虎竹茶クッキー

虎竹茶


昨日は年度末と言うこともあってか、まっこと珍しく、バタバタした気忙しい一日やったがです。朝は毎日結構早く起きるのが習慣になっています。真っ赤な太陽が昇ってきて光が差し込んでくる静かな一時は、なんかエネルギーが充満してくるようで大好きなのですが、それから、社員が出社してきて朝礼が終わった後、ハッと気がついたら、なんと夜になっちょった!


けんど、そんな次々と用事の立て込んだ中でも、ふと一息ついて、心安らげる一瞬があって、それが虎竹茶なのです。いつも保温ポットに熱々を入れてもらっていますが、湯飲みに注いだとたんに立ちのぼる甘く優しい竹の香り。「香り」と言うのは記憶と深く結び着いているようですぞね。この竹の香りは幼い頃から竹工場で遊ぶたび慣れ親しんだ香りぜよ。知らない間に、あの頃に連れて帰ってくれて、優しい祖父や、職人さんたちの笑顔に囲まれちゅう気がするがです。竹を切る音や、竹を割る音、ガスバーナーや、機械の音...。騒がしく音がしちょりますが、少しも嫌ではないがです。心地良く、温かい、自分にとっては古里のような竹工場。


おっと、工場を吹き抜けてくる風向きが変わったろうか?虎竹を油抜きする甘い香りが運ばれてきたちや。あの力自慢の職人さんが遠くで虎竹を矯め直しゆう、高校野球の大ファン、あの職人さんが竹を担いだ、まるで、昨日の事のように思い出されるがです。


虎竹茶クッキー


湯飲みを置いて、さて、これから月に一度の社員面談ぜよ。実は毎月社員との面談をさせてもらっていて、概ね一人一人とお話させて頂くようにしちゅうがです。もう何年もやっているものの、未だに自分が満足な話しが出来ない、お粗末な面談ですが、それでも頼りない自分が社員の皆さんに色々意見も聞きたいですし、思いもしない教えをもらう事もあり至らない社長を助けてくれよります。


さて、そんな面談の最中、一人の社員が手提げ袋を持ってきました。中には手作りのお菓子が入っちゅうと言うがです。ホワイトデーでも無いのに?どうした事ぜよ?そう思うて、ひとつ口に入れてみると...何と何と!虎竹茶の香りが広がるではないですかっ!?


聞くと虎竹茶を使うた虎竹茶クッキーとの事!これは凄い!ひと噛み、ひと噛みごとに更に広がる虎竹茶。高知県の馬路村という所に有名な「馬路村公認飲料」なるものがありますが、これは、まさに「虎竹の里公認クッキー」やにゃあ。けんど、香りか違うても懐かしい竹工場の景色は同じぜよ。


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