こりゃあ、たまるか!鰯かご

鰯籠


こりゃあ、たまるか!大きいち、何ち!ビックリたまげるちや!長さ3.6メートル、幅2.6メートル、高さ2.3メートル。超超ビック竹かご、それがこの鰯かごぜよ。自分の小さい頃には近くの須崎漁港に隠れんぼが出来るばあの竹で編まれた大きな鰯かごがあったがですが、そのカゴは、ちょうど腰びくのように丸みのあるかご。


けんど、ここの鰯かごは、四角い箱のような全く違うちゅう形!いやいや、こりゃあ、凄いちや。もう自分らあしかやってない言うて、この道数十年の竹職人さんは、奥さんと、息子さんの3人で力を合わせて、青空の下、もくもくと竹編みを続けます。浜辺で続いてきた伝統の仕事。ふと、沖の方を見たら八代の海に白い波しぶきをあげて船が数隻走りよります。気持ちのえい潮風に吹かれもっちゃあ。こんな竹の仕事に出会えた幸運に深く深く感謝するがです。おおきに、ありがとうぜよ!


あぶらとり紙

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竹炭の吸着力を活かした、あぶらとり紙ちや。あぶらとり紙と聞くと、どうも女性のイメージがあるがですが、男性の方でも使われる方は多いようです。寒い季節は汗もかかないので、そんなに必要ないのでは?いやいや、ボクもそう思うちょりましたが、気をつける方は一年中ぜよ。テカテカにも気を配るようじゃちや。


四万十ひのきのまな板

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何でも四万十ひのきはフィトンチッドという癒しの香り成分が、こじゃんと含まれちゅうそうです。聞くところによると、これは高知県に台風が沢山きて、木材が鍛えられるという事らしいですが、自然とは、まっこと(本当に)よう出来ちょります。


竹虎からも近い木工専門、土佐龍さんの工場は四万十ひのきの材料に囲まれていますので、この癒しの香りが満点!ええちや~いうてリラックスしよったら、なんぜよ?こりゃあ、工場に一歩入ったら、たまげるような大きな機械がいっぱいちや。安定感があるようにと横置きに、竹虎オリジナルで作ってもろうた、スタンド式の自立する四万十ひのきまな板。このような大がかりな機械のある工場で作られゆうがです。竹ではなくて、「木」専門の職人さんもいっぱいおって、まっこと皆さんのお陰ぜよ。ありがとうございます。

土佐の「お客」

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「お客」を知っちょりますろうか?まあ、一言で言うたら宴会のことやけんど、このあたりでは近所の家によばれての「お客」が珍しゅうありません。出てくる料理はご存じ皿鉢料理!でっかい盛り皿にお寿司やら、さしみ、揚げ物など、料理をたまるか言うばあ盛りつけちゃある、豪快そのものの土佐の郷土料理ちや。


お客さんが入れ替わり立ち替わり入ってくるきに、台所や洗い場では、おばちゃんらあが大忙し。子供の頃は、大きなカマドでご飯を炊く家もあったきに、お焦げを、友達とばいあい(取り合い)して食べよった...。おおの、懐かしいぜよ。そんな大勢のお客でも大活躍しよった椀かご、米ざる、こんな竹かご、ざるは普通にどこの家庭でも食器かごとしてあったけんどにゃ。職人の魂がこもったような、美しい磨きの椀かごを手にしながら昔のことを思いだすち。まだまだヤングのつもりやけんど歳やろうか?えっ?「ヤング」と言うた時点で、お歳かよ...。


消臭炭

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竹炭は消臭効果があるということで、お部屋に置かれる事が多いがですが、ちょっと格好のエエもっと見栄えのする竹炭の置き方はないろうか?そんな事を考えて出来たのが竹炭ヘチマかご。虎竹で編み込んだ籠の中に竹炭入れちょります。そして、壁にかけられるようにカズラでループを作っちょりますので、トイレなど狭い場所に置くのに最適ちや。


雲の上のホテル

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雲の上のホテルいうて、びっくと(少し)変わった面白い名前のホテルが梼原にあるがです。雲の上言うばあやき、高知の山を、こじゃんと(とても)上がらないかんですけんど、ホテルの作り自体も面白くお洒落ですきに県外からの方にはイチオシちや。久しぶりに雲の上のホテルまで来たついでに、入ってすぐのフロントにある竹虎が作らせてもろうた竹照明を見てきましたぞね、この灯りに気が付かない人でも、竹の格子を通したやさしい明るさは何となく感じているのでは?などと思うちょります。


セイロ

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おっと、これからセイロで蒸し料理ですか。豚肉に、大根、にんじん、椎茸、それから、白菜にソーセージ、魚も入っちゅうですね。えっ?その野菜自分の畑で育ててるんですか?自分で育てた野菜でセイロ料理!それは、最高に贅沢ですぞね!何と言うたちセイロは、素材の味がこじゃんと(すごく)引き立つし、油も使わないのでにヘルシーで、美味しいから野菜がいっぱい食べられます。馬路村のポン酢しょうゆでもええし、胡麻ダレでもええ、これからの寒い日はますます蒸し料理が良さそうぜよ。


竹酢液

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赤々と燃える竹炭窯、魅入ってしまうような神秘的な炎です。竹虎は、こじゃんと(すごく)土窯にこだわっちゅうがです。そして、この土窯からうまれるのは、叩いたらキンキンと金属のような音がする最高級の竹炭ですが、忘れてならないものがひとつ、それが竹酢液(ちくさくえき)。冬はやっぱり竹酢液 入浴がえいですぞね。竹酢液販売をはじめてもうかなりになります。


「それ、地下足袋に何をしゆうがです?」


「竹酢液よえ」


「なんか竹酢液に効果あるがですか?」


「何ち、おまん、竹酢液は水虫予防よ」


もともとは山の職人さんが、昔からの知恵で竹酢液を水虫対策に使っていて、炭焼き職人さんには水虫の人はいない。そんな話を聞いたことがきっかけでしたが、それももう、随分昔の話、懐かしいちや。あ、そうそう懐かしい言うたら、この後、炭職人さんが竹炭をガシガシかじっているのを見て、また、またビックリ驚くことになるがですけんど、その話は又にしますきに。


日本製竹ざるの本

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「おんちゃん、四万十かずらを竹篭に使いゆうがですか?」


「そうよ、オマン。仕上げにびっくと(少し)のう」


ちょく、ちょく竹虎の工場にやってくる四万十かずらのおんちゃん、今日もTシャツ一枚で頑張ってます。若い頃からずっと竹ざる作りをやりゆうだけあって、竹編みの技はさすがです。「このまえ、県外から大学の先生が来ちょったちや」手を休ませることなく、おんちゃんが言います。何でも全国をまわって日本製竹ざるや竹編みを研究して、一冊の本にまとめられている方のようです。どんな本なのか見せてもらうと、同じ箕でも何種類も写真が載っちゅうがにビックリ!野菜干しなど日常使いの竹ざるや箕も、所かわったら微妙に違うモノやと感心しきりながです。


作務衣で

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旅行をするには最高の季節やないですろうか?旅いうても泊まりじゃなくて、ぶらりと1日どこかに出かける、こんな旅もありますきに。着て行く服はもちろん、作務衣。持っていくがは、コンパクトなデジカメと携帯電話、財布だけ。気ままに足の向くままでかける。そんな一人旅。


虎竹の里にはカツオの一本釣りで有名な港町、久礼まで続く旧道があります。太平洋の潮風をもろに受ける切り立った断崖絶壁の道。籐編みショルダーバックを肩にかけたら
愛車のビアンキでまっしぐらぜよ。※ビアンキ=美しい色に一目惚れした自転車です。こう見えても、学生時代は1ヶ月かけて北海道を自転車で一周したがです。


竹炭クッキー

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竹炭粉と言うても、フッーとふいたら飛んでしまうくらいの細かい細かい微粉末ぜよ。この竹炭パウダーをお菓子やパン、麺類にいれて食品メーカーさんが色々な商品を開発しちょります。ええ、これは竹炭クッキー。まあ、それほど珍しゅうもないですか?


けんど、この形はどうですろう。まるで骨の形やけんど...えっ、まさか...!?そうです、そうです。実はこれ愛犬用のクッキーやそうです。ワンちゃんのおやつにも、竹炭入りとビックリされる方もおるかも知れません。ここのメーカーさんは、人が食べても大丈夫な素材だけで作っちゅうそうで、ボクも1枚、もぐもぐ...う~ん、犬用は薄味じゃあ(笑)


けんど、ボクも、ゴン(ゴールデン オス)が元気やった時にはお腹の調子のためやと思うて、竹炭や竹の粉をエサと一緒に与えちょりました。ペットいうても動物です。野生のカンというヤツでしょうか?身体に必要なもの、ためになるものは本能的に分かるのか、いつもにも増して目の色変えてバクバク食べよった事を覚えちょります。えっ?ゴンの写真?ここに、竹酢液シャンプーしゆう画像が載っちょりますぜよ~。こっちも見とうせや竹のメモリアルぞね。


弁当箱やろうか?

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職人さんの庭先、スズ竹は鉛筆くらいの細さの竹ながですが、その竹を割ってヒゴを取ってズラリ並べて天日干ししちょります。とにかく、しなやかで丈夫なスズ竹。この竹ヒゴは、弁当箱やろうか?そばざるになるがやおか?手提げかごかも知れんちや。何が編み上がるか楽しみやぞね。


大根おろし色々

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鬼おろしと、鬼おろし用竹皿のセットを雑誌「Goods Press」に掲載してもらいました。今日からアナタも、おろしのテクニシャン...。雑誌は、さすがに上手いこと言うちや。けんど、「おろし」と一言にいうけんど、大根おろしはもちろん、しょうが、わさび、それから、チーズなど、それぞれ用途によって道具があるもんぜよ。雑誌では鍋に直接たっぷり大根おろしを入れちょりましたが、写真を見ゆうだけでもお腹がすいてくるにゃあ。


草履ニコニコ

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ニコニコみんなあ揃うて、こじゃんと良い笑顔ちや。どうしたがです?実は、コレ足元にっこり竹皮草履ながです。寒い季節は五本指やタビックスでご自宅はもちろんやけんど、立ちっぱなしのお仕事にもええですきに、美容室Roughのみなさん、おおきに、ありがとうございます!

干し野菜

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干し野菜と言うて色々な野菜を干して食べることが静かなブームじゃあ言います。干し野菜?野菜干し?まあ、どっちでもええけんど、とにかく、昔からの干し大根や干し椎茸だけじゃなくて、なす、ピーマン、ズッキーニ、トマト、セロリ、きゅうり、それからさやいんげん、グリーンアスパラガス、かぶ、にんじん、ごぼう。まだ、まだ、レンコン、キャベツ、白菜、じゃがいも...とにかく、身近な野菜を干して煮物、炒め物、あえ物、揚げ物。スープにしたち、マリネにしたち。歯ごたえが良く、野菜の濃厚な味わいらあと聞くと、食いしん坊のボクらあは一回してみたくなるがです。


そこで、干し野菜にはエビラの出番ぜよ!見とうせや、竹の編み目を一目、一目、職人がたたいて詰めよります!野菜干しにはエビラ!エビラ、エビラ言うけんど、怪獣の名前じゃあないぜよ~(笑)都会のベランダじゃあち、場所を取らずに干すことのできるようにとアイデアをいただいて、ハーフサイズも用意しちゅうし、吊りヒモを通す穴もありますきに、簡単に吊るすこともできるスグレもんちや。おっと、そうそう、もちろん、土用干しの梅干しざるとしても大活躍やき。こりゃあ、来年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」同様、見逃せんぜよ。のう、慎太郎(気が早い)


伝わる体温

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この店にはくるみクッキーを買いに来ただけやけんど、ふと、横をみたら、おおおっ、こじゃんと味のある竹スプーンじゃいか!表の顔も白地に朱赤で可愛いし、裏の厚みのある部分を荒削りして、漆で仕上げちゅうがも気にいったぞね。一本、一本、表情の違うがを見よったら引き込まれそう。まっこと、グッとくる作り手の体温が伝わってきそうな竹スプーンちや。


背負いかご

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ええっ!?おまん、背負いかご言うたらコレの事じゃあないがかよ?何つか、リュックサック?バックパック?布製?ナイロン?竹ちや、竹、竹!そう言うたら街中で若者が最近よう担いじゅうけんど、竹の背負いかごが無いきに、あれで代用しちゅうがじゃないが...?ええ、違う?ファッション?ボクに言わしたらこの背負いかごの方がなんぼかファッショナブルやけんど。うん、お洒落、お洒落(笑)世界中どこでも通用する背負いかごぜよ。


あれから4ヶ月

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店長が25年使いゆう手提げかごバックをフジテレビ「とくダネ!」で放映してもろうてから、早いもんで4ヶ月がたちました。あの時お問い合わせをしていただいて、実際に使うてもらいゆうお客様からの口コミで今でもボツボツとご注文をいただきよります。いや、まっこと(本当に)ありがたい事ですちや。


買う時には、びっくと(少し)高価に思いますけんど、何十年も使えて使うばあ愛着がわいてくる。作るがは職人ですが、仕上げはお客様、ひとりひとり。そんなかごバックですきに、結局ええ買い物したと喜んでもらえるがやないろうか。


米とぎざる

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サクッサクッ...米とぎざるでお米を洗います。洗米用竹ざるは、プラスチックや金属製の容器と違うて手にやさしいしちや。竹の編み目が細かいきに、小さい米粒が落ちたり、目に詰まったりすることもないがです。おばあさんや、ひばあさんの、古い時代にも思いをはせよります。炊きあがったご飯も、ひと味もふた味も違うてさぞ美味しい事と楽しみぜよ。2~3合炊きに最適の小さいサイズもありますきに、ひとり暮らしの方にも是非使うてもろうて、米とぎざるの良さを知ってもらいたいと思うちょります。


竹練り

チャンゴ


昨日は秋晴れに恵まれて安和天満宮の秋の大祭やったです。昔ながらの衣装に身をつつんだ若衆が、2メートルばあもある竹をこじゃんと(すごく)打ちつけ合う「竹ねり」いう踊りが、見応え十分の神祭ながです。何でもこうやって音をたてて、神様の通り道を清めているそう。清めて、神様はどこえ行くち?それが、お旅所(たびしょ)いう天満宮の参道脇にある一角。後で神輿がここまで運ばれるがです。


地元の役の方、見物の方、大人も子供も、こんなに安和に人がおったろうか?そう思うばあの人でビックリぜよ!竹ねりに竹を使うのは別に虎竹の里やきという事ではのうて、神主さんに聞いたら何と500年の歴史があるお祭りやけんど、ボクなどは、どうしても「竹」と言うたら「むむむ、虎竹と関係があらあせんろうか」なんか偶然のような気がせんがです。まあ、竹が昔から日本人の身近にあって、人の暮らしに密接に関わっちょったという事ぞね。


踊りを見ながら安和小学校時代の同級生と話しよったら30数年前の事を思いだしました。そうそう、クラスから「竹ねり」の踊り手を3人選抜せんといかんなったがですが、踊りの上手そうな生徒を選んでと言われたそうで、当然というか何というか、ボクは選抜にもれてから結局、「竹ねり」は一回も踊ったことがないがです。びっくとやってみたかったけんどにゃあ。踊りのセンスを見抜かれちょったがやおか?ううん、当時の選抜した先生、なかなか人を見る目があったちや(笑)

菊割

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久しぶりにこの工場にやってきたちや。前に虎竹を積んで来たがは、いつやったろうか?そんな話をしながら歩きよったら、んっ!?ふと横を見るとズラリと並んだ菊割!菊割とは、ちょうど菊の花の形みたいに見える1本の竹を数等分に割る時に使う道具の事ですけんど、この棚を見とうせや。なんと割枚数ごとに、キチンと整理されて並んじょります。職人さんの丁寧な仕事ぶりは、こんな道具に置き方ひとつから伝わるものぜよ。


遍路杖

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虎竹の古里である焼坂の山々は、昔ながらのお遍路さんの路が通っちょります。山で仕事をしよったら、この山道をトレッキングシューズを履いて歩かれるお遍路さんを見かけます。


「この山は竹ばりだね」


「けんど、この峠からは竹はないですきに」


「ああホントだ。えっ?虎竹。ここだけに育つの?」


はじめての方とは山道でこんな会話をすることもあるがです。布袋さんのぷっくりしたお腹みな布袋竹。持ち手のところが握りやすいがです。ボクが歩くならこんな遍路杖