防災竹林、台風が去った虎竹の里

台風後の虎竹の里


台風6号が過ぎ去った、近く国道で土砂崩れがあり通行止め等はあったものの、虎竹の里はお陰様でこれと言った被害もなかった、本当に感謝の気持ちだ。しかし、台風銀座の高知に育ち、大雨には慣れているつもりでも先日の強い雨音には早朝から目が覚めるほどの激しさだった。


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小さい頃には聞いた覚えすらない線状降水帯と言う言葉を、近頃のニュースでは頻繁に耳にする。温暖化で台風のサイズは大きくなり、それに伴い降水量も多く、長時間続く傾向になっているので災害への整備が進み、詳しい情報をリアルタイムに知る事のできる現代でさえ、恐ろしく感じる。




「線状降水帯に強い味方!大雨から川岸を護る蓬莱竹(ホウライチク)と火縄銃の意外な関係!?」では防災竹林としての蓬莱竹を詳しく紹介している。バンブー系で株立ちのため、竹根が隣接する農地に伸びていかない事も多用された理由のひとつだ。


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それにしても、土木技術も発達しておらず治水が脆弱だったその昔、土地に暮らす人々はどれだけ不安だったかと思う。人が護岸用に植えた竹を大切にし、竹を頼りにしてきたのは当然だ。株立ちの根をしっかりと張った蓬莱竹を、今とは比べものにならない程たくましく感じていたに違いない。「土地の守り神」なんて言うと大袈裟だろうか?いやいや、ほんの数十メートル先さえ煙って見えない激しい豪雨の中では、守り神そのものだと、つくづく思う。




「巨大な蓬莱竹が土地の守り神!大自然の猛威から防災百年!」で、蓬莱竹の生命力をご覧ください。自然の猛威には、自然の力で対抗してきた先人の知恵に脱帽する。今回は、すぐ後に台風7号も近づいる、まだまだ警戒は緩める事はできない。



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