感動の竹練り

竹練り天狗


「タン!タン!」大きな音を打ち鳴らして地域の若者が舞う竹練りは迫力がある。小さい頃から見慣れてちゅうワケではない初めての方が突然見たら竹と竹とが打ち鳴らされる音、地面を叩く乾いた大きな音に驚き、真っ青な秋空に消えていく様子に、何とも言えない懐かしさや、温もりを感じる事もあるのではないかと思うのです。


天狗の面は見た事があっても、いざ鳥の羽を頭に飾り、たすき掛けした天狗の様子は飾られてちゅう、それとは全く別モノながです。小さな村で、ずっと大切に伝えられてきたお祭りを盛り立てる重要な役割を果たす、この日ばかりは安和天満宮の秩序の守り主のような凛とした雰囲気さえありますぞね。


だから、竹練りの躍動感と共に、天狗には魅入られるのですろう。今年、竹虎に入社したばかりの県外出身の社員が思わず筆をとって描いた二枚の内、一は枚は天狗だったのです。


安和の竹練り


お祭りから、早くも一週間が経とうとしゆうとは、まっこと年末が近づくに従って時間が早回しになっちゅうようぜよ。竹練りは他の地域にも残っているようですが、虎竹の里の竹練りで使われる竹は全て虎竹ちや。別に虎竹を使わねばならないという決まりは無いと思いますが、要するに他の所では考えられませんけんど、
虎竹の里では身近にある竹と言えば虎竹しかないと言う事ながぞね。


けんど、まっこと絵というものも不思議なものです。写真よりも鮮やかにその日を蘇らせる事があるですにゃあ。何年も前に見た竹練りの音や、澄み切った空の色や、少しヒンヤリとしていた風の感じまで、ありありと浮かんでくる気がするがぜよ。



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