続・強力青竹踏みについて

青竹踏み原材料


青竹踏みのお話の続きですが、そもそも竹は丸くありませんぞね。普通に考えれば竹林にある竹は全て丸いように思われちょりますが、綺麗な丸い竹などそうそうないのです。そして、もっと言うなれば真っ直ぐな竹というのも実はありません。


青竹踏みに関してですと楕円のような形ですと高さが揃わず製品にはなりづらいがです。形ばかりではありませんぜよ、青竹踏みには竹節を2カ所入れるようされちょります。これは、強度的な事を考えての事ですが、細かくこのようにしていきますと沢山あるように見える竹ですが、太さ、形、節間、厚み、色つや、キズと選別すればするとほど少なくなり実際には驚く程少量しか製造できなくなるがです。


自分は自宅にも職場にも複数置いてフミフミ常連ですので、よく分かるのですが太さが違うと踏み心地が違いますし、竹の厚みなども強さに関係しますので竹の選別は大事です。ただ、手軽に毎日ご愛用いただける青竹踏みはお求めやすい価格も重要ですきに多少の色つややキズ等、使用感には関係ない部分では妥協せねばならないと考えちょります。竹には自然のシミなどが入っているものもありますし十分に乾燥させていたつもりでも裏面にカビのような、拭いても取れない汚れも付く事があります。けんど、丸竹を半割しただけのシンプルで形の残った製品だから良くお分かりいただけるかと思いますがこれが自然の竹なのです。


ところで強力青竹踏みの「強力」とは何の事ですろうか?これは、普通の青竹踏みが竹を半割にしているのに対して、「強力」の方は6:4に割っているのです。普通の青竹踏みは太い孟宗竹を使いますが、「強力」は直径にすると3センチ程度細い真竹を使います。細く、高くして足裏の一点にギューーーとピンポイントで当たるようにしたのが「強力青竹踏み踏王(ふみお)くん」ながぜよ。1本の竹から2個できる青竹踏みに比べて、1本から1個しか製造できないので割りが悪いがですが、普通の青竹踏みでは満足できなくなった上級者の方を中心に熱烈なご支持をいただいちゅうのです。まあ、その一人が何を隠そう自分ですが(笑)


ありそうで、なかなか無い「強力」は、元々竹虎社員からのアイデアやったです。やはり竹を愛して、毎日使う中からこのような声は生まれてくるですにゃあ。


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