ティファニーの巾着籠

ティファニーの巾着籠


ニューヨークのティファニー本店に一点だけ陳列されていた巾着籠を手にしながら、どうしても置いて帰る事ができませんでした。この竹編みは渡辺竹清先生の編まれた物ではないにせよ、元々は先生が手がけられていた籠であるし、かって先生が作品作りに精を出されていた時には、きっとこのような形で店頭に飾られ販売されていたかと想像していると、日本に持ち帰って、この事を竹巾着籠共々お伝えしたいと思ったのです。


ティファニーの巾着竹籠


網代編みの細やかな編み込みは漆でしっかり仕上げられちょります。渡辺先生の製作されていたパーティーバックは、丁度この底編みを二つ合わせたような形でした。デザイナーのペレッティさんのモチーフは日本に昔からあったお弁当箱と聞いた事がありますぜよ、それを知った後で、ふと入った骨董品店に古い弁当箱が置かれてあり、形がそっくりなので驚いて見た事があるがです。


先生からペレッティさんの事をお聞きしていたから、隅に置かれていた真っ黒に煤けた弁当箱の美しさに気づきましたが多くの場合は、自分達では何とも思わず見過ごしているのだと思います。そんな日本人が忘れさっている形の秀逸さに着眼されるとは、さすがに一流のデザイナーの方は凄い感性の持ち主だと思います。


エルサ・ペレッティさんサイン


巾着籠は、素晴らしく高級感あふれ仕上がりです。竹枠部分に渋い色合いのサインが入っていたり、生地や組紐までもこだわりを感じさせてくれる籠は、普通の巾着籠とは手に提げる感じは全く違うがぜよ。


また、ティファニーでは一目でそれと分かる色合いの紙箱や包装紙、袋を用意されちょります。田舎者の自分はブランド物のバックなどとは縁遠いですきに知りせんでしたが、後で聞くと高級ブランドのバックには購入された方が使わない時に入れて保管できるような巾着袋がついているそうですぞね。


現在、虎竹バックニューヨーカーに製作に取り組んでいますが、何かしらヒントになる事があるのではないか?そう考えながら竹虎らしい新しいバックにできればエイと思うちゅうのです。


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