四国郷土料理ものがたり2023

 
2023四国郷土ものがたり


昨年末に頂戴した新しいカレンダーを見ている、「2023四国郷土ものがたり」と表紙に書かれた四国ガス燃料さんのカレンダーは、語り継ぎたい故郷四国各地の郷土料理を月替わりで紹介していく楽しいものになっている。実は以前、東京の方に高知特有のお寿司の話を伺った事がある。高知県は地理的に室戸岬から足摺岬まで広く、文化的にも随分と違うものがあるので仕方ないかも知れないが、それでも一体どこの地域の事だろう?と驚くほど全く知らない食べ物だった。同じ高知県内でもこれだから、四国となると野菜も海産物も異なり様々な食に触れられて面白い。それぞれに歴史と由来をしっかりまとめて記載しているので勉強になる(笑)。


竹虎カレンダー2023


竹虎でも恒例となっているカレンダーを今年も作って皆様にお配りさせて頂いている。自分たちの場合には、前年に新しく仲間入りした虎竹細工の中から数点を選び掲載する事にしているけれど、見直してみると竹製品をご存知ない方には少し不親切だと感じた。今月の虎竹リースにしてもパッと見た感じでは何か分からない方がいるかも知れない、四国ガス燃料さんのように説明するテキストが必要だと反省している。


四国ガス燃料カレンダー、虎竹細工


さて、四国ガス燃料さんの今年のカレンダー5月には「きびなごのほうかぶり」という珍しい握り寿司が紹介されている。きびなごは子供の頃に磯で手づかみできるほど沢山いた魚で今でも良く見かけるが、この料理は知らなかった。高知では古くから米の代わりにおからを使うと書かれているけれど、そんな事も初めて聞いた。そもそも、おからを最近ではあまり食さないのではないだろうか?だから、おからを「おたま」と呼ぶこともない。きびなごのほうかぶりは、たまずしの一種で、おからを酢でしめたきびなごで人がほうかぶりしているように包んであるとの事だ。本当に知らない事ばかり、いつも思うけれど、海外に行かずともこんな地元で素晴らしい未知の文化が息づいている、もっと知らねばならない。


きびなごのほうかぶりに、器として使って頂いたのは虎竹で編んだざるだ。自分が知らない食文化にビックリしているように、日本唯一の竹と書かれているのを読んで「なんとっ!?」と声をあける方が、5月になればきっといるに違いない。


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