農家で実用として使われてきた竹細工は強さが一番ぜよ。


昔ながらの竹籠が強く使いやすく進化を続けてきたのは使い手からの声がそのまま作り手に届くいて来たからなのです。自分で編んだ籠を自分の目の届く範囲の人々に使ってもらうというスタイルが農村では普通の時代がありました、まさに職人にとったら毎日が真剣勝負であり妥協無し、こうして腕に磨きがかかってきたのです。


手付き籠


そのような伝統の職人気質を受け継ぐモノ作りは、やはり迫力があって大好きです。仕事場だけでなく、生き様に引き込まれる思いをすることもあるがぜよ。さて、ちっくと機会があって私物で使っている竹籠の持ち手に黒革を巻いてみたのです。


青物細工は時と共に白く落ちついてきて風合いが良くなりますが、黒革がワンポンイト入ると又雰囲気が出てなかなかの感じぞね。白紐のステッチも洒落ていますし、これは今用意している淡竹(はちく)の楕円手提げ籠にでも試作をしてみたいと思い数個製作してみました。近日ウェブサイトでご覧いただけるようにしたいと考えていますのでお楽しみにしとうせよ!














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土佐っ子タウン2017

2017年8月16日

竹虎土佐っ子タウン2017紙芝居


毎年参加させて頂いている土佐っ子タウンが今年も開催されるのです。これは小学生以下の子供達にお父さんやお母さんがしている大人の仕事体験をしてもらう企画ぜよ。高知県下の様々な職種の会社や公共機関が協力していて、生活に必要な業種や機関は全て揃っているのではないかと驚くほど多種多様な仕事が用意されています。選挙もあって市長が選出され議会が開かれるという本格的な架空の町ながです。


虎竹風車


そんな中で竹虎は土佐っ子アカデミーという中で、竹専門店らしく竹の授業を受け持ち開催することにしているのです。例年、日本唯一の虎竹の説明からはじまり、竹の不思議な生態や、今の子供達が知らないであろう青竹踏み、竹の抱き枕や、竹の椅子など実際使ってもらえそうな竹製品を並べて楽しい授業を心がけています。


虎竹風車製造


今年は更にパワーアップして昔ながらの紙芝居で虎竹の里や竹の事を説明する予定で社員が準備をしています。懐かしい紙芝居屋さんは自転車の荷台に載せてやってきて飴玉をしゃぶりながら見せてくれたものですので、それに習って竹虎でも今年は飴玉を配り、面白い竹虎紙芝居を上演予定です。


そして、実技でも昨年までとは打ってかわり今回より新作の虎竹風車作りに挑戦してもらいます。羽根の部分の和紙には虎竹和紙も用意する凝りようで充実した内容になりそうながです、一人でも多いチビッ子が授業に来てくれるようにPRせねばなりませんにゃあ。













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夏の竹虎四代目。いつもの竹弁当箱に、いつもの竹の雪駄

2017年8月15日

竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹ヤチャラ椅子


昨日の続きですが、海に来ています。高知は面積の何と84%が森林という日本一の森林県であり山の文化豊かな土地ですが、その一方で目の前には太平洋が広がり黒潮が流れ食文化もカツオやウツボなど海産物が多いため観光に来られる方などはやはり海のイメージが強いようです。


観光と言うたら、夏休みは県外ナンバーの車が急増して兎に角、車が多いのです。連休は、どこもいっぱい普通なら10分そこそこで行ける所に2時間も3時間もかかったりするので余所に出かけず近くでのんびりと過ごすのが一番ぜよ。ここの海にいたら、ちょっとしたリゾートにいるようなもの。いつもの竹弁当箱に、いつもの竹の雪駄。


虎竹弁当箱


白竹のお弁当箱等も沢山の方にご愛用いただいていますが、高知にしかない特産の虎竹ピクニックバスケットを編むとこんな表情になるがぞね。まっこと知らない方からしたら圧倒的な存在感ではないかと思いますが、虎竹の里に生まれ育った者にしたら「えっ?なにが普通じゃないが...」とキョトンとしたりするのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


この雄大な景色が大自然の恵みなら、虎竹も同じく大自然の恵み。自分も自然に生かされちょりますにゃあ。













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夏の竹虎四代目。いつもの竹の椅子に、いつもの竹の帽子

2017年8月14日

竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹ヤチャラ椅子


先日の「山の日」から6連休の方もおられるかと思いますが竹虎は昨日の日曜日からお盆休みぜよ。自分の休みですか?ごくごく普通ですぞね。いつもの竹の椅子に、いつもの竹の帽子。全国の気温を見ていると高知県が飛び抜けて高いワケではなくて、むしろ他県に高温の町があったりしますにゃあ。


けんど、さすがに刺すような直射日光、目を開けてられないくらいの眩しさは南国土佐ならではないですろうか。外に居る時には丸坊主の自分などは帽子は必需品ですちや。


虎竹ヤチャラ椅子


地元大学の先生が虎竹の虎模様について海の潮風の影響があるのではないかと言う仮説を話してくれました。虎竹の里の山頂まで虎竹は成育していて峠から先には成育していない事が潮風なら合点がいく話です。


それ以来、土佐湾を眺める目が少し変わっているのですが自分が海に連れてくるのは虎竹ヤチャラ椅子。丈夫でしなりがあり座り心地もこじゃんとエイのです。重そうに見えますか?実は女性の方でも軽々持てる重量、竹の軽さもセールスポイントの一つながやきに。













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