玄照堂藍染め作務衣

2017年12月12日

玄照堂作務衣、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


玄照堂さんの作務衣と出会ってから、かれこれ30年近くなると思います。仕事でどうしても着用せねばならず年寄りくさく見られそうなのが嫌だったのですが仕方なく着たのが始まりでした。ところが、いざ着用してみると身体にしっくりくるし動きやすい。


すっかり好きになって頻繁に着るようになると地元の土佐つむぎの作務衣だけでなく他の生地やメーカーさんの物も着て試したくなり色々と購入してみたのですが結局、本物の藍染を探求しながらシンプルであり、裏地の当て布等見えないところにこだわりのある玄照堂さんに辿りつきました。


作務衣、竹虎四代目(山岸義浩)


中学高校と全寮制でスポーツの盛んな明徳でしたので身近に空手部や剣道部の胴着を見ていましたし、当時は毎日のように法被を着る機会も多かったです。また、高校で弓道を習っていた事も和装の衣服にもあまり違和感がなかった理由かも知れません。とにかく楽ですし毎日着るようになり今では出張はもちろん、いつでも、どこでも作務衣です。


玄照堂作務衣


20数着持っている中で良く着るのは15着あり、一応オールシーズン着られるものが中心ですが夏用、冬用もあるので気に入っている作務衣は結構着用頻度が高いのです。着れば着るだけ馴染んできて着心地も良くなってきますが、唯一襟首部分が擦れて糸がほつれてくる事が気になります。


そこで玄照堂さんに無理を言って、ほつれる度に襟首部分に当て布をしていただき補強をしてもらうのです。今回も3着の上着が手直しされて帰ってきました。着古して色落ちした作務衣に襟首部分だけ真新しい濃い生地の色合いは少し目立ちますがこれは、これでアクセントになっていて格好が良いですし、洗濯を繰り返すうちに落ち着いてくるのです。


玄照堂作務衣、竹虎ロゴマーク


作務衣ばかり着ているので実はお客様から自分の着ている作務衣はどこのメーカーですか?とか同じものが欲しいとのリクエストをいただく事がありました。もう何年も前の事ですが、たて続けにお問合せいただくので当社オリジナル作務衣を用意させてもらっています。


玄照堂作務衣、竹虎四代目、後ろポケット


オリジナルと言いましても襟の下部分の背紋のところに竹虎ロゴマークを入れさせてもらっているだけですが、自分が個人用として購入する時にも必ず別注させてもらう後ろ右側のラフップ付ポケットも取り付けています。


作務衣、竹虎四代目(山岸義浩)


実際に作務衣を着て動く場合にはポケットがいくつかあった方が便利です。特に20年以上前の玄照堂さんの作務衣には上着にひとつ、ズボンの右側サイドにひとつしかポケットがなくてそこだけは不便を感じていましたので最初の作務衣からお尻部分にはポケットを取り付けてもらっているのです。


玄照堂作務衣、竹虎四代目


しかし、ポケットの数は少なかった初期の玄照堂さん作務衣ですが、その生地は素晴らしいものがありました。江戸時代の藍染を再現したと言われている独特の深みのある藍色で長く愛用するとジーンズのようにタテ方向に色落ちがしてくるのです。


若い頃、ジーンズは自分なりの色落ちを楽しむためにデッドストックのものを数年間洗濯せずに履き込んだりしていました。さすがに作務衣はそういう訳にはいきませんが、藍染のものは出来れば水洗い、最低でも漂白剤の入った洗剤を使うのは避けたほうが良いです。


玄照堂作務衣、竹虎四代目(山岸義浩)


繊維業界も竹と同じように工場も職人も減ってしまい昔のような手のかかる生地を織ってくれる所がなくて困っていると社長さんは話されています。現在販売されている定番の藍染は明治以降の製法のものらしくて、それでも製造には苦労をされているようです。しかし数十年来のファンである自分などは、いつか以前のような昔の藍染生地の作務衣が復刻されることをずっと心待にし続けているのです。













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竹虎四代目の30周年記念!年賀状とは?

2017年12月11日

竹虎四代目(山岸義浩)


それにしても長く続いたものです。大学4回生の時にその一年を一枚の写真に込めて全国の友人に送ろうと思ってはじめたポストカードの年賀状。そもそも明徳中学、高校が全寮制で全国から生徒が集まっていましたし、進学した大阪の大学にも各地から学生が来ていましたので、田舎に帰ったら会う機会は随分と少なくなるからとスタートしました。


ところが毎年続けていきますと、友人本人だけでなくご家族にも楽しみにされている方がおられると言う話を聞いて、本当なら10年前にやめる予定でしたが結局やめずに、まだまだ続きそうな勢いで遂に30回目となりました!今回も新年には4000名近い皆様に年始の挨拶をお送りできる事を本当に幸せに思うちょります。


写真家ミナモトタダユキさん


この年賀状は企画から撮影、製作までずっと自分達でやってきましたが一昨年より撮影を数々の映画ポスター、テレビ、有名雑誌、海外で活躍されるアーティスト展覧会図録など世界を駆けて活躍されている写真家のミナモトタダユキさんが担当してくれています。


四代目田辺竹雲斎さん、ミナモトタダユキさん、竹虎四代目


また、今回は特別にミナモトさんとのご縁を繋いでくれた日本を代表する竹芸家、四代田辺竹雲斎さんが撮影に使用した虎竹細工の小道具制作を担当いただくという何とも豪華な年賀状となっています。偶然ではありますが30周年記念にふさわしい年賀状、一体どんなものなのか?それは元旦のお楽しみぜよ。













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奇跡、三入り子の衣装籠

2017年12月 9日

磨き竹衣装籠


ずっとこんな角籠が欲しいと思っていましたが、職人さんも高齢化していて、なかなか新しい竹細工が出来ることは少なくなっています。そんな中、ラインナップに加わることになった磨き竹衣装籠は、なんと三入り子になっています。もちろん、大中小とサイズが分かれ、それぞれお客様のお好みの大きさをご購入いただけるのですがこれが、輸入品ではありせん。なんと国産の竹籠ですので、まっこと(本当に)奇跡的と言うしかないのです。


竹笊三入り子


昔ならサイズ違いの丸笊はじめ、角籠などでも何種類かの大きさがあり、入り子になっていて思い思いのサイズをお求めされるのが常の時代もありました。ところが、近年ではこのようなサイズ違いの角籠など本当に見ることはありません。


磨き竹衣装籠


今回はまるで一昔前を彷彿させるような三入り子の衣装籠。しかも、角籠というのが素晴らしい!やはり物入れに使う籠は角型の方が使い勝手がよいのです。竹ヒゴの表皮を丁寧に薄く磨いて編み込まれていますので手触りも優しく用途は色々と広がります。


このようなシンプルな形でもっと色々なサイズをご用意させてもらえたら様々な生活シーンにご愛用いただけて多くの方に喜ばれるのではないかと思いますが今のところこの三入り子のサイズ展開です。とにかく奇跡が起こったような気持ちで改めて手にもって見直してみるのです。













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3年に一度、世界各国で開催される竹の祭典。竹のオリンピックと呼びたい第11回世界竹会議(WORLD BAMBOO CONGRESS)メキシコ大会

2017年12月 8日

世界竹会議(WBC...WORLD BAMBOO CONGRESS)2018年


世界竹会議(WBC...WORLD BAMBOO CONGRESS)という世界中の竹研究者、竹業界、竹関連に従事される竹に関心を持つ方々が集まり様々な議題を検討する場があります。3年に一度世界各国様々な国や地域で開催されている、まさに竹のオリンピックのような大イベントです。次回で第11回目となる会議は、来年2018年の8月14日(火)から18日(土)まで5日間の日程でメキシコはXalapa(ハラパ)という町で行われます。


このメキシコ大会には幸運なことに日本人としてただ一人自分がKeynote Speakers(基調講演)としてお招きいただいていますので来年の大会は竹虎なりの竹への向き会い方を報告させてもらうつもりです。WBCのサイトにはプログラムとして一番最初に掲載頂いてますがスケジュールを確認すると講演は最終日の最後に予定されているようです。


世界竹会議(WBC...WORLD BAMBOO CONGRESS)


竹は継続利用可能な唯一の天然資源と言われていて、自分達も1985年から21世紀は竹の時代と言ってきましたがそれが日本をはじめ竹資源を豊富に持つ人々の理解されているかと言うとそうではありません。地球規模の大きな問題や課題に対して自分個人や竹虎のような小さな会社ができる事はあまりにも微力であり、無駄に見えてしまいますが本当にそうでしょうか?


世界竹会議(WBC...WORLD BAMBOO CONGRESS)


テーマは昔から変わりません「日本唯一の虎竹と共に100年、持続可能な地域資源活用」という演目でお分かりのように自分達が竹屋としてやってきた事、これからやっていく事だけです。


虎竹は、わずか1.5キロの間口の谷間でしか生育しない不思議な竹ですが、その特徴である表皮の虎模様は温暖な虎竹の里にあって、霜か降りるくらいの気温の低下でもたらされるとの説があります。この説がクローズアップされているのは近年の地球温暖化が日本唯一の虎竹の色づきにも影響を与えているからなのです。


竹を生業として生きてきた地域であり、会社であれば虎竹の色づきは、まさに死活問題であり、竹虎初代宇三郎が命がけで惚れ込んだ自分たちの100年来の誇りでもあります。


日本唯一虎竹電気自動車竹トラッカー


虎竹は江戸時代には土佐藩山内家への献上品として記録が残ります。ごく狭い地域の特産でありながらイギリスbbc放送はじめ海外メディアが取材にお越しただく事もありますが、この世界でも類まれな竹の事を世界にご覧いただくのは自分の思いは当然なのですが時代の宿命だと考えています。


そこで、はるか遠いメキシコではありますが虎竹電気自動車「竹トラッカー」をご覧いただく事も、皆様の前で走行することも絶対に必要な事だと思っています。すでにこの夏から関係機関と、その準備を進めていて調整を続けています。様々な問題や課題があり、費用的な事も含めて先が見えていません。最初は無理だと言われていました、しかし、不可能な事などありません。不可能だとすれば、それは通過点であり不可能は可能性です。きっと道は開けると確信しているのです。












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虎竹の里 竹炭石鹸の美肌

2017年12月 7日

竹炭石鹸、竹虎四代目


竹は衣食住すべてに関わり人に役に立ってきた稀有な植物です。人に寄り添う縁起のよい植物であり、神事などにも多用されてきています。自分達はこの竹の中でも日本にここにしか成育しない虎竹を百年を越えて生産し続けれている幸せをもっと感じていますが、竹製品を製造する中で他の真竹や孟宗竹、淡竹など三大有用竹と言われる竹にもそれぞれの魅力があり使っています。


竹炭もそんなひとつであり、昔から「炭焼き職人には水虫の人と胃腸の悪い人はいない」と、ずっと伝え聞いて来た事から様々な製品化にも取り組んできたのです。自分は小さい頃から皮膚科の薬が手放せないアトピー体質でした。一年中掻き傷があったので、誰の身体にもこの程度は掻きキズがあるものだろうと何となく思っていて、中学から全寮制の学校に入った時に大浴場で友人達の肌にキズがないので少し驚いた事があるのです。


竹炭せっけん


年齢を重ねた今では随分と落ち着いて来たものの、やはり季節や体調、食事によりアトピーが酷くなることがあります。竹に愛着があるので竹炭の吸着力やミネラル成分を活用したいとずっと思っていて自分と家族用にと炭石鹸を作ったのが15年前のこと。無添加にこだわり数あるメーカーの中から時間をかけて自分が一番良いものを選んだので使い心地には大満足できるものができたのです。


ホテルに備え付けられているボディソープは、どうも肌に合わないものが多く使えないので特に連泊せねばならない出張には今でも必ず竹炭石鹸をひとつ持参します。頭の先からつま先まで、これひとつ、オールインワン?と言うのかどうなのか分かりませんがとにかく面倒なしで気持ち良く使えるので助かります。


竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹の里


さて、そうこうして使い続けていると最近、顔の肌が綺麗とか色つやが良いとよく言われます。もちろんお世辞かも知れませんが、男性からも、女性からも、あるいは年齢もお年寄りから自分より二回りは若いような方からも言うていただき、あまり何度も続くので少し気になるほどです。


最近は男性でも顔にパックをする時代だそうですが、まさか自分はそんなお手入れらしい事は全くしていません。とにかく化粧品のようなものは肌に刺激がありそうですし、面倒です。全国各地で言っていただくたびに心当たりがあるとすれば、この虎竹の里竹炭石鹸だといつも心でつぶやいています。














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虎竹で昼寝できるようなソファベンチを創りたい

2017年12月 6日

  虎竹ヤチャラ椅子"


羽田空港の出発ロビーに革張りの四角いソファがあるのをご存じでしょうか?それがただのフラットな正方形ではなく中央部分に段差のあるような不思議な形をしています。社名はよく耳にする有名なカッシーナ・イクスシーが製作したとの事で荷物の多い旅行客ばかりの空港で使われるソファなのでちょっとした小さな荷物置きなどの機能性を考えたものかも知れませんが非常に印象的です。


虎竹ヤチャラ椅子、竹虎四代目


実は前々からあのようなソファを虎竹で作ると面白いなあと思っていました。虎竹ヤチャラ椅子という竹の弾力だけで編んだ一人がけの椅子は製作することはありますので、竹の弾力や肌触りを活かして広く大きな座面が出来るなら、沢山の方が思い思いに腰をおろして休めるのがソファだと何と素敵なのか!


竹ハンモック、竹虎四代目


今年は竹ハンモックなども体験することができて改めて竹と人との関係を考える機会も多かったのでより実現したいと考えるようになったのかも知れません。


虎竹ソファベンチ図面


しかし、いきなり大きなサイズをいざ作るとなると難しい問題が沢山出てきそうです。まず自分のイメージを話して絵に描いてみます。


竹虎四代目(山岸義浩)


サイズや不特定多数の方にお使いいただける強度を考えて鉄フレームを製作いただくことにしました。フレームの出来あがりを見ると、すぐに完成した虎竹ソファベンチと横になってくつろぐ笑顔の自分が浮かんできます。まだまだこれから虎竹のあしらいをせねばなりませんが、もう頭の中には出来ているのです。














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地球の裏側、虎竹の里に繋がる

2017年12月 5日

ブラジルサンパウロ、Japan House竹虎四代目講演


思い返せば今年6月にはブラジルサンパウロに開館したばかりのJapan Houseで竹の展示がありました。日本を世界に発信するための施設で一番最初の展示テーマが「竹」という事に感激していましたが、幸運にもコチラにお招き頂いて現地の皆様を前にお話をさせてもらう機会があったのです。


ブラジルサンパウロ、Japan House


サンパウロの目抜き通りに、木材を使った独特の外装が異彩を放っているのがJapan House、手がけたのは高知県とも縁の深い建築家、隈研吾さんでした。


外務省のすすめる、このプロジェクトは今後ロサンゼルス、ロンドンと続いてオープンして行ってオリンピックに向けて日本文化発信の拠点となるそうですので、日本の竹文化もこの機会に世界に向かって大きくPRしていければと願いを込めてお話しさせてもらいました。


ブラジルサンパウロ高知県人会


さて、はじめてサンパウロにお伺いさせていただきまして交流させて頂いたのが来年設立65周年を迎えるブラジル高知県人会の皆様だったのです。日本から海外に新天地を求めて移住されたという事は何となくは知っていましたが、自分たちの暮らす高知県からもこれほど多くの方が行かれていてしかも、当地に高知県人会という組織まであり、故郷土佐の文化を受け継ぎながら今日に至っていることに大いに感動しました。


ブラジルサンパウロ高知県人会への贈り物


そこで、帰国してから地元の有志の皆様にお願いして故郷の産品を色々とお送りさせてもらっていたのです。サンパウロの税関の内容物検査や、ちょうど郵便局のストなどもあり約1カ月も配達ストップがあって心配していましたが、ようやく日本からお送りさせてもらった荷物が届いたとの連絡!今年も今月で終わりますので、年内に贈ることができて本当に安堵しています。ご協力いただいた各企業の皆様には改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思っています、本当にありがとうございました!


2018年は日本人ブラジル移住110年だそうです。ブラジルサンパウロでも様々な記念行事が予定されていると聞きます。地球の裏側にも小さな高知県があって、古き良き土佐文化が息づいています。実は8月のお盆休み明けに、当社のすぐ近くからブラジルに移住された古谷さんという方が里帰りさせていて偶然にもお会いする事ができたのです。


ブラジルに移住された古谷さん


ブラジルから虎竹の里へ、里帰りの古谷さん」に書かせて頂いてますが家はすぐ近くですし、数年前に退職した当社職人の同級生でもあり、祖父の事や自分の知らない虎竹の里の事もご存じでした。サンパウロの新聞に掲載されたJapan Houseでの自分の記事を読まれたそうです。全てが繋がっていると感じたこの一年、来年にも繋がっていきます。













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根曲竹の椅子たち

2017年12月 4日

根曲竹スツール


根曲竹(チシマザサ)は主に東北、北海道はじめ寒い地方に育つ竹で、竹と名前が付くものの笹の仲間であり高さも直径も通常の真竹などに比べるとかなり小さい竹なのです。雪の多い地域で育ちますので重みで根元が曲がるから根曲竹といいます。


根曲竹


寒い地方竹はスズ竹にしろ強靭で粘りのある特性をもっていて実用性のある竹細工には最適ですが、この根曲竹も雪に鍛えられたような堅牢さが持ち味で昔から生活用品のみならず農業用、漁業用の竹製品の素材として広く活用されてきました。現代でもその竹の風合いは根強く支持されていて籠やざるに加工されていますが本日の主役は同じ根曲竹でも、そのような小さな竹細工ではありません。


根曲竹椅子


この背もたれの付いた座り心地の良さそうな椅子をご覧になって何で作られたものか分かる方が何人いるでしょうか?恐らくは、ほとんどの方が籐製の家具か何かと思って気にもとめないかも知れません。籐家具なら海外で沢山製造されていますし、目を見張るようなデザインのものも見かけることがあります。


根曲竹家具


しかし、実はこれらがかって非常に高い評価を受けていた根曲竹製の家具なのです。今から60数年前、戦後の日本は物資不足ということで竹製品にも多く需要があり農村工業の副業として竹細工の籠が売上で日本一の地域などもあったと言う、竹を取り巻く環境も現在とは全く違う時代背景がありますが、根曲竹をひとつの工芸的な製品化として目指された方々がいた証です。


根曲竹家具


これらの根曲竹の椅子は、おそらく50年くらい前の作品ではないかと思います。弾力に富み加工性の高い根曲竹の性質を活かした家具は今では全く見る事すらできませんが、当時はテーブルなども創作されていたようです。


根曲竹家具


このように竹を丸く曲げる技は、黒竹を使った丸窓などに残っているものの黒竹が装飾であるのに対し強い根曲竹を加工する事により実用的な家具とした所が非常に面白く興味をひかれるところです。


今の時代にあれば喜んでいただける方も多いであろう根曲竹の家具、しかし、たまたま出会うことがあってこうして僅かながらもお伝えすることができています。時代の流れの中で残念ながら消え去り、忘れ去られてしまった竹細工、竹製品は数えきれないほどあるのだろうと思います。














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神秘の竹林へ、ようこそ

2017年12月 2日

日本唯一の虎竹林


神秘の竹林などと言ったら少し大袈裟のようでもありますが、日本全国にこれだけ竹が生えていて北海道、東北の一部をのぞけば何処にでも竹林は見られるのにもかかわらず、虎模様の虎竹がこの虎竹の里でしか生育しない事を思えば「神秘」という冠にも頷けるというものです。しかも、この虎竹にはこの地にしかない江戸時代から続く竹と共に暮らしてきた人々の歴史があります。


牧野植物園にある日本唯一の虎竹の説明書


虎竹の命名の父は高知県出身で世界的植物学者であられた牧野富太郎博士であり、そのご縁もあって高知市五台山にある牧野植物園に虎竹を移植させてもらっています。ここは、元々人気の施設ではありますが最近は特にパワースボットとして若い方も行かれるようですが園入り口にある売店奥のレストランに隣接したテラスデッキから見える竹が虎竹なのです。説明書きもしっかり付いてますので間違えることはありせん、機会があれば一度ご覧いただきたいと思います。


日本唯一の虎竹、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


牧野植物園の虎竹は移植してから随分時間が経っていますので竹の寿命を考えれば当時の竹は無くなっていて残念ながら今の竹達は普通の淡竹(はちく)に戻ってしまっています。


しかし、虎竹の里では今年もこうして色付きの良い嬉しくなってくるような虎竹達が伐採され山出しされてきています。伐ったばかりの竹は水分も多くズシリと肩に重たいのです、これが虎竹の里の明日を担う重さです。


虎竹ふすま、道の駅かわうその里すさき


虎竹の竹林には、なかなかお越しいただく機会は少ないと思いますが美しい虎竹の立ち並ぶ様子が見られる場所がありますのでお教えさせてもらいます。


それが「道の駅かわうその里すさき」なのです。虎竹の里からひとつ山を越えた所に流れるニホンカワウソのいた新荘川ほとりにある道の駅ですが、ここの2階レストランには神秘の虎竹を入れたフスマがズラリと並べられていて壮観です。














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梅干しざるや野菜干しに最適!エビラ籠の網代編み

2017年12月 1日

竹職人ヒゴ取り


太く伸びのよい孟宗竹が運ばれて来ます、職人が粗割した厚みのある竹ヒゴを4枚に柾割していきます。先月の15日に開催された全国竹の大会高知県大会では高知の孟宗竹をミロクテクノウッドさんがトヨタレクサスの竹ハンドルに製造される話があり、現地研修会でも大人気でしたが、そのような活用はつい最近の事なのです。


真竹が豊富とはいえない高知では孟宗竹を竹編みに使うことが多く、真竹や淡竹で編まれる横編みの竹笊や竹籠などでも芯には丈夫な孟宗竹が使われているのです。


エビラ竹網代編み


エビラをご存じない方のためにお話しさせていただきますが、この竹籠は元々は蚕籠として木枠の中に竹編みをしつらえられていた古くからの道具が元になっています。当時はまさか都会で干しざるとして使われようとは思ってもみなかった事だと思いますが、地元の農家さん用とは別に使い勝手の良いハーフサイズを作ってみたところ人気となり今では大きなサイズも皆様にご愛顧いただいております。


竹は旬の良い時期だけの材料を使わねばなりません。梅干しの土用干しなど来年の梅雨明けの頃の事ですので、まだまだ先ではありますが竹編み部分はこうして前もって少しづつ編んで用意しているのです。













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