都会の竹たち

竹


都会のコンクリートジャングルを歩きよりましたら、やっぱり、所々にある緑に憩いを求めて目が行きますぞね。高層ビルなどに囲まれて生活される方は是非意識して周りを見て欲しいがです。あそこにも、ほら、ここにも竹の植え込みがありますちや。


まっこと最近見直されちゅうと言いますか、は一年中青々として、清々しゅうてモダンな建造物にも、こじゃんとマッチするがです。竹の少ないアメリカでは竹がエキゾチックな雰囲気を醸し出して、近代的な建物にこそ、こじゃんと似合うので高級な植栽として人気があると聞いた事があるがです。


さて、けんど都会の竹。ただ、単純に山の竹林から根っ子ごと掘り出して植え込みしちゅうワケではないがぞね。たとえば孟宗竹など植え込みに使う場合、日本でも最大級な大きさの竹なので高さが20メートルを超えるものもあります。そしたら、土地の狭い所に使うには、ちっくと大きすぎて不釣り合いな事が多いです。


そこで、都会の植栽に使われる竹たちは、なんと、それ専用に細く、小さく、背丈も低くなるように特別に品種改良され、野菜とまではいかずとも、畑で大事に大事に育てられゆうがちや。竹は地下茎でいくらでもドンドン生えてくる。そんな常識をずっと持ち続けてきた自分からしたら、まっことビックリするような竹があるがやにゃあ。農園と呼ばれるのがピッタリくる。まっこと、ここは竹の畑やちや。新しい竹の顔をまた一つ見せていただいて新鮮な気持ちでいっぱいになるがです。


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