2012年5月11日の投稿

竹は山で想っている

白竹麻の葉脱衣かご


この白竹麻の葉脱衣かごは文字どおり白竹で編まれちょりますので、虎竹とは素材は違いますけんど同じ竹で作られた籠。そこで、竹林に持っていくと「こりゃあ、おまんらあ!何をキャーキャー騒ぎゆうぜよ!」こう一喝したくなるような気分ちや。どうしてち?周りの竹たちが大歓声で迎えてくれるような気がするがぞね。そりゃあ、そうですろう。1本の丸い竹が山の職人さんに伐採されて、製竹職人さんの手を経て美しい白竹となり、竹職人の匠の技によりひとつの「竹籠」という道具へと成長するがやき。


まっこと(本当に)竹林の竹たちの羨望の眼差しも分かりますちや。こりゃあ、大変身!大出世やきにゃあ!竹はこうやって、山で育ち、時がきたら人の役にたつ新しい人生を歩みたい。すべての竹林で、すべての竹がそう思うちゅうと思うがです。誰かの役に立ちたい。笑顔を見たい。それは、竹も人も同じぜよ。


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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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