竹帽子で、こんにちわ

竹帽子


夏の暑い日差しは大好きですけんど、直射日光を頭に受けすぎるのは感心しませんぞね。という事で自分も小さい頃から帽子をいつも被っちょりました。そう言うたら小学校の頃、突然校長室に呼び出されたがです。日頃から、やんちゃ坊主ですきに別に驚きはせんかったけんど、言われた事にビックリしましたちや。


「ヨシヒロ君、そろそろ、その帽子やめなさい。」


当時、大阪で万博博覧会という催しが開かれて、こじゃんと話題になっていましたので父親に連れていってもろうたがです。そして、帽子をひとつ買うてもらいました。色々な民族衣装をまとった国際色豊かな人たちがグルリと帽子の周りに描かれちょって、自分は嬉しくて毎日、毎日、かぶってボロボロになっても、毎日、毎日......見るに見かねて校長先生が注意してくれたがです。


言われて初めて気がついて、よく見たらまっこと(本当に)白かった帽子はいつの間にか真っ黒になって穴だらけになっちょります。さすがに納得して、その日から別の帽子にしたがですけんど、まあ、それくらい帽子が好きながです。今でも帽子は結構持っちょりますし、たまに町にでかけて帽子屋さんを見ると、ついつい入ってしまうがです。


そんな自分が一番のお気に入り、自慢の逸品というたらやっぱりこの竹の帽子。形もエイし、通気性など機能性も素晴らしいとにかく1本、1本のヒゴ取りが丁寧で、作りが美しいのが最高にエイところぞね。こんな竹帽子など、被っているのは自分だけやろうにゃあ。(まあ、被りたくもないかも知れませんけんど)昔の職人さんは自分で作って、自分で被りよったと言います。たまの休みにはお洒落してこんな竹帽子をかぶって、さっそうと歩いて行くよったろうか?この竹帽子は、万博の帽子のように雑にしないように大切に愛用するつもりながです。


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