竹皮下駄の理由

 
竹皮下駄


この緻密な編み込みをご覧ください、素材は竹皮。竹皮と言っても良くご存じない方がおられますが、筍の皮の事です。室内履きに愛用していた竹皮草履を外履きにするのにEVAスポンジ底を貼り付けたスリッパを作った後、竹皮下駄にしたいと思って特別な竹皮編みをお願いしました。


竹皮下駄


竹皮草履は職人の手編みのまま愛用できますし、EVAスポンジはある程度竹皮編みの形を整えていればスポンジ部分を竹皮に合わせて削りだします。ところが下駄となると木製の台を削るわけにはいかないので、台に合わせた竹皮編みが必要となります。腕の良い職人の竹皮編みでしか製作できないのは、こういう理由なのです。


筍から竹へ、竹皮


今年も筍が伸びる季節がやってきます。1日に1メートル以上も成長する事のある竹林は、まさにダイナミック、毎日景色が変わるように感じます。


竹皮


竹皮女下駄


大きくなっていく過程で脱ぎ落していく竹皮は抗菌性があり昔からオニギリを包んでお弁当にしていました、肉屋でも最高級のブランド牛は竹皮で包装されています。編み込めば足当たりの心地よいこんな素敵な履物になるので竹は、つくづく万能選手だと思います。




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