青竹酒器のこだわり

青竹酒器用竹材


青竹酒器の青々とした竹筒にお酒を入れると竹の香りが移り、味も美味しくなるのはもちろんですが、見た目の清々しさも抜群なので新春のお祝いの席などに使われます。以前は沢山製造したこともあってホテルさんや旅館さんに収めよりました。最初の頃などは板前さんが青竹酒器を大事に扱いながら、少しでも青さを長持ちさせるようにと冷凍庫に入れるのに驚いたものです。まあ、それくらい青竹の色合いの良さを楽しめる期間は短いがですが、この猛暑続きの夜の宴に涼をよぶ野趣あふれる演出などにも、まっこと、これほど最適なものはないがです。


さて、山から同じような頃合いの竹を伐り出してきて並べらちょります。この竹を汚れを落とし節のところで切って酒器に加工しますけんど、この本数の竹で一体何個の酒器が出来るかやろうか?ひとつ、ふたつ、みっつ...節の数を数えて、だいたいこれくらいですか?と聞いてみたら大ハズレぜよ。


青竹


この職人さんの答えた数はなんと5個です。5本の竹としても節は沢山ありますので上下に節のついた筒状のものは、もっと沢山切り出すことができるよに思われる方もおりますろう。けんど、太さが揃わないという事ながです。竹は元の方が太くて、ウラ(先端)にいけばいくほど細くなっちょます。熟練の山の職人さんの中には、この元とウラの太さの違いをできるだけ無くすような竹の管理もあるそうですけんど、どうしても、やはり太さは違ってくるのです。


そこまで、こだわらない方もおられて1本の竹から酒器でも、御猪口でも出来るだけ作ることもあるかと思うのですが、確かに、お店でズラリと並べた時に太さが違えば、あまり格好良いものではないですにゃあ。どうですろうか?5本の竹から5個しか作らないと聞きますと、一つの青竹酒器のお値段が決して高いものではないと思うがですぞね。言わなかったら、竹が全て同じ太さで5個の酒器など、1本の竹で作れてしまうと勘違いされる方がもしかしたら居られるかも知れませんちや。かっては身近で毎日の暮らしにあった竹なのですが、そんな事を心配するほど日本人と竹とは、ちっくと距離が開いているのです。


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