John Hardy氏の世界、Green schoolと驚異の竹

Green school


バリ島にあるGreen schoolの名前を知ったのは数年前の事なのです。John Hardy氏が来日講演されるとの事で会場にお伺いし、ご紹介いただいた後にあのような方が開校される学校とは一体どのようなモノなのか?興味がわいて調べてみたことがありました。


Green school、竹の椅子


それから随分と時間が経ちましたが、この門に立つとやはり抑えきれない期待感がフツフツと湧き上がってくるのを感じます。


竹名札、Green school


Green schoolでは毎日のように世界中から見学の方が来校されていて、多い時には30名ほどにもなるそうです。受付で受け取る名札も当然のように竹です。


Green school


ここの「竹」は予想をはるかに上回って衝撃的でした。Green school全体が独特の竹の世界と言ってもよいくらい。とにかく竹、そして竹。


Green school


上手な踊り子が指先までしっかりと神経を通わせているように、竹の建築物、家具、小物類にいたるまで細やかな部分にほど竹の丁寧な仕事ぶりが発揮されています。


Green school、竹虎四代目、山岸義浩


どれくらい衝撃的だったのか、この表情で分かります。しかし、よくこれほど大規模な竹の建造物が造れることと感心してしまいます。


Green school


竹の材質の違いもあるのでしょうが、自分の竹の常識が敷地に入ってすぐの最初の建物で早くも崩れ去るのを感じていました。


Green school


ヒシギとは、丸竹を叩いて一枚の板状に平たくのした物で竹虎でも袖垣などには多用しますし、日本の家屋でも腰張りなどには使った事があります。そういえば、特別な長尺ものを作って屋根材として使われた事も思い出されます。


Green school


ここでは外壁としても使われています。


Green school、竹虎四代目、YOSHIHIRO YAMAGISHI


Green schoolのメイン校舎が凄いのです。竹の支柱と竹材だけで、こんなに広大で高層な建造物ができるのだと言うことをまざまざと見せつけられます。


Green school


風通しのよい一階の広々とした開放的な空間には竹テーブルが並んでいてここで生徒さんたちはランチタイムを過ごすとの事でした。


Green school、竹の下駄箱


校舎の階段上り口には竹の下駄箱がありました。竹を柾割加工して面白みのある竹節を活かした造りがいたる所にありますが、この下駄箱も竹の中に靴をしまうようなイメージです。


Green school、整理棚


これは生徒さんたちの整理棚でしょうか?厚みのある竹が豊富にあるバリならではの造形です。肉厚の竹の身部分をつなぎ合わせて作られていました。


Green school、太い竹脚


肉厚といえば南方系の竹には、空洞がなく身がぎっしり詰まった竹もあるのですが、そのような竹ばかり使われている訳ではないようです。この竹テーブルに使われてるような太い竹脚は日本の孟宗竹のように中が空洞になっていますし、切り口の見える竹でも分かるように、さほど厚みのない竹も多用されています。


Green school


それにしても、昔ながらの竹材を使った建物なのに古臭さなど微塵もなく感じるのは未来です。


Green school、竹虎四代目


竹を密集して天井から吊るしているコーナーがありました。竹をかき分けて入ると、竹同士がカランカランと心地よい音を立てます。子供たちが休み時間に遊ぶところのようですが竹の身が厚いせいか割れている竹は見つけられません。


Green school


竹ばかり使って、このような圧巻ともいえる三層の建物が作られているGreen schoolには目を見張るしかありません。中央に真っ直ぐに伸びた巨大な竹柱、天井に見える放射線状に広がる竹骨、二階、三階を支える床部分にはズラリと並んだ竹材。とにかく、竹、竹、竹...すべてが竹なのです。


Green school


素晴らしいデザインの竹建築物は20名の専門スタッフにより生み出されているとの事でしたが、その根源にある、John Hardy氏の「クレイジー」な熱い思いは一体何なのか?竹の成長の早さ、加工性の高さ等誰でも言いそうな簡単な思いではないような気がします、そうでないとここまで徹底的に竹にこだわり抜くことなど到底できないからなのです。


Green school、竹虎四代目、山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI


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