伝統の国産竹皮草履作りを支えるモノ

 
竹皮草履


竹皮草履は鼻緒の雰囲気でかなり変わります、天然藍染めの生地を使ったものはキリリと引き締まってワンランクアップした上質感が漂っているのです。


淡竹竹皮


そんな竹皮草履の材料集めも今月いっぱいくらいでしょうか、雨ばかり続く季節にしか集めることのできない竹皮ですが孟宗竹、真竹は本体編み用として、また淡竹は前ツボ部分用にと、まさに日本最大有用竹の皮を集めて活用しています。


竹皮


長雨の晴れ間を見ては、このようにして集めてきた竹皮を天日干しします。一日干して風で飛ばされたものを集めて納屋に仕舞い、また翌日天気をうかがいながら乾燥させるという昔から変わらないリズムがここにはあるのです。


竹皮ぞうり製造


竹皮草履を編む工程をご覧になって竹皮の中にナイロンロープが使われていると心配される方がおられますが誤解です(笑)。仕上げの段階でナイロンロープは引き抜かれて中に芯材として残っているのは地元産の藁で作った藁縄だけです。


竹皮草履用稲わら


地元産の藁は近くの農家さんの田んぼの刈り入れ等を手伝って確保しています。思えば本当に自然の恵みから生まれたものだけで出来ている竹皮草履なのです。


稲打ち機械


大きな機械が鎮座しています。凄い迫力ですけれど、それもそのはず実はこれは稲藁打ち機械、竹皮草履職人達にとっては守護神のような存在です。意外と硬い藁を細工に使用する場合は、まず柔らかくする必要があって昔は竹皮草履に使う稲藁も石の上に置いて木槌で叩いていました。ところがこれが重労働で古老の職人には大変な仕事だったのです。「この機械が無かったら15年前に辞めていた」そう話す職人もいるほどの効果抜群の働き者。YouTube動画で最初に出てきますので激しい音に驚かれないようにしてください。




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