虎竹和紙団扇への道


丸竹うちわ


もういつの事か忘れるくらい前の事なのですが、この団扇を初めて見た時は一目惚れ。すぐ手にとって誰もいない薄暗く静かな店内でずっと持ち歩いていた覚えがあるがぜよ。ふっくらとした楕円形の形は一扇ぎで優しい風がフッと来るのですが何といっても持ち手の丸竹が素晴らしい。


昔は竹根部分を持ち手にした贅沢な団扇もありましたが、このような丸竹団扇は近年珍しかったのです。特にこれだけ太く持ちやすい女竹を使った団扇などそうそうあるものではありません。


黒竹団扇


そんな丸竹団扇への思いが募って、その後知り合いの団扇職人さんにお願いして女竹ではなくて黒竹で団扇を製作してもらっていました。和紙は虎竹の端材から土佐和紙職人さんに作ってもらった虎竹和紙、渋い団扇ができたと喜んでいたのですが、数年後には丸竹を骨にする為に細かく裂く工程で職人さんがいなくなり出来なくなります。黒竹は独特の粘りがあり熟練の職人でないと上手く裂くことができなかったのです。


虎竹和紙ウチワ


そうして、黒竹柄の団扇ができなくなってから今の団扇を作る事にしました。あの当時の団扇とは、丸竹か平竹かという竹骨はもちろんですが、虎竹繊維を粗めに残した竹和紙と柿渋仕上げが違います。


渋引された和紙は何と100年も耐久性があって、竹と同じように経年変色は素晴らしいのです。長く使うほどに味のでる所が気に入ってこの団扇を今年も製作いただきました。













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