竹根の工芸品

 
竹虎四代目


祖父の頃の物なのでかなり古いものです。手がけた職人さんを訪ねた事がありますが随分と前に他界されていてお会いすることも叶わず、この竹根の作品について深く知る事ができずにいました。その後同じように竹根を使い茶碗を創作される方に出会い、運よく素材の管理から完成まで拝見させていただき思う以上に手間のかかる工程に驚いたものです。


竹棗


しかし、自分の聞いていた竹根竹器の製法とは微妙に違っています。完成する山の頂上は同じ場所ですが、登り方には職人によって色々と道があったのでした。いずれにしても、ひとつ、ふたつと何時の間にやらお客様にお求めいただいていたものが、今ではあまり見向きされなくなって竹虎本店では重鎮のようになっている竹器たちなのです(笑)。


竹棗


30年以上もガラスケースに入っている。意外と割れも入らない事を見ただけで作り手がいかにこれらの作品に真心を込めていたかが分かります。素材を厳選に厳選したに違いありません。


竹茶碗


実は自分は20年前から、この作家の方の竹根茶碗を使わせてもらっています。本来はご飯茶わんではないのでしょうが使う人の自由に愛用するのが竹のためです、棗にしても平らな形のものは宝石箱などとてし使っても、デスク周りでUSBかイヤホン入れなどにしても面白いと思います。


竹根菓子器


竹根菓子器


蓋付きの菓子器は、かなり大きいので色々な使い方ができそうです。作品に共通するのは竹根や竹節の自然な形を活かしていること、ひとつひとつ違うオンリーワンな容器となっています。


竹器


竹器


竹根菓子器


竹根菓子器


竹根菓子器


竹根急須


竹急須セット


このような竹根工芸をされる方はいなくなりましたけれど、竹根の美しい作品に触れていると作家も祖父も魅せられた竹が何なのか?少しづつ伝わってくるようです。


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