大阪・関西万博にて、虎竹花籠作りワークショップ

さて、いよいよ来月となりました、7月28日（月）、EXPO大阪・関西万博にて、虎竹花籠作りワークショップを開催します！この貴重な機会に、ぜひ日本の竹文化、そして虎竹の魅力に触れていただきたいと思います。今回のワークショップでは、午前10時～、11時半～、午後1時半～、午後3時～の1日4回（※都合により時間は、若干前後する場合もあります）、各回先着4名様限定で、虎竹四海波（しかいなみ）を編む体験をしていただきたいと考えています。四海波は、波のように美しい曲線を描く、縁起の良い籠として知られていますが、熟練の職人が一本一本丁寧に選りすぐった虎竹をご用意しておりますので、ご希望の方がおられましたら、是非ご自身の手で竹を編む喜びを味わってください。

虎竹花籠作りワークショップは参加費は無料

「竹を編むなんて難しそう...」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ご心配なく！当日は、経験豊富な竹虎の職人が二名ブースに常駐して丁寧にサポートさせて頂きます。ですから、竹細工が初めての方でも安心してご参加いただけます。むしろ、竹に日頃触れたことのない方こそ、この機会に竹の優しさ、しなやかさ、軽ろやかさを、ご体感いただきたいです。ご自身で編み上げた花籠は、もちろんお持ち帰りいただけます。インターンシップで学生の皆様にも、同様の竹編み体験をさせてもらう事がありますが、世界に一つだけの虎竹花籠が完成します。学生さんの場合には、編みあがった花籠をご両親にプレゼントされると、とても喜んで頂けるそうです（笑）。虎竹花籠作りワークショップは参加費は無料です、この機会をどうぞお見逃しなく。

「竹トラッカー」もやってくる！

ワークショップのブースでは、日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」も展示いたします。高知から横浜までの1000キロを11日間かけて走破したり、遠くはメキシコまで運んで竹の国際会議の開かれたハラパの街を走ったり、昨年は台湾の新竹にある国立陽明交通大学（National Yang Ming Chiao Tung University）でデモ走行したEVです。環境に優しい電気自動車に、虎竹をふんだんに使用して、やたら編みという技法で仕上げた車体は、竹の持つ無限の可能性を具現化した、まさに動く竹細工です。多くの方に間近でご覧いただいて、触れて、竹のしなやかさ、強さ、そして美しさを知ってください。

131年間、虎竹を守り続けてきた竹虎の想い

ボクたちは今年で創業131年目を迎える、日本の老舗竹材メーカーです。高知県須崎市安和に位置する竹林で育つ虎斑竹（とらふたけ）は、この地域にしか生育しない、非常に珍しい竹です。その名の通り、まるで虎のような独特の縞模様が特徴で、記録が残るだけでも江戸時代から人々に愛され、土佐藩山内家への年貢として、あるいは様々な竹製品に使われてきた歴史のある竹です。

しかしながら、現在の日本では、安価な輸入品やプラスチックのような新素材の台頭により、国産の伝統的な竹細工や竹製品は、ほとんどが忘れ去られ消えていきました。竹虎は、このような現状に危機感を抱き、日本の竹文化、特に国産の竹製品、竹細工、竹工芸、そして竹炭の持つ本物の良さを次世代に伝えたいと強く願っています。

ボクたちは、この美しい虎竹をより多くの方に知っていただくため、これまでも海外まで出かけて行ってのイベントや講演など、取り組みを行ってきました。今回の大阪・関西万博でのワークショップも、その一環です、竹に触れることで、日本の豊かな自然、そして受け継がれてきた職人の技に少しでも思いを馳せていただけたら、これほど嬉しいことはありません。

未来へ繋ぐ竹の可能性

竹は、古くから日本人の暮らしに深く根ざし、衣食住のあらゆる場面で活用されてきました。しなやかでありながら丈夫な竹は、私たちの生活を豊かに彩るだけでなく、持続可能な社会を実現するための素材としても注目されています。大阪・関西万博という国際的な舞台で、日本の竹文化、そして虎竹の魅力を発信できることを大変光栄に思います。ぜひこの機会に、ご家族やご友人と一緒に、竹の温かさ、そしてその無限の可能性を感じに来てください。皆様のお越しを心よりお待ちしております！