続・淡竹椀籠の秘密

2017年5月23日

竹碗籠


そもそも真竹ではなくて、どうして淡竹を使っているのか気になります。真竹の方が細工がしやすいのではないろうか?そう思って今まで何度も、何人もの職人に聞いた事がありますが淡竹を使う職人は全員が淡竹が粘りがあり扱いやすいと口を揃えるのです。


孟宗竹


これは孟宗竹を使う竹職人にも共通しちょります。どちらかと言えば編組細工には向いていない竹素材だと思われていますので孟宗竹で籠を編むと聞いたら驚く方もおられますろう。ところが、孟宗竹を昔からずっと使ってきた職人にとってはこれほど扱いやすく、強く、綺麗な竹編みができる素材は他にないと熱く語って譲りません。


小さい頃からの思い出があるせいか人一倍思い入れが大きい竹茶碗籠たち。ここに3つ並んで写っているのは、手前二つは淡竹で編まれた籠、右上に写っているのは青物細工では日本でも指折りの名人級の腕前だった職人から頂いた思い出のある真竹製の籠ぞね。


竹茶碗カゴの口巻


それぞれの竹籠で見ていたら気づきにくいのですが、こうして並べてみると違いがお分かりになられる方もいるのではないでしょうか?試しに竹虎の職人ではありませんが、社員に持ってもらって質問してみると正解を言うてくれました。そうなのです、口巻きの方向が二つの竹籠で違います。黙って渡すとなかなか気づくものではありませんが、さすがです。


竹茶碗カゴの編み方


真竹や淡竹、あるいは蓬莱竹など竹の種類には関係なく、竹籠の縁巻きは竹ヒゴを右巻きにしていくのが一般的と言ってよいほど多いです。海外で編まれる製品の中には同じ形の籠でも右巻き、左巻きが混在している場合がありますが日本国内で昔から編まれてきた竹籠は右なら右、左なら左、この淡竹茶碗籠でしたら何個編んだとしても全て当たり前に左巻きなのです。













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淡竹椀籠の秘密

2017年5月22日

淡竹椀籠


淡竹(はちく)の竹細工は全国的にみてもそう多くはありません。ところが虎竹が淡竹の仲間なものだから、親近感は他の真竹で編まれる青物細工の比ではないのです。伐り出された淡竹が積み込まれている光景など日本中探しても虎竹の里以外でありませんので、その時点で既にまるで身内のような気さえしてくるのです。そんな気持ちが通じるのか、今回もひとつ小振りな水切り籠を頂きましたぜよ。


淡竹椀籠、水切り籠


しかし、同じ地域にあったり、あるいは元々のルーツが近しいものがあったりする昔ながらの竹籠は作り方を師匠から見よう見まねで伝えられてきていますので作り方や形が同じだったりするのですが竹表皮部分を使う、竹表皮部分を薄く剥いで磨きにする、など細かな所で個性があって、まっこと(本当に)面白い。


淡竹椀籠力竹


随分前の竹籠で色が落ちついた風合いに変わった水切り籠を裏返すと力竹が入っていますが、竹節が見えている事から分るように竹表皮部分を底側に向けて取り付けています。


淡竹椀籠力竹


ところが、同じ流れをくむ別の職人さんの新しい竹籠では形などよく似た籠なのに力竹の竹表皮部分が反対の内側に向いています。


淡竹椀籠の作り方


見ていたら飽きない竹籠ですけんど、この水切り籠には更に面白い秘密が隠されているのです。














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炭化竹の竹踏み

2017年5月20日

竹踏み(炭化)


竹踏みの最後に炭化竹を使った少し変わった竹踏みの紹介をちっくとさせて頂きたいと思うちょります。青々とした普通の踏み竹に比べますと、色が茶褐色になっていますがこれが高温高圧で蒸し焼き状態にした竹踏み(炭化)なのです。


竹踏み(炭化)


青竹踏みは青々とした竹の雰囲気をそのままご家庭でお楽しみいただける竹製品でもあります。もちろん、鮮やかな色合いは褪めていき落ちついた乳白色のような色合いになってきますが、この炭化竹は最初からこのような渋い風合いただよう仕上げなのです。


こうして炭化加工するこのと一番のメリットは、これからの湿気の多い季節などには特に注意の必要なカビ防止、そして防虫効果があります。


竹踏み(炭化)


それにしても、このツヤと輝きはどうですろうか?竹表皮を薄く剥いでいますので竹節部分もツルツルで、好みもありますが足当たりは一番優しいかも知れません。


竹踏み(炭化)


これだけ美しい仕上げなので、これは何か塗料を使っているのではないか?そんな疑問を持たれるお客様がいても不思議ではありません。


竹踏み(炭化)製造


しかし、何を隠そう塗装や何かは全く施してはいません。職人が一本つづ丁寧に機械を使って磨きあげたそのままの光沢なのです。もしかしたら足で踏むのが惜しくなってきたのではないでしょうか?まっこと(本当に)そんな価値の十分にある竹踏みながぜよ。













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超超強力青竹踏み、青竹踏みの中の王様「踏み王くん」の話

2017年5月19日

青竹踏み


今週は月曜日から青竹踏みの話ばかりで、いい加減にしたらどうぜよ?と思われちゅう方もいるかも知れません。けんど、止めませんぞね。日本中の皆様が、特に若い皆様が青竹踏みの良さに気が付いて毎日の暮らしの中に取り入れてくれるまでは止めるワケにはイカンのです。


青竹踏み


青竹踏みには孟宗竹を使った普通のタイプと、少し細めの真竹を使った強力青竹踏みがあることをお話ししているかと思います。竹材の選別が非常に難しいことは知っていただいたかも知れませんが更に真竹を使う強力青竹踏み「踏王(ふみお)くん」は、身の厚みのある竹ではありますものの孟宗竹に比べるとやはり薄いのです。


自然素材は生きています。乾燥を良くさせていたつもりでも縮んだり、反対に広がったりするから大変です。製造途中でそのように変化する青竹踏みは、すぐに選り分けることができますが、展示している最中や、保管してある時、あるいはお客様のお手元に届いてから変化の起こる竹材もあります。


青竹踏み


前にもお話しした事があるように思いますが、縮んでしまった青竹踏みはこんなに丸くなって、まるで加工する前の1本の丸竹に戻ったような感じぜよ。


こうなったらお客様には販売する事はできないし、もったいないにゃあ......。ところが、自分などはこのような形になった超超強力青竹踏みが大好きなのです。踏王くんよりも、更にピンポイントで足裏のツボにダイレクトにグッ!とくる痛キモち良さを知ってしまうと他の青竹踏みには戻ることができません、まっこと(本当に)何とも言えない踏み心地ぞね。


超強力青竹踏み


朝に使うと一日のスタートにキリッと気持ちが入るし、夕方頃のちょっと疲れが出た頃に踏むと元気が盛り返してくる気がします。風呂上がりの温まった足には血行がよくなるのかジンジンして後はスッーと疲れがとれるようです。


世間一般ではドリンク一本で気力、体力が復活するのだと思いますが、虎竹の里では青竹踏み一本で復活するのです。














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更に続く、国産青竹踏みのこだわり

2017年5月18日

青竹踏み、超強力青竹踏み「踏王」


通常の青竹踏みは半割にしますので1個の竹材から2個の製品が加工できるのに対して、踏み王くんの場合には6:4の比率で切り割りしますので1個の竹材から1個の製品しかできません。驚かれるかも知れませんが、あの20メートル近い高さのある真竹でも普通の節間の竹なら、たったの2~3個しか製造できないのです。


青竹踏み、超強力青竹踏み「踏王」


だから、孟宗竹より更にシビアに竹を厳選して伸びの無い、節間の短い竹を選ぶことによって何とか1本の竹から4個程度を製造しています。それでも長い真竹のほんの一部しか利用できません、真竹も地域によってはかなり太い竹がありますので、大きさも頃合いが良く青竹踏みに適した素材となると竹を伐採する職人は四六時中アンテナを立てて見ているという事になるがです。


竹踏みの厚み


この竹の肉厚をご覧ください。もちろん、これより薄い竹材も当然ありますが、できるだけ竹の元の方で厚みがあって竹節は必ず2カ所に入るように切断します。これだけ材料を贅沢に使い、手のかかる竹踏み作りですから、実はもっと高額にせねば決して引き合うものではありません。青竹を使用していますので、これからの季節は天日干しなど商品管理をしっかりしないとカビが生えてしまう事もあります。


超強力青竹踏み「踏王」


こうして改めて考えてみても簡単なようで、まっこと(本当に)青竹踏みは手間暇かかる竹製品です。2001年から始めたインターンシップで地元の大学生が青竹踏みすら知らない事にショックを受けて、どうにかして竹を知らない世代の方にも気軽に手にしてもらいたい、ただただ、そんな思いで採算はひとまず置いておいて提供続けている製品なのです。


特に真竹製の踏王くんは皆様にご提供を続けていくだけでも精一杯、やれるだけはやりたいとチャレンジ精神にも似た気持ちで臨んでいます。














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続々・国産青竹踏みのこだわり

2017年5月17日

真竹踏み、踏王


ここ数日の30年ブログをお読みいただけますと、里山を見渡せはあちらこちらで見る事のできる日本最大級の竹である孟宗竹を使った青竹踏みでも、適材となる太さ、身の厚さという事になると竹素材の伐採の段階から結構大変であることが分かりいただけたのではないかと思いますぞね。


しかし、細身の真竹を使った強力青竹踏み踏王くんは更に大変です。もしかしたら、普通の青竹踏みに比べて細身で足裏のツボにピンポイントで当たる青竹踏みを以前から考えられた方もいたかも知れません。お客様の中にも、このような細身で急角度の青竹踏みを探し回っていた方も少なくないと聞きますが日本国内を見ても自分達の製品以外はあまり流通していないのは、もしかしたら竹素材を継続的に確保し続けることが思う以上に困難な事だからではないでしょうか。


真竹踏み、踏王


孟宗竹も耐久性を考えて元に近い部分しか使用していませんが比較して身の薄い真竹なら、尚更のこと元に近く身部分に厚みのあるしっかりした部分でしか材料を取る事ができません。


真竹は本来、節間の伸びのよい性質を持つ竹です。それが籠や笊などの竹細工を編む場合には非常に使いやすい素材として広く使われる理由ともなっていますが、青竹踏みに加工する場合には、一本の製品に2つの竹節を入れますので出来るだけ伸びの少ない竹を探さなければなりません。真竹の強みが、作る製品が変わることによって弱みになったといいますろうか、孟宗竹より更にハードルの高い竹材が求められるのです。














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続・国産青竹踏みのこだわり

2017年5月16日

青竹踏み


木立の中に生える竹は少しでも早く太陽の光を浴びたいと思って節間の長い立派な竹に成長します。「若い頃の苦労は買ってでもせよ」と言われますが、竹も人も伸び盛りの逆境は大きくプラスに作用するようです。だから自分の使う素材を自分で伐りに山に入る職人さんは、そのような場所の竹を選ばれる方が多いのです。


青竹踏み


青竹踏みには節間は短い方が良いので反対に元々日当たりがよい山頂付近の竹が使われます。普通の孟宗竹でしたら、1本の竹から4本くらいの素材しか取ることができません、半割にして使うので合計で8個の青竹踏みを製造できる計算です。


孟宗竹


ところが日当たりが良いために、あまり伸びる必要のない竹を伐採すると1本から6本の素材を切り出す事がでますので合計12個もの青竹踏みが製造する事ができるのです。何と製造効率は150%になります、竹素材そのもので勝負するというか、まさに竹材をお届けするような青竹踏みですので、素材選びがいかに大事かと言う事です。


こうして厳選した竹材を熱湯で油抜きする、湯抜きという工程をへて製品になっていきますがよい竹材を選んだとしても、必ず竹の元やウラ(先端部分)で端材というものが出来てしまいます。自然素材を扱っている以上は仕方ない事ではありますが、出来るだけ皆様にお求めやすい安価な価格で提供続けるためには、この部分の有効活用をしっかり考えていく必要があります。













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国産青竹踏みのこだわり

2017年5月15日

青竹踏み(タケフミ)


国産の青竹踏みは竹を半分に割っただけの簡単な商品のように思われるかも知れませんが、実はこれを国産の竹で大量に用意しようと思うと皆様が考えもしないような手間がかかっているのです。まず青竹踏みは丈夫で厚みのある孟宗竹で作るようにしていますが直径で10センチ程度の細いものばかりを伐採せねばなりません。


お客様の中には何かの材料を取った残りのウラ(竹の先端)に近いところの細い部分を有効活用しているので安価に製造できていると思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかし、実際にはそうではなく細身の孟宗竹を青竹踏み用に厳選して伐採し、元に近い所だけを製品化します。


青竹踏み


青竹踏みは太ささえ揃っていれば良いというものではなく、人の体重を載せるものですから強度が必要ですぞね。そこで、元に近いところの身に厚みがあり、尚且つ一本の青竹踏みには必ず節を二つ入れられる素材を使用しているのです。竹の先部分では節間が長くなりすぎて二節は入れられません。


孟宗竹、モウソウタケ


そこで山の目利きが大いに必要になってくるのです。直径が細いだけではなく、できるだけ伸びの無い竹が青竹踏みには適していますので、そのような竹材を広い山々の中から探さねばなりません。通常の竹細工の場合ですと、少しでも節間の伸びの良い竹が重宝されますのに、その正反対なのです。さて、それでは伸びの悪い竹とは何処にあるのか?明日は、この辺りからお話を始めたいと思うちょります。














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洗濯竹籠(角)のある暮らし

2017年5月13日

洗濯竹籠(角)


この脱衣籠は本当に美しいのです。もともと楕円形に編まれる米あげざるだった竹籠を出来る限り角ばって製作したいと思い、随分と職人さんには骨を折ってもらっていますがその分他には見ることのない脱衣籠となっちょります。


洗濯竹籠(角)


底に力竹のように見える幅広の三本竹は重たくなった竹籠を片方を持ってズルズルと引きずりながら運ぶ際の滑りを考えた工夫です。もちろん今でも農家さんでは実用品としても使われることのある竹細工ではありますがさすがにこれだけ丁寧に仕上げられた籠は外で乱暴に使うことはできません。


洗濯竹籠(角)


生真面目な職人の手仕事が伝わってきそうな素朴な温もりを感じる竹の脱衣籠、こんな竹のある暮らしで、ちっくと豊かな気持ちになってもらいたいと思うがです。













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台湾からの訪問団 国立台湾工芸センター

2017年5月12日

台湾で見た竹ソファ


まだ先の事ではありますがこの秋、国立台湾工芸センターの竹に従事される方々を中心とする訪問団が虎竹の里に来られることになりました。実は、3年ほど前に台湾の竹をじっくりと見て回った事があって、先進的な竹製品への取り組みやモダンな新しい発想で次々に生み出される竹加工技術の高さ、豊かさには驚くばかりだったのです。


台湾で見た竹ソファ


一番の違いは竹への関心の高さです。自分が訪れた地が竹産地の南投県か中心だったせいもあるのか?それでも一般のご家庭には竹で創られた家具が普通に置かれて使われています。もしかしたら日本と同じように近代化が進んで、人々の暮らしは変化を続けているのだと思うのですが一人一人の心に竹が色濃く残っているのを感じたのです。


世界竹会議、潭陽、竹虎四代目


そう言えば一昨年に韓国潭陽で開催された世界竹会議(world bamboo congress)にも台湾からは多数の参加者が来られていました。人数もそうですが参加されている方の若さと、熱量の違いが少しうらやましくも思えたのです。


台湾で見た竹椅子


本当に興味深い竹製品が沢山あって時間を忘れるような日程でしたが、その中で強く印象に残るひとつがオブジェのような作品たち。確かソファやベンチのように腰掛けとして使用できるものだったように覚えちょりますが、本当に斬新です。頭で思い描くことはあっても、実際に竹で形作る事とは雲泥の差があります。竹の未来が見えて来るのは、きっとこんな面白い竹が実際に形になっていく場所からですろう。


台湾の素晴らしい竹人の皆様に虎竹の里をご覧いただけるとは本当に光栄で嬉しい事だと今から楽しみにしちょります。














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