2011年4月19日の投稿

ツガニ汁(ふわ汁)

ツガニ


ツガニは最近は少のうなってから妙に珍重されちょりますけんど、ワシの小さい頃は川遊びにいって橋の上からのぞきこんだら、川底のあっちにも、こっちにも、このツガニがおったぜよ。学生の頃でも学校をでて高知に帰って来た頃でも、有り難い事に職人さんやら、近所の方から、このツガニをいっぱい頂きますきに、シーズンには、自宅の池にはツガニ用のプラケースがあったほどです。


このツガニをどう食べるかと言いますと、良く洗ったツガニをミキサーにかけて、そして、甲羅が入らないように布で漉して弱火で煮込んで醤油で味つけするがです。いわゆる、ツガニ汁ですけんど、我が家では「ふわ」と呼んじょりました。煮立った汁が泡立ち、ふわふわに見えるからですが、大きな鍋にいっぱい作りよりましたので3日くらいは、このツガニ汁が続いてましたにゃあ。


リュウキュウや茄子をいれると蟹の出汁とよくあって本当に何杯でもいけるがです。それと、一番エイがは、そうめん!!!この「ふわ」の温かい素麺食べたら他の素麺は食べれんなるがぜよ。いやいや、都会のでは絶対に味わうことのできん、田舎の、高知の、本当の味やにゃあ...。


ツガニ籠


と、ツガニ汁の事ばっかり言うたけんど、このツガニ籠の大きさはどうぜよ?うなぎうけウツボかご等とは比べものにならない位のこんなビックサイズの竹かごを川に仕掛けておくのです。「ひとつ、持ってかえって店に飾っちょきや」たまたま行った職人さんの所で余分にこしらえた1個を頂いたがです。いよいよ得したちや、おおきに、ありがとうございます!


つがに籠


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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。

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