2017年1月13日の投稿

竹炭の電気伝導率

竹炭の電気電導率


炭素は電気を通しますから、炭化の度合いが高い(炭素の純度が高い)と電気抵抗は低くなり通電性が良くなります。高知の山々を歩き、そして全国で沢山の炭焼き職人さんのお会いさせていただき炭窯を拝見する機会がありますが土窯だけでも千差万別、様々な形や大きさ、窯の作り方があり、職人さんの個性や独自の技術が加わって本当に面白いのです。


炭化温度650~700℃辺りが高温、低温の境となるのですが竹虎では通電性が高い800~1000℃近い高温で焼かれた土窯づくりの竹炭を最高級竹炭としています。含まれるミネラル成分の質、量がちがい不純物が含まれていませんので飲料水、炊飯用、竹炭パウダーなどにするのはすべてこの高温の竹炭なのです。


土窯の場合、気候や竹材など自然条件によっても窯での均一炭化に誤差がでる事がありますので精錬度計で時々チェックをする事がありますが、熟練の竹炭職人が竹炭専用に改良した土窯で焼く最高級竹炭は、もともと一級品を選りだしている事もありいつ計測しても針を振り切ってしまうほどの電導率です。


竹炭


竹炭の性能を考える場合に炭化温度が非常に大事となります。それぞれ特徴があり得意な分野があるからですが高温帯と低温帯で焼かれた竹炭は外観、音や質感で見分けられます。ところが細かい竹炭粒や微粉末に加工された竹炭の場合ですと硬さもだいたいの感触しか分からず見た目での判断が難しいのです。


そこで登場するのがやはり精錬度計、あちこちテストして計測してみますが針はピクリともしません。低温で焼かれた竹炭に違いありません、ただどちらが良い悪いではなく低温の竹炭には、それなりの良さがあってトイレの消臭や湿度調節には高い効果を発揮するのです。




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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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