2021年3月12日の投稿

惚れ惚れ根曲竹の一点もの籠

 
根曲竹脱衣籠


根曲竹は竹という名前が付いているものの笹の仲間で千島笹(チシマザサ)と呼ばれたりもします。ただ、やはり笹という優しいイメージとは少しかけ離れたところがあって大きなものだと3メートル以上のものもあり、冬場には雪に埋もれて鍛われるという材質は堅牢そのものです。熊が出るような山深い竹林に分け入って根曲竹を伐採する様子をYouTube動画でご紹介していますので興味のある方はご覧ください。




爆竹を鳴らし、笛や大音量のラジオを携帯しながらの竹伐採には少し驚きます(笑)。虎竹が広い日本の中でも、虎竹の里にしかないように別の地域には全く違う竹文化があって面白いのです。


根曲竹籠


思えば世界に約1300種もの竹の仲間がありますけれど、何と狭いと思われている日本には半分近い約600種もの竹が成育しています。これぞ南北に長く多様性豊かな日本列島の自然だと思います。


根曲竹買い物籠


そこで培われて生まれてきた竹細工だから魅力的です。この八ツ目根曲竹手提げ籠バッグも白竹の八ツ目にはない野武士のような表情がたまりません。前に動画でご紹介させて頂いた一点づつしかない根曲竹の籠たちを改めて見直してみても惚れ惚れします。




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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。

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