日本製と海外製の竹籠手提げバッグの違いとは

 
国産と輸入の竹籠、竹虎四代目(山岸義浩)


竹は熱帯性の植物で東南アジア一帯に成育している。いやいやアジアだけでなく、赤道に近い国なら南米にもアフリカにも竹は多い。そして国や地域によって竹質は異なるものの成長が早く、加工性は高いので、世界中のこれらの国々に竹細工がある。住宅用の建材に使用するなど日本では考えられない竹の活用方法もあれば、遠く離れた国なのに全く同じような竹編みの生活道具があるから竹の世界は感動に満ち溢れている。大阪の国立民族学博物館に展示されているネパール西部で編まれたという魚籠が、父親から作り方を教わったという古老の竹職人の魚籠と瓜二つで驚いた事がある。


魚籠、腰てご


そんな竹だから、日本伝統の文化や細工にこだわりお客様に伝えていく使命があると思っている。「日本製と海外製の竹籠手提げバッグの違い」というYouTube動画を作ったのは、何度も言っているが海外製が悪いと言いたいのではない。二つを見比べれば、ほとんどの方が間違えるほどに、品質的に言えば海外の竹細工の方が良いものさえあるから時代はどんどん変わっている。正すべきは、本当の竹を伝えられない自分たちであって、世界は竹でひとつなのだ。


虎竹の里


ただし中には日本の竹籠をベースにしたような品質の劣る籠が作られて輸入されている、これ自体は価格も安く、大量に製作されるので竹を気軽に使いたい方には喜ばれると思う。しかし、この海外の籠を日本の職人が編んだかのようにして紹介するのは間違っている。そもそも、その竹は何という名前の竹か?日本のどこに生えているのか?


値段をいくらに付けようが勝手だが、さすがに記載に国産や日本製はない。結局は竹全体の評価が下がり、人々の関心がますます竹から離れてしまいそうだ。自分たちは、竹をもっと好きになり、竹をもっと知らなければならない。




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