一枚の国産竹皮

竹皮をチマキに使う


竹皮と言うても、一体それが何なのかハッキリご存じない方もおられるかも知れませんのでお話させて頂きたいがです。まず、竹皮は正確に言うたら筍の皮の事ですぞね。筍が顔をだし親竹と同じ大きさに、あれよあれよと言う間に成長しますが、その過程で竹皮はパラリ...パラリ...と剥げ落ちるのです。大きくなっている途中の筍についている竹皮は竹が傷みますので剥がす事はなく、下に落ちた竹皮だけを利用するがですぞね。


竹虎では竹皮草履や竹皮スリッパ、下駄などの製品に活かしちょりますが、そんな風に活用されゆう竹皮は本当にごくごく一部だけ。お肉などを包む材料として使われる竹皮も国産は高級品扱いとなり、日本全体の竹林から言えば、わずかなものながです。けんど、これほど竹が身近に沢山あって、竹皮も毎年できるもの。海外から輸入される物ばかりではなくて、せめて意識の高い皆様だけでも国産竹皮の事を知り、そして毎日の暮らしにお使いいただける事はないろうか?そう考えて日本製竹皮をご紹介しちょります。


干して使える竹皮


天然の抗菌性や消臭性のある竹皮ですので、オニギリ弁当としてお使いいただくのが普通にご利用いただくのに一番の使い道かと思います。若い主婦の方などで竹皮など手にした事もなかったらちっくと不安かも知れませんが、実際使うてみると竹皮は丈夫でしなやか、意外と簡単にオニギリ弁当もできますぞね。それでいて、今あまり見ることもないので、かなり格好がエイように自分は思うちゅうがです。もちろん、洗って干したら繰り返しお使いになれますぞね。決して使い捨てというものではないので経済的ぜよ。


国産竹皮


お弁当用としてだけでなく、チマキなどにもお使いいただけますぞね。竹皮がどうしてこうやって長い間愛用され続けちゅうのか?触るとゴワゴワして硬い感じの竹皮など使いづらそう...。そう思われるかも知れませんが、それが水につけて柔らかくしたら、すぐに謎が解けますちや。あれ?こんなに柔らかく、扱いやすい、そして丈夫。最初の印象とは全く違う自然素材の素晴らしさを体感される事ですろう。ご家族のお弁当に使われるのですから、国産の安心感も絶対やと思いますが、たった一枚の竹皮からでも長い間、この国で培われてきた職人の技を知る事ができますし、日本の里山の竹に思いを馳せる事はできると思うがです。


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