2014年1月16日の投稿

虎竹の旅の始まり

虎竹山出し


日本唯一の虎竹の里では今月いっぱいが竹伐採の期間ながです。虎竹の生えている竹林というのは、急斜面の細い山道を登ったところにありますので竹運搬用の機械を使う事も多いのですが、トラックの入る道路から歩いて5分、10分程度の竹林からはわざわざ機械に載せるのに手間がかかりますので、山の職人さんが束にした竹を担いで運び出してくる事もあるがです。


竹の山出しでは当たり前の事ですけんど、細い山道を上り下りするのはそれだけでも大変な事で、たまに竹林の見学に来られるお客様は登りは息をきらせながら上がって来られますし、下りは下りで滑らないように足元を見みつつ恐る恐る、道脇の竹等つかまりながら下りて行くがです。ところが職人さんはそんな山道をスタスタ、伐採したばかりで生しい竹は束にすると数十キロはあります。そんな重さで、しかも長さがあって扱いにくい竹を肩にのせて、まるで平地を歩いているかのようながですちや。


こうやって運び出されてきた竹の束が道路脇の決められた場所に積み上げられていきます。小山のように積み込まれたらトラックで土場まで運び、色づきや太さにより一本づつ選別されて工場に運ばれるまで又それぞれの保管場所で待機しますが、全国の様々なところにお届けされる虎竹の出発点はまさにココ。竹達にとっては長くなる旅の始まりの場所でもあるがです。


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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。

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