復活した箕

箕


は遙か昔から農業用として使われきた、無くてはならない道具の一つやったがです。昔から使われてきた竹細工と言うものは、その土地ならではの素材、編み方などに特徴が際立ちます。


前に大学の先生が研究された資料を拝見した事があるがです。こんなに種類があるがやにゃあと感心するくらい、全国各地の様々な箕の写真が掲載されちょりました。東北の方には大きな竹は少ないので、細い篠竹や樹皮で編まれた箕がありますし、同じ竹でも矢竹を使うたりチンチク(沈竹)やったり、その土地で手に入りやすい素材を工夫して編まれてきたがと思います。


これが面白い事に箕は日本だけでなく、海外でも広く使われゆう事やきに、まっこと凄いぞね。ちょうど高知県立美術館では「ボストン美術館 ミレー展」言うて、大きな企画展を開催中と高知新聞に載っちょりました。あの有名な「種をまく人」いう絵も展示されちゅうそうですが、なんと、実は、そのミレーの絵の中にも、箕を使う農夫をイキイキと描いたものがあるがです。「箕をふるう人」「小麦をふるう人」がそうですけんど、同じような形の箕が遠くヨーロッパでも使われよった言う事ですろう。


箕


高知で編まれる箕は主に淡竹(はちく)を使いよります。持ち手の丈夫にしたい部分には孟宗竹を使い、使いやすいように棕櫚で巻いちゅうがです。棕櫚で巻く事などは、ずっと当たり前のように思いよりましたが、実は、これも高知ならではの独特の形のようですぞね。


けんど、こうやってずっと続いてきた伝統の技は後継者がおらず、風前の灯火と言うてもエイものもあるがです。今では存在感のなくなりつつある箕ではありますが、このような箕、ひとつ取ってみても日本の手作りの仕事は、こじゃんと大きな曲がり角を迎えちゅうと言えそうです。竹の現場でつくづく感じずにはおれんがですぞね。


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