八割下駄に特大ブラック鼻緒付

八割下駄


下駄の中でも「八割」は異色です。一時は姿を消していたもののソフトな履き心地を若い方々に支持いただいて人気となっているのです。


八割雪駄製造


履き心地の柔らかさは底材に入った切れ目から生み出されます。下駄は一枚の板で作られますのでカランコロンと音も良いのですが、どうしても硬めに感じてしまうようです。それこそが下駄の良さとも言えますが、やはりスニーカーしか履いたことがなくて慣れていないと確かに長時間は歩けないかも知れません。


八割下駄


その点、しなかやに曲がる八割は足のへの負担も少なく歩きやすい事は間違いありません。鼻緒の履物を敬遠される方も増えていますので、初めての方にはオススメしやすいアイテムです。


何者かに、かじられたスズ竹市場籠

市場籠


今月のはじめにお客様からお預かりしたスズ竹市場籠の持ち手の修理のお話しをさせていただきました。製作する職人がいなくなってパイプ持ち手に比べて珍しい籐持ち手の籠なので是非これからもお使いいただきたく手直しさせてもらったのですが、実は何を隠そう自分が持っている籐持ち手の市場籠も随分前に何者かが、かじってそのままになっていました。

 
市場籠


通常の市場籠よりも浅めに編んだ別注品です。ずっと雑誌入れに使っていたものを外に持ち出すようになって縁巻部分のキズを思い出しました。竹は加工性の高さがあったからこそ古くから生活の中に溶け込んで来ました。使って壊れたら破棄するしかない製品と違い、修理して更にまた長く使えるという無駄の無さも竹の魅力のひとつです。


竹虎創業125周年記念の挑戦、REIWA-125号が高知新聞に掲載いただきました。

虎竹車REIWA-125号


竹虎創業125周年記念製作REIWA-125号を高知新聞に掲載いただきました。度々お話しさせて頂く事ではありますが、竹虎から全国に発送させてもらっているお荷物の緩衝材には郷土の高知新聞を使わせていただいてます。実はこの新聞緩衝材が人気で県外の方の中にはシワクチャになった紙面をスミからスミまでチェックして読まれる方もおられます。


地方の新聞にはそれぞの表情があり内容も全国紙と違った面白い情報を知ることができます。インターネットで様々なニュースは手に入るものの、地域に密着した出来事を新聞という形で知るのは一定の年齢の皆様でしたら簡単に変えられる習慣ではありません。


虎竹バッグ


REIWA-125号の車体製作には虎竹バッグニューヨーカーの紐留めを応用しました。お陰で竹フレームの収まりに役立っています。


虎竹車REIWA-125号新聞掲載、Tiger Bamboo car


高知新聞だけでなく今回の特産虎竹での車体製作はスペインの地元でも既に評判となり新聞数社に取り上げていただいています。


虎竹車REIWA-125号新聞掲載、Tiger Bamboo car


まだ製作前のフレームの画像まで使っていただいてます。


虎竹車REIWA-125号新聞掲載、Tiger Bamboo car


美しいビトリアの街で開催されるレースに参加できることを心から感謝したいと思っていますが、自分達に呼応するかのような嬉しい動きがあります。


Michel Abadie、竹虎四代目


WBO(World Bamboo Organization)会長のMichel Abadieさんがフランスから参加される事になったのです。


WORLD BAMBOO


すでに大会の名前には「International」がついたようですが、竹で世界は一つに繋がることができます、竹が地下茎でそれぞの竹と手を繋ぎ合っている姿に全ての人が見習う時代が来ているのです。ビトリアの地に国際色豊かな竹の車が集う日が来ればもっと楽しい世界になっているはずです。


Luc Boeraeveさんが虎竹の里にやって来た

Luc Boeraeveさん、竹虎四代目


第11回世界竹会議メキシコ(11th World Bamboo Congress Mexico)で知り合ったLuc Boeraeveさんが虎竹の里にやって来られた。来られる前日に電話をかけてきて「メキシコ!メキシコ!」言うので、てっきりメキシコから来られたのだと思っていたらベルギーの方だった。


REIWA-125号


ちょうどREIWA-125号もご覧いただけてタイミングが良かったのですが、ベルギーは確かフランスの隣の国のはず...8月のレースが行われるビトリアはスペインでもフランス国境に近いところにあります。つまり、割りと近くでは?少なくともメキシコよりも離れていないと思ってお誘いしてみたら何と大会に来られるとの事!


Ivanさん


今度のレースにはIvanさんはじめ何人か手助けしてくれる方々はいるのですが初めての事ですしサポートいただける方が一人でも増えるのは嬉しいことです。


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


どんな事が起こるのか!?どきどきワクワク、兎に角ありがとうございます。


頑張れ!伸び行く若竹

野尻幸彌さん


先日突然、野尻幸彌さんと言う方から連絡を頂きました。高知大学生だった当時に自分の講演を聴いてから自転車世界一周の夢を膨らませたのが5年前の事だと言われます。


野尻 幸彌さん


しかし夢は見るものではなく叶えるものだと、つくづく思います。野尻さんは昨年5月に日本から韓国に渡って走りはじめ中国、モンゴル、中央アジア、中近東と走破されているのです!凄い...自分の北海道一周等とは比べ物になりません、一体どんな壮絶な旅なのか想像すらできません。


野尻 幸彌さん


実は野尻さんの事をうっかりと失念していました。ましてや自分の言葉が誰かの背中を押していた事すら知りません。しかし、彼の写真を見てハッキリと思い出したのです、留守の時でしたけれど竹虎の店舗にもお越しいただいてました。


野尻 幸彌さん


アルメニアからジョージアに入ったらしいです。ジョージア?アメリカのジョージア州が思い浮かぶくらいのあまり聞き慣れない国ですがカスピ海と黒海の間に位置する国。既にそんな遠い異国まで走られています、まだまだ長い距離はあるものの8月のスペインでのボックスカートレースで会える可能性は十分あるように思います。


孟宗竹筍


今の季節、孟宗竹の竹林に入ると筍からわずか3ヵ月で20数メートルの高へとスクスクと大きくなっていく若竹に出会います。見違えるように成長されている野尻さんも、これからの道程でさらに逞しく大空を目指して伸びていくに違いありません。


白あけび、200年

白あけび籠バッグ


白あけび手提げ籠バッグには特有の存在感があって、初めて手にする人も魅了されてしまいそうです。あのコゲ茶色の蔓が、このような色合いになる手間のかかる蔓の加工のお話しを昨日の30年ブログでしましたけれど驚くのはこれからです。


白あけび200年


これは普通のアケビ籠ではありません。今まで持ったことのないような細い蔓を丁寧に編み込まれているのを見るだけで熟練の技を感じてしまいますが、実は何と200年前に作られた白あけびなのです。


白あけび200年


出来あがったばかりの白アケビと見比べても、にわかには信じられないような経年変化に手にとっていつまでも眺めてしまいます。通常のアケビ籠は数十年使ったものでも山葡萄などに比べれば色合いの違いというのが際立つことはありません。しかし、これはどうしょう?百年単位という時間の長さにも驚きながら、やはり自然素材の底力をまた教えてもらったような気持ちです。


白あけび200年


ズシリと感じる籠の迫力、代々受け継がれてきた技の誇りに大柄な職人さんが一段と大きく見えました。


白いアケビの手提げ籠バッグ

白あけび籠バッグ


白いアケビをご存じでしょうか?知らない方がこの籠バッグを見たら何と言うでしょうか?蔓の太さや風合いはアケビに似ているけれど色が全く違う、籐とも違う...これは一体何...?と驚かれることかと思います。


白あけび籠バッグ倉庫


白あけび籠バッグの秘密は、この薄暗い倉庫の中にあるのでしょうか?職人さんが自ら山に入り編む籠によって伐採してきた自然素材が山積みされています。


山葡萄素材


材料が少ないと言われていても昔からしっかり生産されている職人さんの所には、どこを訪ねてみても良質の山葡萄蔓が沢山保管されています。輸入の葡萄が増えたと嘆きながらも先祖代々の森の恵みの色合いは最高だと胸を張ります。


アケビ籠


納屋には長年使って歪んでしまった格好の良い大きなアケビ籠がつるされています。古くとも口巻の丁寧さから手技の技術を伺い知る事ができました。


あけび素材


普通にある、あけび蔓というのはこのような濃い茶色をしているものです。


白あけび籠バッグ素材


ところが、この白あけびの場合には、この蔓に手間をかけワンランク上の上品さを兼ね備えた手提げに仕上げていくのです。まず、あけびの蔓を一日かけて煮ていき表皮の皮が軟らかくなった所で一本づつの皮を剥いでいくといいます。そして、それから米のとぎ汁に3日浸け込んでこの独特の白い質感をもったアケビ蔓が完成するのです。


日本最大規模の孟宗竹開花その後

開花した孟宗竹


昨年、高知県土佐市西鴨地で開花した孟宗竹は香川大学農学部の小林剛先生と京都大学大学院の小林慧人さんの調査で328本が確認され日本最大規模の開花となったのですが、現在の竹林はといいますとやはり竹が立ち枯れしてしまっています。


開花した孟宗竹


その後の調査では落ちた種から実生の竹が生えて成長しつつあるとの事です。最初は細い竹しか生えないものが段々に大きくなり10年程度で元の豊かな竹林にもどると言われますので大いなる自然を感じます。


さて、しかし開花して枯れつつある竹林の横に青々と葉を繁らせた一角がありました。竹は地下茎でそれぞれの竹が繋がっています、根と根とが縦横無尽に繋がりひとつの大きな家族のように形成しているのです。隣接していても全く枯れる様子もない所を見ると、どうやらこの竹達は根が違います。このように孟宗竹の場合、60年という驚くほど長いサイクルで花が咲きますので一斉開花と言っても竹林の端から端まですべての竹が同じような状態にならないのは当たり前かも知れません。


開花した孟宗竹


花が咲き枯れつつある、すぐ隣の竹が元気なばかりか立派な筍まで出しています。ある研究者の方が日本の孟宗竹のDNAを調べたところ全て同じだったと聞きました。元々中国大陸から渡ってきた竹が株分けされて国中に広がったものなので理解できるお話しです。


ところが、あれだけ沢山生えている中国の孟宗竹のDNAも全て同じだそうなので謎は深まります。何故なのか?虎竹の虎模様が、その要因は解明されていないように明快な答えを知る人はいません、竹はこれだけ身近にありながらまだまだ未知の植物なのです。


竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!REIWA-125号にバンブーウィング!

REIWA-125号、竹虎工場


さて、8月のレースに向けたREIWA-125号の製作は手探りしながら少しづつ進んでいます。本体のサイド部分はあらかた完成し、上を竹張りしていくとかなり車らしくなってきました。どうしようかずっと頭を悩ませてきたセンターフレーム部分、ハンドル、そして車体イメージを大きく左右するリア部分の製作がはじまります。


REIWA-125号イメージ図


REIWA-125号のイメージ図を思い出していただきますとリア部分がせり上がっています。確かに今のままの車体では面白みがありません。


REIWA-125号


しかし、日本からスペインまで長距離を輸送せねばならない事を考えますと、費用がかなり違ってくるため出来るだけコンパクトにする必要があります。最初はリア両サイドには、箱に同梱できるギリギリサイズの長尺の虎竹を何本かを現地にて取り付けしようと考えていました。しかし、実際試作してみると思っていたほどの格好良さではありません。


REIWA-125号


そこでオーソドックスではありますけれど本体と同じ曲りの虎竹フレームを左右に7本づつの用意しました。折りたためば重なって低くなり梱包を解くと羽根がたちがあります、タイガーバンブーウィングです!


REIWA-125号、サドル


やたら編みのサドルもイイ感じに出来あがりつつあります、早く腰掛けてみたい気持でちいっぱいです。


竹虎の国産竹皮草履ご愛用の皆様へ

竹皮草履


梅雨前になってくると数十年来のお客様から初めての方まで竹皮草履へのお問い合わせが増えてきます。自分や社竹虎の社員は一年中愛用している者ものが多いので冬場の自然な温もりの履き心地も知っていますが、やはりジメジメした季節の足の爽快感は何とも言えません。


特に風呂上りなどフローリング履きに一度でも足を入れたなら最後、手放せなくなるのでまだ使ったことのない方はご用心くださいと申し上げています。何故なら、せっかく購入されている今までのスリッパは二度と履けなくなります(笑)。


国産竹皮草履


日本中いたる所にある竹の利用が少なくなり問題にもなる中、竹を伐採している竹林であっても竹皮はほとんど使われていません。食品包材としての竹皮は、抗菌性があり耐水性も高い本当に優れた自然素材です。しかし昨年のような水害があれば、防災目的も兼ねた竹林で集めていた竹皮の生産は極端に落ちてしまうので竹虎でも昨年からずっと竹皮弁当は品切れ状態が続いています。もともと安定供給という意味では国産ではとてもまかないきれませんし、現在流通しているほとんどは輸入品となっているのは仕方ないことです。


竹皮草履は、昔ながらの国産を何とかこの規模で守り続けて来られました。ご愛顧いただく皆様のお陰といつも感謝しており、最後の日本製としてやれる所までとことんこだわり抜くつもりでいます。


鼻緒を足の指ではさむ部分を前ツボと言います。この前ツボ部分までの草履先端部分とそれから後ろまでの竹皮の色合いにお気づきでしょうか?これは竹皮の種類を変えているのです、色の薄い部分は淡竹(ハチク)、色の濃い竹皮は真竹もしくは孟宗竹です。虎竹が淡竹の仲間という事もありますし、素材の都合や職人にもよるのですが出来るだけこの伝統の編み方を続けてきました。どうして前ツボ部分まで淡竹を使うのか?編みはじめがしやすいから等諸説あるものの確かなことは分かりません。一体いつからか?誰が考案したのか?代々先人達がやってきた事を受け継ぎ続く伝統の技には、こういう事も少なくないのです。


竹皮草履子供用


子供用の竹皮草履にも多くの皆様からお声をいただいておりましてありがとうございます。小さい草履はより熟練した手技が必要で以前あったようなレベルのものを編むことができていませんが今年こそは、たとえ少量であっても作れないかと検討しています。


いつも竹皮草履へのご感想で皆様に力を頂戴しています。もっと沢山の笑顔が作れる夏にしたいと思っています。




竹ビアグラス、竹タンブラーにお父さんへの感謝の言葉

父の日、竹虎四代目


母の日に比べると随分の影の薄い感じの「父の日」ですが皆様はどのようなプレゼントを考えられているでしょうか?もしかしたら6月にやってくる事はご存じでも正確な日にちまでは知らないという方もおられるかも知れません。実はそう言う自分も、母の日に贈る花はすぐにカーネーションと分かりますが、父の日の花は?と聞かれるとすぐに答えられませんでした。


父の日には黄色いバラだそうです(正直忘れていました)また念のため今年は6/16日(日)が父の日。毎日家族のために頑張っているお父さんにを是非喜ばせてあげてください。もちろん何か贈り物がないとダメなどと言うことはありません、気持ちの伝え方は色々あるものです。


孟宗竹


ただ、今年も竹虎父の日ギフトとして最高級竹炭、竹炭のマドラー、どちらか選べる竹ビアグラスと竹タンブラーというビールや焼酎などお好きなお父さんには好評の厳選3点セットをご用意しています。このギフトセットの何が良いかと言うと竹ビアグラス、竹タンブラーとも一言のメッセージを刻印できるところです。


竹タンブラー、竹炭マドラー


日頃言えない言葉をギフトとして贈ることもできるし、今年の日付を入れても良いかと思っています。自分の経験から言ってもプレゼントをもらう機会の少ないお父さんほど、もらったモノはずっと大事に置いておくものです。数年経った後からも又懐かしんで喜んでくれるのです。


竹は、これから

Thiraphongttr、渡邉政俊、竹虎四代目(山岸義浩)


積極的に海外との交流を深めタイの竹文化を盛り上げられているタイ国竹協会々長であるティラポン(Thiraphongttr)さん御一行が虎竹の里に来られたのは既に一昨年の事になります。


高い可能性を秘めた竹が豊富にあるお国柄であり、参加された竹の専門家の皆様の情熱には感心させられました。タイの言葉は全く話せませんが、竹を活かしたいという思いはヒシヒシと伝わってくるのです。


Thiraphongttr、虎竹、竹虎四代目


今回も来日され京都滞在中にお会いさせていただく機会がありました。言葉は分からなくとも、やはり竹の夢を語りだすと目の輝きが違います、これを感じたいのです。世界にあって、竹の国日本にないものがこの熱さ。


川床は海外の方にも人気なのでこちらの料理屋さんになったのでしょうか、このような風情のあるお店には田舎者の自分はもちろん初めて来させてもらいましたけれど此処にも日本唯一の虎竹を使っていただいてます。


日本唯一の虎竹


これを見ると一気に親近感が沸いて自分の虎竹長財布まで見せながら店舗の方にご説明しますけれど予想どおり誰ひとり知る人もいない関心もあまりないご様子。まだまだです、また燃えてきました。


京都大當両、虎竹


しかし、京都の職人さんは凄いです。お客様に鍛えられて伝統はドンドン進化する、たまに驚くような竹のあしらいを見せてくれることもある。タイも日本も、竹はこれからです。


暑い夏が来る、竹抱き枕の季節が来る

竹抱き枕、竹夫人、竹婦人、まくら


ご存じない方が見られると漁具だろうか?オブジェだろうか?と何なのか見当もつかないかも知れません。しかし、竹虎をいつもご愛顧いただく皆様でしたら既にご存知の竹抱き枕です。


竹抱き枕、竹夫人、竹婦人、まくら


抱き枕が大きく注目を集めたのは東日本大震災に伴う節電の時からでした。近年の猛暑、そして特に都会では都市熱というような事が言われて就寝時にもエアコンは欠かせませんが、寝苦しい夜を設定温度を上げて少しでも省エネに努めようとされる方々から竹の涼味を活かした昔ながらの抱き枕への問い合わせが増えたのでした。


竹抱き枕、竹夫人、竹婦人、まくら


電力不足からだけではありません、そもそもエアコンが苦手だったり扇風機の自然な風で休みたい方もおられます。そのような方にはイチオシの抱き枕には白竹で編んだもの、竹表皮を薄く剥いだもの、形に膨らみをもたせたものなど種類がいくつかあります。


いづれも日本だけでなく東南アジア一帯でずっと愛用されてきた夏の快眠グッズです。




もうひとつの創業125周年記念製作

竹虎四代目、網代アタッシュケース


今年になって出来上がった竹網代アタッシュケースは、やはり渋い。ずっと近くに置いて毎日、毎日、何度も見ているが格好いい。これを独り占めしていいのか?という気持ちになってきたので特別に製作してみることにした。実はこのケース本体は、かっての築地などでプロの料理人達に愛用されていた市場籠と同じスズ竹で編まれている。


網代編み


色合いが全く異なるので気づく人もいないのだが冷寒地の雪で気候で鍛えられた竹は粘りや堅牢さが違う。男の持つバッグには最適の素材を2年間じっくり時間をかけて色艶を出したのが自分が手にしているアタッシュなのだ。


これを特別にもう一つ、今年の竹虎創業記念製作として取り組んでみることにした。さすがに材料作りに2年もの時間はかけられないので染めにしたがこの通りの素晴らしい出来映え、これは今から完成が楽しみで仕方ない。少し高額になるものの10月6日の設立記念日をメドにお披露目できそうだ。


虎竹網代編み


竹アタッシュは網代編みという昔ながらのオーソドックスな竹編みをしているが虎竹を同じように網代編みした長財布も製作中だ。現在の虎竹長財布は無茶苦茶気に入って肌身離さず愛用している、紙幣がもう少し入ればと言う方もいるが来年のオリンピックに向けてキャッシュレス化がますます進んでいく。


海外に行くとカードやスマホさえあれば支払いに困ることはなくなっているが、日本もおそらく近い将来は同じになる。スマホどころか手の甲に埋め込んだチップで全てを管理する時代、財布の役割も大きく変わるかも知れない。とは言え、カードや明細など細々したものを一つにまとめて持ちたいとも思っているので今度の日本唯一の虎竹網代長財布は収納力にこだわった。


虎竹網代編み、腰掛張り


同じ虎竹編みでもコチラは椅子の座面に貼るためのもの。ヒゴ幅で表情やニュアンスはガラリと変わる。本当に面白い。


磨き竹衣装籠の奇跡

磨き竹衣装籠


磨き細工とは竹の表皮を薄く剥いだ竹ヒゴを使って編み上げる竹細工のことなのです。竹材は沢山必要とするし手間もかかるものの竹は表皮に近いほど維管束と呼ばれる繊維が密集していて強く耐久性があります、また磨きをかけることによって長く使うほど愛着のわいてくる色艶の深まりが早いのも特徴です。


竹脱衣籠


スズ竹や柳で編まれた行李が山の様に積み上げられた写真を見ることがありますが全て白黒の時代のもの。職人が沢山いた当時ならこのような衣装籠もそれほど珍しくなかったかも知れませんけれど今では貴重品。しかも日頃は大、中、小の三個セットで編まれているので奇跡と呼びたくなります。


磨き竹衣装籠


近年ないような量の竹を伐採したと職人が笑います。ところが数ヶ月かけて揃った籠も実はまだ半分、製作はこれからも続きます。籠達が飴色に色付く頃には時間を作って様子を見に行きたい...まあ、いつの事になるでしょうか。


竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!続・姿を現すREIWA-125号

 
竹虎工場、REIWA-125号、令和125


先週から続いているREIWA-125号の製作は、ゆっくりとした歩みながらも確実に一歩また一歩と進んでいて大まかなボディの形は出来あがりつつあります。


竹虎工場、REIWA-125号、令和-125号


馴染のない皆様から見れば、と木は似ているように思われるかも知れません。しかし、圧倒的な違いがあり、そのひとつが曲げやすい事なのです。


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


今度のREIWA-125号の製作にあたり考えたのは、日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」と同じヤタラ編みでは面白くないという事。


竹虎1961年10月13日


そして、もう一つがこの竹の大きな特性である曲げ加工です。曲がった竹を真っ直ぐに矯め直すという技術を125年の歴史でずっと守り続けてきたことを表現したかったのです。


REIWA-125号、令和、竹虎本社工場


そんな先人のひとり、退職して畑仕事をしているおじさんがフラリと立ち寄って又変なことをしていると笑います。


REIWA-125号、令和、竹虎四代目


それでも何かが形になっていくことは楽しいものです、やはり現場は面白い。


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


ビトリアガステイスラブランカのソープボックスレース(Carrera de Goitiberas de las fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)には凝った作りの車体から簡素なものまで色々な30チームを超える参加者が集います。


REIWA-125号、令和、竹虎四代目


あの坂道を下るのかと思うと11日間の長丁場だった「チャレンジラン横浜」以上の準備が必要だと感じています。




虎竹の里と枇杷の実

 
枇杷


虎竹の里は「安和」という地名が付いている通り、一年を通して温暖で穏やかな地域です。須崎湾に面した日当たりの良い斜面は日本唯一の虎竹だけでなく、文旦やポンカンなど柑橘類の栽培にも絶好の土地柄であると共に枇杷の産地としても知られています。一般的に枇杷と言えば楽器のビワのような形を思い浮かべる方がほとんどかと思います、しかし山中を駆けずり回っていた自分などからすると、そのあたりの山にポツリと生えている丸い形をした野生?の枇杷にも馴染があります。


大きさ、形をそろえて綺麗に並べられた枇杷は丁寧に手入れされて育っていますから味も良くてお土産などには最適ですが、高級果実ですのでお腹いっぱい食べられるものではありません。ところが自分達の小さい頃はと言うと山深いところに生えていた枇杷の木に皆で登って、口も手も上着もベトベトになって「もうイラン(いらない)」と言うくらい食べたものです。


虎竹の里、野良鶏


そこまで甘くもなかったし、タネがやたらと大きかったなあ...あの山はどの辺りだったのか...?虎竹の里を一望できる旧道から竹の秋に色付く山々を眺めて昔を懐かしんでいると


コッコッコッ...


野良ネコならぬ野良鶏がゆっくり草をついばみながら歩いて行きます。双子島もいつもと変わらず、波は穏やか、いい一日です。




「雨、降らんろうか。」

番傘


「雨、降らんろうか。」


竹虎は125年前に和傘を提供する竹材商として創業した。だから竹で出来た傘には思い入れがあって若い頃にはずっと愛用していた。軽くて撥水性にも優れた洋傘とは比べ物にならない位やっかいなものだった。重たく、かさばるので、とても普通に気軽に使える代物ではない、使った後も水切りした後で陰干しせねばならなかった。


高知の雨粒は大きく、激しい。貼ってある和紙が破れてボロボロになるのだが捨てられなかった。ただ強い風の中で差しても、しなって折れない竹骨にはいつも感心していた。


和傘


もう何年前になるだろうか?地元特産の黒竹を使った骨太の番傘を作ったのは、そんな思い出から。今では職人が少なくなって年に数本しか出来あがらない事もある傘を手にして空を眺めると本当は嫌いな雨が少しだけ恋しくなる。


あの頃でも和傘の人は珍しかった。今日は気持ちの良い五月晴れだが、早くも来月には梅雨がやってくる。久しぶりに愛傘と高下駄で歩いてみたい。


夏の快眠に、国産の籐枕

国産籐枕


竹虎で枕と言えば土窯づくりの粒竹炭がタップリ3キロ入りの竹炭枕か、若い方に爆発的に多くなっているスマホ首、ストレートネックの緩和に竹の曲線を活かした竹首まくらなのですが、今年もやってくる猛暑を少しでも涼しく快適にお休みいただきたいとヒンヤリ涼しい籐枕が仲間入りしました。


日本製籐まくら


籐という素材は日本にはありませんので国内にある全ての籐素材は海外からの輸入です。しかし、海外で製造されてから日本に入ってる籐製品とは違いこちらの枕は素材のみを調達して日本の熟練職人が丁寧に編み上げています。籐枕はホームセンターなどでも沢山安価に売られている枕とは全く別物です。


職人の籐まくら


交差して中芯に入れられた丸籐が頭の重さを支える構造になっていますが、実は実際に触れるのは薄く綺麗に剥いだ籐ヒゴで編まれた部分のみ。通気性抜群の籐編みの柔らかな弾力だけを感じながら、横になれるように作られているのが熱帯夜知らずで快眠できる秘密です。


竹虎インターンシップ2019募集

竹虎インターンシップ2018


2019年夏、竹虎インターンシップを募集しています。若い人に見向きもされない典型的な「3K」と思われている竹の仕事に興味を持ってくれる大学生などいるのだろうか?大きな疑問を持ちながら受け入れ企業として参加したのが2001年の事でした。


手探りで始めたインターンシップが思いがけない社内での効果がある事や、ありのままの自分達そのままを見て体感してもえば良い事に気づいて、数年間できなかった年もあったものの結局あれからずっと続いているのが不思議です。


日本唯一の虎竹


自分達では当たり前と思っている竹や技術は価値を低く感じがちでした、ところがインターンシップの学生さんと接することによって意識が変わった部分があります。


玉入れ籠


昨日の青竹踏みの大切さを教えてくれたのも学生の皆さんでした。地元の大学は高知出身の方より実は県外からの方が多いのですが、青竹踏みを知らない学生ばかりで唖然とした事があります。誰が見てもすぐに竹と分かって、しかも手軽で毎日使えて健康に良いという竹製品は青竹踏みくらいのものです。青竹踏みを一つでも多く全国のご家庭にお届けして、竹を知る入り口にしてもらおうと決めたのはインターンシップのお陰です。


そして、それが全国の小中高校の運動会で使われなくなっている玉入れ籠に繋がりました。一時は全く製造していなかった玉入れ籠も見直す契機となって子供の頃に竹に触れ合ってくれればと思い、今では通年編んでいただく職人さんがいるのです。


竹虎インターンシップ


毎年、2週間の日程のうち半分が本社、半分はEC事業部での研修としています。学生の方々からすると、せっかくの夏休みを利用しての参加です、暑い中大変な思いもされていますのでもっと楽しくやりがいのあるインターンシップにしたいと今年から少し内容を充実させたものに変える予定です。


竹の仕事など全く未知の世界でしょうし、このインターンシップの機会を逃せば一生虎竹の里の竹林に来られるチャンスもないのかも知れません。一度しかない2回生の夏、3回生の夏を実り多い収穫の秋につなげてください。




竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!姿を現すREIWA-125号

虎竹の車、REIWA-125号


先日からお話ししていますように8月6日にスペインのビトリアという街で開催されるボックスカートレースに創業125周年を記念して参加すべく日本唯一の虎竹で製作をしているレース用竹製車「REIWA-125号」は、少しづつながらもその姿を現してきました。


虎竹の車、REIWA-125号


竹の曲線と直線を表現すると言うのは簡単ですが、それを時速40キロのスピードで動く車体にしていくのは思ったよりも大変な作業です。


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


輸送コストの関係で車体サイズを決めているので、その中で竹に馴染の少ないヨーロッパの皆さんに最大限に竹を感じていただくにはどうすれば良いでしょうか?


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


レースの順位より、まず完走できることを目指して試行錯誤は続きます。車体はレッドブルボックスカートレースに参加したものを岡山科学技術専門学校さんから譲っていただき再利用させてもらっていますが、実はこのレースコースにはジャンプ台などが設置されていたようです。


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


そこで、前輪、後輪共にスプリングが入ってショックを吸収できるように作られています。しかし、それは同時に車体自体が走行時に激しく揺れることを意味しますので仮留めをしながら組んでいる虎竹フレームには柔軟性を持たせる必要があります。


虎竹の車、REIWA-125号


以前、60年前の竹バッグを復刻した虎竹バックニューヨーカーのように虎竹フレームを紐で繋ぐのはどうかとアイデアが出ました。なるほど、それならイメージ通りのデザインと機能性を両立させた車体となりそうです。


虎竹の車、REIWA-125号


そうして上段まで並べてみると、ようやく次の課題が具体的に見えてきました。


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


車体後部も竹の曲線美を活かしたいと思っています。


Ivanさん竹車


元F1デザイナーのIvanさんが昨年のボックスカートレース用に製作した車は、竹のフレームを使い、駆動部分まで非常に良く考えられた素晴らしいものでした。


スペイン、ビトリアボックスカートレース


日本から参加する唯一の車として、又違う竹の可能性を示さねばなりません。スペイン、ビトリアの夏も暑そうです。


孟宗竹の青竹踏みで健康生活

 
孟宗竹


多くの孟宗竹の竹林は「竹藪」と言った方がしっくりきます、手入れもされずに放置竹林となっているのです。しかし見知らぬ里山を通っていても、しっかりと手入れされた竹林に出会いふと足を止めることがあります。


孟宗竹


何だかホッと安堵したような気持ちになってきます。京都の筍農家ほどの景観とまでは行きませんが季節になればこの辺りでも筍を掘っているようです、竹林は人の手が入ると途端に見違えるように美しくなります。


青竹踏み


青竹踏みは、このような全国どこでも見られる孟宗竹を使っているのです。身が厚く丈夫なので製品にするにはピッタリですが、あまり太すぎると直径が大きくなりすぎるので頃合いの竹を選んで伐採するだけでも実は結構大変です。古来様々な健康効果が言われてきている上に最近のテレビで頻尿効果があると放映頂いたので問い合わせも急に増えました。第二の心臓と言われるだけあって足裏の刺激には気持ちが良いというだけではない健康効果があるようです。


ちなみに少し細めで足裏に更に強い指圧効果のある、上級者向けの強力青竹踏み踏王(ふみお)くんは真竹を使います。連休で遊び疲れた皆様!頻尿効果がテレビ放映されてから大人気の青竹踏みはYouTube再生回数1万回を越えたコチラでご覧いただき正しく効果的にお使いください。本当に簡単、お手軽、手放せません、やはりずっと昔から愛用されているのには理由があります。




青竹、真竹、苦竹、白竹、晒竹について

青竹、真竹、、苦竹、白竹(晒竹)


竹の種類は多くて日本国内だけでも600種を超える竹があるのですが、その多くの竹の中でもマダケは「真竹」と書くように一般の方が竹と聞いて思い浮かべる代表的なひとつであるかと思います。青々として涼味を感じさせる真竹は食器としても多用されていて、これからの季節人気となります冷たくしていただく水羊羹を竹の筒に入れたものなど目にされる方も多いのではないでしょうか。


青竹、真竹、、苦竹、白竹(晒竹)


年末年始用としてお使いになられる方も多いのですけれど青竹盛器や冷酒用の酒器、盃を用意させていただく事があります。門松がそうであるように、青竹の青さと伐った時の身の白さの色のコントラストは日本人が一番心地よく思う取り合わせだと思います。


青竹は生鮮野菜のようだといつもお客様にお話しさせてもらいます。加工したらすぐに瑞々しさは失われていき、切り口も段々と白くなっていきます。昔からこの竹の青さをそのままに退色させない工夫や研究がされてきましたが、これと言った方法は今だにありません。


飲食店や旅館など業務用として提供されている所では冷凍庫で保管して少しでも長く使えるようにされています。コストを考えれば当然の事ではありますが基本的には青竹の器は一回きりの贅沢な宴の演出であり、青竹ならではの旬を楽しんでいただければと思います。


淡竹竹籠


条例で乾杯には日本酒と決められている京都で、いつだったか竹の集まりがあり青竹酒器が出された事がありました。酒器は一回限りの使用なのでそれぞれご自宅に持ち帰っていただいて結構というお話しを聞いて、さすがと思いましたがこれが正しい青竹酒器の在り方だと思います。


青竹は粘りがあり節間も長いので籠や笊にも適した竹材です、昔から様々な竹細工が青竹(真竹)で編まれてきました。青竹に対して三大有用竹のひとつであり大きさも似た淡竹(はちく)はどうかと言いますと、白い蝋が塗られたような竹表皮が特徴なので青々とはしていません。ところが淡竹は淡竹でも少ないとは言え籠が編まれていて、無骨な雰囲気に魅了されます。


角籠バッグ、青竹、真竹、、苦竹、白竹(晒竹)


真竹は苦竹とも書きます、この竹を熱湯で油抜きしたものが白竹です。白竹は冬の寒風に晒して美しい乳白色に変わりますので晒竹(さらしだけ)とも呼ばれます。つまり、真竹、青竹、苦竹、白竹、晒竹は全て同じ竹の事を指しているのです。


磨きの竹籠


「磨き」の細工は竹表皮を薄く剥いで竹ヒゴを作ります。青竹の色合いが長く保たれないのと同じように磨き細工も編み上がったばかりの竹の初々しさはすぐになくなり色は飴色に変わり、深まっていく色合いは見事です。真竹を湯抜きした白竹の籠を持つのも良いし、表皮を剥いだ磨きの籠もまた良しなのです。




京都の筍畑

京都の筍


今年も京都から筍を届けて頂きました。小さい頃、山で遊んでばかりいたので季節になればアチコチに生えてくる筍を見て育ちました。山の職人さんから大きな筍をしょっちゅう頂くので珍しくも何ともないとずっと思っていましたが、さすがにこの年齢になると京都の筍の値打ちが分かります。


京都の筍畑


京都の筍が美味しい秘密は生産されている竹林に行けば分かります。高知の孟宗竹とは全く違い土はフカフカ、竹林を大事に育てている様子は勝手に生えてくる筍とは別モノ、京都の竹林は筍畑であり筍を育てているのです。


孟宗竹


もちろん、京都と言えども筍を栽培していない竹林は他の地域と大差ない所もあります。建材用竹材のための孟宗竹もあれば手入れの行き届かない所もありますので、そのような場所では全国で見られる同じような竹林です。


高知の孟宗竹


皆様のお住まいの近くにも孟宗竹の竹林があるのではないでしょうか?孟宗竹と言われても見分けが付かないかも知れませんが、手入れがされていないという事では真竹や淡竹など他の竹でも同じですので少しだけ注目してご覧になられてください。竹は生命力が強くどんどん生えてきます、竹が密集し中に入ると薄暗いほど生茂っているのが普通です。


京都の筍竹林


ところが京都の筍畑の竹林は十分に間引きされ風通しもよくずっと向こうまで見渡すことができるほどです。普通の孟宗竹の竹林と比べて格段に明るい事に驚かれるのではないかと思います、これはウラ(竹先端部分)の方を途中から伐っているのです。ウラを伐り飛ばすことによって竹葉が太陽の光を遮ることを防ぎ直接地面を暖めてくれ、早く成長させた筍は早堀筍として高い付加価値で取引されるのです。


市場籠や弁当箱に使われる、スズ竹とは?

スズ竹g


ところで昨日の30年ブログに登場したスズ竹をご存じでしょうか?竹と名前が付いてはいますが笹類の仲間で太さは若干違いがあるもののボールペンくらいの大きさしかありません。


鈴竹


伐採されたスズ竹には竹皮がビッシリとついています。竹と笹の区別というのは厳密に言うと少しややこしいのですが、一般的には筍から成長するにしたがって竹皮が剥がれ落ちるのが竹で、ずっと竹皮が稈についたままなのが笹です。つまりスズ竹は笹類になります。


スズ竹職人


この細い竹を大きなナタで割っていき、ヒゴ幅をそろえて市場籠の材料を作るまでが大変なのです。


スズ竹


綺麗に揃えられた素材作りが職人の腕の見せ所です。どんなに熟練の技を持つ職人も素材が悪いと良い籠はできません。


スズ竹市場籠製造、職人


こうして一本のスズ竹は市場籠や弁当箱、茶碗籠など生活の道具への形を変えていきます。




スズ竹市場籠籐持ち手の修理

スズ竹市場籠


この大型連休には各地で面白いイベントや青空市場が開催されています。高知では長い歴史を誇る日曜市が県外の皆様にも有名ですが、今度の5日(こどもの日)の人出はゴールデンウィークでもあり最高ではないかと思います。何を買うでもなくブラブラ見て歩くだけで本当に楽しい日曜市、そんな時の心強い相棒と言えば、かっての築地市場で板前さんにも愛されたスズ竹市場籠です。


スズ竹市場籠籐持ち手


近年は職人の高齢化で人気だった籐の持ち手は竹虎でも実に6年前から廃版状態。久しぶりに修理に戻ってきた籠は懐かしくもあり、いい色合いに育っているのを拝見して嬉しくもありました。竹籠の中でも最強クラスの丈夫さの市場籠だけあって持ち手の紐がこのように切れているのに、スズ竹の本体は何とも無いのはさすがです。


スズ竹市場籠籐持ち手


籐の持ち手は通常の市場籠よりも手間がかかりますので今ではあまり製造されていません。たまたま久しぶりに編み上がった籐巻を眺めていますが美しいものです。


スズ竹市場籠籐持ち手


そして、それを愛用された持ち手は更に美しく渋くなっています。自然素材ならではの経年変化は長くお使いいただく場合の大きな楽しみです。


スズ竹市場籠


今回、真新しく修理させてもらった籐持ち手は違和感がありますが、また使っていくうちに馴染んでいきます。


竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!新年元「令和」スタート!REIWA-125号も製作開始

スペイン・ボックスカートレース、虎竹車体製作


今日から新年元「令和」の時代がスタートします。竹虎創業125周年記念の節目に挑戦するボックスカートレース用の車は、この新元号と竹虎が重ねて来た年月を併せて「REIWA-125号」と名付けています。


REIWA-125号製作


いよいよこの車体をベースに日本唯一の虎竹を使って竹虎らしいレーシングカー(カッコよすぎますが一応その通り)を製作するのです。


REIWA-125号完成イメージ図


今回は竹トラッカーのようなヤタラ編みではなく竹の素材感を出していきたいと思い完成イメージ図を作っています。


REIWA-125号製作


は柔と剛という相反する特性を秘めた面白い素材ですので、そのしなやかさと、シャープな直線とを両方とも具現化したいと思っています。


REIWA-125号製作


しかし実際に製作するのは職人たち、製作意図をしっかりと伝えています。


REIWA-125号製作


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」の時もそうでした。当社の職人も今までした事のない仕事には、なかなか取組みたがらないものですが一度作り出すと意外にスピード感を持って進みます。


REIWA-125号製作


限られた時間の中で製作するからこそプロなので当然です。昨年メキシコまで運んだ竹トラッカーも税関の関係で思うよりも輸送期間は長くなりました。今度のヨーロッパへ運ぶ場合にも2ヶ月は普通にかかりますから余裕を見るとタイムリミットは今月下旬です。


REIWA-125号製作


前から見ると竹の曲線美、横からは竹の伸びやさかを感じてもらえる車が誕生するはずです、どうかお楽しみに!


Ivan Platasさん


「あなた達ならできる」Ivanさんの子供のような笑顔が後押ししてくれています。