「中国から、こんな田舎まで来たのは自分が初めてだろう?」

上海からのお客様


「中国から来た人で、こんな田舎まで来たのは自分が初めてだろう?」


まっこと、こんな言葉を聞いて驚きましたぞね。確かに高知県というのは国内の皆様の意識の中でも遠くて交通の便も悪い所となっているかと思います。四国四県の中でも太平洋側に面して県外からは四国山脈に遮られており、高速道路のトンネルが抜けた今でも、精神面では高い山々があるのかも知れませんにゃあ。


けんど、飛行機などでしたら東京、大阪、名古屋など都市部からは高知龍馬空港まですぐですし、一度来られた方は案外近いという事を知って、それから何度も来られたりするのです。やはり、最初の一歩がなかなか大変なのですろう。


虎竹の里は、そんな辺境の地のように思われている高知県でも更に中心地から離れた西部地域にあります。なので龍馬空港に着いて一番便利なのは、やはりレンタカーですぞね。これなら空港近くの南国インターから上がって交通量多くない高速道路をスイスイ走って1時間半程度でお越しいただけるのです。


上海からのお客様


今回、上海からいらしたお客様が、虎竹の里をえらく不便で遠い場所だと思われたのには公共交通機関であるバスやJRを使われたからでした。虎竹の里にある安和駅は線路から太平洋の美しい眺めが一望できる駅として鉄道マニアの方々には結構有名のようで、自分もいちど東京の山手線かどこかで安和駅が使われたポスターを見つけてビックリした事があるがぜよ。けんど、大自然が残っているだけあって急行列車の止まらない無人駅でもあり一日に数本だけ、時には一両だけの汽車が走っているような本当に長閑な田舎の駅ながです。


中国から遠くお越しになられたのは、日本でもここにしか生育しない虎斑竹をご覧になられる為でした。自分達は中国語はもちろん、英語もダメですきに、片言の英語や自動翻訳ソフトを使うたり、筆談したりと大変やったので考える余裕もありませんでした。けんど、皆様がお帰りになられた後でゆっくりと考えたら上海といえば誰も知る世界の大都市ですぞね。そんな所から来られたお客様が、自分達以外に海外から人など来るはずがないと思われるのも、もしかしたら仕方ないかにゃあと思ったりするがです。


そして、そんな不便な田舎と思われながらも、竹の本場であるはずの中国から、わざわざ前泊までして虎竹の里にお越しいただいた事に本当に感謝するがです。ありがとうございます!


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