2023年6月28日の投稿

虎竹の里では全員愛用者だった!?懐かしの竹編み野球帽、竹ハット、竹サンバイザー

竹帽子


竹冠の漢字の多さから、古来日本人の生活には竹が欠かせなかった事が分かる。竹を必要をしていたのは何も日本だけでない、竹の本場中国でも「可使食无肉、不可使居无竹(食事で肉がないのは許せるが、暮らしに竹がないのは許せない)」と言う言葉まである(笑)。竹の成育するアジア一帯で衣食住に渡り、それだけ様々な用途に活用されてきた竹だから、帽子なども当然のように作られていた。


竹帽子


ただ、国産で製造されていた網代編みのハット型や野球帽、あるいはサンバイザーなどは、特に若い世代の皆様でご覧になられた方は少ないと思う。自分も納屋から母が使っていた渋い色合いになった竹編み野球帽が出てくるまで、すっかり忘れていた。ところが、思い起こせば小さい頃には竹虎で仕事する大人達は、ほとんどこの竹帽子を被っていた。高知の強い日差しには、軽くて通気性がよい竹編みの帽子は欠かせなかったようだ。


竹帽子


しかし、竹帽子の製造が日本から海外に移ってしまってから、どういう理由だったのか竹網代の野球帽はパタリと見かける事がなくなった。竹ビーズのハンドバッグやベルトのように、もしかしたらブームのひとつだったのかも知れない。そう言う意味では、手間がかかり少量しか作る事のできなかったゴザ目編みの竹帽子は、今でも現役で愛用しているから息が長い。





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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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