続・日本最大規模!?孟宗竹の開花調査


孟宗竹の花


「こんなに持って来てどうするがぜよ?」今まで数本程度の部分開花しか経験した事がなかったので今回の規模にはかなりの違和感を持つと同時に竹の花を多くの方に知っていただく機会にもなるのではと思っていました。


孟宗竹開花


開花本数を数え終えて328本もの開花だと聞いた時には「やはりっ!」と心の中でガッツポーズです。別に自分が何をした訳ではありませんが、50数年間誰も観たことのない竹林がここにあるのです。


孟宗竹の花


しかし、花を調べている先生から種が入っていない事を知らされます。竹の花は春に咲いて受粉し実をつけるのですが、すでに実は熟して地面に落ちているのではないかとの事です。自分達が花だと呼んでいるのはイネで言うと籾殻の部分と言う事になります。


孟宗竹開花調査


そこで、次には5か所ほどの地点を選び、1メートル四方の土中を持ちかえり精査されるとの事でした。言い伝えでは竹の花が実と大量の野ネズミが発生して種を食べるそうですが既に野生動物によって種は食べられているかも知れませんし、今年は例年にも増して雨が多かったので流される事もあったかも知れまん。


孟宗竹開花調査


小林先生から植物の生態についてご教授いただきます。草でも木でもない竹は撹乱依存植物と言うそうです、難しい言葉ですが自然界では弱い立場の植物が人の手が加わる事により勢力を増していくとのお話しでした。


孟宗竹開花


自分は植物学的なことは全く分かりせん、先人からの知恵と経験だけで竹と向き合っています。大学で研究されている方のお話しは知らない事ばかりで本当に面白く時間を忘れるほどではありますが、少し疑問を持つ部分もありました。


孟宗竹開花


「竹虎さん、この草もイネ科ですよ」。言われてみれば、なるほど稲穂のように見えます。良く見かける雑草ですが実は自然そのままの場所には少ない植物で、イネ科というものは人の暮らしがある周りで繁栄する植物だそうです。


撹乱依存植物


ううん、納得できるような、できないような...。そもそも竹は生命力にあふれ、日本の神事にも多用される神聖な植物ですらあるのに人に依存していると思われかねない言葉があまり良くありません。依存と言うならむしろ人が竹を頼りにしてきたと思います。竹が人の暮らしと共にあり、衣食住すべてに関わり人を助け、役立って来た存在なのです。


竹虎四代目(山岸義浩)YOSHIHIRO YAMAGISHI


竹と人は助け合ってきました、「依存」ではなく「共存」です。「人間共存植物」、虎竹の里の辞書にはそう書いてあります(笑)。













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コメント(2)

先日はありがとうございました。多くのイネ科植物の生活史戦略は用語としての「撹乱依存植物」の範疇に相当しますが,現地での説明でも触れたとおり,実際には「人間と共存する能力が高い植物」です。人の身の周りにあるイネ科植物は人の都合で「雑草」と呼ばれたりしがちですが,人類の主食であるコメやムギなどもイネ科植物であり,お互いに支え合って繁栄してきたと言えます。そういった背景を踏まえると,タケが「竹害」などを引き起こす悪者であるとする考え方を私個人としては必ずしも適切と考えていません。人がタケをどう受け止め,タケとどう付き合おうとするか,その意識こそが大切だと考えています。

小林先生、先日は遠いところ高知までお越しいただきありがとうございました。また、孟宗竹の竹林をくまなく歩いて調査いただきありがとうございます!あの規模の竹の花は自分も初めての事ですし、調査と言ってもどのような事をされるのか全く存知あげませんでしたので非常に興味深く楽しい時間を過ごさせていただきました。日頃あまり聴く事のできないお話を色々と教えていただき勉強になりました、ありがとうございました。竹博士・故上田弘一郎博士は「竹は山で泣いている」と言われたそうです、意味合いは違いますが孟宗竹開花の竹林を見つけた時は竹が悲しんでいるように思いました。しかし、種を落とし次の世代に繋ぐ希望の姿でもあると考えています。

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