見え隠れする熟練の技、黒竹玄関すのこ別注サイズ

黒竹玄関すのこ


昨日は黒竹を使うた大きなパーティションの事をお話しました。黒竹はご覧のように、だいたいが細い竹ではありますけんど色合いが渋いですし、ズラリと並べて室内のインテリアなどに使うたらまっこと雰囲気があるがです。壁や天井に並べたら、まるで異空間のようになりますきに、たまにお店で拝見させていただいて竹屋の自分たちの方がビックリ仰天してしまう程ぜよ。


考えてみたら竹虎の工場では比べモノにはならないような長さで、そして、圧倒的な量の竹が並べられちょりますが、都会のコンクリートの中で計算されて使われている竹は、やっぱり流石やにゃあ。見栄えが全く違ちゅう。こじゃんと立派で迫力があると感じる事も多いがですちや。


さて、そんな黒竹では玄関すのこも製作しよります。革靴を一日履いて疲れた足ウラに竹の心地良い刺激があってオススメながですが、最近は別誂えでご自宅に合わせたサイズでのご注文も多くなったがです。壁面や天井などと同じように、少し竹が玄関先に並ぶだけで玄関の趣がガラリと変わります。お客様の中には「ちょっと料亭っぽい...」とご感想いただいた事もあるがぞね。


黒竹をこうやって並べて使う竹細工は簡単なように見えます。真っ直ぐな竹を単純に並べているだけと思われちゅう方もおられるかも知れませんけんど、実は、自然の竹で真っ直ぐな竹などほとんど無いがです。竹林から曲がりくねったた竹も伐採されて出てきます。その竹を太さ別に選別した後に一本、一本、真っ直ぐに矯め直すという工程があるのです。こんな竹製品ひとつにも、熟練の技が見え隠れしよりますちや。


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