鰻の竹筒

 
鰻捕り用竹筒


先日、テレビを観ていたら小舟で鰻捕りをされている方が撮しだされていました。鰻捕りの道具といえば最近ではプラスチック製のものなどが沢山あるようですが、何を何を、やはり鰻捕りは昔から竹ながぜよ。その小舟の上にも竹筒が何本も乗っちょりましたので、おおっ!さすが!と、それを見つけてしもうたらテレビに釘付けですぜよ。けんど、まっこと面白いがです。テレビのアナウンサーに紹介される鰻のワナである竹筒は、ただ節を抜いただけのもの。入り口にも、出口にも(まあ、どちらが入り口か出口か分かりませんが)栓も何もない、本当に、ただの筒ながです。


自分も小さい頃から近くの川や用水路で鰻を捕ってきましたので、今でも職人の作る鰻うけ(鰻筌)など道具には詳しいつもりでいましたが、竹筒だけというのは、まっこと初めて拝見したがです。高知で昔から使われる鰻うけ(鰻筌)には片方に、エギ(コジタ)などと呼ばれる竹製の入り口があり、一度入ったら出られないような仕組みに作られちょります。このような仕掛けにも竹の柔軟性が十分に発揮されているのですが、自分達が昔から知っている竹編みの道具でなくとも、たとえば表皮を薄く削っただけの竹筒を利用したものでもエギを固定する引っ掛けのようなものを本体に付けています。プラスチック製のものにも、このような入り口の仕掛けはありました。


鰻捕り用竹筒


ところが、今回の漁法では、エサもなければ栓もなく、ただ竹筒を川底に沈めておくだけのようでした。こんなんで、はたして効果的な漁が出来るがやろうか?仮に竹筒に入っていたとしても川から上げる時に逃げられるのではないろうか?色々と考えよりましたが、船上で漁をされる方を観ていたら川から、ゆっくり、ゆっくり竹筒を上げていき水面近くになると網を下にすけて鰻を捕まえるという方法でした。まあ、これですとエサを入れる手間がいらず、鰻の入っていない竹筒は又そのまま次の時まで沈めてちょけば良いので、効率的かも知れませんにゃあ。道具も竹を切って、節を抜くだけなので何十本でもできそうです。


それにしてもエサも何もなくても竹筒に入って、川から上げられる間も逃げずにいるとは鰻にとって、頃合いの太さの竹は余程居心地のよい快適スペースながですにゃあ。鰻は大好物ですけんど、ますます鰻が好きになってきましぞね。


うなぎうけ(鰻筌)の製作風景

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