命には終わりあり、竹には果てあるべからず

竹四ツ目編み


いつも竹虎四代目の30年ブログをご覧いただいてる皆様はご存知ですが、初めての方がおられたら「エビラ」と聞いて思い出すのは東宝映画『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』に登場する怪獣です(笑)あ、もちろんある程度のご年配の方々に限るかも知れませんが。


四ツ目編みざる


エビラは昔から農家さんでは重宝されてきた竹編み平籠、通常は竹ヒゴの目のつんだ網代編みタイプしかありませんでした。ふと思い立って四ツ目編みタイプも復刻しましたけれど、しばらく製作することのなかった四ツ目編みざるも作ってみようかと思っています。


茶碗籠


ところで「歌は世につれ...」などと言われます。実は竹も世につれ、人につれなのです。大家族だったころの茶碗籠や飯籠は一抱えもあるほどの大きさでしたが、今では家族の人数も随分少なくなってきました。ひとり暮らしの方も多いと聞いてお一人様椀籠という小さなサイズを製作してお陰様で好評をいただいております。


かるい、背負い籠


この小さな籠は何かお分かりでしょうか?独特の形と編み方のかるいと呼ばれる背負い籠です。横からみると底の方が狭くなる逆三角形になっていて最初は不思議に思いますけれど急峻な斜面に置いてそのまま背負うことが出来るという先人の知恵の詰まった素晴らしい籠なのです。


これも椀籠同様に小さくしたのか?


いえいえ(笑)さすがにこれでは背負う事もできません。こんな逸品でも需要が少なくなる中で室内使いできるように編み方、形そのままに小さくした「かるい」です。自分達にも覚えがあります、今までの技術を活かして何とか現代に必要とされる品を作りたい、そんな苦悩の思いが籠になっています。しかし、それにしても良い出来栄えです。できることならもう一度、名人飯干五男さんの工房で一日座ってみたいと思うのです。




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