ちょっと珍しい平口ざるには3種類の仕上げあり

平口ざる


竹虎の本店は昭和45年3月にオープンしたので、皆様のお陰で53年もの長い間に渡って営業させていただいている事になる。決して順調ではなかったか店舗運営が今まで続けられたのは、ひとえに先人の力の賜物なのだが、半世紀の歴史の中では竹細工、竹製品と一言では片づけられない様々な変化があった。当時、竹製品は今までよりもずっと日常的で人の暮らしに近いものだったから、手作りとはいえ大量生産されるものが多く、又それだけにヒット商品というものもあった。自分がたまにお話しさせてもらう、竹ビーズ製品などは竹ペンダントやネックレスと共に、ひとつの流行のようになったものの一つだ。


ところが現在では、竹細工を大量生産するような事はないし海外からの竹製品も多くなっている。そこで、少量多品種になってきたのだが、それでも店内には4000種の竹細工、竹工芸がある。しかし、そんな中でも今回の平口ざるは、かなり珍しく、恐らくYouTube特別販売させていただくのは最後だと思う。小さい頃には米上げザルなどとしても良く見かけていた馴染のざるだと思っていたら、いつの間にか世の中からは消えていた。口巻の仕上げに違いがあって籐巻、カズラ巻、銅線巻の3種類があるのでお求めいただく時にはご注意ください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             



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