荒廃する竹林に思う

荒廃した竹林


水資源に恵まれた日本は世界でも有数の森林大国なのです。国土面積に占める森林率は約68.5%もあって先進国の中ではフィンランド、スウェーデンなど北欧の国の次いで第3位です。ちなみに我が高知県の森林率は84%、世界一のフィンランドの72.9%を上回っています。


しかし、そんな森林大国にあって竹林の面積はどのくらいあるのでしょうか?


日本人と竹とは数千年の歴史があり衣食住すべてに竹が関わり、竹のない生活は考えられないほどでした。中国のことわざに「可使食无肉、不可使居无竹(食事で肉がないのは許せるが、暮らしに竹がないのは許せない)」と言うものがありますが、まさに日本の暮らしにも欠かせない自然素材として、様々な用途に使われて、いつも身近にあった竹なので面積もさぞ広大ではないか?そんな風に予想される方も多いかと思いますが実は全国平均でわすが0.6%。


竹林面積の日本一の鹿児島でも2.7%、第二の大分県3.0%、第三位山口県で2.8%と思う以上に森林に占める竹林面積というのは少ないのが実態です。それなら、どうして竹林の荒廃が度々取り上げられ「竹害」などという全く的外れではありますが不名誉なことを言われたりするのかと疑問に思われるかも知れません。


孟宗竹


当然の疑問ですが、先ほど申し上げたように竹は暮らしに欠かせない日本人のパートナーでしたので自宅の周りや身近な土地に移植して育ててきた歴史があります。つまり、人里離れた場所ではなく人目につく近隣に竹林が多く存在し、活用されなくなった事でその景観が保たれなくなった事が大きな原因なのです。


竹に罪はありません、竹を使うことを忘れてしまった自分たちが悪いのです。そこで、そんな竹活用の方法については多く方が試行錯誤を続けていて少しづつ成功事例も出てきました。竹の可能性はこれからなのです。


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